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2026/05/29 12:28:28
(6gYyr8/f)
18の時、クラブ活動で脚を怪我した。
湿布でもしておけばすぐ治るだろうと軽く見ていたら、家に着く頃にはビッコを引くほど痛くなっていて、近所の個人がやってる外科医院に行くことにした。
いかにも無機質な三階建てのビルの一階にあるその外科医院は、昔子供の頃何回か通ったことはあるが、最近はごくたまに前を通る程度だった。
長髪の白髪の先生だと記憶している。
本当にまだやっているのか半信半疑で行くと、看板に記載されている診療時間内ではあるし、しっかり診療中の札も掛かっている。
ズキズキする脚をひきづり黒いフィルムが貼ってあるようなドアを押した。
ちょうど待合所に白衣を着た先生らしき人がいた。
「あら、患者さん?どうしたの?」
母親世代の女医さんらしき人が尋ねてきた。
もう患者もはけて、今日はたぶんもう患者はこないだろうと受け付けの女性もあげたところに自分が来たらしい。
患部を見せると、よくこれで歩いて来れたわねと驚かれるほど腫れ上がっていた。
なまじっか軽く捉えて歩いて帰ってきたのが、より悪化させた原因かもしれない。
とりあえず治療をしてもらい、薬や湿布を出してもらうと、家の人で迎えに来れる人がいるか聞かれた。
うちは母親も内科医をしていて、今日は帰らない予定だった。
母が勤める総合病院の名前をあげると、知り合いは何人もいると言う。
「じゃあ、明日休みだし一晩入院していく?」
「エエッ!ここにですか?!?」
「そう。昔は二階は入院できたのよ。今はやってないけどね。」
「そうなんですか。昔、白髪の学者みたいな先生がいませんでした?」
「うん、その人は私の父ね。もう亡くなってるけど」
なるほど、そういう経緯か…
しかし、いきなり入院と言われても着替えも用意してないし困ったと思ってたら、着るものから洗面用具から入院セットみたいなものは残っているから大丈夫だと言う。
「お母さんに連絡つくならここで電話して、私が説明してあげるから…」
まさかまさかこんな展開になるとは…
でも、確かにまた2~30分歩いて帰るのは億劫だった。
とりあえず母親に電話するとタイミングよく取り次いでもらえ、女医さんが状況を説明してくれて、母親と勝手に話をつけてしまった。
こうして思わぬプチ入院が決まった。