(無題)

田舎での生活が嫌で、都会に出て生活していた私・・・。
慣れない生活からか、体調を崩してしまい会社を退職する事になった。
しかし、故郷に戻る事も考えられず悩んでいた。
そんな時に地方都市のｉターン情報で、ある求人を見つけた。
町役場の臨時職員としての採用で、いずれ正職員としても登用可能と言う求人。
お仕事の内容は、公民館での老人に対する健康増進と体力維持の為の体操インストラクターだった。
特に資格とか免許などは必要無く、単身女性でインストラクターという事で30歳迄と年齢制限があるだけだった。
全く土地勘のない地方都市だったが、都会で荒んだ精神を癒して貰える上に、上手くいけば役場の職員にもなれる・・・。
まさに渡りに船に様な求人条件だった。
もう、締め切ってるかな？・・・そう思いながらも電話を入れてみると・・・。
なんと、まだ応募者の枠が空いているという事だったのだ。
私はこれ幸に、応募の旨を伝え、履歴書を送ってみた。
即採用という返事で、支度金まで頂けたのだった。

しかし、この話には裏があり、確かに老人対象の健康維持と体力維持の目的ではあるが
ここに集まる老人達は、まだ男性機能に衰えを見せず、精力旺盛な老人達だった。
今回のインストラクター募集も、前任のインストラクターが犯され妊娠してしまった。
そして、欠員が生じた為に募集したという事なのだった。
当然、役場の担当職員も把握しており、医療費が軽減出来、その上少子化対策もと一石二鳥と思っていたのだ。

そんな事だとも知らない私は、支度金でレオタードやスポブラ、レギンスなどを買って役場に向かった。

「こんにちは、あさだ　きょうこです、よろしくお願いします」

こんな感じでしょうか？
もしよろしかったらご一緒させてください。
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