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2001/11/23 07:56:56
(GLRmyYT.)
久しぶりに、地方の電車に乗ったよ。
「東武日光線」って、知ってるかい?
今日は、観光ではなくて仕事。
もし、観光ならば今市なんて行かないよ。
だって、今市なんて、イマイチだもんな!
おっと、冗談を言っている場合じゃないなぁ…。
竹の塚駅から乗り、今市駅で降りた。
対向車待ち等の理由で途中の駅で停まり、約二時間半かかっただろうか。
今市駅の改札を抜けて、すぐ横の方にトイレがあるのに気付いた。
随分と汚れた風貌。トイレだから、風貌はおかしいか…。
太陽の上がった午前11時過ぎ。
元々、人通りが少ないのか、駅前は日曜日なのに散歩風の人が少し居るだけ。
汚いが、トイレを使う事にした。
「あれっ、朝顔はないのか…。」
立ち小便をする場所はないようなので、個室のドアノブを開いた。
やはり、中も汚かった。
壁には、相変わらず蔓延る淫猥な落書きが散乱。
その中には、非常に巧く男性器を描いたものがあった。
しかし、大体は、知っているだけの知識で書いた内容。
あっ、このサイトの投稿者の過半数の記述内容もこれに当たるが…。
トランクスを脱いで用を足している時、隅に茶色い鞄があるのに気付いた。
「忘れ物か…。」
昔人気のあったマリオヴァレンチノのバックの様だ。
先ずは用を足して、ズボンを穿き直した。
チャックを開いてみると、中には財布、ハンカチ等が…。
「あれっ、これは女物だ…。」
つまり、これを忘れたのは、女性。
「まさか、オレ、女性用トイレに入っちゃったのか…。」
とにかく、トイレを出る事にした。
その時、ドアを叩く音が…。
「あの…、実は、中にバッグを置き忘れてしまって…。」
その声は、極めて小さかった。
そうだろう、中に居る人に大声で聞くわけには…。
女風の声を出して、ドアの上からバッグを渡せば良いだろう…。
オレは、そう思った。
「バッグはありますよ、ドアの上から渡せばいいですか…。」
あらら、女の声を出すつもりが、地声で言ってしまった。しかも、快活に…。
「えっ、男性の方…。」
外に居る女性の驚く様な声。
仕方ない…。オレは、ドアを開けた。
「あっ…。」
オレの目は、大きく見開いた。
原日出子風の小柄な女性。
「あの…、こんな所では…。」
オレは、とにかくトイレを出たかった。
今市駅の待合室に、彼女を招いた。
「オレ、急いでいた所為か、女性用のトイレに入ってしまって…。」
これは、事実だった。
「そうみたいね…。」
彼女が、プッと吹いた。
「でも、ありがとう。他の人だったら、なくなっていたかも知れないわ。」
「オレも、そのバッグで、気付いたんですよ…。」
「女性トイレに入ってしまったって?」
「ええ…。」
すっかり和んだ様に話す二人。
「これから、デートですか?」
「私が?」
「綺麗に着こなして…、素敵な服ですね。いや、貴女も…。」
「まあ…、お世辞言っちゃって…。」
彼女は、電車で買い物に来ただけであった。
「これから仕事なんですが、また貴女に逢えるといいなあ…。」
「あらっ、これからお仕事?」
「そうなんですよ…。」
少し残念そうな彼女。
「お礼にお食事でも…と思ったのに。」
「オレも、残念です…。」
すると、彼女がバッグからメモ帳を取り出した。
「よかったら、あなたの電話番号を…。」
「オレの?」
「ええ…。」
仕事相手を待たせていた。
「分かりました!」
オレは、彼女に電話番号を教えた。
「かけていいかしら?」
「はい!」
オレは、少し焦りながら、相手の待つビルへ向かうべくタクシーを拾った。
青いツーピースの彼女。
偶然かな?
オレの好みの女性だった…。
小柄で、バストもヒップも大きく…。
未だ彼女からの電話はない。
この瞬間、堪らないね。
諸君!出逢いは必ずある!