ビールは、座っていた位置と反対方向に零れたので
服とか汚れるということはなかったですが、
やばいと思いつい慌てて、立ち上がってしまいました。

仲居さんも慌てて、コップを起こし、ティッシュを探し
回りを見渡しました。

ティッシュケースは、仲居さんから見ると
丁度僕の後ろ側にあって、ティッシュケースと
同時に僕の勃起したズボンも目に入ったと思います。

仲居さんの動きが完全に止まってました。
そんなことも気にしないで僕は、後ろのあったティッシュケースに
気づくと慌ててティッシュケースごと取り、机に置き、立ったまま
零れたビールを拭きます。
あとで気づきましたが、仲居さんの目線は完全に
僕の勃起したズボンを見てました。

僕が、すみませんって仲居さんに謝ると
仲居さんもハッとして、ティッシュを取ろうとして
丁度、僕と机間に手を伸ばしました。

そのとき、僕が奥の方を拭こうとしたタイピングだったので
仲居さんの伸ばした腕に、僕の勃起したチンポが当たりました。

お互いに変な雰囲気になり、お互いに謝りました。

この雰囲気の場を変えようと、
仕事に戻らなくていいんですか。と聞いたら、

仲居さんは、
「今日はもう仕事終わってきたの」と言われ

お互い沈黙しました。

仲居さんの話を聞き、先ほどの写真の違和感が
すっと抜けました。

あの握っていたもの、口に含んでいた精液
彼のものでなかったとすぐにわかりました。

妻は、他人に自分の裸を見られて
感じてるんではないかと思いました。

私の知らない妻。変わり果てた妻。
始めてあったであろう人のチンポに躊躇もなく触れる妻。
なんかバカにされても仕方がないような気分に陥ってしまいました。

ちょっと落ち込んでしまっているのに
仲居さんは、そんなこともお構いなしに
僕に話かけてきました。

「あなたも、あの女性に同じことされたいの。
さっきも、また違う男性と廊下にいたわ。
しかも、裸で、タオルで両手を後ろに組まされて
縛られいたわ。ついつい注意しちゃった。
男性がお前がこんな格好をしてるから怒られただろうって
言って、乳首を抓ってね。たぶん、彼女それで逝ったと思うわ。
その場に座りこんじゃって。
で、ほら行くぞって男性が言うと、彼女の髪を引っ張って
部屋に入っていったの。そのときに彼女の顔を見たんだけど
なんか　うっとりしてる感じで、かわいそうっていうよりも
こういうことが好きなんだって、感じちゃった。」

僕は、その話を聞いて心では落ち込んでいるはずなのに
痛いほど勃起してしまいました。

そして、動揺して、ビールをこぼしてしまいました。

仲居さんの話は、
「ドリンクの注文を受けてもっていたとき、
後ろ姿だったんだけど、上半身が裸で、
帯のところで、浴衣が止まってる状態で、
びっくりしちゃって
　後ろから近付いたので、気づかなかったんでしょうね。
後ろからでもなんか楽しそうにしてたのがわかったわ。
男性さんが後ろ見てみろよって言って、振り返ったんです。
私を見て、キャッと声を上げるものの
彼に「もう」って言いながらも、浴衣を直すことなく
受け取ったわ。でも、やっぱり、私がジロジロと見ちゃったから
少し恥ずかしそうだったかな。

私は、お酒を彼女に渡して、そのまま席を外したんだけど
もう、早く教えてください。って言ってて
いいだろ。見られるの好きだろ。っと言っていたわ。
でね。注いでくれよって言われてて、そのあと、
ちょっと大きな声で違うだろって声がしてね。
回りにも聞こえていたよ。

でね。そのあと、私の視界に彼女が
すっと、その場を立ちあがったのよ。
そして、男性のところにお酒をもって移動したわ。

立った時は、ドキってしたわ。
たぶん、何人かのお客さんが彼女を見てたと思う
ちょっと、ざわついた席もあったし。

その中で、今日はあなたみたいに１人だけの
お客さんがいて、食事を終わって帰ろうとしてたみたいで
一瞬立ったんだけど、また、座っちゃったんですよ。
タイピング的には、彼女と同じようなタイピングだったんで
絶対見てたと思う。私とも目があったから
ちょっと気まずそうにも見えたけど。

私と目があったからかな。ちょっとしたら席をまた立って
部屋を出ようとしたんですけどね。
彼女たちの席の前を通って帰ろとしてたわ。

でね。彼女たちの席の前で立ち止まったんですよ。
そして、自分の顔に指をさして、彼女たちの席に
行っちゃったんですよ。そして、キョロキョロと
回りを見渡して、座ったって、数分後、ペコペコと
お礼をしながら、外に出て行ってしまったんです。
何があったかすごく気になったわ。
たぶん、彼女を触られてもらったのかなぁ」って感じで
僕に話をしてきました。

はじめ、とにかく仲居さんが邪魔で
仕方ありませんでした。

隣の様子が気になり、すぐにでも
壁に耳を当てたい。そんな気分でしたが
机に仲居さんが持ってきた食事を置き、
缶ビールを開け、わざわざコップに注いでもらい乾杯。

隣に聞こえるといけないからと言って
僕の隣に座り、聞きたくないわけじゃなかったけど
先ほどの食事での妻の話をし始めました。

僕は、ＬＩＮＥとかで知ってるから
早く帰って隣に集中させてくれよと
心の中で思いつつ、聞きたそうな感じで
仲居さんの話を聞くことになりました。

でも、この仲居さんの話を聞いて
僕の違和感が、はっきりとわかりました。

仲居さんとのドタバタがあって
妻のところに行く機会を失いかけていましたが、
自分の服でもいいので、持っていこう。
そして、そのまま、自分の部屋に妻を連れてこようと
準備をしてドアに手をかけて、少しドアを開けたときに
またしても、僕の行動を邪魔されました。

男が、「ちょっと連れてくる」ってようなことを言って
僕よりも先に妻のところに行ってしまいました。

そうなってしまうと小心者の僕です。
妻のところに行くに行けず、静かに妻が戻ってくるのを
待ってしまいました。

数分後、妻が戻ってきたと思うと
仲居さんの声も聞こえてきました。

「申し訳ございません。他のお客様もいらっしゃいますので、
そのようなことは、お辞めして頂けないでしょうか」

男の「ごめん」の悪気のない返事があり
その後、すぐに仲居さんが僕の部屋をノックしました。

仲居さんは、浴衣をもってきて、
先ほどは、すみませんでした。
すぐに、料理をお持ちしますのでと言いましたが、

僕は、「食事を頼んだわけじゃないから気にしないで。」と言うと

「そんなわけにはいけないので、すぐにお持ちしますので
もうしばらくお待ちください。」と言って出ていきました。

僕は、隣の部屋のことが気になり、それどころじゃ
なかったんですが、仲居さんの戻りが異様に早く、
もってきた食事も、ほんと残りものって感じで
フードパックに入れて持ってきたので、びっくり。

しかも、缶ビールをもってきて、お酌させてくださいと
ずかずかと入り込んできて、苦笑いしか出ませんでした。

しかし、部屋も変えてもらって、食事までもってきて
もらったので、断ることもできませんでした。

仲居さんとぶつかってしまい、
仲居さんは手に持っていた料理を落してしまい
僕は、服と持っていた浴衣が汚してしまいました。

仲居さんは、僕に謝り、僕も仲居さんに謝りながら
床に落ちた料理を一緒に拾いました。
妻のことも気になりましたが、まずは、目の前のことを
片付けないことのは、次の行動には移せませんでした。

大きな音を立てたので、隣の部屋から僕たちの様子を見に
部屋から出てきましたが、仲居さんが、すみませんと謝り、
僕は、後ろ姿を見せただけで、顔は見られませんでした。

床を片付けると、僕に部屋で待っててくださいと
落した料理と汚れた浴衣をもって、戻っていきました。

妻に浴衣をもっていってやることもできない状況に
なってしまいました。

彼たちの話を聞いていたら、妻たちが帰ってきたみたいで
あれ？さっき出て行ったばかりなのに、もう帰ってきたんだと
思いながら、妻たちの様子が気になり、壁に耳を当てました。

少し様子が変だとすぐにわかり、一音一音聞き洩らさないように
集中して隣の声を拾いました。

妻は帰ってきてませんでした。

どうやら、妻をおいて、帰ってきたみたいです。

「ここまで、どうやって来るかなぁ。小さなタオル一枚持って
お風呂に入ったから、それしかないよ。バスタオルも持ってきたし」と言って
妻の衣類、タオルをもって帰ってきたようでした、
妻は、裸で、ここまで来るしかないとのことでした。

ここまで来るともう、我慢の限界で
どうなってもいいと思いながら、
部屋に置いてあった浴衣をもって
急いで部屋の外に出ようとしました。

そして、部屋のドアを開けて
飛び出した瞬間に、目の前に料理を持った仲居さんがいました。