2026/09/03 12:26:11
(x.Fli7u1)
[麗奈を部屋に迎えに行った時の久遠]
障子が開いた瞬間、彼女の肩が一度だけ上がった。
胸騒ぎと安堵が、同じ顔の上で重なっていた。次は何をされるのかの恐れと、放置が終わったことへの救い。どちらが勝っているかは、まだ本人にも整理できていないのだろう。その未整理な表情が美しい。
待っていたのか、と自分に問うている顔。問うている時点で、答えはもう傾いている。
[いわゆる調教室に戻り]
「一度縄を解こう。それは魅せるための縛りだからな」
今の亀甲縛りのことをいう。
久遠の指先が、麗奈の肉体を縛り上げていた亀甲縛りの結び目にかけられる。手慣れた仕草で結び目がほどかれ、スルスルと音を立てて、麻縄が緩み始めた。
首元から肩、そして胸元を抑え込んでいた亀甲の交差が、一本ずつ丁寧にするりと解かれていく。全身を支配していた縄の抱擁から、ゆっくりと解き放たれていく……
白く滑らかな素肌には、縄跡が幾重にも走り、血流の戻りとともに赤紫色のラインとなって浮かび上がる。
縄から解かれたはずの肌が、ドクドクと脈打つように熱く疼く。空気に触れるだけで強い過敏さを訴え、まるで目に見えない透明な縄で今なお抱きすくめられているかのような錯覚が麗奈を支配した。
首輪だけの姿になった麗奈に指示する久遠
「いいか? これより、麗奈の調教を始める」
調教…馬や犬、あるいはサーカスの動物を訓練し、主人の指示に従うよう飼い慣らすことを指す、その言葉。
それを麗奈に対して、久遠は躊躇なく投げかけた。
「床に座り、額を擦り付け、私に挨拶をしなさい。『調教をお願いします』と。理不尽かもしれないが、それが性奴隷としての立場を身に刻むための、最初の礼節として覚えなさい。」
久遠の視線は、首に嵌められた革の首輪と南京錠へと落ちる。
「その首輪も、お前が私の所有物である証として授けたものだ。生涯、大事にしなさい」
【書き込み方についてお返事をいただき、ありがとうございます。
進捗についても慌てず進めていければと思います。書けない時があるのもお互い様ですので、無理のない範囲で楽しく続けていきましょう。
久野と久遠の件も、予測変換だろうなと思っていましたのでどうぞお気になさらないでくださいね。】