同僚は、「わかった。お前がそう言うならやるだけやってみるけど、後で文句を言わないって約束してくれ」と言うので、僕は「わかった。約束する」と答え、その日はお互い家に帰りました。
それから僕のLINEに同僚から頻繁にメッセージが入るようになり、妻が出社する時間や退社する時間、休日の過ごし方などの妻の動きを確認し始めました。
同僚はまず、妻の退社時間には合わせて、妻の会社の前で偶然を装って待ち伏せをするようです。とは言え、同僚も妻も会社員ですので、妻の帰社をする時間に同僚がそこなら行けることもなく、そうそううまく遭遇はできないようでした。
しばらくの時が過ぎ、僕もこのことを忘れかけていた頃、同僚からLINEが入りました。「外回りの帰りに奥さんの会社の前にを通ったら、偶然奥さんと会えた。」と。僕は「それで、どうした？」とLINEを返すと、「これから二人で飲みに行くことになった。Kに話して焼きもちを焼かれると面倒だから、二人の秘密ということにして」とのことでした。すると妻から着信があり、「今日、会社の人とちょっと飲んでくるから、ご飯はあるものでお願い」とのことでした。やはり同僚のことは内緒のようです。
妻は同僚と会っていることを僕には言いません。同僚はどう妻に話しかけたのかも、よくわかりません。

居酒屋で同僚と2人で飲みはじめると、同僚は「昨日は急にお邪魔して、奥さんは怒ってなかったか？」と聞いてきたので、「うちのヤツは酒が好きだから、飲めれば文句は言わないよ」と答えました。
それから、同僚は「酔っててあまり覚えてないけど、奥さんに失礼なこと言わなかったかな？」と言うので、「随分、うちのヤツを持ち上げてたじゃないか。うちのヤツは満更でもないようだったぞ」
と答えると「俺、何を言った？」と言うので、「お前、うちのヤツとやりたい、って言ってたぞ」と答えると、「あちゃー、そんなこと言ってたの？俺」と同僚は頭を掻きはじめました。
今度は僕から「お前、うちのヤツとやりたいの？」と聞くと、「そりゃ、あれだけ綺麗な人なら、男なら誰でもそう思うんじゃないか。お前たち夫婦はしばらくやってないんだろ？」と同僚が言うので、「何だ、昨日のことを覚えてるんじゃないか！」と言うと、「断片的に思い出してきた」と答えました。
そこで僕は「お前、うちのヤツとやってみるか？例えば俺のいないときにうちのヤツを口説いてみて」と言うと、「それはマズイだろ」と同僚が言うので、僕は「うまくいくとは思えないけど、口説くだけ口説いてみたら？俺が知らないということにして」と言うと「口説いてみてもいいのか？もしうまくいっちゃったら最後までしちゃうけど、それでもいいのか？」と念を押してくるので、「口説くだけ口説いてみ」と答えました。