2026/07/17 09:34:17
(l.PO3I8j)
「まぁ無理もない…。
つい最近まで、大型の案件を抱えて走り回っていたからね…。
帰宅も遅かったんじゃないかな…?
彼にはかなり頑張ってもらっていた…、ようやく案件も落ち着いて緊張の糸が切れたのかもしれないね…。」
男の言っていることは概ね事実だった。
実際、仕事に追われて由真の夫が帰宅するのはいつも日付が変わる頃。
翌日の出社も誰よりも早く業務量もかなりのモノ。
しかしその実は、この日への布石。
上司を目の前にしての寝落ち…、そこに違和感をあまり持たせないという。
「明日は休みだし、時間もまだそんなに遅くない。
しばらく寝かせてやってもいいんじゃないかな…?」
そっと腰を上げて、ソファの裏側。
由真の背後に立って肩に手を置き、軽く撫でながら控えめのトーンでそう囁く男。
(2時間…、いや、騒いだり大きく揺すらなければ3時間…と言ったところか。)
何度か実験し、薬の効果の程も確認していた。
それは由真である由真に盛った媚薬も同じ…。
肩に触れた手に感じる熱。
体温の上昇、発汗、少し赤らんだ表情。
(個人差はあるが、即効性の割に効果も高い…。悪くない薬だな…。)
「それとも急ぎの用事でもあるのかな…?
あるいは、ようやっと時間も取れたんだ…、今夜は…とか…。」
聞き様によってはただのセクハラ発言。
しかし、相手は夫の上司。
そしてその夫は上司の家で寝入る始末、当然そこを強く言えるはずもないことを理解して。