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2026/06/06 22:41:00
(Gh4S9rpk)
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「…つ、付き合ってくれないか?…南の事が…好きなんだ…」
「……………ン(笑)…ありがとう。…私も…好きだった…前から。」
「!? ホ、ホントかよ!」
「うん(笑)気づいてると思ってたけど。」
「い、いや!知らなかった!や、やった!!」
キャンパスの中にあるベンチに座る男女二人。
どこか言葉に詰まりながら女に話しかける緊張気味の男。
どうやら告白している様。
両想いだったらしく、男は今にも飛び跳ねるかの様に喜びを爆発させる。
二人は大学生の若者。
以前より女に恋心を抱いていた様。若者らしく、恋愛を謳歌しているのだろう。
「……でも、ごめん…源司の気持ちには応えられない。」
「え!?なんで!南も同じなら…」
「………源司は…まだ私の事…知らない…」
「? どういう事だ?…知ってるよ、南の事は。」
「まだ…全部は知らないでしょ?」
「そりゃそうだけど…もう一年以上の付き合いだろ?」
「そうだね。……その中で…何か気になる事はなかった?」
「いや?別に。南は成績優秀ですっげーいい奴で、…正直……一目惚れだった…
ずっと目で追いかける程に。
一年以上気持ち抑えてたんだ。皆でいる時も…たまに二人きりになる時も…
皆に好かれる南が…好きだった…食事に興味のない南がさ。
何故かいつも何も食べなくて、水ばかり飲んで、微笑みながら皆の相談に乗ってやって…
ホント優しいなって、思ってた…」
「………私さ…いつもお腹一杯だったんだよね。それで、何も食べなかったんだ。」
「? お腹一杯?…なんで?皆で食べに行く前に…食べてたって事?…
ハハッ!(笑)なんでそんな事してたんだよ(笑)変な奴だな。」
「だね(笑)自分でもそう思う(笑)」
「そうだよ(笑)勿体ねー。せっかく皆で食べる時に(笑)
てかお腹一杯って、そんなに細いんだったら大して食ってないだろ(笑)何食べてたんだよ?w」
「せーし。」
「え?w なんて?」
「精子……私、精子を食べるんだ。」
「………は?…どういう事?…せーし?
せーしって…あの…精子?…」
「うん。」
「…なんで?」
「なんでって、食べたいから。」
「?……………冗談…だよな?」
「んーん?ホント。」
「そ、そうなん…だ。」
「うん。主食って感じかな。所謂。
ご飯も少しは食べるんだけどね?あんまり好きじゃなくて。サプリの方が多いんだ。」
「………」
「…食事が自分の体を作ってるって言うじゃん?それで言うとさ、私の体は…男の精子で出来ている………色んな男の…」
「………」
「過去にも源司の様に好きになってくれた人はいた。
でも、皆別れちゃうんだよね。結局。辛いんだって、やっぱり。
そりゃそうだよね。
だって、私のこの口は……この口の中は……ン(笑)わかるよね?…」
「い、いや…」
「無理しなくていいよ。それが普通だと思うから。
…嫌なんでしょ?…他の男の「種」が充満してた口の中なんて。」
「ウ!ウプッ!!」
「ははっ!(笑)大丈夫かよ!
…まあ、今日は帰れよ。…ありがとう…源司の気持ち…ちょー嬉しかった…」
・・・
好きになった子は…精子を食べている…
衝撃的な事実に貴方は帰宅後、ベッドで長時間何も喋らず狼狽えていた。
どうして…何故?…
恋焦がれた女子は…変態だった?
見る者誰もが認める美貌をもち、成績優秀で、誰からも好かれる女子が…
精子…
主食…
当然の様に彼女の口から出たその言葉は、いつまでも貴方の脳内にこびり付いていた。
……
カチカチッ…
真夜中…貴方は徐にスマホを弄りだす…
カチッ!…
『昨日は、正直驚いたよ。まさか南にそんな事情があったなんて。
でも…やっぱり諦める事は出来ない。』
・・・
AM 7:03…
『新着メッセージ一件です。』
「? 源司…」
カチカチッ…
「…ありがとう、源司。でも…無理だと思うよ…
源司の辛い姿は…見たくないんだ…」
翌朝、南はリビングのテーブル前で椅子に座り、スマホを確認していた。
微笑みながらもどこか寂しい表情で呟く。
カチカチッ…
指でスプーンを摘まみ、もう片方の手でスマホを操作していく南。
…カチッ!…
『ありがとう。源司の気持ちはホントに嬉しい。私も好き。』
南はスマホをタップするとテーブルへ静かに置き、デザートグラスの中に入った白くとろみのある「料理」にスプーンを差し込み、
そっと掬い上げると左手を受けにして落とさない様に口の中へと運んでいった……