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2020/11/10 21:32:19 (2Bo/maH3)
私 42歳 大学の教務課勤務 身長約170センチ 体重62キロ 趣味 釣り お酒
妻41歳 介護職員 身長168センチ 体重55キロ 趣味 料理
子宝に恵まれぬまま結婚20年目を迎えた夫婦です。
夫婦仲は、世間一般の感覚に照らし合わせても、「普通」と言えるのではないでしょうか。
結婚記念日や誕生日には人並みのお祝いはしますし、お互いの仕事の話が中心とはいえ会話もそこそこあるほうだと思います。
ただ、夫婦生活については、お互い仕事の立場が中堅で多忙になってきたこともあり、二十代、三十代の頃に比べれば、激減とは言わないまでも確実に減っているのは確かです。
そうは言っても、知人友人の話を聞く限り、格別セックスレスという自覚は、少なくとも私自身にはありませんでした。要するに、特別仲がよいわけでも悪いわけでもない、世間並みの夫婦生活だと思っていました。

私の想像の斜め上を行く、あんなことがあるまでは。
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投稿者:jinn
2020/11/12 22:19:20    (O1Kw7Rl.)
よほどの深酒だったとみえて、帰宅後もまだ頭痛は治まりませんでした。
その日の夜、珍しく妻から誘ってきたので、久しぶりに妻と交わりました。
情事の後、「昨日のこと覚えてる?」と聞かれたので、田中君と飲みに行った経緯を妻に話しました。
普段は私の職場の話には殆ど興味を示さない妻ですが、その日は様子が違いました。私が話す田中君の失恋絵巻を食い入るように聞いています。
そして一通り聞き終えた後、今朝言った言葉を繰り返しました。
「ねぇ、あなた、田中君、またご招待してあげたら。今度はもっとちゃんとしたものを用意するから。」
「うーん、立場上、一人の学生とあまり親密になるのはよろしくないんだけど」
私は妻の様子に、若干の嫉妬を覚えて煮え切らない返事をしました。
「だって、あなたが私の料理あんなにおいしそうに食べてくれたことなかったじゃない。私、昨日の晩、すごくうれしかったの。」
私としても、彼の失恋からの立ち直りに少しでも協力してやりたいという気持ちがあったので、妻の申し出を拒絶することはしませんでした。

その日、学食で私の姿を見かけた田中君は、一目散に駆け寄ってきて深々と頭を下げると
「昨日は、ご馳走様でした」
失恋の痛手で青ざめていた昨日とは別人のような快活さでした。
初対面以降、これほど陽気な彼を見るのは初めてだったかもしれません。
「いや、こちらこそ迷惑を掛けたみたいで、申し訳なかった。それで、そのお詫びというわけじゃないんだが、妻が、君にまたご馳走したいって言ってるんだ。」
「ありがとうございます。ご迷惑でなければぜひ」
社交辞令と思ったのですが、そうではなかったようです。すぐさま日時まで指定して「この日ならどうでしょうか」と返してきたのには驚きました。
少し、ずうずうしすぎるんじゃないのか。そう思った私は「その日は僕の都合が悪いんだ。日にちは追って連絡するよ」と彼の申し出を拒んだのです。
「そうですか」
田中君は、明らかに落胆した様子で肩を落としました。

家に帰ると、妻が「ねぇ、田中君に昨日の話ちゃんと伝えてくれた?」
「あぁ」
「それで、いつみえるの?」
「そこまでは決めてないよ、彼にだって都合がある」
私はとっさに嘘をついていました。
「もう、いいわ、自分でメールする」
「え?」
妻の反応に驚いて顔を上げました。聞けば、昨日のうちに彼とアドレスを交換したというのです。
「え?ちょっと待って。昨日って、昨日の夜のことだよな」
「そうよ。田中君をお見送りするとき。あなたのことも起こそうとしたけど、何度呼んでも起きなかったから。玄関で帰り際に私からお願いしたの。改めて御礼させていただきたいからって」
妻の言っていることは、確かに筋が通っているといえば通っているように思えましたが、それにしても少々度が過ぎるのではないかと感じました。
私の知る限り、妻は決して尻の軽い女ではありません。私と付き合い始めてから一緒になるまでの間も、そして一緒になってからも、他の男性の影が見え隠れしたことは一度もありませんでしたし、初めて妻と結ばれた時の彼女の初々しい姿は今でも覚えています。
自分が始めての男だとはその時も思っていませんでしたし、それを妻に聞いたこともありませんでしたが、少なくとも世間並みの貞操観念をもった女性だということは、この二十年間、一度も疑ったことはありませんでした。
妻は狼狽する私に気づく様子もなく、目の前で田中君へのメールを打ち込んでいました。
その姿を見て少々考えすぎかな、とも思い直しました。
子供のいない私たち夫婦にとって、田中君は子供がいたらこれ位かな、という年齢です。
妻にしてみれば、結婚以来、初めてわが子のように接することのできる知人ができたことで、母性がくすぐられているのかもしれません。
私自身のことを思い返してみても、田中君に接するときの自分は、彼を仮想の息子として見守るような心境でいたような気がします。
そう考えれば、久しぶりに見る妻のはしゃいだような姿も悪くない、と思うことにしました。

そのときは予想もしていませんでした。
その考えが的外れなものであったことを。
8
投稿者:(無名)
2020/11/12 12:21:56    (jcovC0rr)
続き楽しみにしてます!
7
投稿者:smsn ◆lSkA7vCrYc   8471smsn
2020/11/12 08:52:16    (zqiOm8/3)
いよいよ佳境ですね。
待ち遠しいです。
6
投稿者:jinn
2020/11/11 23:03:28    (WFCOVsgm)
そのことが縁で、その後も田中君の相談をことあるごとに聞く羽目になりました。とはいえ相談というより経過報告といった内容で、酔って話を聞いたときのような際どい内容にはなりませんでしたし、まさか私のほうから催促するわけにも行かず、私は適当に相槌をうつだけでした。
そんなある日、彼が血相を変えて私のところへ電話をしてきました。
彼女から別れを切り出されたそうです。

まぁ、頑張れよ 君は若いんだから、次の相手もすぐに見つかるさ。

励ましたものの、彼のあまりの憔悴ぶりにいたたまれなくなった私は、仕方なくいつもの居酒屋で彼に付き合うことになったのです。
田中君は、電話で話した時以上に憔悴しきった様子で彼女から別れ話を持ち出された顛末を話し始めましが、私はさほど意外には感じていませんでした。それまで彼ら二人のやりとりを聞いていて経験上、別れが遠くないことを予想していたからです。
しかし、当の本人にしてみれば晴天の霹靂だったのでしょう。
深く肩を落とす彼を見て、他人事とは言えその気持ちもわかるような気がしました。なんとなく別れに向かっていることを感じていたとしても、当人が信じたくないと思っていれば、その予感を拒絶するのが寧ろ普通でしょう。
自分の過去を振り返れば、そんなこともあったよなと、同情を禁じえなかった私は、彼に合わせるように杯を重ねました。
この前のように彼を介抱することになっても、「今日くらいは仕方ない、この傷心の若者に付き合ってやろう」とそのときは考えていたのです。
ところが、そうはなりませんでした。元々、私は特別酒に強いわけではありませんでしたし、私と彼の体格差を考えても、同じ酒量を飲めば、私のほうが先に酔いつぶれるのは火を見るより明らかだったのです。
たまたま、先日は私が意識的に酒量を抑えたから彼が先に撃沈しただけだったことに気がついた時はすでに遅く、一人では歩くものも覚束ないほどに酔いがまわっていました。
結局、彼に私の家まで送ってもらうことになったのです。
自宅では妻が出迎えてくれました。
妻は田中君とは初対面でしたが、事前に電話で事情を伝えていたこともあり、ドアを開けるなり挨拶もそこそこに何度も頭を下げていました。
田中君は私を居間まで抱きかかえて、ソファに寝かせ、すぐに帰ろうとしたのですが、妻がそれでは申し訳ないと引き止めました。テーブルの上には妻が予め用意しておいた酒肴が数皿並べてありました。
「ほんとにご迷惑をおかけして申し訳ありません。よかったら召し上がっていってください」
「いえ、こちらこそ遅くにすいません。では、お言葉に甘えていただきます」
私は意識があったものの、吐き気を堪えるのに精一杯で、横目で彼が旨そうに妻の手料理を平らげるのを眺めるだけでした。
「簡単なものばかりで申し訳ないんですが」
「いえ、そんなことないです。おいしいです、すごくおいしいです」
私の食が細いこともあり、巨漢の若者の旺盛な食べっぷりは新鮮だったのでしょう。料理好きの妻は、自慢の料理を片っ端から上手そうに平らげる田中君を嬉しそうに見つめていたのでした。
そこから先は記憶がありません。
ソファで高いびきをあげ寝ていた私が次の日の朝、妻から聞いたところによると、その晩彼は小一時間ほどで帰ったそうです。
その時の様子を語る妻が、妙にはしゃいでいるように見えました。
二日酔いでふらつく足元で、玄関を出ようとする私を見送りながら、妻が言いました。
「ねぇ、あなた、田中君、またご招待してあげたら。今度はもっとちゃんとしたものを用意するから。」
5
投稿者:jinn
2020/11/11 22:15:33    (WFCOVsgm)
二次会の場所は、私がたまに使うショットバーに移っていました。
ジャズの流れる店内で、カウンターの止まり木に二人並んだ私たち意外に客はいませんでした。
予想とおりというか、その場で彼に悩みを打ち明けられました。
悩みというのは彼女とのことでした。
彼の独白を聞いた私の第一印象は「あほらし」でした。

彼女との出会いがいかに素晴らしいものだったか。
その後の付き合いに、どれだけ胸を躍らせたか。
予想はしていたとはいえ、あまりに予想通りの内容に、欠伸を噛み殺すのが精一杯でした、
のろけるならこんな中年のおっさん相手でなく他でやってくれ、そう思い早々と席を立とうとしました。
話の結末が見えたような気がしたからです。
誕生日のプレゼントがブランド物じゃないのが気に入らないだの、好きな音楽が合わないだの、くだらない痴話話を聞くほど俺も暇じゃないんだよ。
そう思っていた私の意識が少し変わったのは、彼の話が少し予想外の方向に傾き始めたからです。
それは、不和の原因が、彼女とのセックスが上手くいかないということだったからです。
中年親父の悲しい性で、話題がセックスとなった途端、食いついてしまいました。
不謹慎だとは思いつつ、詳細を尋ねたのですが、その頃から酔いもあったのか彼の独白は要領を得なくなり、結局、彼の悩みの核心には至らぬまま、しまいには田中君が泣き出す始末で、身長170に満たない小柄な私が、二メートル近い大男の肩を叩いて慰めているのは傍から見てもさぞ滑稽に写ったことでしょう。
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投稿者:タキオン
2020/11/11 08:31:21    (cKB63riI)
続きが気になります!
楽しみにしてます!
3
投稿者:(無名)
2020/11/10 23:43:45    (Im1Hr7SB)
今後の展開に期待
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投稿者:jinn
2020/11/10 21:38:31    (2Bo/maH3)
話は、私が勤務先の大学の学生との新歓コンパに参加したところから始まります。
副顧問を務めるラグビー部で、顧問の教授が学会で参加できなくなったため、引率役として一次会のみ付き合うよう頼まれたのです。
毎年のこととはいえ、憂鬱な気分でした。
副顧問という肩書きはあるものの、私自身ラグビーの経験は全くありません。それどころか小中高大と通して、体育会系のサークルや部活に所属したことさえありませんでした。
なぜ、そんな私が副顧問にと思われる方もいるかもしれません。でも、それは私の勤める地方の国立大学では決して珍しいことではありませんでした。
もちろん、すべての国公立大学がそうではなかったかもしれませんが、少なくとも私の勤務先では、体育会系の学友部といえ、基本的に部の運営は学生が担うというのが基本理念であり、副顧問の私はもちろん、顧問を勤める教授でさえ、試合に同行したことさえないというのが当たり前でした。
しかし、そうはいっても、僅かとはいえ顧問としての手当てを支給されている以上、一応の監督責任は果たすべきと考えたのか、年度初めの新歓コンパと、年度末の追い出しコンパの一次会だけは、顧問、副顧問のいずれかが顔を出すのが慣例となっていました。
私自身酒が嫌いではないこともあって、年に数回、若者たちと酒席を共にすること自体を否定していたわけではありません。それでも毎度憂鬱な気分にしかならない原因は私の身体的コンプレックスにあります。
プロフィールで紹介したとおり、私の体格は近年成長を続ける日本人の平均からみれば、小柄な部類に入ります。しかも、格別運動能力に優れたわけではなかった私にとって、地方の大学とはいえ、それなりの経験と屈強な肉体を持つラガーマン達に囲まれての酒席は苦痛以外のなにものでもなかったのです。
その日も、会場の居酒屋までの道のりは、例年同様、長く苦痛に満ちたものでした。
やっとのことで暖簾をくぐり、店員に案内されて個室に通されたのは開始時間から10分遅れてのことだったと思います。
引き戸の向こうから聞こえる若者たちの嬌声に、私はうんざりした表情をかくそうともせず入室しました。ほとんどの学生は私に気付くことも無く、赤ら顔で安酒をあおっています。入り口に一番近い席に座っていた幹事と思しき学生が私の姿を認め、一応空いていた上座に誘導してくれなければ、私は踵を返していたかもしれません。
「教務、ご苦労様です。こちらへどうぞ」
言葉とは裏腹な、面倒くさそうなそぶりを隠しもせずに案内された席に腰を下ろすと、左隣の一際体格のいい学生の姿に目を奪われました。
「こんばんは、お疲れ様です」
まだ座っていない私と、座ったまま視線が重なるほどの体躯の彼は、正座したまま深々と頭を下げ私の席の座布団の位置を整えました。
「ありがとう」
座った後、彼の体を見上げます。すごい体です。そして、その巨漢と、彼の柔和な表情に見覚えがあることを思い出しました。
「あれ、君は確か」
「その節はお世話になりました」
「確か、田中君、だよね」
奨学金の相談につきっきりで乗ってあげたことがあって以前から顔見知りでした。
身長195センチ、体重110キロ、体格だけなら代表クラスの田中君でした。
知り合った当時から、そのいかつい見た目とは裏腹に、打っても響かないというか、説明に対する反応が鈍く、とにかく「この子大丈夫かな」という印象でした。
私自身、取り立てて仕事熱心なわけではないのですが、その時はなんとなく放って置けなくなり、結局申請書類のほとんどを私が記入したのを覚えています。
その晩の酒席で右隣にいた先輩部員によると、彼は性格がおとなしく、決して身体能力が低いわけではないのだが、試合になると、萎縮してしまい活躍できずにいるとのことです。
まぁ、そうだろうなというのが私の印象でした。
共通の話題があるわけでもなく、会話が盛り上がったわけではなかったのですが、今年のワールドカップのこと等、適当な世間話に相槌を打つうちに時間は過ぎ、お開きの時間となりました。
最低限の仕事は済ましたと思った私は、二次会の行き先で盛り上がる学生たちを尻目に席を立ち、暖簾をくぐり階段を下りました。
表通りに出て、タクシーを呼び止めようとする私を背後から呼び止める声に気づき、振り向くと、先ほどまで右隣に座っていた巨漢の学生が一人で所在なさげに立っていました。
「田中君。どうした」
「西村さん、もう一軒、付き合ってもらえませんか」
正直、八割方、帰りたい気持ちでした。
しかし、彼の切迫した表情を見て、なにか捨てて置けないと思ったのか、若者の悩みに付き合うのも教育機関に勤める自分の使命だと感じたのか
「一軒だけだぞ」
右手を下ろして、彼に微笑んだのです。
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