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2004/03/14 18:30:27
(VIWlgGBm)
一年前。出会いサイトで、熟女と知り合った。名前は直子。
メールや電話で仲良くなり、会うことになった。
直子の提案により、2対2で。
友人をむりやり連れて行った。
待ち合わせ場所には20分前に行った。某駅の地下街。
少し離れた柱の影に隠れ、様子をうかがう。
あらわれたのは、40代半ばの太った二人の女。
まさか。友人の顔には戸惑いの色が広がっていた。
「あの豚じゃねえよな」と友人。
「いや、わからん。電話では30後半で、二人ともちょっとぽっちゃりって言ってたけど……」
おれは携帯を取り出した。直子に電話をかける。
案の定、太った女ふたりのうちショートカットのほうがカバンから携帯電話を取り出した。
「もしもし、Kくん。わたしたち、もう着いたけど」
「そ、そうなんだ。おれたち、も、もうすぐ着くから」
電話を切った。
「どうする?」
横にいる友人に目を向けた。友人の姿はすでにそこにはなかった。人ごみの向こう、20メートルほど先に、全力疾走で逃げ出す友人の後ろ姿があった。