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共有される女

投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
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2026/04/05 21:46:54 (q1e1YjXi)
通りが見渡せるカフェの窓際の席

カップルらしき男女が語らい合っている。
「〇〇ちゃん今日は遅くまで引っ張りまわしてごめんね。疲れちゃった?
遅くなっちゃうからそろそろ帰ろうか。親御さんも心配するだろうし…」
テーブルの上に置いてあった伝票を掴んで立ち上がる海斗は、そのままレジに向かい会計を済ませ、〇〇に振り返り、
「じゃあ行こう。」
帰り道の途中暗がりもあったが、海斗は〇〇の手さえも握ろうとはしなかった。
「〇〇ちゃん、今度の土曜日で付き合いだして半年だよね。土曜日はお互い少し早起きして□□ランドに行こうよ。」

〇〇と別れて帰る途上海斗のスマホが着信を示す。
それは会社の上司から土曜日出勤を厳命する電話であった。

「土曜日出勤かぁ…折角の休みだってのに面倒くさいなぁ……」
上司のあまりの剣幕に「わかりました。」と答えてしまった海斗。
しばらくして、〇〇との記念日デートの約束を思い出す。

「しまった……土曜日は〇〇ちゃんとデートの約束したんだった…
今更上司に断りの電話入れられないし、〇〇ちゃんすごく楽しみにしてたみたいだったし…どうしよう…」


その日の夜宙斗のマンション

海斗「宙お願いだから、土曜日俺の身代わりでデート行ってくれよ。
俺その日急遽出勤になっちゃって。〇〇ちゃん凄く楽しみにしてて……
頼むからさ…中止とか言って〇〇ちゃんを悲しませたくないんだ。」
宙斗「悲しませたくないって、お前…
〇〇ちゃんって、この前写真見せてくれた可愛い娘(こ)だろ。
海お前、自分の彼女が兄弟とはいえ他の男とデートしてても平気なのか?」
海斗「平気…ってわけじゃないけど……悲しませるよりはましだろ。」
宙斗「分かったよ、行ってやる。でも何があっても後で文句言うなよ(笑)」
海斗「分かった。助かったぁ…恩に着るよ宙。何があってもって何もないだろうし(笑)」
宙斗「で、どこに連れてく予定とかは話してあるのか?」
海斗「少し早起きして□□ランドに行こうって…細かい話は電話でって」
宙斗「□□ランドねぇ…成程。約束はお前と電話でするんだよな。
逐一こっちに連絡してくれるってことか。
お前が彼女の事なんて呼んでるのか、彼女との仲はどれくらいまで進んでるのか、色々と教えてくれ。」
海斗「なんでそんなこと必要なんだよ。」
宙斗「お前馬鹿か…知ってないと話し合わなくなるだろうが。
最悪俺が替え玉で来たって事、彼女にばれるぞ。そしたら、振られるなお前(笑)」
海斗「そ…そうか、そうだよな……振られるのは嫌だし、分かった話すよ。」

--------------------------------------------------

海斗の彼女を宙斗が寝取り、最終的に双子兄弟共有の女にされる(する)イメです。
以前ここで遊んだ〇〇さん、お待ちしてます。

宙斗・海斗:35歳の双子の兄弟。
      身長体重は共に176cm・75kg。
宙斗:S・寝取り癖有・観察深く気遣いができる(マメ)
海斗:M・自覚なしだが寝取られ癖有・鈍感で自己中

二人を外見で見分けるのは困難。
見分ける方法は性格的なものが一番だが、異性との付き合いが浅い〇〇にはまだ無理なこと

宙斗と海斗のマンションは向かい合っており、それぞれ最上階の角部屋。
それぞれの部屋から、それぞれの部屋が見える位置関係に建っていた。

 
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55
投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/29 12:15:23    (ne0Mynrp)
ーーーーー喫茶店ーーーーー

「大丈夫?良かった。ランチ会開くほど、お母さん料理得意なんだ?
昨日の料理もお母さんと莉奈ちゃんで?そう、すごく美味しかった。
じゃあ今度機会作って一緒に料理勉強しよう。
指摘?大歓迎、逆にできれば駄目出しくらいして欲しいかも。(笑)」

ーーーーー永瀬家へ向かう帰路ーーーーー

「小声:そうか、莉奈ちゃんもあの会社(製菓会社)とねぇ。
それもそこの新製品に、二人で関わるとは…なんか勝手に運命感じちゃう(笑)
更に小声:オランジェットから発想を得て、柚子ででしょ…
柚子果汁も使ってるって言ってたっけ……
パッケージ、食品業界ずぶの素人の目から見てだけど凄く良かったと思う。
あの新製品がヒットするかかどうかは、宣伝にも若干の比重はあるから、
莉奈ちゃんが考えたパッケージが多くの人の目に映るように、宣伝頑張らないと(笑)」

ーーーーー永瀬家ーーーーー

「こんばんは。またお嬢様をお借りしてしまって…申し訳ありません。
そんな、二日連続でご馳走になるわけには…
それに、ご主人様がいないところに、勝手にお邪魔してしまっては…」
莉奈母「あら、そんなこと気にしないでくださいな(笑)どうぞお上がり下さいな。
今お食事用意しますから、莉奈ちゃん、着替えたら手伝ってね。」
「すいません。ではお言葉に甘えさせていただいて。失礼します。」
玄関を入るときに通りに目をやると、物陰に隠れる調査員2名の姿。
「ここから小一時間あそこにいるのか……仕事とはいえ可哀そうに…」

宙斗担当「あーあ、入って行っちまったよ。出てくるまでここで待機か。
悪いそこのコンビニでパンかおにぎりと飲み物買ってきてくれるか?
小一時間は出てこないだろ。」
海斗担当「OK、わかった。きちんと見張っててくれよ。あいつ逃がすと海斗にたどり着くのまた遅くなっちまうからな。」
宙斗担当「任せとけって、もし動きがあったら連絡入れるから心配するな。」

莉奈母に言われるまま、ダイニングテーブルの席に着く宙斗。
今夜もテキパキと莉奈と莉奈母が料理を運んでくれる。
「うわぁ、今夜は水炊きに筑前煮ですか、美味しそうです。」
ポン酢入りの呑水も宙斗の前に置かれる。
莉奈母「ポン酢に着けてお召し上がりください。宙斗さん、ポン酢はお嫌いですか?」
「いや、どちらかと言えば好きな方な部類でして…
この筑前煮も美味しいです。今度煮物に挑戦したいんですが、なんか敷居が高そうで。」

ーーーーー海斗ーーーーー

莉奈にも会えず、警備員には顔も覚えられてしまい、何の収穫もないまま、
莉奈の会社前を後にする海斗。
「くそっ、これで会社前で張り込むのも難しくなっちまった。
それもこれも、莉奈ちゃんが電話にでてくれないせいだ…
なんで出てくれないんだよ、莉奈ちゃん。
しょうがない、莉奈ちゃんの最寄り駅に向かうとするか。」

「ここで待ってれば捕まえられるだろ。」
改札を見渡せる場所の壁に凭れる海斗。
「何回も電話してるのに出やしない。明日からまた地方工場で缶詰だってのに…」

ーーーーー永瀬家ーーーーー

宙斗が永瀬家の玄関に入って、一時間いや二時間程経過しただろうか
宙斗担当「長いな…交代で休むか。」
と宙斗担当が海斗担当に声をかけた時、永瀬家の玄関扉が中から開かれる。
「すいません、またすっかりご馳走になってしまって…」
宙との声が聞こえたかと思うと、姿を現す宙斗

宙斗担当「おっ、やっと出てきたか」
海斗担当「あぁ、長かったな。」


54
投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/28 07:23:48    (6eNV6DVq)
−−−喫茶店、宙斗と莉奈と時々、調査員2名(笑)−−−
「いいんです、とは流石に言えませんが…、宙斗さんが誠実に私に接してくれてることも知ってますし、お礼で自宅と言うかなりハードルが高いのに来てくださいました。
(海斗さんは何か理由を付けては何度も断れれてたのよね、あっ、いけない!
顔はそっくりでも中身が全然違うんだもんね。)
お母……、母の許可ですか?大丈夫だと思いますよ、近隣の方に教室開いてるんです。
あっ、大した教室ではなく作ってランチ会と言う交流の場です。
ただ家だと母からの指摘が入ると思いますが大丈夫ですか?」

宙斗担当「何かしら頭を下げなければならない状況があったと言うことか。(小声)」
海斗担当「だがこうして会っているということは母親が心配するのは当たり前だな。(小声)」

「判り次第、連絡しますね。そうだ!大きな声で言えないの…。」
テーブルの前で手招きをしてテーブル中央に顔を寄せ小声で話し始める。

「宙斗さん、取引先との宣伝攻略ってもしかして…チョコレート菓子ではありませんか?
仮の名前でゆずチョコとなってませんか?」
宙斗の返事を聞いてから。

「やっぱりそうなんですね、その商品パッケージ、私のデザインが初めて採用されて金曜日に製菓会社のプレゼンがあるんです。」

宙斗担当「何話してるんだ?(小声)」
海斗担当「チョコとは聞こえたがそれ以上は何も聞こえないな。(小声)」

宙斗の遅くなっちゃったね。の言葉を合図に。
「そろそろ帰らなきゃです……。」

恋愛経験ゼロと言っていい莉奈は気づかないが調査員2名が見てもかなり宙斗に惹かれている。
宙斗担当「ありゃ、親が心配するわけだ。(小声)」
海斗担当「あの顔されて帰せる男居るか?(小声)」

レジへと行き会計、宙斗が出し店外に出ると。
「お支払いしますから……。」

道すがらやはり車道側を歩いてくれる宙斗。
その様子を後ろから尾行する調査員2名…。
宙斗担当「まぁ、普通は車道側、男性だよな。」

ご近所さんか時折、莉奈が会釈を…、そして自宅前。
海斗担当「依頼者の娘さんの後に宙斗も会釈をしてるぞ。」

インターフォンを押しいつもの様に鍵を開けようとすると莉奈母が出てきた。
莉奈母「莉奈ちゃん、お帰りなさい、宙斗さん、送っていただいてありがとうございます。
夕飯まだでしたら食べていきませんか?お一人暮らしと聞いてますし帰ってから作るより食べていかれたほうが〝楽〟だと思いますよ。」

宙斗担当「自宅に入るのか?」
海斗担当「海斗の所在を知るまでここで宙斗待ちだな。」

一度の食事、それも莉奈父も居た。
緊張もしていただろうし男親の居ない時の態度を見てみたいと莉奈母は思っていた。
莉奈母「今日、主人、会食で会食後はクラブにでも行くと思うから顔は合わせないはずよ♪」
「お母さん!そんなこと言って〜。(…お父さんよりお母さんのほうが厳しいのに…(チラッと宙斗を見る。)」

−−−井ノ原家−−−
先に帰宅した朝香が食事を作り待っていると約一時間半ほど後に井ノ原が帰宅。
朝香「お帰りなさい、アナタ、海斗とか言うヤツなんなのよ!」
子ども「ヤチュ、なんにゃのよ!」
井ノ原「どうした?どうした?」子どもを抱き上げながら。

朝香「(莉奈会社)会社前で待ち伏せしてたのよ、それで少し文句を言ったら何て言ったと思う?」
井ノ原「悪態ついたの?ごめんね。」
朝香「悪態だけならまだしも私に向かって〝この女〟言ったのよ!失礼な人、そんな人を莉奈ちゃんに紹介したの?」
井ノ原「俺だってあそこまで酷いと思わなかったし、っか朝香に〝女〟言ったの?悪かったね。」
朝香「アナタに謝られても〜。」
井ノ原「ごめん、ごめん、今度、朝香と莉奈ちゃんにお詫びするからさ〜。」
朝香「本当に〜、なら許してあげる。」
子ども「ならゆるちてあげゆ。」

その後、夕食を摂りながら子どもも莉奈に会いたい、夫婦は莉奈への謝罪場所を話している。

−−−莉奈会社前、海斗と警備員−−−
海斗「出てこないなー、俺が来る前に帰った?」
警備員「そこの貴方、弊社に何か御用ですか?」
海斗「あっ、イヤ……、人を待っていまして…。」
警備員「苦情が入ってましす、会社前で長時間居座っている人物が居るとね。
お宅もしかしてストーカーか何か?なら警察に連絡しますよ、待っているのなら約束取り付けてますよね?」
海斗「あの、その…、サ、サプライズ的な、そうサプライズです。」
警備員「サプライズねぇー、でも社員の殆どは退社してますよ、お帰りください。」
海斗「解りましたよ、解りました!(莉奈ちゃんの最寄り駅まで行くか、自宅は知らんが駅なら通るだろうし…。)」
53
投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/27 23:00:40    (cbMJyXz9)
ーーーーー喫茶店ーーーーー

莉奈の言葉を受け
「あの後俺も反省してたんだ、ランドの事。
代理で行ってたのに、あんなことしてしまって…
あれじゃのこと莉奈ちゃん騙してたも同然だよね。本当にごめんなさい。」
言い終えると、額がテーブルに付くほどに頭を下げる宙斗。
暫くそうしてから、徐に顔を上げて言葉を続ける。
「でも信じて欲しい。あそこ(rifugio segreto)で言った気持ちに嘘偽りはないし、今もその気持ちは続いて…いやもっと強くなってるかな…
ランドでの行動も衝動的だったとはいえ、その気持ちがあっての上だって事を。」
言い終えると莉奈の目を真正面から覗き込む宙斗。
それはまるで言ってることを信じてとでも訴えてるよう。

宙斗担当「こっちが宙斗で間違いなさそうだな。(小声)」
海斗担当「ああ、そうだな。お前は調査対象がすぐ現れたからいいよ。でも、俺の方はまだ、皆目情報なしだぜ…何か海斗の情報話してくれねえかな(小声)」
宙斗担当「ああそうだな(小声)」
宙斗担当の調査員はそう答えながらも、宙斗・莉奈に不審がられないように宙斗の観察を始める。
宙斗担当「(今日の服装は割合さっぱりとしてるな、夕方でこれってことは服装には気を使ってると、靴も綺麗に磨いてるし。髪は耳に少しかかる位に揃えて…)」

「料理??得意って程じゃないし、昨日話したように始めたきっかけがあれだから、あまり褒められたものじゃないけど…
たまに海斗の奴が、家に飯集りに来るからってのもあるけど、
レシピ本やサイト見て作ったり、外食の時に美味しかったら作り方聞いたりして、
何とかバリエーション増やそうって努力してる(笑)
そうだ良ければ今度一緒に勉強しない?
俺の家だと拙いだろうから、莉奈ちゃんの家とかで。
莉奈ちゃんのお母さんが台所貸してくれればだけどね。」

海斗担当「おいいま、海斗がたまに家に来るって言わなかったか?(小声)」
宙斗担当「言ったな…宙斗をはってれば海斗に行きつくかもな(小声)」

ーーーーー海斗、莉奈会社前ーーーーー

莉奈会社前で数時間待ち伏せしている海斗。
「莉奈ちゃん出てこないなぁ……俺がこんなに待ってるってのに…」
井ノ原朝香が退社してきて、その姿を見つける。
井ノ原朝香「ちょっとあなた、岡田海斗さんよね?」
海斗「そうだけど、あんたは?」
井ノ原朝香「あんたの同僚、井ノ原の妻よ。もしかして莉奈ちゃんと連絡がつかなくて会社前で待ち伏せしてんの?」
海斗「うるせえよ、あんたに関係ないだろ。」
井ノ原朝香「関係大ありよ、井ノ原から言われて莉奈ちゃんを推薦したの私だもん。
あんた、莉奈ちゃんとのランドデートの時身代わり立てたんですって?呆れちゃう。
普通は約束駄目になったら、謝って予定立て直すでしょうに…」

海斗「うるせえって言ってるだろうが。この女(あま)が…」
井ノ原朝香「そう、わかったわ、出てくることのない元カノのこと、いつまでもここで待ってなさいな。(完全に自己中。人の話は聞かないし、駄目だわこいつ。莉奈ちゃんに本当に悪いことしたなぁ、旦那経由の話とはいえ、こんなの紹介しちゃって)」
海斗「こら、元カノとか出てくることが無いってどういう意味だ、教えろ。」
井ノ原朝香「それが人にものを聞くときの態度なの?(莉奈ちゃんよくこんなのと付き合ってたなぁ…明日謝らなきゃ。)じゃあね。」
海斗「おいこら待て。待てって言ってるだろうが。」
言いながらも見張りのため、その場を離れることができない海斗。


ーーーーー喫茶店ーーーーー

「暗くなっちゃったね、夜道危ないから送って行くよ。帰り道の途中、ちょっと暗いところもあったし。」
そう言うと伝票を持って立ち上がる宙斗。
52
投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/27 16:08:14    (QVxRZQ2.)
−−−喫茶店−−−
宙斗担当「窓の外見てるぞ、誰かと待ち合わせか?(小声)」
海斗担当「こちらには全く気づいてないようだな(小声)」
宙斗担当「ん?手を振って…、依頼者の娘じゃないか!(小声)」
海斗担当「依頼者の娘は知らないんだよな?(小声)」
宙斗担当「娘を〝ちゃん〟呼びするほどの溺愛っぷりだぞ、娘は知らないだろうよ、知られて嫌われたらとか思うもんなんだよ。(小声)」
海斗担当「入ってきたぞ、会話を聞くのに集中しよう。(小声)」

店員さんに待ち合わせと伝え、宙斗の席へ。
「お待たせしてしまってすみません。」

一礼、謝罪を口にしてから向かいの席に座り、レモンティーを頼む。
(どうしよう、伝えなきゃ…、はずかしいけど……。)
 
深呼吸をしてから胸へ手をやり落ち着こうとしているの莉奈。
少しの間が空いてから。
「あの…、ランドの……(凄く小さな声、宙斗には聞こえる。)
キスの件なんですがあれ取り消しにしてもらいたいです。」

海斗担当「何を離してるんだ?」
宙斗担当「ランドの…?」

「あの日、…私、宙斗さんのこと、海斗さんだと思ってましたし…。
宙斗さん、…その、……私のこと好きと言ってくださいました。
私も…、まだどちらの感情かわかりませんが好感を持ってます。」
どちらの感情、助けてもらった感謝の感情と海斗とまさみを目撃したあの日、諭して自宅まで送ってくれた誠実な対応に好感を持った感情、どちらか莉奈自身も解っていない。

宙斗担当「宙斗と聞こえたぞ。(小声)」
海斗担当「だな、岡田宙斗に間違いないな。(小声)」

「それで…、どちらの感情なのか自分でも解りませんが宙斗さんさえ宜しければ何ですが……たまにお会いしたり連絡したりしたいと思っています。」
お待たせしました、ここで店員さんがレモンティーを提供してくれ莉奈の言葉が止まってしまった。

−−−海斗、莉奈会社前−−−
久しぶりの休み、代休に会社前で待ち伏せをしているが定時を等に過ぎた時間、疎らに社員が退社していくが莉奈の姿は見えない。

それもそのはず海斗は定時を一時間も過ぎてから莉奈の会社前に立ち始めたのだから。

−−−莉奈自宅−−−
帰宅後、スマホを確認すると莉奈からアプリで家族連絡用に宙斗と喫茶店で会っていると入っている。
莉奈母「あら、莉奈ちゃん、宙斗さんと会っているのね、やだ、同じ喫茶店じゃない。
危うくニアミスするところだったわ、時間は短めと……。
宙斗さん、帰り送ってきてくれるのかしら?晩ごはんまでに戻るわよね。
4人分作っておきましょう…。」

−−−莉奈父、会食中−−−
莉奈父「失礼。」
胸の内ポケットからスマホを出すと内容を確認すると渋い顔。

取引先部長「永瀬取締役、何か不都合でもございましたか?」
莉奈父「否、プライベートの内容だ、気にしないで…、君、確か上のお嬢さんが最近婚約をしたそうだがどんな感じなんだい?」
取引先部長「どんな感じかですか?…どんないい青年でも腹が立ちますね。苦笑」
莉奈父「やはりそんなもんなんだな…、だがうちの場合は家内の方が難敵、攻略難しいんだがな。」
取引先部長「永瀬取締役のお嬢さまも?」
莉奈父「否、婚約などまだまだ先の話だろうが相手方が真剣で将来の話をされて…、済まない、プライベートの話をし過ぎたようだ。」
取引先部長「いえいえ、永瀬取締役も人の親なんだなっと微笑ましくとは失礼でございますね。」
莉奈父「否、構わん、相手が誠実に接してくれてる分、どこに怒りを…。(そうか!海斗を怒鳴ってやればいいんだな、あんな男と付き合いを止めてくれてよかったよ。
……キスしたと言っていたな、あれは宙斗くんとか、しかし海斗だと思ってした莉奈の気持ちを考えると…。)」
取引先部長「また難しいお顔されてますよ。笑」

−−−喫茶店−−−
「そ、宙斗さん、お料理お得意なんですか?私、今、勉強中なんです。」
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投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/26 23:18:12    (rDw32ZLe)
ーーーーーチェーン喫茶店、調査員ーーーーー

莉奈母が帰った喫茶店で、引き続き打ち合わせをしている二人の担当者
海斗担当「しかし本当に似てるな。見分けつける前の段階で二人一緒に出て来られたら、識別するのは至難の業だな。」
宙斗担当「だな、宙斗は気遣いができる、海斗は自己中と言われても、それは他の人間と一緒にいて初めて分かるから…」
海斗担当「それに宙斗に対して海斗は、情報量が少なすぎるんだよな。勤め先も住所も分からない来たもんだ…宙斗から攻めて、海斗に行きつくしかないだろ。」
宙斗担当「あぁそうだな、先ずは二人で宙斗を補足するか。」
海斗担当「それしか無さそうだな。会社と自宅それぞれに張り込んで、先ずは宙斗を補足することに全力をかけよう。」
宙斗担当「分かったじゃあ行こうか。連絡はいつものように電話かメールで。」

二人が席から立ち上がろうとした瞬間、店員の「いらっしゃいませぇ」の声。
反射的にそちらを見る二人、そこには宙斗の姿が。
宙斗担当「おい、あれどっちだ?」
海斗担当「分からん。でもラッキーだろこれは、店員とのやり取り見てれば判別付くかも知れんし。」
宙斗担当「そうだな、もう少し様子を見よう。」
宙斗担当調査員の顔が宙斗にばれているとも知らず、席に座り直す二人

ーーーーーチェーン喫茶店、宙斗ーーーーー

先日、莉奈・藍と会った喫茶店前
「早すぎたかな?向こうの駅で少し時間つぶしときゃ良かった。」
などと思いながらの自動扉をくぐる宙斗。
店内を見渡すと、立っている二人組の隣の窓際席が空いている。
そちらに向かって歩いていくと、何故か又座る二人。
席に座りながら、隣の席をさりげなく観察すると、珈琲カップ4つになぜか氷が解けているグラスが一つ。そのグラスには口紅の跡が付いたストローが刺さっている。
「(隣にいる二人の内一人って、〇〇が送ってきた写真の男だよな。
早速調査開始ってわけか…もう一人は海斗担当。
であの空きカップは莉奈のお母さんってところかな)」

店員が水を持ってオーダーを取りに来る。
「すいません、ホットコーヒーを一つお願いします。」
そう言うと窓外に顔を向ける宙斗。
窓外を見るふりをしながら実は、窓に反射している二人組を観察しているのだった。
「(こっちしきりに気にしてるし、間違い無いなこりゃ。ここで変なことして、〇〇に迷惑かけても悪いし、知らんふりしとくか。莉奈ちゃんには……言わない方がいいだろうな。言っても要らない家庭不和引き起こすだけだろうし。)」
そんなことを考えていると、窓外に小走りの莉奈が手を振りながら近づいて来る。
手を振り返す宙斗。少し経過し、莉奈が宙斗の座っているテーブルに。
「やあ、莉奈ちゃん。そんなに急がなくていいのに(笑)何飲む?」
店員に莉奈のオーダーを伝えてから、
「で、話しってなに?」

ーーーーー井ノ原家ーーーーー

食卓を囲みながら
朝香「あなた、莉奈ちゃんと岡田君、やっぱり駄目みたいよ。」
井ノ原「そうか…」
朝香「折角のランドデートが入れ替わってたらねぇ…私だって願い下げよ。貴方が双子でなくて良かったわ。」



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投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/26 20:41:09    (.SaaFi8s)
−−−莉奈、デザイン会社−−−−
宙斗にメールしてから落ち着かない。誘いに乗ってくれるだろうか?
ソワソワとしていると同僚や先輩が製菓会社のデザインのプレゼンの心配をしているのか?など心配して聞いてくれる。
この会社は莉奈父の親友が経営する会社で…、この会社で莉奈に悪さをしようとする者は居ないが……ただ一人本気で口説いている生田が…。

生田「心配事?相談乗るよ?」
「大丈夫です、ただ……。」
食い気味の生田「どうした?仕事、プライへで困ったことあるの?」
「違います、今日予定があって定時に上がれるかと思いまして…。」
係長「プレゼンは金曜日だし資料も出来上がっている、安心して定時上がりにしなさい。
それから生田さん、ちょっとこちらへ。」

露骨ではないが莉奈を口説く生田へ忠告が入る。
莉奈父は〇〇会社で取締役をしてる、この会社の社長とも懇意だし莉奈の事を子どもの頃から知っていて実の娘の様に可愛がっている。
今、莉奈は同僚の井ノ原朝香から紹介され付き合いはじめた恋人が居る。などなど。
生田「莉奈ちゃんが恋人と別れたら…。」
係長「生田!何言ってんだ!いくら永瀬さんがチャーミングだからと言って横入りする真似はするな、わかったな、以上!」

定時少し前、宙斗からの電話、タイミングよく廊下に出ている時だった。
「宙斗さん、連絡ついてよかったです…、私の地元の駅でいいんですか?急いで向かいますので待ってて下さい。
ゆっくり話したいんです、…とは言ってもそんなに時間が取れませんし前に藍ちゃんと行ったチェーン店の喫茶店でいいですか?
先に入って待っていてください。」

−−−チェーン店の喫茶店、莉奈母と担当調査員2名−−−
莉奈母「こちらが娘、永瀬莉奈の写真です。
そしてこちらが見分けつきにくいかも知れませんが岡田宙斗さんと海斗の二人です。」
調査員2名「「拝見します。」」
宙斗担当調査員(こりゃ、親心配するわけだわ。)
海斗担当調査員(めちゃくちゃ可愛いじゃないか、しかもスタイルもいい…。)
調査員2名が顔を見合わせ頷く。

宙斗担当調査員「見分けは歩き方や仕草でつくと思います。」
海斗担当調査員「決定的な違いがわかればいいんですが…。
単刀直入にお聴きしますがなぜ海斗さんのほうもお調べに?」
莉奈母「……とても言いにくいのですが莉奈ちゃん…、いえ娘がですね。
以前、海斗とお付き合いをしていたのですが…色々ありまして…。
決定的な違い…、海斗のほうは自己中心的で宙斗さんの方は相手方を考えるような人ですかね。」
宙斗担当調査員「調べていけば判りますからご安心なさって下さい。」
海斗担当調査員「ですね。」
調査員2名((お母さま、宙斗さんにいい印象お持ちのようだな。
海斗さんの方には悪い印象…っと、で今後娘に近づけさせないようにする為の調査と…。))
莉奈母「では、打ち合わせ終了ということで…、お支払いは私がしておきますが…、他にご注文されますか?」
宙斗担当調査員「もう少し打ち合わせをしようと思いますので珈琲をふたつほどよろしいでしょうか?」
莉奈母「はい、お支払いしておきますので…。」

調査員2名が注文をすると会計を済ませ店を出る莉奈母。

−−−定時後、莉奈と井ノ原朝香−−−
朝香「莉奈ちゃん、少しいいかしら?」
「朝香さん、すみません、あまり時間が取れませんがどうされましたか?」
朝香「あの…、岡田くんのことで…。」
「宙斗さんのことご存知なんですか?」
朝香「あっ、海斗くんの…、やっぱり…。」
「やはりとは?入れ替わりのことですか?」
天を仰ぐ朝香「莉奈ちゃん、本当にごめんなさい、紹介しててこんなことになるなんて…。」
「いいんです、…入れ替わりは理解できましたから。」
朝香「じゃあ、今後も…。」
最後まで言わせない莉奈「お付き合いは出来ません、理由は私からは離せません。
海斗さんに聞いてください、すみませんが今日、約束がありますので失礼します。
海斗さんから聞いてからまたお付き合いのことについてのお話しでしたらお聞きしますが…。」
頭を朝香に下げ急ぎ足で駅に歩き出す。

生田「井ノ原、莉奈ちゃん、彼氏と別れたのか?」
朝香「そうみたい、…だからと言って莉奈ちゃんにいい夜の止めなよ?さっきも係長から注意されてたでしょ?」
生田「莉奈ちゃんがフリーならかまわないでしょ。」

−−−会社最寄り駅から莉奈自宅最寄り駅→喫茶店−−−
(宙斗さん、製菓会社の新製品のお話してたけど…もしかして、まさか違うよね……。)
「降りなきゃ。」

少し急ぎ足、少し気持ちが弾んでる足取りで喫茶店に向かい店内へ。
49
投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/26 14:51:25    (rDw32ZLe)
ーーーーー永瀬家ーーーーー

「分かりました。勿論順番を違えるような真似は絶対に…
(これってもしかして、ラスボス攻略完了ってことかな?)」

「今日のところは本当にこれでお暇を…この後の約束なんか無いのですか、
宮従えの身、明日酒臭い息でお客様の元へ向かうのは失礼ですので……
また今度機会がありましたら、その時はとことん。」
そう言って立ち上がると玄関に。
送りに出てきてくれた、莉奈・莉奈父・莉奈母に向けて、
「本当に、ごちそうさまでした。今日はこれで失礼します。」
ともう一度深く頭を下げてから、ほろ酔いの少し火照った身体で駅に向かう宙斗。

ーーーーー翌朝、宙斗会社ーーーーー

客周りの用意を終え、そろそろ出ようかというところに着信。
「あぁ…久しぶり、この前の同窓会依頼か……
どうだ、元気してる?調査会社勤務って言ってたっけ?」
〇〇「あぁ、そうなんだけど、その調査会社の仕事で…」
莉奈母から宙斗と海斗への調査依頼が入ったことの報告と、2週間は目立つ行動は控えろよとの忠告を受ける。
「そうか、ありがとうな…でもこんなこと俺に教えたら、守秘義務違反とやらになって、お前立場悪くなるんじゃ?」
〇〇「心配するな、俺と岡田の仲だろうが、俺と岡田が口噤んでりゃ分かりっこねえよ。
で、その縁談相手とやらはいい女なのか?」
「あぁ、すこぶるいい女だよ、いまから組み敷くの楽しみでな(笑)」
〇〇「なんだ?まだやってねえのか?」
「お前その言い方…まだだよ、相手はおぼこ娘だぞ」
〇〇「処女いただけて、かつ自分色に染められるなんて…羨ましいねぇ。」
「わりぃ…そろそろ出る時間だから切るぞ。今度呑み行こうや。」
〇〇「そうか…楽しみにしてる。そうだ、お前を担当させる調査員の写真送るから、くれぐれも注意しろよ。」

ーーーーー調査会社〇〇ーーーーー

宙斗との電話を終えしばらくして
「しまった、ママ坊ちゃんのこと言うの忘れてた…まぁいいか」
二人の部下を自分のデスクに呼ぶ〇〇
「A君には岡田宙斗、B君には岡田海斗の調査をお願いする。
調査期間は今日の午後から二週間。
その後いつものようにレポートにして私に提出してくれ。
先ずは二人してクライアントと顔合わせ及び資料預ってきてくれ、
〇時に約束してるから、いいね。
じゃあ、宜しく。」
そう言うとメールを打ち始める〇〇
【岡田、〇〇だ。
さっきの件、お前担当の調査員写真を送るから、覚えたらメールごと削除してくれ。
頼んだぞ】

ーーーーー夕方、お客様先からの帰路ーーーーー

「おっ、莉奈ちゃんからメールだ。
なになに?ターミナル駅で一時間位お茶?ここなら莉奈ちゃんの地元駅が近いよな。」
メールだと話が遠いので、電話をかける宙斗
「莉奈ちゃん?宙斗だけど。
メールありがとう。実は今莉奈ちゃんの地元駅から少し先の駅近くにいるんだ。
うん、仕事で。製菓会社(莉奈デザインのパッケージが候補に挙がってる会社?)に用事があって。
本当は口外厳禁なんだけど、その会社が新製品売り出すみたいで、
新担当挨拶も兼ねてその宣伝戦略の打ち合わせ。
よければ、莉奈ちゃんの地元駅で待ってる。うん、うん。」

48
投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/25 16:46:06    (4GdqJ8Ae)
−−−リビングのソファ−−−
「もうお母さん…、こんなにお見せしても宙斗さん、退屈なだけですよ。
えっ?〇ノ〇湖に行かれてたんですね、もしかしてすれ違ってたりして…。」
クスクスっと笑う莉奈。

莉奈母「このアルバムは初等科から高等科の学園のアルバムでこちらがプライベートのアルバムで…。」
「何冊も見せたら宙斗さん、大変よ。」
莉奈母「莉奈ちゃん、これくらいでお母さんの気持ちを宙斗さんに伝えられないのよ。
こっちの一冊は成人式のときの写真よ。」
ゴールドベースのアルバム、一冊だけで1日を撮ったアルバム。

莉奈母「ピンクゴールドのこのアルバムは初等科から高等科、大学のプライベートアルバム。
莉奈ちゃんに止められちゃったから成人式のアルバムだけで止めておくわね。」
「もう…、宙斗さん、すみません…。」

数時間後、宙斗が帰路しようとすると莉奈父がもう少しどうか?と引き止めるが…。
本当の意味でのラスボス…、莉奈母が。
莉奈母「何言ってるの!宙斗さんだってこの後、ご用事入れてるかも知れませんよ?
ねっ?どなたかとお出掛けのお約束とかね?
(今日、予定を入れてるなら莉奈ちゃんとのお付き合い、おことわりだわ。)」
「そうよ、お父さん、お引き止めしたら…。(もう少し一緒に居たかったけど…。)」

−−−翌朝、調査会社−−−
調査会社社員(岡田宙斗って岡田か?北町って多分、岡田だよな?)

♪♪♪
宙斗への着信、調査会社社員が偶然にも大学の同期だった。
〇〇「久しぶり、岡田くん、実は…。」

莉奈母から岡田宙斗への調査依頼があったと本来なら守秘義務だが宙斗には世話になってる、と言うか単位を落とさずに済んだ宙斗に莉奈母からの依頼〝娘の縁談相手〟を伝える。
学生時代よくしてもらった宙斗に不利なことは言いたくないが今後の調査活動もある。
2週間ばかり派手な行動はしないのようにと忠告、
〇〇「岡田はいいが、ママ坊っちゃんの…、お前たち(従兄)裏あだ名は知らんかったか?」

−−−昨夜、永瀬家、宙斗と莉奈父だけのリビング−−−
莉奈父「け、け、結婚だと?!……失礼、取り乱した。
そうだな……、莉奈もそんな歳だ、いつまでも手元に置けないな。
…君がそのように考えてくれているなら今後も会うことを許そう。
しかし私たちが(莉奈父、莉奈母)いいと言っても莉奈自身の気持ちが一番大事だ。
今のところ…、手の内を明かすようで些か不満だが岡田くんに私は好印象を持っている。
…君は詰問も誠実に応えてくれた、…今後、莉奈と付き合うようになるならば送り出そうと思うが…。
家の門限は午前0時だ、致し方ない理由で遅れるのなら連絡をいれるようにまた、致し方な理由で泊まることになるならば二部屋予約するようにしてくれ。
それから…大人の付き合いだ、……あることはあるかと思うが順序は間違えないでくれ。」

調査する前の話し今日はこのくらいにしておこうと莉奈父。

−−−翌日、就業後−−−
莉奈が宙斗にメッセージを入れる。
【お時間がありましたらターミナル駅、私たちの中間点駅で1時間くらいお茶でもどうでしょうか?
ご迷惑であれば返信不要です、お約束の時間の1時間半後にお店を出ますので…。莉奈】
47
投稿者:岡田宙斗 ◆qy6pOkMT/U
2026/04/24 22:14:10    (N/yvadLj)
ーーーーー永瀬家 リビングダイニングーーーーー

料理なさるのね?と言う莉奈母に対して、
「まぁ……独り身で作ってくれる相手もいないですし、
外食ばかりだと健康に悪いですからね。
どこかに作ってくれるいい人がいればなんて、考えてるんですが。」
そう言った後に莉奈をチラ見する宙斗。
「でも料理始めたきっかけは、決して褒められたものじゃないんですよ。」
若いころ料理できれば女の子にもてるかなぁなんて考えたりして。
結果さっぱりで、今この年になっても独り身なんですけど…(苦笑)

「夏蜜柑なんだ。成程…塩っけあまり強く感じなかったけど、塩はどれくらい?」
莉奈の答えを聞いて
「成程…少し甘めにしたいときは、オレンジとかを使ってもいいんだね。
男って駄目ですよね。レシピ本通りでこういう面では応用が利かない(笑)」
莉奈とレシピの話をしながらも、注意は莉奈父と莉奈母の方に向いている。
「(興信所?俺の事調べさすのか??徹底してるな…
あまり品行方正にし過ぎても不審がられるだろうから、いつも通りに。
合コンには出席しても、そのあとの持ち帰りがなければ、ようは只の飲み会だし、
それを持って、この親たちから注意人物扱いされることはないだろ。
でもrifugio segretoに行くのは、しばらくの間控えとくかな。
マスターや森田君が自分たちでバーの秘密ばらすとは考えられないが、
どこから耳に入るか分かったもんじゃないからな…)」

莉奈父が莉奈母との話を終え、莉奈が莉奈母に呼ばれてキッチンに行くと
莉奈父からド直球な質問が
「(親からすれば、娘の将来を心配するのは当たり前だよな。さてどう答えるか。)
……ランドで莉奈さんに告白してしまったのですが、私は年甲斐もなく莉奈さんを好きになってしまったようです。
将来的には結婚をしたいなと。勿論莉奈さん及びお父様方にお許しをいただければの話ですが(照笑)」
「弊社の風間とお知り合いでしたか…
(やはりか。これは、付き合うことのになっても社内では下手の会話はできないな。
筒抜けになると考えたほうが良さそうだ。
まぁ、最初から分かっていれば対処のしようがあるってもの。)」

そんなことを考えていると、莉奈と莉奈母が戻ってきてソファへ移動することに。
莉奈母は小脇にアルバムらしきものを何冊か抱えてきて、
リビングテーブルの上にその内の一冊を開いて乗せる。
やめて!という感じで両手でそれを隠そうとする莉奈。
莉奈母「莉奈ちゃん見て貰いなさいな。これ見て貰えば小さい頃の莉奈ちゃんの事、知ってもらえると思うのよね。ねっ宙斗さん、興味あるわよね(笑)」
「興味は凄くありますが、莉奈さんが嫌がってるものを見ては……」
莉奈母「ほら、莉奈ちゃん(笑)」
渋々仕方なくといった感じで、恥ずかしいなぁと言いながら両手をどかす莉奈。
「莉奈さん、見せて貰いますね。」
莉奈に断ってから、アルバムに目を落とし始まる宙斗。

出生から始まり、お食い初め・お宮参りと写真の中でどんどん大きくなる莉奈。
何に怒ったのか脹れている写真や涙を流して啼いている写真、家族旅行であろうか緑の中で莉奈父莉奈母と三人並んでいる写真、波打ち際で遊んでいる写真も。
「可愛いなぁ……」
「これ旅行先ですか?」
「あっ、これ〇〇湖と遊覧船ですよね。僕も小さいころ連れてってもらったことがあります。」
などと乾燥を言いながら、一枚一枚の写真を丹念に見ていく宙斗。
一冊目のアルバムは幼稚園(保育園?)入園前くらいで終わった。

ーーーーー協力工場、海斗ーーーーー

休憩時間になり莉奈に何度目かの連絡を入れる海斗。
「まだ出てくれくれない……莉奈ちゃん出てくれよ。」
何の脈絡もなく、先日見たAVのドラマ部分を思い出す海斗
それは、自分が忙しくなり恋人との連絡がつかなくなる場面。
その後は、実の兄が恋人に近づき、二人きりのデートそしてキス、セックス、そして兄に溺れて行き、身体だけでなく心までも兄に捧げる恋人。
兄の肉棒を愛おしそうに舐め上げて、上目使いで兄にねだる恋人。
いつの間にか場面には弟も現れて、兄と恋人の情事を見ながら硬く屹立させている。

いつしか弟を自分、兄を宙斗、恋人を莉奈に当てはめ夢想している海斗。

ーーーーー永瀬家ーーーーー

アルバムを見終えた宙斗。
腕時計を見ると、
「もうこんな時間に。すっかり長居してしまって申し訳ありません。
今日は本当にごちそうさまでした。」
ソファから立ち上がり頭を下げて挨拶をする宙斗。
「今日はこの辺で失礼します。」
再度頭を下げる宙斗。

ーーーーー翌日、莉奈母ーーーーー

出勤前の莉奈父と最終確認をして、興信所に電話、電話にでた人物に
「すいません、素行調査をお願いしたいのですが。
対象は〇〇市〇〇区北町に住む、岡田海斗35歳。
調査期間ですか……そうですね…あの、素行調査をお願いする皆様は、
大体どれくらいの期間でお願いしているものなのでしょうか?
時と場合による?それはそうでしょうが…調査の目的ですか?
む…娘の縁談相手の調査です…
それだと通常2週間くらいが多んですね、では同じでお願いします。
調査対象の顔写真ですか?…もちろんあります。
は…はい〇時に〇〇駅前のカフェで……はい、はい……」
46
投稿者:永瀬莉奈 ◆FGroZF3Xfs
2026/04/24 13:24:01    (uDDlBPuJ)
−−−永瀬家、リビングダイニング−−−
宙斗がマリネ液の作り方を聞かれ思わず笑みがこぼれる莉奈。
莉奈母「ふふふっ、莉奈ちゃん、喜んでもらえたようでよかったわね。
この娘ったら何度も作り直したから主人も私も食べ飽きちゃってるのよ。
宙斗さん、お料理なさるのね、将来の奥さま、幸せ者ね、全て妻任せなんて人も居ますからね、ねっ、アナタ。」
莉奈父「わ、私のことは置いておいてくれ、参ったな…。」
「お母さん!それを言わないでよ…。」

バツが悪いのかシュンっとする莉奈に莉奈父が。
莉奈父「美味しく食べてもらおうと思うことが大事なんだ。
莉奈は宙斗くんに礼の意味も込めての料理だろう?」
「それはそうたけど…、宙斗さん、マリネ液は夏蜜柑を絞ったの果汁と果肉も少し使ってるんです。」

懸命に作った照れくささを隠すようにレシピの話をしていると莉奈母が席を立ち、宙斗、莉奈に気づかれないよう後ろ手に莉奈父を呼ぶが…。
宙斗は細心の注意を払っているため気づく。
ウイスキーが並んでいるシェルフの前で小声で話している声が…。
「靴が…。」「お料理を…。」漏れ聞こえてくる声。
「興信所で…。」「〇〇さん」「調査…。」

莉奈父「お待たせしてしまったかな?私がいつも飲んでいるウイスキーだが岡田くんもどうかな?」
莉奈母「莉奈ちゃん、少し手伝って頂戴。」
「はい、今行きます。」
莉奈がキッチンへと行くと莉奈父が。

莉奈父「岡田くん、君は莉奈のことをどう思っているんだい?
今後、どうして行きたいと思っているか聞かせてくれないか?
私たち親の目で見ても莉奈は君に惹かれているようだ。
助けてくれたからなのか今はまだ判らないが…君の弟と同じ考えならば今後、莉奈から連絡が有っても取り次がないで欲しい。
脅すようで悪いが…、君の勤めている会社の風間くんとは旧知の仲てね…。」
悪いがと言っている莉奈父だが少しも悪びれている様子はない。
脅しではない、莉奈と軽い気持ちの付き合いならそれ相応の措置はすると警告。

−−−藍−−−
「〇〇広告代理店の営業三課のエースで次期課長、転勤ってあるのかな?
転勤あるなら莉奈と付き合いだしたら遠距離になるし結婚したら転勤族よね。
オジさんはまだしもオバさんは猛反対するわよね…。
メッセージ、〇〇からだ。」
【伝え忘れたけどこの間、課の事務員から食事に誘われて宙斗さん、断ってたわよ。】
「身持ちも硬い…、ヨッシャっ!!」

ひとりガッツポーズをする藍。

−−−莉奈の戻ったリビングダイニング−−−
「宙斗さん、お父さん、何を話していたの?
まさか、私の昔話とかじゃないわよね?」
莉奈母「いいじゃない、宙斗さん、これ見て頂戴。」
莉奈父「あらかた食べ終わったね、ソファに移動しようじゃないか。」
グラスを持ちソファへ移動する莉奈父とチョコレート、シフォンケーキを持ちテーブルへ置く莉奈。
莉奈母は三冊ほどアルバムを持ちリビングへ。
「宙斗さん、こちらへどうぞ。」

二人掛けのソファ、莉奈と並び座るようだ。
「お母さん、それ私のアルバム、駄目、見せないで!」
莉奈母「いいじゃないのよ、これを見て貰えば莉奈ちゃんのことを知ってもらえると思うのよ。」
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