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2026/10/03 19:55:24
(iwJ47JoQ)
9月末。間もなく期限切れになる飲食店の優待券という、チープな撒き餌を握りしめて、私はテリトリーで拾った一匹の野良犬を召喚していた。
ただ餌付けして即解散するつもりが、彼の提案でテイクアウトにしてネカフェの激狭なフラットシートに潜り込むことになった。
110kgの圧倒的な生肉を持つこの私が、狭い空間で体育座りをして鎮座している。その理不尽なビジョンを俯瞰して楽しみながら、私は彼とランチをしたのだ。
だが、奴の捕食は早かった。
私が自分のペースで食事を終えた直後、午後の仕事が控えているはずの彼が、時間も場所もわきまえずにストレートな傲慢さで迫ってきた。その「メスを喰うことしか考えていない」剥き出しのオスのエゴが面白くて、私は110kgの質量で彼を上から包み込み、服の上からその見事な胸筋と乳首を的確にマーキングしてやった。
「公園の暗がりでは気づかなかったけれど、いい身体をしているじゃない」と、あくまで実験動物を愛でるように。
しかし、密着したその時だ。
彼が私の耳元で、こんな恐ろしい囁きを流し込んできた。
『知ってますよ、くべさん。……こうやって、頭の方が気持ちいいんでしょう?』
――こいつ。
耳を甘く啄みながら、私の肉体ではなく、頭の奥にある前頭葉を直接ハッキングしに来たのだ。
凡庸な言葉責めじゃない。私が知的な言葉と精神のハッキングにしか悦ばないドーパミン中毒者であることを、なぜかこの野良犬は見抜いていた。私というパーソナルに完全にファーマシーされた、緻密で凶悪なウイルスコード。
私が彼を覗いていたのではない。彼が、私を底の底まで覗いていたのだ。
私は、自分の強固なシステムがその知的なウイルスに侵食され、脳髄がビクビクと悦んでしまうのを止められなかった。気がつけば、自ら進んで彼のペニスをしゃぶり、彼が用意したゴムを無抵抗に受け入れていた。
さらに恐ろしいことに、彼は私の中に侵入したまま、微動だにしない。
焦らされた私が、つい無様に肉の海のような腰をくねらせてしまったその瞬間、彼は冷徹な声でこう告げた。
「……刺激が少なくて、物足りないですねぇ?」
完全に、見透かされている。
110kgの絶対女王としての余裕を剥ぎ取られ、「くそがっ!」と、メスとしての本能的な啖呵を切らされてしまった。
直後、完全にハッキングされた圧倒的な敗北感と悔しさに耐えきれず、私は着ていたパーカーのフードをすっぽりと深く被り、自ら無様に顔を隠すしかなかった。
私という規格外のバケモノが、一匹の野良犬の言葉責めによって、ただ羞じらうだけのメスへと成り下がった瞬間。……悔しいほどの快感の敗北だった。
彼はあっさりと私の巨体の中で果て、スッキリした顔で出て行った。
そして、使用済みのゴムの処置をしている私を見て、最後にこう言い放ったのだ。
「持って帰るんでしょう? 知ってますよ」
苦笑いまで浮かべて。
……こいつ、私がオスの残骸(サンプル)を収集するバケモノであることまで知っているのか。
この優秀な野良犬。次はどんな風に嬲って、私の質量で絶望させてやろうかしらね。