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2026/08/09 01:08:41
(XbQc281/)
この日、私は吐寝理の地へ降り立った。記念すべき私の痴女デビューである。
これまで受け身のセックスしか経験のない私は、自らの性技に自信がない。お膳立てはすべて相手に丸投げし、美味しい所だけを啜る、いわば意地汚いマグロの絶対王者なのである。
そんな私が、相方である彼の殿堂入りエピソード『痴女体験』に魅せられ、自らの前頭葉を満たすために、本日この地でそれを昇華することとなった。
道中、警察の検問に引っかかるも、快く呼気検査に協力してあげた。これから暗がりで知的なオスを解剖しようとしている私からすれば、呼気の清廉さなど喜んで証明してやるというものだ。
駐車場で合流し、彼から公園の現況報告を受ける。彼はさっきまでカップルに追い払われていたらしい。それが数分後には、私と二人で「カップル」に擬態して湖のほとりに立つ。この滑稽な二重構造を俯瞰できるのは私と彼だけの醍醐味だ。
口火を切ったのは彼だった。
「これは僕の妄想なのですが……医療行為ということであれば肉体接触禁止のルールの限りではないと思うんです。目視はせず触診だけ。制限時間は1分間」
とんでもない理屈(シチュエーション)遊びである。我々は接触を禁じて劣情を高め合う関係だ。私が持参したのはゴム手袋であり、素手で触る気など毛頭なかった。断る余裕など十分にあったはずなのに……私は、その賢しくも哀れな妄想に乗っかることにしたのだ。
彼が社会の窓を開ける。誘われるように伸びた私の生身の手が、そこに触れた。
みっちりと詰まった肉の感触。それでいて、しっとりと吸い付く無防備な粘膜。前回、綺沼堕で目視した立体的で猛々しい姿とは違い、触診だけではその全貌はわからない。だが、このペタペタとした粘膜の感触が、確実に私の前頭葉を溶かしにきていた。
下方に手をやれば、フワフワの毛が大切な玉袋の警備にあたっている。分厚くサラサラとした皮膚は、しっとりとした竿とは完全に別の生体器官であることがわかり、実に興味深い。
1分間など、とうに過ぎていた。
私の手つきはやがて「手コキ」へと変わっていく。力加減がわからず勝手に探りを入れていると、彼から「もう少し強く握っていい」と指示が飛ぶ。
ふと、余計な思考がよぎった。
〈細身とはいえ、やはり力では敵わないオスなんだ。ここで力で押さえ込まれたら逃げられない……〉
そんな本能的な恐怖を、私は死んでも口に出さない。その代わり、手つきをより卑猥に変化させ、竿を激しくしごきながらカリ首へ執拗に「引っ掛け」てやったのだ。男への恐怖を、加害へとすり替えるように。
一通り楽しんだ後、いよいよテンガエッグ(純白の天使)を投下させる。
だが、初めての代物に私はモタついてしまった。手元が見えず、あろうことか患者(彼)にスマホのライトで照らしてもらう始末。
初めて見るそれは、私にはテングタケ科のきのこに見えた。天使の絹衣が彼のきのこを喰い込み、男の腰が震える。私は嫉妬に似た気持ちでピストンを始めた。
しかし……手応えがない。
エッグの根元が内側に巻き込まれていたのだ。明らかな医療ミス。すると患者は私から
テンガを取り上げ、勝手に巻き込みを直し、あざやかに再装着してみせた。
「お手本です」
……「くべさん下手糞だな」とは口にしない代わりに、数回しこって見せつけてきたのだ。
彼も初めてだと言っていたのに、私に向かってお手本とは何事か。私はカチンときて、さぞ熟練者のようにその「お手本」を激しくなぞって倍返しにしてやった。
「あっ…あひっ……くべさん、これ気持ちいぃあいいい」
患者の声が、明らかにぶっ飛んだ。
テンガ特有の縦横無尽な伸縮と、引っ掛かり。これだ。
〈手コキの鍵は引っ掛かりだ!〉
そう確信した私は、往復の度にカリの段差を激しく引っ掛けた。
「ぁっ…それやばい…あっあっ…あぁん…はひぃ…」
私は、かわいく喘ぐメスに脚を絡ませ、逃げられないように抱きかかえて息を潜めながら、執拗にテンガで責め続けた。
〈この出来上がった獲物は私のものだ〉
女郎蜘蛛にでもなった気分の私は、野外でペニスを丸出しにするこの男に糸を巻きつけ、私だけの密室に監禁すべく「蛹(さなぎ)」を創っていく。理性がバグり、後戻りできないラインを越えたオスの習性を利用して。
「くべさん出ちゃいます…いきますっ……♡」
男のキンタマがギュッと縮まって、上へ迫り上がってきた。テンガの中のペニスが極限まで膨張しているのが、見なくてもわかる。
「ビューッ♡、びゅるっ、ずびゅるっ♡ビクビクッッ!!」
テンガ越しにはっきりと伝わる、底から送り出される衝撃波。カリ首を通過する脈動。
私は本能のままに手を動かしながら、精を放ち抜け殻と化していくこの愛おしい男を、赤ちゃんをあやすような慈しみの声で優しく抱きしめていた。
だが、現実は冷酷だ。
テンガから溢れ出した精とローションの粘液は、彼の睾丸にベッタリと絡みつき、ウエットティッシュ程度では到底拭いきれない。いつまでも下半身を拭き続けている彼を、私は適当なところで「いい加減にしなさい」と切り上げさせた。
それはまるで、勝手に中出しを決めておいて、後から垂れてきて困っている女を適当にあしらう傲慢なダメ男の構図そのものだった。
私は彼を、痴女として、そして圧倒的な「凸」として、己の欲を一方的にぶつけて使い捨てたのである。