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2018/08/17 22:38:05 (7VRBD4Ty)
私42歳、妻(理恵)36歳。
10歳の息子と、9歳の娘がいます。
女性に無縁だった工場勤務の私は、30歳の時に勧められた婚活で、妻と知り合いました。
当時、クリスマスケーキと呼ばれて24歳の妻は、近郊の漁村から、わざわざ漁師でない男を求めて、参加して来ていました。
結婚して、年に一、二度里帰りして、物理的にそんなに遠く無い地域で、まだ、「そんな風習が・・」と思える事が有るのを、痛く実感する出来事が、正月に起きました。

因習的な悪習の束縛が・・。

それは妻の、独り言と思った一言から始まりました。
「田舎で、ごめになるから・・。」
帰省から戻り、寛いでいた時、妻から、こう切り出された時は、何の事だか解りませんでした。
「来年の春には、ちぎとをすることになる・・と思う・わ・。」
続け様に言われた言葉も、何を意味するのか解りませんでした。
「ねぇ?聞いてるの?」
深刻な表情で、何か重要な事を言っているのだろうというのは解りませす。
明確な表現が出来ず、それでいて、私には解って欲しい、苦しい妻の胸の内が、段々と解って来た、と同時に、未だにそんな事が・・と思えました。

「ごけって?」
曖昧のままの方が、後々良いのではないか?と言う気がしつつ訊いてみました。
その質問に、暫く妻は黙っていましたが、溜息を漏らすと、まるで自白を始めた犯人の様に言葉を絞り出しました。
「うちの田舎の、昔からの習慣だから、断れないの。」
 
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92
投稿者:天野岩戸
2018/08/26 13:46:00    (AHVc6Mph)
[おじさん]さん、ありがとうございます。
駄作ですが、お付き合いください。
91
投稿者:天野岩戸
2018/08/26 13:42:37    (AHVc6Mph)
「ワッショイ!」
子ども神輿は、爆竹の雷鳴する中練り歩いて、最後に神社に到着した。
餅投げの拾う準備を、集った人達が一斉に始める中、輿神物の対面が、奉納されている。

!ん!?
「あの!面・?。」
何処か見覚えのある二つの能面・。
何処にでも在るのだろうけれど、際立って迫力のある鬼と、誰をも幸せに招きそうな福・。
神棚の前に、凌と言う青年が鬼面をかむって、妻が福面をかむって、使った神具に違いない・・。

子ども達は、母親に渡されたレジ袋を持って、場所取りに向かって行った。
嫌がるかと思いきや、そこは子ども、母親の手を引っ張ってでも行こうとする。

「御供え物の、餅投げをさせていただきます。」
おおー!

元服の装いでも、体格の優れた躯を持っているのが、一目瞭然な青年と、極平凡なGパン姿に、白巫女衣を羽織った中年女性が、お祓いを受けたばかりの、鬼と福の能面をかむって、餅を撒こうとしている。
「かっこいいー!」
「おめでとう!」
鬼の能面の青年には、祝福の声が飛んでいる・。
圧巻だ!・。
「お疲れ様ぁー!」
「労ってねー!」
福の能面をかむった女性には、労いの声が掛かる・。一方で・。
「おお!若けー!」
「好き者ー!」
「俺もヤらせてー!」
耳を塞ぎたくなる言葉が・。
90
2018/08/26 09:02:18    (0EM1zt8s)
おはようございます。大作です。
少し下がって来ましたが。楽しく読ませて頂いております。その後のお話しを聞かせてください。
89
投稿者:天野岩戸
2018/08/26 04:15:46    (AHVc6Mph)
[のび太]さん、ありがとうございます。
[のび太]さんの、小説を読んでみたいですね。
最初に切っ掛けをつくる、投稿は凄く大変だと思います。
88
投稿者:天野岩戸
2018/08/26 04:10:33    (AHVc6Mph)
[おじさん]さん、ありがとうございます。
楽しくなって頂けて幸いです。
87
投稿者:天野岩戸
2018/08/26 04:08:44    (AHVc6Mph)
「か、身体は?・。」
「あ、ぅん、大丈夫。」
妻の身体と、軆が心配だった。
ノースリーブに近いシャツに、Gパンの宅着姿は、実家で身体を整えた様子だ。
子ども達には、ママが同級会でお酒を飲んだか・? パパが心配している様に、韻を踏んでいる。

「ら、乱暴は・?」
「さ、されてない。」
・・・?
「も、もう・。」
「もう?」
「済んだ・わ。」
「済んだ?」
・・・。
・・・。
「違うの?」
「違がわない。」っと・。 矢場的ぃ、視線・。
「バパ、ぉバカぁ?」
「どうしたの?ママ」
「バパ、一人ではしゃいで、恥ずかしい?」
「ん?」
「ま。」
「ゴメン、お神輿ばっかりで・。」
「ワッショイし過ぎ!」
「そう?」
「そう。」
「感じるモノがあるのさ。」
「感じるモノ??」
ママは感じたモノが有った・。のか・。

お神輿本体から繋がる帯を握る兄妹。
終われば餅投げが待っているから・。と励ます。

村の子達だけでは、神輿もままならない。
端午の節句も、年寄りばっかりでは、ままならなのではないか・。

「そうなの?」
「演舞演舞。」
「演舞??」

神殿でも、氏長夫妻が納得する様に、演舞が必要だった・!?
分かる気もするが・?
妻は、私とのsexでも、演舞が出来る程の腕前があるのか・?
86
投稿者:のび太   kom2010 Mail
2018/08/25 19:54:19    (NcYK8fTY)
本当に引き込まれる文章ですね。

僕は昔、エロ本に原稿書いて原稿料貰っていたことがありますが、こんな良い文章は書けませんでした。

これからも楽しみにしています。
85
2018/08/25 14:48:43    (NLyOc2Iz)
本当に読んでいて楽しい引き込まれてしまいます。続きをお願いいたします。
84
投稿者:天野岩戸
2018/08/25 14:33:08    (m10C5GSB)
[のびた]さん、続けてありがとうございます。
我駄文で御昇天下さり、ありがとうございます。
気を脱がずに頑張ります。
83
投稿者:天野岩戸
2018/08/25 14:25:27    (m10C5GSB)
スマホの―機内モード―を外す・。
一斉に概読・と。
「今、見ました・・。」
昨晩から呟く、妻からのlineを、今、見た事にする。
気持ちを調える!。

「よし!、どうせ、宿題やらないんなら、早く行くよ。」
「コンビニ寄るの?」
「寄る寄る。」
お神輿は、心の片隅にも無いらしい。
子ども神輿は昼からですが、何年かぶりで、餅ち投げや、御振る舞いが豪華らしい。

端午の節句に纏わる、一連神事が終わって、元服する青年を出す家が、持ち出しで、御振る舞いをするそうだ・。
「餅投げって?」
「お正月に、スーパーで、お菓子とか、お玩具の番号の着いた、お餅を投げるやつ?」
「そう、、だけど、お玩具はどうかな・?」
「無いの?」
「いや、お玩具も有るかもしれない・。」
「えー!お玩具がいい。」
楽しく話す子ども達。
・・いいのだけど・。
元服に導いたママのお蔭だというのに・。

実家に着いたら、妻にどう話し掛ける・?
さしあさって、その事しか考えられませんでした。

「ママ同級会は!?」
「楽しかったわよ。」
「同級生に会ったの?」
「会ったわよ。」
「嬉しくて、泣けたの?」
「えへ、泣いたかも・。」
ママは、イイ声で鳴いていた・・。かも・。
「もぅ、まいっちゃうわ~。」
「どうした? 理恵?」
「ううん・。何も・・。」言い掛けて、止めた妻・。
「やられたのか??」
「あ・ うん・。 ごめんなさい。」
「そうか・・。」
福の能面姿で、大の字に巫女衣を叩いた裸の女性は、状況からして妻で間違いないのだが・・。
「う・うん、大丈夫みたい・。」
「そ・そうか・・。」
受挿入を認め謝る妻・。
脱力感・。
昨日から判っていたが・。
演技などしなくても・。
理由はともかく・。
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