ナンネットID のアカウントをお持ちですか? ログイン ログイン
ナンネットID
 
1

楚々として・・・

投稿者:恭子 ◆vA7figsdCM   berrywine1984
削除依頼
2019/12/26 18:18:28 (IfLxMjf5)
12月の半ばに、ひとりで温泉旅行に行ってきました。
というふうに書きはじめただけで、すぐにいろいろ先入観を持たれてしまいそうですが・・・
もともとお風呂と、そして温泉が大好きな私です。

写真を撮るのも趣味のひとつです。
最近は、下手なりにインスタで自分の作品を『慎ましく』発表したりもしています。
もっともそちらは『恭子』ではなく、私の本当のアカウントでの話ですが。

そんなこんなで、山の風景撮影を兼ねた温泉旅行でした。
日中ハイキングがてら山に登って、夕方温泉宿にチェックインした流れです。
食事をいただいたら、あとはもうやることなどありませんでした。
宿の温泉も、すでにチェックイン直後にゆっくり入らせてもらっています。

(もう1回入りに行くかな)

そう思いつつも、気になっていることがありました。
近くの公共温泉のことです。
備え付けの案内マップを、もういちどまじまじと見ていました。
そこには・・・まぎれもなく『混浴』と書いてあります。

でも勇気がありませんでした。
かつて若いころ、海外で混浴の温泉施設に行ったことはあります。
でも、日本での本当の混浴温泉は未経験でした。

ある意味、もっとも真っ当で・・・
もっとも合法的な露出の場のはずなのに・・・

それゆえに、かえって怖くて行けませんでした。
混浴とわかっていて女ひとりで行くなんて、それこそ・・・
見られることを前提に来た不埒な人間だと思われそうな気がして怖いのです。

だって私は・・・
本質的に、露出すること自体が好きなのとは違うのです。
私は『恥ずかしがりたがり』なだけ・・・

(日常の殻を破って・・・)
(羞恥の気持ちに身を焦がしたい)

赤の他人の視線を利用するのは、あくまでもそのための手段にすぎません。

行くつもりはありませんでした。
実際、これまで混浴温泉に行ってみようと思ったことは一度もありません。
でも、やはりちょっとだけ興味を引かれて・・・

(見学に行くか)

食後の散歩がてら、さりげなく入口を覗き見してみようという好奇心にかられます。
入浴するつもりなどないのに、
(いちおう持っていかないと)
心のどこかでは何かを期待して、お風呂道具をテキトーに袋に詰めこんでいる『私』・・・
浴衣姿から、パーカー・ジーンズの格好に着替えました。
ダウンジャケットを羽織ります。
案内マップを持って、旅館の玄関を出ました。

迫りくる年の瀬を感じさせる、真冬の冷たい空気・・・

首をすくめて、
(さみ、さみ、さみい)
人通りの少ない極寒の道を歩いていきます。

やがて、
(あれか)
そんなに遠くもないところに現れた、東屋(?)ふうの建物・・・
マップを広げて名前を確かめると、やっぱりあれがそうのようでした。
でも・・・
電気が消えていて真っ暗です。
結論を先に書くと、もう時間的に終了してしまっている状態でした。

公共の温泉とは言っても、銭湯のような施設とは違います。
建物の入口部分に、ちゃんとした戸があるわけでもありませんでした。

(みつかったら怒られそう)

どきどきしながらその建物に足を踏み入れてみます。
すぐ左手に戸がありました。
恐る恐る開けてみると、脱衣スペースがあります。
電気はついていませんが、窓からの薄明かりがありました。
靴を脱いで脱衣スペースに入った私は、浴場に続く曇りガラスの引き戸に近づきます。

「ジャサッ」

サッシ状の引き戸を少し開けました。
中の浴場を覗き見ます。

(むりむりむり)

言っちゃ悪いけど、さすが『ど田舎』でした。
いまどきこんなお風呂で混浴なんて、若い女には絶対無理だろって感じです。
苦笑いの心境で、
(帰ろ)
そう思ったときでした。
ぱちんと電気がついて、いきなり明るくなっています。

(まずい)

40代後半ぐらいの男性でした。
誰もいるはずのない暗闇だったところに、まさかの『人』がいた状態で・・・
私を見るなり、
「うわっ」
腰を抜かしそうに驚いていたその人です

「ごめんなさい!」

慌てて謝る私・・・
おじさんは怒るでもなく、
「なんですか?」
訝しげに私のことを見ています。
聞けば、清掃に来た管理の人ということでした。

いちおうお風呂道具を持ってきていたことが幸いして、とっさに言い訳をします。

「お風呂に入りにきたら」
「もう終わっちゃってたみたいで」

穏やかな人でした。
べつに怒るでもなく、
「あー、〇時までだからね」
でも、弁解している私のことをかなりじろじろ見ています。
そして、

「いいよ」
「よかったら」

まさかの、そのひとことでした。
ものすごく、あっさりした口調です。

「入っていってもいいよ」
「片付けはさせてもらうけど」

一瞬にして、相手の下心を感じ取っていました。
明らかに、
(私が女だからだ)
しかも、こんな目を引く美人の私だから・・・

「遠慮しなくていいよ」
「お風呂入りに来たんでしょ?」

自分で書けば、自画自賛だと非難されるのはわかっているけど・・・
それでも、外見の容姿にだけは多少の自信のある私です。
だからこそ・・・
きっとこうしてしきりに入浴をすすめてくれている、このおじさん・・・

「寒いのにわざわざ、どこの旅館から?」
「〇〇旅館さん?・・〇〇荘さん?」

親切そうににこにこしながらも、すでに私を見る目がいやらしすぎます。

「でも、でも・・・」
「申し訳ないですから・・・」

この人は、私のはだかを見る気まんまんです。
というか・・・
見たくて見たくてたまらないという本心が、完全に目つきに現れています。

とんでもないシチュエーションでした。
でも、
(むりむりむり、絶対むり)
さすがにこの状況でお風呂に入れるほどの図太い神経は持ち合わせていません。
それなのに・・・

いまさら断りづらい雰囲気の『圧』を感じさせられていました。
善意で言ってやっているのに断るの?
おじさんの目から伝わってくるのは、そんな無言のプレッシャーです。

(そんなに見たいの?)
(私のはだか)

見たいはずに決まっていました。
もし、私がこの人の立場だったら・・・
こんなキレイな女のヌードを、堂々と目にすることができるかもしれない千載一遇のチャンスなのです。

(無理だよ、無理)
(やめて、やめて)

「じゃあ・・・お言葉に甘えて」
「すみません」

(ばかっ)
(なに言ってるの!)

おじさんが内心でガッツポーズをしているであろうことが、目の動きでわかりました。

あくまでも遠慮がちに・・・
謝意を伝えながら、
「本当にご迷惑じゃないですか?」
とても礼儀正しくも、お人よしな女になりきります。

(むりむり、無理だって)
(正気なの?)

羽織っていたダウンを丸めて、棚のカゴに入れました。
靴下を脱いで、
(嘘・・・嘘・・・あんた本気?)
自然体のままパーカーを脱いでいきます。

(こんなの無理だよ)
(脱げないよ)

素知らぬ顔をしてみせてはいますが、やはりものすごい視線の『圧』でした。
かたちの上では自然の流れでも、
(イヤあ・・・帰りたい)
おじさんは、すぐそこに突っ立ったまま私のことを見ています。
話しかけられていました。

「温泉は好きなの?」

この時点で、本当はすでに泣きそうになっていた私です。
そんな感情はおくびにも出さず、脱いだジーンズをカゴに入れました。
満面の笑みを浮かべて、

「はい、大好きなんです」
「あちこち巡るのが楽しくて」

言いながら手を背中にまわします。
ホックに指をかけて・・・

(だめ、だめ・・・超、こっち見てる)

ブラをはずしました。
おじさんと目が合います。
親切な人だと信じて疑わないお人よしの顔で・・・
おっぱいまる出しのまま、にこにこしてみせました。

(ひいん)

無表情を装ったおじさんが、思いっきり私の胸をガン見しています。

(ひいいん)

限界でした。
薄々感じ取っていたからです。
たぶんこの人は、委託だか組合制だか知りませんが・・・
おそらくは何らかのそんなかたちで、こういう作業を任されているような男性でした。
極端な話、
(もしかしたら)
今日たまたま当番がまわってきたというだけの、近所の商店かなにかの人かもしれません。

(それなのに)

それを、あたかも・・・
銭湯の従業員にでも接するかのような感覚で、平気な顔をしている『この女』です。
私からも話しかけていました。

「ここの入浴客って毎日どれくらい来るんですか?」

尋ねながら、くるっと棚のカゴのほうを向きます。
パンツに手をかけました。

「30人ぐらいじゃないかなあ」

タオル・・・
もともと、本当に入浴するつもりなんてなかったのです。
バスタオルなんて持ち合わせていませんでした。
袋の中には、普通の小さいタオルが1枚入っているだけです。
お風呂上がりにからだを拭くことを考えれば、浴場に持ち込んで濡らしてしまうわけにはいきませんでした。

(あああああ)

するっとパンツを下ろして、足首から抜きます。
素っ裸でした。

「まあ、たいていは」
「ジイさんバアさんばっかりだけどね」

一糸まとわぬ姿のまま、おじさんのほうを振り向きます。

「そうなんですか?」
「地元の人が多いんですかねえ」

(ひいいいん)

顔から火を噴きそうな恥ずかしさでした。
表向きは、落ち着き払っているふりをして・・・

「私みたいな観光客はあまり来ないのかな」

でも本当は、いまにもひざが震えそうにがくがく状態の私です。

「まあでも」
「今は、貸切でどうぞ」

「ありがとうございます」

(いやあん)
(恥ずかしい)

陽気っ『ぽく』笑顔を向けてくれるおじさんと・・・
すっぽんぽんで立ち話をしている『私』・・・

(見ないでえ)

「いちおうかけ流しだから」
「お湯は悪くないと思うよ」

「かけ流し?」
「すごいですね」

相手の視線を遮ってくれるものはありませんでした。
オールヌードの私を目にしているおじさんの、チノパンの前の部分が・・・
はたから見てわかるぐらいにテントを張っています。

「じゃ・・すみません」

会釈して、
(ひゃああああ)
もはや逃げるような気持ちで浴場へのガラス引き戸に手をかけていました。
タオルすら持たずに、まさに『真っ裸』の私です。
背後から、
「あっ・・・開けっ放しにしておいて」
おじさんの声がかかりました。
言われるまま戸を全開にしたまま、浴場に入ります。

(いやんいやん)

振り返らなくてもわかりました。
一挙手一投足を、じっと観察されているような強烈な視線の気配を感じます。

(恥ずかしいよう)

大雑把に説明すると・・・
浴場内は向かって右壁側が長方形の湯船で、左壁側が歩くスペースと洗い場です。

(もうだめ・・だめ)

簡単にかけ湯をしました。
早くお湯に入りたくてたまりません。

(ああん)
(こっち見てる)

髪を束ねるヘアバンドがありませんでした。
バスタオルもドライヤーもありませんから、濡らしてしまったら後々面倒です。
仕方ないので、自分の髪をなるべくひとつにまとめました。
左手ひとつでがばっと掴んで持ち上げます。

湯船に入りました。
髪を掴んだ左手を自分の頭の上に載せたまま・・・
肩近くまでお湯に沈めます。

(ふーーーっ)

正直、お湯の泉質がどうとか・・・
そんなことを楽しむ余裕なんてありませんでした。
いまだに『まさか』という気持ちです。
まさか自分が、

(本当にここで)
(お風呂に入ることになるなんて)

ひとりっきりだから、ぜんぜん混浴じゃないけど・・・
ある意味、それ以上にインパクト満点のシチュエーションです。

(どきどきどき)
(どきどきどき)

築何十年経っているのかわからないような、年季の入った建物でした。
良く言えば、シンプルな・・・
悪く言えば、ただの狭くて古ぼけたお風呂です。

(お湯が熱いよ)

おじさんが、脱衣場から私のことをチラチラ見ていました。
きっと、
(嬉しい?)
自分の強運を噛みしめていることでしょう。
管理に来たちょうどそのタイミングで、こんな美人に鉢合わせたのです。
しかも、
(親切ぶっちゃって)
まんまとその入浴姿を見守る立場を得ることに成功した『いやらしい』男性でした。
これを強運と言わずに何と言うのでしょう。

こちらからも、おじさんが脱衣場の掃除をしているのが見えていました。
とは言っても、ゴミ箱の内袋を新しいビニール袋に取り換えたのと・・・
簡単にホウキで床を掃いているという程度の掃除です。

(『おじいさんと、おばあさんしか来ない』だって?)

そりゃあそうでしょう。
こんなに閉塞感のある古いお風呂です。
しかも混浴だなんて、
(絶対に敬遠するよ)
若い女だったら・・・
脱衣場に入ったとたんに、回れ右して帰りたくなって当然でした。

(どきどきどき)
(どきどきどき)

こうしてお湯につかっていても、現実感がありません。
なんだか不思議な気持ちでした。
本当は閉まっているはずの公共のお風呂なのに・・・

(あの人は、観光客に『親切』にしてやっただけ)
(私は、お風呂に入るためにはだかになっただけ)

表面上は、どちらも悪くありません。
だからこそ・・・
下手な小細工(演技)は、かえって危険でした。

あの人が、はだかの私に手を出したりはできない立場にあるのは確かです。
でも・・・
100%善良な男性かと言われれば、ちょっと・・・

やはり、どうしても心を許すことができずにいる私でした。
警戒心が緩むことなく、
(なるべく見られたくない)
そういう、ごくあたりまえの感情しかありません。
結論は出ていました。
お風呂からあがったら、さっさと服を着て帰るまでのことです。

(どきどきどきどき)

からだもすっかり温まりました。
あの脱衣場には『男』がいます。
きっと、もういちど観察してやろうと・・・
さっき以上に気合を入れて、私の風呂上がりを待ち構えているに違いない『男』が。

(あああ)
(またこっち見てる)

でも、私に選択肢はありません。
帰るためには、真っ裸のままそこに戻るしかありませんでした。
おじさんのチノパンのことが思い浮かびます。

(オナるんだろうな)

たぶん、今夜・・・
私のことを思い出しながら・・・

(今日の私は・・・)
(いまのところ清楚な印象?)

「ざばっ」

お湯から立ち上がりました。
湯船から出て、左手を頭の上から離します。
幸い、髪はほとんど濡れずにすんでいました。

(どきどきどきどき)

全裸のまま、
(ひいいいい)
まっすぐ彼のほうへ歩いていきます。
その私のからだを、もろに『直視』しているおじさん・・・
脱衣場の片隅で、逆さにひっくり返したカゴをイス代わりにしていました。
ちょこんと腰かけて、こっちを見ています。

(どきどきどきどき)

開けっ放しの引き戸のところから、のんびりした足取りで脱衣場に入りました。
その私のからだに目を走らせているおじさん・・・

「温まった?」

すっぽんぽんのまま、
「はい、いいお湯でした」
ここまでのイメージを崩さないよう『清楚』に微笑んであげます。

(いやあん)
(恥ずかしいよ)

恥じらっていることを相手にわかられてしまうのは、耐えられませんでした。
だから、
(見ないでえ)
なんでもない顔をして、自然体を装うしかありません。

話しかけられていました。

「夜だからね」
「少し暗かったかもしれないけど」

「あー、いえ大丈夫でしたよ」

平然とした素振りで、棚のカゴに手を伸ばします。
袋の中からタオルを取り出す私・・・
間髪入れずにどんどん話しかけられていました。

「そのかわり」
「貸し切り感覚でよかったでしょ?」

4~5メートル四方ぐらいしかない、手狭な感じの脱衣スペースです。
重ねたカゴに腰かけているおじさんとの距離は、わずか3メートルぐらい・・・

「本当に!」
「贅沢気分を味わっちゃった」

楚々として微笑みつつも、タオルでぱっぱとからだを拭いてしまいます。

(あああああ)
(はやくパンツ・・・パンツをはかせて)

それなのに・・・

(ばか・・ばか・・)
(余計なことしなくていい)

拭き終えて丸めたタオルを、棚のカゴのふちに載せる感じで置いて・・・
同じそのカゴの中からパンツを取ろうとします。
タオルが『ぽとん』と床に落ちました。
おもむろに拾い上げて、ひとつ隣のカゴのふちにかけ直します。
そして、そそくさとパンツをはきました。

「外は寒いから」
「湯冷めしないようにね」

ブラを手に取って、
「はい」
相手の親切心に微笑みを返す『この子』・・・
一瞬見えていたはずでした。
タオルを拾い上げようと前かがみになったとき、はっきりとこの女の肛門が。

(いやん、いやん)

もちろんおじさんはそんなことを口に出したりはしません。
無表情を装ったまま、私の楚々とした笑顔をじろじろみつめているだけです。

「公共のお風呂もいいものですね」
「独り占めさせてもらったからかもしれないですけど」

最後までお人よしの女になりきったまま、服を着ました。
身なりを整えて、
「ありがとうございました」
ダウンジャケットを羽織ります。

(本当は)
(あなたのほうがありがとうでしょ?)

建物を出てからも、自分の宿へと歩いて帰りながらどきどきが止まりませんでした。

 
1 ... 3 4 5 6 7 8
レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
21
投稿者:通りすがり ◆7aJAb.TORI
2019/12/29 13:51:21    (xXRC1pvM)
先が短い老人相手には、余裕しゃくしゃくで全裸を披露し、期待感高まる曇りガラスの引き戸。
曇りガラスの向こうの展開も、楽しみにしています。

20
投稿者:(無名)
2019/12/29 13:39:41    (dMSYmju5)
そろそろ出てくる思ってたわ!
おまえは夏の蚊か!
19
投稿者:恭子 ◆vA7figsdCM   berrywine1984
2019/12/29 13:16:57    (LGRHt0L5)
レンタカーのハンドルを握っていました。
本気で行こうと思えば、帰り途中にもう一度立ち寄ることが可能です。

(行こう)
(少しぐらい帰りが遅くなってもいい)

どこへって?
あの公共温泉です。
昨夜泊った旅館近くの、公共のボロ温泉・・・

(もう1回どきどきしたい)

昨日のことを思い出しながら、何度イメージしたことか。
所詮、私は自分の欲求に打ち勝つことはできないのです。

(ああああ)
(やっぱり怖い)

混浴というのは、やはり私にとって恐怖の要因でした。
見られることを前提として来ていると思われるのは、怖すぎて嫌なのです。

見覚えのある町並みに戻ってきて・・・
適当なパーキングに車を駐車します。
荷物を持って、降り立ちました。

(ああ、混浴・・・)
(混浴か・・・)

自分の中の一線を越えてしまったような気がして落ち着きません。
でも、
(だいじょうぶ)
気持ちの拠り所はありました。

(あの人・・・)
(ジイさん、バアさんばっかりって言ってた)

昨夜のおじさんの言葉を思い出しながら、あの公共温泉へと向かって歩いていきます。

(そうだよ)
(だいじょうぶ)

少し離れたところには、もう1つ『公営』のちゃんとした温泉もあるのです。
昨日そのことを宿に戻ってから知った私でした。

(観光客は、ほとんどそっち)
(こっちに来るのは地元のお年寄りばっかりのはず)

歩きながらイメージを膨らませます。

おじいさんとおばあさん2~3人がいるお風呂に、全裸のまま入っていく私・・・
チラチラと視線を感じながら、
(いい気分)
それでもゆったりとお湯につかる満足感・・・

(そうだ)

昨夜は使わなかったけど、洗い場も2つ3つありました。
お年寄りとはいえ男性もいるその空間で、
(見ないでえ)
内心悲鳴をあげながら、悠々と自分のからだを洗う私・・・

(だいじょうぶ)
(今日はお風呂道具もちゃんと一式持ってきてる)

あるいは、
(逆もありえるか)
どんどんイメージが膨らみます。

誰もいない無人の浴場で、ひとりお湯につかって待ち受ける私・・・
入浴に現れたおじいさんは、そこに若い女がいるのを見てどんな表情をするでしょうか。

(どきどきどきどき)

建物が見えてきました。
入口の内側、どきどきしながら左手の戸を開けます。

(あ・・)

脱衣場に、おじいさんがひとりいました。
現れた私を見て、なぜか厳しい目を向けてきています。
一瞬にして、
(ああ・・)
気が弱くなってしまっていました。
内気に陥りそうになるそんな自分から逃避(?)しようと・・・

「Boa tarde」

とっさに外国人を装う演技をしてしまっている自分がいます。
呆れた顔で、
『ハぁ?』
そんな目を向けてくるおじいさん・・・
私は、勝手がわからず戸惑っているふりをすることで自分の弱気をごまかしていました。

(なんなの、怖いよ)
(なんで睨むの)

でも、すぐにわかりました。
・・・べつに、怒っているわけではないと。

「おまえ、ガイジンか」
「どっから来た」

言葉使いはキツいですが、悪意がないのは見て取れます。
ダウンジャケットを脱いで、棚の空いているカゴに突っ込みました。

「Eu não sei o que você está dizendo(何を言っているのかわかりません)」

大袈裟に首をすくめながら、外国人っぽく両手でジェスチャーします。

(どきどきどき)

おじいさんは、パンツ1丁のお風呂上がり姿でした。
ちょっと物珍しそうに、
「なんだよ、日本語わかんねえのかよ」
それでも興味深げに若い私のことをじろじろ見ています。

昨夜は気づきませんでしたが、戸の横に料金箱がありました。
小銭入れを出して、
「ぼとっ、ぼとっ・・・」
書いてある金額のコインを入れます。

私も、興味深げな表情をしてみせていました。
きょろきょろと、昔ながらのお風呂の脱衣場を見回してみせます。

(このおじいさん以外に)
(使っているカゴは4つ・・・)

浴場には4人がいるということを意味していました。
いまならまだ引き返せますが、
(どきどきどきどき)
ここまで来てそんなつもりはありません。

シャツのボタンに手をかけました。
1枚1枚、服を脱いでいきます。
そして、ぱっぱとカゴに入れていきました。
おじいさんは突っ立ったまま、じーっと私のことを見ています。
目が合って、
「O que?」
にこっと微笑みを向けてあげました。
そして、そのまま目の前でブラを外してみせます。

(どきどきどき)

おじいさんは何も言いませんが、じっと私の胸をみつめていました。
再び目が合って、
「O que?」
にこにこしてあげます。

「ちっちぇえおっぱいだな」
「揉んでやろか?」

ここでは標準語で書いていますが、本当は方言と訛りでかなりすごい感じでした。
悪意とも好意ともつかない口調で、
「さわってもらわねえと大きくなんねえぞ」
日本語オンリーで、勝手に『楽しそう』に話しかけてきます。

「O que você está dizendo」

今まさに『セクハラ発言中』のおじいさんの前で、するっとパンツを下ろす私・・・
にこにこしながらも、
「eu não entendo」
それ以上の意思疎通は諦めたという感じを表情に出してみせていました。

(若いときは)
(さぞかしセクハラおやじだったんだろうな)

相手が高齢だからでしょうか。
なぜか、まったく恥ずかしくありません。
むしろ相手を喜ばせてあげていることが楽しいぐらいでした。

すっぽんぽんのまま、おじいさんに背を向けます。
棚から自分のカゴを取り出して、床に直接置きました。
もうひとつ隣の棚から空のカゴを床に下ろして、2つ並べるように置きます。

ねえ、おじいちゃん・・・

(もうなかなか)
(こんな目の保養をする機会ないでしょ?)

正確なところはよくわからないけど、たぶん80歳近いおじいさんでした。
その、元セクハラおやじ(?)の前で・・・
ひざは曲げずに立ったまま、思いっきり前かがみになります。

(見たい?)

おじいさんが、すーっと背後に寄ってきていました。
気づいているけど、
(見ていいよ、おじいちゃん)
ぜんぜん気づかないふりをしてあげます。
脱いで丸めたままカゴに放り込んだ服を、前かがみの姿勢でたたみ直す私・・・

(なんで真後ろにいるの)
(おじいちゃんのえっち)

この女の股間が、後ろにまる見えのはずのポーズでした。
少し足幅を開いた前屈姿勢のまま・・・
ささっと服をたたみ直しては、次々に隣の空きカゴに移していきます。

(これがあの課長だったら)

そう思うと痛快でした。
こっちは本当に迷惑しているのに、最近やたらと私を食事に誘ってくる庶務の課長・・・
あの人には決して目にすることのできない、私の股間の『割れ目』です。

(見るだけね)
(さわっちゃだめだよ、おじいちゃん)

そして、
「Uau」
びっくりした感じで背後の気配に気づいたふりをしました。
何もわかっていなかったような演技で、やさしく微笑みかけてあげます。

「O que aconteceu(どうしたの?)」

2つのカゴを、元の棚の段に戻しました。

(どきどきどきどき)

タオルを腰に巻いて、しっかり結わえます。
ヘアバンドで髪を束ねました。
シャンプーのミニボトルや洗顔料が入っているお風呂ポーチを持ちます。

(おじいちゃん)
(長生きしてね)

いよいよでした。
おそらく4人がいるであろう浴場に入っていこうとしている私・・・
引き返す?
(そんなわけない)
このおじいちゃんのおかげで、高揚した気持ちに勢いがついています。
曇りガラスの引き戸に手をかけました。

18
投稿者:通りすがり ◆7aJAb.TORI
2019/12/28 17:11:07    (OM.urXSp)
あー、変なのに引っかかってレスしちゃったのか.....。

あらしがトリップを当てたのは良いけど、間違って名前欄に書いちゃったのね。

過去の投稿の文章を寄せ集めて似せて書いた文章。
言われてみれば「その直下には、淫靡な『割れ目』が。」とか、書かないね。

17
投稿者:**** 2019/12/28 16:48:39(****)
投稿削除済み
16
投稿者:(無名)
2019/12/28 16:27:59    (94Z.uRpV)
ログインしていないから、恭子さんではないでしょう。
15
投稿者:通りすがり ◆7aJAb.TORI
2019/12/28 16:00:22    (OM.urXSp)
カメラの前での屈辱的なポージング、素敵です。
想像してしまう。

14
投稿者:OK
2019/12/28 15:26:08    (02oZgd2Q)
山の景色と恭子さんのアナル。
私なら恭子さんのお尻の方がきれいだと
思うことでしょう。

恭子さんが山でひとり下半身丸出しで四つん這い。
んん~絶景かな!絶景かな! 笑
13
投稿者:恭子 ◆vA7figsdCM
2019/12/28 09:24:45    (GZMllpGH)
12は私です。
12
投稿者:**** 2019/12/28 09:22:16(****)
投稿削除済み
1 ... 3 4 5 6 7 8
レス投稿フォーム
名前
トリップ[]
E-mail
※任意
本文

投稿文に自動改行は行われません、適宜改行を行ってください。 # タグ使用不可
「sage」
※投稿を上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。