2026/05/18 21:52:03
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ノックしてからの方が緊張してか、心臓がうるさい。・・返事がない、寝ている?自分から訪れたのにホッとしてしまう。
束の間、ドアノブが動く。ドアが開き、パジャマ姿の博昭が姿を見せる。祐一がいるから廊下で話すのは良くないと思ったのか理由は聞かれず、部屋の中に入るように促される。
「さっき、またお風呂に入って・・その、剃ってもらわなきゃと思って・・」
あれだけ満足できるはずがないと博昭が言い放っていた中で、こんな時間に部屋を訪れたのだ。博昭が察していないはずがない。なのに、いつもみたいな強引さを見せない。
口実にしようと思っていた剃毛のことを口に出す。
「なんだそんなことか。こんな時間なんだから、明日でもいいだろう」
そう言われてしまうと、その通りで言葉に詰まる。ぎゅう、とパジャマの裾を握り締める。言えない。でも、言わないと・・。
「・・せんぱい、すぐに寝ちゃって、からだがおかしいままなの」
悔しいけど、博昭の言うとおりだったのだ。天音は博昭とじゃないと、イケないし満たされない。
「だから・・」
最後まで言葉にできない。何をしてほしい、とは言えずに、反応が怖くて視線を合わせず俯く。恥ずかしさか、認めることの怖さか、手が震えた。
普段は気が強く絶対に屈しないとばかりに睨み付けるのに、今は虚勢もはれずに、ただ快感を求めて男の部屋を訪れた女でしかなかった。