2012/04/07 15:01:04
(/CAQFleZ)
会社を出て台車に燃料を補給して下道を走って行く。
めぐみの父親は無類の車好きでこの台車も外装内装を新車を入れ3ヶ月程二次架装に出してから納車されてきた車でCD、ナビ、テレビ、バックアイ等も装備されていた。
心地よいマフラーの音(トラック乗りには判るが一般人には単なる騒音)を聴きながら峠道を走る。
道中、めぐみと学校生活や勉強、恋愛などの話やめぐみの友人や私の長距離運転手の頃の話などでワァーワァーキャーキャーと騒ぎなからやって来たのだった。
時計は昼の1時を過ぎてたので、国道沿いのドライブインに入る。
かつて長距離運転手の時に来ていた店でした。
3年振りに立ち寄る店のドアをあける。
いらっしゃい…。
あっ、お兄さん久しぶりやねぇ。どないしてたんよ。
いや、長距離運転手から土木建築関連の仕事に変わったんよ。で、下関まで機械を引き取りに行くから寄ってみたんや。
あぁ~そうかぁ。ま、元気で何よりだわ。
あれぇ、娘さんかい?
あぁ、めぐみって言って今、世話になってる所の娘さんよ。
めぐちゃん、おっちゃんが長距離運転手の時にここへしょっちゅう来てたんよ。
ここの女将さんや。
こんにちは、めぐみって言います。
めぐみちゃんね。
お兄さんはいつもの焼き肉とトンカツの定食でいいかな。
あぁ、それそれ。
じゃ、めぐみも同じやつ下さい。
久しぶりに会ったので食堂の女将も仕事そっちのけで私と話をしていた。
めぐみには、アイスだジュースだとサービスしてくれた。
会計を済ませて店を出る時に、
お兄さん、これ持って行きな。
とお茶とおにぎりをくれた。
おっちゃん、めぐお腹一杯やぁ。
と笑っていた。
あとひとっ走りしたら下関だ。
地図の場所には二時間程で到着してすぐに積んでくれました。
ワイヤーとガッチャ等でしっかりと固定し雨対策にシート掛けをして出発した。
帰宅ラッシュで下道が渋滞していた。
100キロほど高速移動して下道を走る事にした。
途中サービスエリアでトイレ休憩をして出発するで前に天井のスイッチをいくつか入れて見た。
サイド(右)サイド(左)プロテク、バイザー、リレー2台
スイッチを入れていくずつ車の周りが明るくなる。
めぐみが前で叫んでいた。
おっちゃん、おっちゃん見て見てぇ。
降りて見に行くと、見事なまでの電飾でした。
おっちゃん、これな500万かかってるらしいで。で、経理の人にお父さん怒られてやったわ。
あはは、そら怒られてもしゃあないなぁ。
なんて話てると、何人かが寄って来て、
写真撮ってもいいですか?と聞かれたので、
どうぞ。と快諾した。
10分位して撮影を終えて皆が「すいませんでした。」「ありがとうございました。」と去って行ったので、我々も出発する事にした。
電飾も半分ほどにして高速を走る。
私と話をしながらめぐみは誰かとメールのやり取りをしている様だ。
1~2分に一回は、チャリラリラァと着信音が鳴る。
燃料補給で一旦下道に出る。
軽油満タンにして出発する。
国道に出ると、めぐみが
おっちゃん、後ろ行っていい?
と聞くので、リアのベッドを指差し、
ここか?
うん。
ええよ。その代わり危ないしシートの後ろにしいや。
と言う
めぐみは靴を脱いで私のシート後ろにに半分体を入れて左側から覗く様にしていた
なぁ、彼氏の事嫌いになったわぁ…。
と言うので
何でやな
っと聞くと、
隣のクラスの女と遊んでよってなキスしてたんやて。
何でわかったんよ。
それもな、私には先輩の家にいくから。って言うててや…。
さっき、同じクラスのなおみとみさからメールが来てな、
たかやが2組のちえと二人でスーパーの二階の駐車場の所でイチャイチャしてよってキスしてた。
って。
たかや(彼氏)に
2組のちえと何してるん?って送ったら、
何もしてへんし、ちえなんかいて無いし
って返してきたから、スーパーの二階でイチャイチャしてキスしてたやろ。
って返したら、
偶然会っただけや。やて。
さっき知らん、いて無いしで急に偶然会ったになるんや。イチャついてるん見てたしな。って返してついでに
なおみとみさから聞いた服装を送ったってん。
たかやが急に
ごめんとか悪かった。とか送ってきたって思ったら、陰から見てノゾキか?って
腹立つし、もうええから別れよ。
って送ったったわ
怒りと悔しさと悲しさの混ざっためぐみの声だった。
私は10分20分走った所に海沿いに車を止められるスペースがあるのを思い出した
めぐちゃん、休憩しよか
と、車を駐車スペースに入れた
めぐちゃん、おいで。
と、手を引く
あっ、おっちゃん靴靴。
そこは、瀬戸内海が見える所で、晴天の月夜でうっすらと景色が見える。
遥か彼方には四国の街の明かりが見えて、瀬戸内を航行する船舶の室内灯や赤、緑の航行灯、漁船の照明などが見える。
ほれ、めぐちゃん
綺麗な景色やろな
うっ、う、ぅん。
めぐみは涙を堪えていた様だった。
おっちゃんもなぁ、運転手してた時に色々な事があってな
偶然にここを見つけてんや。
海岸に降りる階段から砂浜にでた。
続く