2021/06/06 16:11:11
(O61BC8dS)
娘は帰って来てたわ。
まあ違反もないゴールドだから早いわな。
納屋に物を取りに行ったついでに家に入ると娘が家の掃除をしてた。
娘の車があったから帰ってきてたのはわかってた。
そこでな、話に進展がうったから聞いてくれや。
「どだった」免許の更新はどうだったかと俺は聞いたんだ。
どうもこうもないという返事をするかと思ったらコードレスの掃除機を止めて中のゴミを捨てろと言うのさ。
言われた通り吸引ノズルのパイプを外して外に出でサイクロン下のカップを外して溜まったゴミを捨てて玄関に戻ると娘は2階への階段を水拭きをしていたさ。
下からその尻を眺めながら掃除機の本体に吸引パイプを取り付けているとさ、
「私よりさ、父さんたちはどだったの」娘がそう言ったのさ。
「ん?……ナにさ」ドキッとして答えると、
「わたしも子供でないからよ、私に遠慮しなくていいんだよ」と、そしてまた「まえにも言ったべ?父さんが元気でうれしいってさ」後ろ向きで階段を拭きながらそう言うのさ。そして顔だけ振り返るとな
「ちゃんと今日はヤれたの?」とそう言ってニヤニヤ笑ったのさ。
「まあ、な、そうか、気を遣わせだな」何となく照れてしまってモゴモゴ言うとよ、階段の上から特大の爆弾が頭から落ちてきたわ。
「私のオモチャ使ってもいーんだよ」って、
「うっ!」掃除機を落としそうになったわな。
そして固まった俺にな
「ははは、父さん私が気づいてネと思ってたべさ」笑ってそう言ったのさ。
俺が娘の部屋を物色して四つのエッチなオモチャを見つけ動かして試したのを今回も娘にはしっかりとバレてたんだと。
「母さんに使いたかったらよ、貸してやっから言って」笑いながらそう言ったのでよ、
「おめ……」口ごもると後ろ向きでまた階段を拭きながら娘が「んん~?」と返事をしたのでな、
「父さんはよ、…」言葉が詰まったな
「んー、」もう一段下りて拭いてる娘が答えるのさ。
「オメに、使ってみてえ」ようやく言えたわ。
娘が階段を左右に拭いてる手を数秒止めるとよ、聞こえなかったみてえにまた拭きはじめたのさ。
下まで拭き終わるのを待ってると立ち上がってな「掃除機、もういいの?」と言うんだ。
俺がアメリカ製のコードレス掃除機を手渡すと「ん、」と言って受け取り和室に入ってな俺に雑巾を投げてよこすと畳の上に掃除機をかけ始めたのさ。
居たたまれない空気になってしまってさ、その後ろ姿に向かってよ「畑に行ってくるわ」そう声をかけたらよ掃除機を止めてさ。
娘が目があわねえくらいに少しだけ顔をこっちに向けてな
「かんがえとくワ……」そう言ったんだわ!
「そっが…」唾を飲み込んでな、ようやくそう答えると家を出て軽トラで畑に戻ったけど日焼けした奈美の顔を見たときによ何だか物凄い罪悪感を感じてしまってな、そのあとは仕事が手につかなかったんだ。
「かんがえとく」「カンガエトク」「考えとく」頭の中を娘の最後の言葉が繰り返し繰り返し……な、
今も目の前にその娘が何食わぬ顔で居るわ。