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2026/04/19 17:34:16
(hihDB2Q5)
仕事が忙しく、プライベートでも色々ありまして、随分久しぶりの投稿になりました。
長年続いていた「笑っていいとも」が終わってしまうという話題で持ち切りだった事と、ソチ五輪の熱狂の余韻が残ってた2014年3月の下旬。
専門学校を卒業して、私は都会の企業への就職が決まった私の実家を出る日の事ですが、この日の事は今でもよく覚えています。
それまでに父とは2度関係を持ちましたが、それはいずれも偶発的なものでしたが、この日は事前に2人きりになる約束をしていたからです。
送り出す側の家族は、仕事や旅行でその街を訪れていたので、「飛行機に乗ればすぐ着く」くらいの感覚で全く感傷的なムードは無く、
出発の朝、母はいつもの家事をこなす手つきで、朝食の準備と身支度を促す小言を繰り返していました。
「ちゃんと自炊して、栄養のあるものを食べなさいよ。コンビニのお弁当ばかり食べるのはダメだよ」
「午前中の便でしょう? そろそろ空港へ向かわないと。」など同じ言葉の繰り返しはありましたが、
母にとって、私の門出も「予定通りに終わらせるべきタスク」の一つに過ぎないようでした。
弟もろくに視線を合わせることなく「じゃあね。頑張って」と、ぶっきらぼうにそう告げるくらいでした。
私自身もまた、寂しさよりは新しい生活への浮ついた憧れを強く抱いていました。
午前9時半くらいに、私はバッグ一つだけを手に、父の運転する車の助手席に滑り込みました。車が走り出してすぐ、父が口を開きました。
「飛行機が18:30なら、17:30頃に空港に着けば大丈夫だよね」
「……うん。そのくらいには着いていたい」と私は応えました。
そうです。母と弟には午前中のフライトだと嘘をつき、父にだけは本当のフライト時刻を話していて、早めの時間に家を出てから、空港へ着くまでの時間は2人きりになれるよう決めていたのです。
数時間は、住み慣れた街や隣の街をドライブしたり、カフェでコーヒーを飲みながら束の間のデートらしき一時を過ごした後は、、
高速道路の中間地点の出口を降り、訪れた事の無い小さな町にある古いラブホテルへ辿り着きました。
手入れのされていない幾つかの鉢植えの植物。軋んだ音を立てる自動ドアを潜り、安っぽい芳香剤がの香りが漂うロビー。父が受付の小さい窓から、重みのあるルームキーを受け取りました。
部屋のドアを開けると、古びたベッドとユニットバスがあるだけの無機質な空間が広がっていました。
これから始まる都会での一人暮らしと、まさか父と2人きりでこの様な場所へ来ている背徳感で、私はただ浮かれていました。
小学生になる前が最後で、それ以来一緒にお風呂に入った事はありませんでしたが、この日は狭いユニットバスで、私たち一緒にシャワーを浴び、お互いの体を洗いっこしました。
父の掌がボディシャンプーの泡とともに私の輪郭をなぞるうちに、明日からの自分の事だけ考え上機嫌だった私でしたが、もしかして父は寂しくなると思っているのかなと
我ながら鈍感だと自覚しながらも、何となく申し訳無い気持ちになった事を憶えています。
浴室を出ると、湿り気を帯びた肌のままベッドへ腰かけました。この街で父とは最後の、長い時間が始まりました。
横たわった私の隣で、父は愛おしそうに私の顔を覗き込みました。父の指先が、私の額から頬、まだ水滴の残る肌へとゆっくりと滑り落ち、羽毛のような優しさで肌を逆撫でしました。
首筋に触れる熱い吐息、胸の膨らみを包み込む掌の重み。さらに指が蜜を湛えた最奥へと踏み込んでくると、シーツを握り締める指先に力が入り、弓なりに反らした背中が、古びたベッドの軋みとなって静かな部屋に響きました。
この日もそうでしたが、父は前戯に充分な時間をかけてくれます。その後で、まず正常位で父を深く受け入れました。父の体の重みを感じ取りながら、私は父の肩に爪を立てました。
父が動くたび、体内の粘膜が擦れ、熱が一点に集まっていく。私は父の首筋に顔を埋めて、その匂いを胸の奥まで吸い込みました。
やがて私を裏返し、後背位で激しく腰を打ち付けてくれました。剥がれかけた壁紙と乱れたシーツを眼にしながら。優しく激しく小気味よく突き上げられる衝撃に、私は快楽に酔いしれました。
父の荒い呼吸が背中に吹きかかり、腰を叩く音が、耳元で激しく反響していました。
次は寄り添うように重なり合う側位。2人の肌が吸い付くように密着し、高まった体温が体内を循環しました。父の腕が私の身体をきつく縛り、まるで一つの生き物になったかのような錯覚。
物理的な距離が離れても、この体温だけは消えないでほしい。そんな身勝手な願いを込め、続いて私は父の上に跨り、狂おしく腰を振りながら、
快楽の深みへと堕ちていく感覚。汗で張り付いた髪の隙間から、父の無防備に歪む表情を焼き付けるように凝視しました。
そして強く抱きしめ合い、対面座位へ。お互いの心臓の音が直接響き合うほどの距離です。一つになった場所から全身の神経を痺れさせていく波紋が見える様な感覚を憶えました。
父の肩越しに見える古びた部屋の光景が、涙で滲みそうになりました。言葉には出しませんが「お父さん、ごめんね。いつも我儘ばかり言っちゃって。」、そんな気持ちが込み上げて来たからです。
寂しさと悲しさが、喉元までせり上がってきましたが、私はそれを言葉にする代わりに、痕が残らない様に注意し、父の首筋をそっと噛みました。
クライマックスは、もう一度仰向けになり、父を迎え入れました。さっきよりもさらに深く、粘りつくような動きで、父が私の奥の壁を速度を速めながら強く突きます。
声にならない悲鳴が喉を通り過ぎました。身体の芯まで突き刺さるような衝撃と共に、コンドームの先が膨らみ私の一点に温もりを与えました。
私は父の背中にしがみつき、その重みを全身で受け止め続けました。
めくるめく情交の後は、そんなにゆっくりと余韻を楽しむ事は出来ませんでした。
時計が、限界」の刻限を告げていたからです。父と私は身なりを整え、忘れ物が無い事を繰り返し確認し、チェックアウトへ急ぎました。
ホテルを出ると、火照った身体を現実へと引き戻しました。空港までの道のり、父とはほとんど言葉を交わさなかったはずです。
空港に着き、保安検査場を通り過ぎると、父の姿は見えなくなりました
これが父と3度目の関係をした日の事です。過去2度の時も同じだったのですが、この日も「これで最後」と思いました。
ところが4度目があるのです。私が社会人になって1年も経たない頃、私の自宅から少し離れた街へ父が出張で訪れた際に、
地元へ戻る日を1日遅らせ、私に会いに来てしまうのです。