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2009/06/04 04:01:27
(pLd30Di9)
自分に命令を出したのは一昨日の夜。
“とある公園に便器として設置すること”
自ら体に便器と書き、使われることを望みながら人が来るのを待つ――。
お尻がやっと隠れるぐらいのパーカーだけを身にまとい、
ジャニス・ジョップリンを大音量で聴きながら、
どうしようもない自虐感にまみれながら公園に向かった。
快楽を求めたわけではなかった。
道具の扱いをされたい者は、道具として扱われないことを一番の苦痛とする。
自虐感とは言いつつも、その苦痛から逃れたかったのかもしれない。
はたまた自分の体が便器として機能するのかを確かめたい欲求だったのかもし
れない。
命令を出す側と実行する側の気持ちが交錯した。
全裸で夜露で少し濡れた地面に脚を開いて座った。
この後に起こるかもしれない状況を頭に浮かべると、
体の中から溢れてくるものを感じた。
でも使われることに拘りたかったから、自分で弄ることは禁止していた。
拘束されていない体の自由が欲求を煽る。
便器としてここにいるのに、自らを満たそうとした自分に失意を感じた。
遠くで光るライトがこちらに向かってくる様子はなかった。
その後も数台行き交うものの、この便器に気づく距離まで近寄らない。
予めセットしていた制限時間を知らせるアラームと共に、
放尿を済ませその場を後にした。
夏の暑い日に露出オナニーした場所がある。
ここからすぐの外灯が眩しいバイパス沿いの歩道だ。
便器になれず終いの私は、悶々と上昇する体熱を発散するために、
パーカーをひっかけて歩いていった。
久しぶりにそこに立つと着ているものをするりと落とし、
向こうからやってくる何台もの車のライトを全身で浴びた。
「あぁ……」
焦る気持ちなど既にない。でも真正面から車を見ることができない。
痺れるような恥ずかしさが体中を巡る。
顔を背けながら左手に持った電マの無機質な振動をクリトリスに当てると、
我慢していた欲求が一気に解放したようだった。
「うぅ…あぁぁ………!」
膝の力を失い立っていられなくなった私は、
横の柵に体を預けながら崩れるように快楽に浸った。
通り過ぎる車の騒音に声をかき消されながら何度も何度も逝った。
結局目的を果たせなかった。
帰りの車の中でジャニス・ジョップリンを聴きながら
体に書かれた便器の文字に目をやると不甲斐なさに涙が溢れた。
自分以外の力に押し潰されたい欲求は満たされることはなかった。