2026/10/02 00:52:27
(sum8P5RA)
スラリとした手足が、ショートパンツとシャツから伸びている。なにか思いつめた表情のようにも見えるが、女たちはいつでも何かを思いつめている。
「眠れないのかい?」
私はそう言いながら、「どんなふうに聞いてるか分からないけど、私は官能小説を書いてるんだ。女と男のエッチなお話。それで最近、書けなくなってしまって迷惑をかけてる」と続けた。
「きみの意見も聞きたいんだけど、いいかな?」
そして、1人で家にいるときに、エアコンの工事業者がやってきて、家族に連絡したらすっかり忘れていたみたいで、その日を逃すと次はいつになるか分からないからと、立ち会いをまかされる話を聞かせる。
工事業者は、室外機から設置し、そのあと室内機を運び込み、いまは脚立にのって取り付け作業をしている。そのとき、以前からしてみたかったことをすることに。
それは、工事業者の後ろで、下着をはかずにワンピースの裾をまくって、30秒目を閉じるというもの。1、2、3、と数えていき、30でゆっくり目を開けると、工事業者は振り返って、じっと見つめていて。
「本当にそうするかは別として、そんなふうにしてみたい気持ちって、どう思う?」
私は返事を待った。