そのカフェで紅茶を飲みながら話をして
ましたが、所長がふと周りを見渡してから、顔を近づけて小声で
｢あのさ、これセクハラじゃないけど、君って･････その、つまり･･･男が好きなのか？
あの、他の二人がそう言うんだよ｡｣
と訊きました。

僕は思わず顔を伏せて、暫く沈黙してから
下を向いたまま小さな声で
｢ええ･･･恥ずかしいけど･･･好きです、男の
人が･･･｡｣
と答えました。すると、所長は
｢いや、いいんだ、いいんだよ。それで。
君って可愛らしいし、ソノ気のある男なら
放っておかないのは当然だろうし･･･｡｣
と狼狽えたように言いました。
そこで、僕は上目遣いで媚びを含んだ甘えた
目つきで
｢本当に？･･･嬉しい､所長さんにそう言って
貰って･･･｡僕、男の人が好きなんです。
それも所長さんみたいな･･･年上の人が･･｡
僕、ファザコンだから････｡あ､変なこと
言って･･･ごめんなさい。｣
と、お色気たっぷりに言ってみました。

所長がイヤラしい顔つきで微笑みました。

せっかく社会人になったのだから、僕と
しては真面目に仕事に励んで、一人前の
サラリーマンになりたい、と思ってます。
でも一方では、学生時代に知ったゲイの
悦楽も忘れられずにいます。

しかも、この職場にはソノ気のありそうな？
男性がいますし、性的におおらかそうな年配
の熟女もいます。
僕は一つだけを選ぶことは出来ません。

それで、まず井上所長からのお誘いに応じて
みることにしました。
僕の本性はウケですし、オカマと言われても
仕方ないような性格ですから、それらしく
可愛い若者を演じようと思ってます。

井上所長からの秘かなメールは僕への
アプローチでしょうから、それに応じて
顧客との面談という名目で二人でオフィス
を出ました。
終業前の午後4時ころでした。

普段は電車通勤なのに、この日に限って
井上所長はマイカーで出社してたので、
所長の車に同乗して出かけました。
所長の運転する車の中で、彼は
｢悪いけどお客さんの急用で今日の予定は
キャンセルになった。ごめんな。｣
と言われたけど、僕は心の中で｢やっぱり｣
と思いました。

｢いいえ、いいんです。僕、所長さんと一緒
に出掛けられて嬉しいです。｣
と微笑みながら答えました。
すると、所長さんは
｢俺も君と二人きりで出たかったんだ｡
何といっても新人のことは上司として
知っておかないといけないからね。｣
と言い、近くのカフェに立ち寄ることに
なりました。

先週の勤務中、僕のスマホに井上営業所長
からメールが来ました。
｢今日、勤務が終わってから大切なお客様と
会う予定があるんで、付き合ってくれ｡｣
という内容でした。

同じオフィスに居るのだから、メールでなく
口頭で言えば良いのに、と思い、所長の顔
を見やると、僕にウインクしてきました。
ひょっとしたら･･･とは思いましたが、
僕は頷き返しウインクを返してました。

それも出来るだけ色っぽく････｡
僕はやっぱり男の人に甘えたいのかしら?

5年先輩の中野さんは大柄な逞しい体格で、
抱かれて甘えてみたい､という気持ちに
なることもあります。

また、井上営業所長はスケベそうな中年の
オジさんですが、人柄が優しくて好きです。
それに、僕は多少ファザコン気味なので
･････僕のお尻を触る時のタッチは感じて
しまいます。

でも、どちらにしても、仕事の場とゲイ
セックス･ライフとはキッチリ区別をつけて
居たいと考えてます。
(難しいみたいですけど。)

熟女の事務員の多香子さんは、開けっぴろげ
な明るい性格で話安く、すぐ親しくなれました。
ちょっとSっぽい感じで、Mの気のある僕は
好きです。

実際に、時々こっそりと所長は僕のお尻を
撫でて
｢ふふ､細くて色っぽい尻だな。｣
と囁いたりします。
僕は思わず｢あんっ｣と甘い声が出てしまう。

5年先輩の男性社員は時々､僕のデスクに
来て、自分の股間部分を着座してる僕の
腕に押し付けたりします。

熟女の事務員さんは、他に人がいない時は
僕の顔や体を舐め回すように見て
｢そのうちに･･･君みたいな子って､女と
ヤレるの？｣
と笑いながら言います。

この職場って変わってますね？