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2021/07/28 00:12:55 (AJXKZG56)
年齢にして25くらいの頃の話。
初カノと別れたものの、
風俗やワンナイトで経験人数を重ねて
モテると一番勘違いをしていた時期。

いつもの繁華街でめぼしい女の子を物色して
ナンパをするも、ぬかに釘、暖簾に腕押し。
「仕方ない、今日はもう帰ろうか」
そう思っていた矢先に足元のおぼつかない
スレンダーなお姉さんが前から歩いてきた。
スカート丈とかもザ・アラサーって感じ。
飲んだ帰りっぽいけど、連れはいなくて1人。
俺も1人。
よし、これでダメなら今日は帰ろう。

「すみませ~ん、こんばんは。
 いまちょっとお店探してるんですけども」
「はぁ」
うーん、気のない返事。
「静かめで、個室っぽくて、お姉さんと飲めるところ!」
「キャバかガルバ行けば?」
「え!?お姉さん、嬢なんですか!?」
「そうじゃなくて、、、え?ナンパ?」
「今っすか?そうですね、ナンパです!」
「ホント!?私ナンパ初だわー」
「ウソでしょ?みんな怖気付いてるんじゃないですか?お姉さん、歩いてるときからめちゃくちゃ目立ってましたよ!」
「あはは!ありがと!」
「なんで、行きましょ!お姉さんがいるなら酒なくてもいいですよ!」
「うーん、私もお酒入れない方がありがたいかな」
「じゃあ、いいとこあるんで!行きましょ!」

そんなこんなで途中でコンビニで買い物をして、当然ラブホへ。

「結局ラブホじゃん」と毒づかれるも、
「ご安心ください。嫌がることはしませんし、その気にさせますから」
「そこは『何もしないよ』って言うんでしょ?」
「すみません、正直者なんで嘘はつけません」
としれっとイン。

部屋に入ってジャケットをハンガーにかけ、
買ったお酒に文句を言いつつも乾杯。
お姉さんは実際に歳上のお姉さんだった。
今日は職場の飲みだったけど先に出てきたと。
「どれくらい飲んだんですか?」
「ビール2~3本くらいじゃないかな」
「あー、まあまあ飲みましたねえ」
「やってらんないよね、飲まなきゃ」
そう言いながら煽る缶ビールの角度たるや。
「好きなんですねえ、お酒」
「嫌なこと忘れられるし気持ちよくなれるし」
「お酒以外の気持ちいいこともありますよ」
とか何とか言いながら、ビールを口移し。
「そういうのどこで覚えるのよ」
「僕は映画で覚えました」
「どこ注目してんのよ笑」
「いいと思いますけどねえ。
 こうやってお姉さんともキスできましたし」
「もっと……」
あれあれ?めちゃくちゃ乗り気じゃん?
キスの応酬が始まったらもう止まらなくて。
体をまさぐりながら腰を引き寄せる。
もう片方の手は胸に触れるか触れないかから
下に降りていって太ももへ。
立てば膝下座れば膝上、裾から忍べば……
うっわ、パンストじゃねえ!ガーター!
マジか!初めましてガーターストッキング!!
「えっちなの穿いてますね」
「ガーター?」
「僕、初めてです」
「ホントに?彼女に穿かせたりしないの?」
「彼女いないですもん」
「元カノとか。いたでしょ?」
「いましたけど、1人、
 でも穿かせたことないです」
「好きじゃない?」
「いま好きになりました
 だから、今日は穿いたままお願いします」
「キミ、なかなかズルい子だねえ」
「それ、褒めてます?」
「そうかも」
ここからは正直あまり記憶になくて、
でもお姉さんはめちゃくちゃエロかった
という印象が強く残っている。
一晩で少なくとも3~4回はして、
朝起きてからもして。

ホテルを出て、これはまた出来るように
連絡先でも、と携帯を取り出しながら
「楽しかったし、また会いt
「ストップ」
「?」
「私ね、結婚する人がいてね。
 彼に泣きつくことも出来るし
 キミの連絡先が分からず
 『泣き寝入り』することもできるの」
そんなことを言われて茫然とする俺に
「でもね、私も楽しかったよ。じゃね」
と頬にキスをして去っていった。
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