2017/04/19 02:27:05
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風呂上がりの気だるさを覚えながら、田舎の国道を走っていて、ふと眠気を感じた私が、助手席の美智代に眼を向けると、彼女もウトウトしている様子。
道の駅の駐車場に入ったら、連休中とあってそこはほぼ満車に近い状態だったが、なんとか空きスペースを見つけて、駐車することが出来た。
座ったまま大きく伸びをすると、美智代が眼を醒まして私を見つめていた。
「気持ち良さそうに眠っていたね」
「ええ、こんなにゆったりした気分になれたのは、本当に久し振りなの」
それから美智代は現在の自分の日常を語りだした。
夫との生活が苦痛で堪らないこと…
朝、夫が出勤して深夜に帰宅するまでだけが、美智代が自分を取り戻せる時間だと言う。
とりわけ夫が帰宅する頃になると、呑んで帰って来ないことを、毎晩祈るような気持ちで過ごしていると…。
玄関で迎えた夫から酒の匂いがする日は、彼が眠りにつくまでの時間を、ビクビクと怯えながら過ごしているらしい。
なんで殴られたのか全く理由が理解できなくて、悔し涙を流した日も多かったが、口応えひとつしないで我慢して来られたのは、息子の存在が大きかったから…。
しかしその息子が自立した今では、正式に別れることを考えているものの、自分の年齢を考えると今一歩が踏み出せない。
惰性で毎日を送っていると、瞳に涙を湛えながら訴えてきた。
私は美智代を抱き寄せて、彼女の涙を啜って喉に流し込んでいた。
車外を歩く人が私達を覗き込みながら通り過ぎて行く。
私は美智代を車の後部へと誘った。
後部シートを倒して荷室と一体となったそこは、かなりの広さがあり、前席後ろのカーテンを閉めると、ふたりだけの空間が出来上がった。
横になって美智代の頭を抱いていると、温かい涙が私のシャツに染み込んでくる。
「あなたが私の前に現れてくれて本当によかった…救われた気持ちになっているの」
そう言って美智代は私の唇を激しく貪っていた。
「美智代を奪って!あなただけの美智代になりたいの」
私のシャツを捲り上げて裸の胸にキスを浴びせかけた。
美智代に触発されて、私も次第に興奮の渦に飲み込まれていった。
車外を行き交う人々を眺めながら、その話し声も聴こえる至近距離で、私達は全裸になって愛し合った。
窓から覗き込むような仕草で、女性の顔が迫ってきたが、おそらくマジックミラー状態のガラスに写った、自分の顔を点検しているのだろう。
しかしその事がとんでもない刺激となって、私達に襲い掛かってきた。
美智代は手の甲を口に強く押し当てながら、どんどん駆け登っていく。
ゆっくりとした動きで、美智代の腟奥を突き、じわりじわりと責め立てていたのだが、危うく発射しそうになり、慌てて動きを止めた。
すると突然美智代が私の腰を掴んで、下から激しく突き上げてきた。
「あっ!だめっ!」
声を上げていたのは私の方だった(笑)
脳天まで突き抜けるような快感に見舞われ、私の腰は打ち震えていた。
私が美智代の体内に放出する瞬間、彼女は私の身体にしがみつき、両足で私の腰を締め付けていた。
そして…
身体の奥深くで受け留めながら到達していた
見ず知らずの人々の眼の前に、全裸を晒け出しているような恥ずかしさを感じつつ、私達は身体を投げ出したまま休憩していた。