2026/05/30 07:53:39
(uHHkhs20)
妻はベッドの端に座り、ガウンを胸元で押さえたまま俯いている。
髪は少し乱れ、頬にはまだ熱が残っていた。
私はそんな妻を見つめながら、胸の奥に渦巻く感情を整理できずにいた。
嫉妬。
興奮。
不安。
そして、自分でも驚くほど強く高まっている欲求。
弥優がゆっくり顔を上げる。
目が合った瞬間——
私はたまらず抱き寄せていた。
「……っ」
小さく息を呑む。けれど拒まない。
むしろ、どこか力が抜けたように私へ身体を預けてくる。
「なんか……変な気分」
かすれた声。
私は弥優の髪へ顔を埋める。
「俺も……」
さっきまで他の男に触れられていた妻。
その現実が頭から離れない。
なのに今は、強く抱きしめたかった。
弥優も私の背中へ腕を回す。
「……安心する」
その言葉に、胸が熱くなる。
私達はゆっくりとキスをした。
いつもより確かめ合うような、長いキス。
不安を埋めるように、離れないように。
やがてベッドへ倒れ込み、強く求め合った。
弥優の中は既に十分に濡れており、準備はできていた。
私自身も、これまで経験がないくらい勃起していた。
「....すごく...硬い。こんなの初めてじゃない?」
弥優が少し微笑みながら、私のそれを優しく触る。
「....弥優のおかげだよ。」
私は優しくキスをしながら、ゆっくりと挿入する。
いとも簡単に全てが飲み込まれる。
中はいつも以上に柔らかく、その熱い体温を直に感じられる。
「....すごく熱い。気持ち良いよ...」
「私も....幸せ.......動いても良いよ」
嫉妬と興奮をぶつけるように腰を振る私。
限界はすぐに訪れた。
「....っもう....出そう」
「....うん。そのまま出して。」
久しぶりに弥優の中で果てることができた。
弥優にも伝わるほどに、何度も脈打つ感覚。
落ち着いた後、ゆっくりと引き抜く。
膣から溢れるように精液が垂れる。
それは、これまでの人生で間違いなく1番多かった。
弥優は慌てるようにティシュで股間を抑え、腰の下に枕を入れる。
「すごい出たんだね笑 なんか、こぼれるのもったいない。」
そう言いながら、私に笑いかけてくれる。
「ちゃんと妊娠できるかな?」
「こんなに出たから、きっと大丈夫だよ」
2人で笑い合う。
幸せな時間が流れていた。
⸻
しばらくして。
落ち着きを取り戻した部屋の中で、並んで横になっていた。
照明だけが静かに揺れている。
弥優は私の胸に頬を寄せたまま、小さく息を吐く。
「……今日、すごかったね」
私は苦笑する。
「うん。まだ現実感ない」
少し沈黙。
そして私が静かに聞く。
「……マッサージ、気持ちよかった?」
弥優はすぐには答えない。
少し迷ってから、小さく頷く。
「……うん」
その返事に、私の胸がざわつく。
弥優は視線を落としたまま続ける。
「優しかったし……ちゃんと気遣ってくれてたから、途中から少し安心しちゃった」
「そっか」
「でも、すごく変な感じだった」
そう言いながら小さく笑う。
「あなたが見てるのに、ああいう風になるの……頭ぐちゃぐちゃになる」
私は黙って聞いていた。
弥生は少し間を置いてから、ぽつりと続ける。
「でも正直、途中で怖くなった。
このまま行くとどうなっちゃうんだろうって.....」
「うん」
しばらくして、静かに聞く。
「……また、会っても良いと思った?」
弥優はその質問に長く黙った。
すぐには答えられない。
けれど最後に、小さく本音を漏らす。
「……少しだけ」
私の胸がまたざわつく。
弥優は慌てたように続ける。
「でも、まだ分かんない。今日だけで全部は整理できない」
「うん」
「ただ……嫌じゃなかった」
その言葉は重かった。
私も天井を見上げながら、小さく息を吐く。
もう、“ただの興味”だけでは済まなくなっている。
二人とも、それを少しずつ理解し始めていた。
⸻
帰宅後。
弥優は、ソファに座りながらスマホを見つめている。
私が隣に座る。
「……連絡する?」
妻は少し迷ってから頷いた。
「ちゃんとお礼とか言っておきたい」
私も「うん」と返す。
弥優は少し考えながら、ゆっくり文字を打ち始めた。
⸻
今日はありがとうございました。
最初はかなり緊張していましたが
優しく接していただいて安心できました。
途中で止めてしまってすみません。
自分でも気持ちの整理が追いつかなくなって
しまって…。
でも、嫌だったわけではなくて、むしろ
気持ちよくて戸惑っていた感じです。
夫とも帰ってからたくさん話しました。
無事に妊活も進められました。
まだ自分でも整理しきれていませんが
またお会いしてもいいかなと思っています。
今日は本当にありがとうございました。
⸻
送信。
既読がつくまでの時間が、妙に長く感じる。
妻は少し緊張したようにスマホを握っていた。
そして数分後——返信が届く。
妻は小さく息を呑み、画面を開く。
⸻
こちらこそ、今日はありがとうございました。
お二人ともすごく誠実で、こちらも安心して
過ごせました。
途中で止める判断をしてくださったのも
むしろ大切なことだと思っています。
無理をしないことが一番なので
気にしないでください。
気持ちよかったと言っていただけて
正直ほっとしました。
かなり緊張されていたのが伝わっていたので。
妊活も無事に進んだとのことで安心しました。
きっとお二人にとって、特別な一日でしたね。
またお会いするかどうかは、焦らずゆっくり
考えてください。
お二人が安心できる形が一番だと思います。
今日はゆっくり休んでくださいね。
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読み終えたあと、妻はしばらく無言だった。
私が静かに聞く。
「……なんて?」
弥優はスマホを見せながら、小さく笑う。
「やっぱり優しい人だね」