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2026/06/01 23:39:27
(swBa4.IM)
十数年前のことです。
小学5年生の夏。私は、知り合いのお姉さんたちと1泊2日のキャンプに行きました。
姉(中学3年生)と仲のいい近所のお姉さん、カレンさん(24)からBBQの誘いがあったので、私たち姉妹とカレンさん、カレンさんのお友達の、みゆさん(24)の4人でキャンプに行くことになりました。
カレンさんは、過去にガールスカウトの経験もあり、キャンプに詳しいうえにワゴンタイプの車を持っていて、私たちの親とも顔馴染みだったため、親も安心して送り出してくれました。
キャンプで必要な道具や食材は、すべてお姉さんたちが用意してくれていて、私たち姉妹は、リュックに着替えなど最低限のものだけ詰めて出発しました。
行きの車内では、運転するカレンさんの隣に姉が座り、後部座席に私とみゆさんが並びました。
前席では、仲良く楽しそうに会話する2人•••
人見知りな私は、最初は緊張していて、みゆさんに話しかけられても、うなずくことしかできませんでした。
でも、そんな私を察してか、優しくたくさん話しかけてくれたおかげで、少しずつ言葉を返せるようになっていきました。
キャンプ場では、お姉さんたちが手際よくBBQの準備をしてくれて、私たちも少しだけお手伝いして、焼きたてのお肉や新鮮な野菜、そして、キャンプの定番・カレーライス。どれも本当に美味しくて、おかわりしてしまうほどでした。
BBQの後片付けも終えて、まずは、あらためて1人ずつ自己紹介をして、その後は、4人でわいわいキャーキャーとゲームで盛りあがりました。
みんな楽しそうで、小さな絆が芽吹いたような何か心に通じ合うものを感じました。
寝るときは、2人用のテント1つしか無かったので、カレンさんと姉が車中泊、私とみゆさんがテントで寝ることに。
テント内では寝る前に、私はジュースを、みゆさんは缶のお酒を飲みながら、お互いがテニスをやっていたことや、好きな歌い手さんの話題などで意気投合しました。一気に距離も縮まり、もはや なついた猫のように、ベタベタと戯れついていた私に、みゆさんが『 ほんとに可愛い 』と言って、おでこにそっとキスをしてくれました。私も お返しに、みゆさんのほっぺにチュッと。
他愛ない会話を交わしながら、ふざけ合ったり寄り添ったりしてるうち、あっという間に夜が更けていきました。
横になってからも会話は続き、いつの間にかエッチな話になっていて、ドキドキしながら聞き入っていました。
しばらくして会話が途切れると、さっきまで戯れ合っていたときの空気とは違う、静かな間が流れました。
すると、みゆさんが
『 おやすみのチューしよっか 』
そう言って上体を起こし、横になっている私の髪をなでながら、微笑むようにそっと唇にキスをしてきました。
優しくて、どこか艶かしい空気に包まれながら、その日は静かに眠りにつきました。
翌朝、テントをたたみ、荷物をまとめ、朝早めの時間(9時前くらい)にキャンプ場を後にしました。
楽しかった時間が名残惜しくて、胸にぽっかりと穴が空いたような寂しい気持ちになりました。
もっと一緒にいたかったな……
帰ったら宿題やらないと……
帰りの車内は少し重たい空気。
お互いに言葉は少なく、ただ手を繋ぎながら、流れていく景色をぼんやりと眺めていました。
しばらくして高速道路のサービスエリアに立ち寄り、朝食を済ませた頃。
みゆさんが ふと私の腕を引いて、小さな声で話しかけてきました。
『 ねぇねぇ、今度……うちにこない? 』と。
願ってもない言葉でした。
私は嬉しさのあまりピョンピョンと飛び跳ねながら
『 えっ、行きたい行きたい!』
と、即答しました。
さっきまでの重たい空気は嘘のように消えていて、
『 いいの本当に?約束だからね!』
そういって、5年生になって持たされた携帯でアドレス交換をしました。
その後、お腹も心も満たされた私たちは、身体を寄せ合い、安心しきったように眠っていました。
後日メールが届き、夏休みに入って最初の頃の日曜日に会うことになりました。
みゆさんは車を持っていなかったので、最寄駅まで迎えに来てくれるとのこと。
朝9時半頃、駅で待ち合わせをすることになりました。
親には友達と遊びに行くから夕方には帰る、とだけ伝えて家を出ました。
駅に着くと、少し離れたところで 手を振っているみゆさんの姿が見えました。
『 久しぶり〜!元気だった?』
『 うん!』
『 会いたかったよー』
会えるのをずっと楽しみにしていたけれど、久しぶりなのと、ふたりきりという状況もあってか、最初のうちは少し緊張してしまって言葉がうまく出てきませんでした。
途中で立ち寄った商業施設では、昼食やお菓子などを一緒に買って、それから みゆさんの自宅へ向かいました。
玄関の扉を開け、短い通路を抜けると、そこには広めのワンルームが広がっていました。
大きめのベッドやゆったりしたソファ。観葉植物や間接照明も置かれていて、洒落た雰囲気のとても綺麗なお部屋でした。
『 わぁ……すごい、綺麗 』
『 でしょ?ちょっと頑張って片付けたんだよ 』
この後、どんな時間が待っているのか、期待と少し不安が入り混じるような、そんな静かな高揚感を胸に感じながら部屋の中へと足を踏み入れました。
まだ少しだけ緊張気味の私でしたが、好きな曲を聴きながら、夏休みの予定や宿題、そしてお互いのことを話をしてるうちに、次第に心もほぐれていきました。
くつろぎ始めてイチャイチャと戯れ合い始めた頃、みゆさんが、ふと私を からかうようなことを言ったので、脇腹をコチョコチョとくすぐり攻撃。
『 ちょっと!だめだめ本当にだめだって!』
きゃーきゃー叫びながら、のけぞる姿が楽しくて、調子にのって責めていたら、遂にみゆさんの反撃が始まりました。
一回りも二回りも体格の違う みゆさんに力じゃ敵うはずもありません。笑いころげる私を抱え上げ、みゆさんの太ももの上に私を乗せて向かい合い、キャンプのとき、テントの中でもしていた「キスごっこ」が、ふたたび始まりました。
顔を見合わせながら、みゆさんが唇をムギュッと突き出したので、私も真似をしてムギュッと突き出すと、そのまま私の唇にチュッとキスを。
お返しに、私もみゆさんのほっぺにキスを。
特にルールは無いのですが、次にみゆさんが私にキスをする瞬間に意地悪をして、そっぽ向いたら
『 こらー 』と言って、私の首すじをカプッと甘噛み。
くすぐったくて『 あん〜 』と肩をすぼめる私に
『 もう、ほんとにかわいー 』と。
次にみゆさんが、べー と舌を出したので、私もベー と舌を出してみると、そのまま私の舌をペロッと舐めてきました…
キャハッと照れ笑いする私に
『 ねっ、こっち(ベッドを指差し)でもっといいことしよ?』と。。。
『 ……もっといいこと?』
このとき、そのあとの続きに、どこか期待している自分もいました。
ちなみに当時の私の身長は、どちらかというと小柄で、新小5(4月)約136センチ、新小6 約 141センチでした。実家にその記録が残ってました。今は160センチあります。体重も当時は30キロ程度しかなかったと思います。
話を戻します。
『 ねっ、こっち(ベッドを指差し)でもっといいことしよ?』と。。。
『 ……もっといいこと?』
みゆさんは、私の脇を抱えて一旦ベッドに座らせました。
私の髪をそっと撫でながら、口癖のように
『 ……かわい 』と。
胸が高鳴る私をよそに、みゆさんが顔を近づけ ふたたび舌を出しました。私も真似をして舌を出すと、 みゆさんの唇が私の舌を捕らえ、重なった舌が左右リズミカルに動いていて… その感触がとても心地良く、気づけば服を脱がされていました。
僅かに膨らむ私の胸を見て、
『 うわぁぁ!かわいい胸 〜』と。
私をそっと横にすると、みゆさんの舌がふたたび私の舌を揺らし、耳、首筋から小さな胸へと舌を滑らせました。
胸の感触を確かめるかのように、手のひらを添えて優しく揉んだりさすったり舌でころがしたり。胸を入念に愛撫をしてから足先にかけて、いたるところを舌で優しく撫でていきました。
途中で私の手をとり、指まで丹念に舐めはじめました。
私を見ながらペロペロ チュパチュパと…
どこか卑猥で恥ずかしくて… でも、もう照れ笑いする余裕なんてなくて、すごく変な気持ちになっていました。
指を舐めるのは、もう少し後だったかもしれませんが、それ以降は、お決まりになっていました。
刺激されるたびに身体がピクピク動いてしまって…
呼吸も乱れてきて……どうしよう……
知らぬ間に敏感な身体になっていた私。
そして一番敏感なところにも…
最初、くすぐったくて思わず
『 キャハ 』
『 くすぐったい〜 』
と、みゆさんの顔を手で押さえてしまいましたが、その くすぐったさが、心地良さに変っていきました。
私のわれめを舌で優しく撫でながら、ヌルッと中に入れてみたり、指で剥きだした小さな突起を、舌先で小刻みに揺らしてみたり、テクニシャンな みゆさんの容赦ないクンニリングスに意識が朦朧として、今まで感じたことのないような快感が下半身を襲いました。
そうして、私はそのとき初めて逝くことを経験しました。
みゆさんは、私のまだ毛もない性器を舐めるのが大好きで、身体を重ねるごとにどこかねちっこくなっていきました。
暑いときは みゆさんの身体が汗で光っていて、息をハァハァさせながら激しく求めることもありました。
みゆさんの舌と指に犯され続け、ぐったりとしていると
『 ゆいの声も表情も可愛すぎてキュンキュンしちゃう 』
『 可愛かったよ 』
と、髪を撫でながら、いつも優しい声で、そっと語りかけてくれました。
私自身よく覚えてないのですが、突然 声を張り上げて苦悶する私に、最初は驚いて心配もしたそうですが、そんな私の声や表情がとてもお気に入りのようでした。
しばらくは、みゆさんの愛を受け止めるだけでしたが、2人の想いが重なるにつれ、喜びを分かち合うことも覚えていきました。
それから、みゆさんの趣味とでも言ったらいいのでしょうか。
みゆさんは私の写真を撮るのが好きで、会うのが2〜3回目位のときに、
『 ゆいの写真撮りたい 』
そう言って、少し照れながらも、みゆさんの期待に応えようと、ぎこちなく身をゆだねていました。
ハダカよりも下着が見える程度の写真が多くて、最初の日はソファに横たわり、履いていたショートパンツのファスナーをおろし、指示されるままに表情やポーズを決めていた記憶があります。
それ以降、みゆさんの好みだと思いますが、普段履かないような大人びたショーツやソックス(私サイズの)、それとは逆に子供らしい清楚なものまで、通販でいくつか用意してくれていました。
靴下をそっと私の足に通し…
時折『 この髪型にしてみたいな 』と、髪を結び
『 ほらっ、めっちゃ似合ってる、可愛い!』
などと褒めては、シャッターを切っていました。
買った衣類は撮影用で、持って帰ると怪しまれるからとプレゼントはされませんでしたが、撮影後もショーツやソックスは履いたままでいて、あとで、みゆさん自ら脱がすのがお決まりでした。
長めの靴下は、くるくると折り返し、素足にそっとキスをしながら、くるぶしの辺でふんわりと整えてみたり…
みゆさんと会えるのは月に一度か二度だったので、私と会えないときは、写真を見て気持ちを紛らわせたそうです。
9月中頃には、河川敷にあるテニスコートを一面借りて、みゆさんの同僚ナナミさん(25)も加わり、3人でテニスをしました。
車を持っているナナミさんに迎えに来てもらい、お昼頃まで楽しんでいました。
中高テニス部だった みゆさんには惜しくも敗れましたが、多少経験があると言っていたナナミさんには余裕で勝つことができました。
すぐ近くにある事務所のようなとこのシャワーで汗を流し、午後はみゆさんの部屋に集まって3人でのんびりおしゃべり。
帰りはナナミさんに車で自宅近くまで送ってもらうことに。
どうやら子どもの私に負けたのが悔しかったようで、車内で、
『 次は2人だけでリベンジしさせてよ 』
と誘われ、その約1週間後に2人きりで会う約束を交わしました。
当日の朝、家の近くまで車で迎えに来てもらい、スポーツ施設でテニス、他にもプリクラやカラオケ、ゲームを楽しみ、その後フードエリアで食事をしてから施設を後にしました。
少し小さめのコートで、お遊び気分での勝負でしたが結局また私が勝って、ナナミさんはリベンジを果たせず、またも悔しい思いをすることに。
車に戻り、ナナミさんが突然、
『 海見に行こっか!』
そう言って車を走らせ、30分足らずで海が見える通りに到着。
晴れていたので一旦外に出て、座れそうな場所を見つけ2人で腰を下ろしました。
海といっても埋立地の海で、9月とは言え、その日は少し海風が吹いていて肌寒かったので、ナナミさんが羽織っていた上着を私にかけてくれました。
その瞬間、ふわっと優しい香りに包まれました。
私がナナミさんの肩に甘えるようにピタッと寄り添うと
『 あはは、どうしたの可愛い… まだ寒い? 』
そう言って、私の肩や腕を優しくさすってくれました。
車に戻って、お互いのシートを少し倒すと、静かになった車内でナナミさんが私の手を握りました…
無言で指を交互に絡めてくるナナミさんに、なんだか私への想いを感じ… 少しだけドキドキしたのを今でも覚えています。
それから小一時間は話していたでしょうか、途中、みゆさんとの関係を聞かれたときに•••
『 みゆとはどんな関係なの?』
『 色んなことお話ししてるよ 』
『 お話しだけ?』
『 うん 』
『 ほんとうに?』
『 うん、なんで〜?』
ナナミさんが、さも私たちの関係を知っているかのような意味深な聞き方をしてくるので…
『 えっ、知ってたの?』
『 うん、えへへ 』
『 えーーー みゆさんから聞いてたんだ〜 』
…私が白状すると…
『 やっぱりな〜 聞いてはなかったんだけど、もしかしてと思ったの 』
『 えーー何それーー 』
『 内緒ねって言われてたから、みゆさんに絶対言わないでね?』
『 大丈夫、みゆにも誰にも言わないから 』
『 約束だよ〜 』
それから、続けざまにテニスで負けたことが相当悔しかったのか
『 んー なんか悔しいなぁ… また勝負してくれる?』
『 でも、みゆには絶対に内緒で 』
そう言って、また会う約束を交わし自宅まで送ってもらいました。
数日後、今度はみゆさんと会ってすぐに、おバカな私は、何気にナナミさんとのリベンジ戦で勝ったことを話してしまったんです…またしてもです…
『 このまえナナミさんとリベンジ戦したら、また私が勝っちゃったの!えへへ 』
言ったあとすぐに内緒だったことに気づきましたが…
みゆさんは、笑みを浮かべながら興味深げに、
『 えっ、えっ、どういうこと?』
と、問い詰めてきたので、私はもう隠しきれないと観念し、正直に話すことにしました。
『 そうなんだ… どこでテニスしたの?』
『 楽しかった?』
『 うん、楽しかったよ 』
『 そのあと車で海見てきたの 』
『 でも、2人で会ったこと、みゆさんには内緒だよって言われてたのにどうしよう… ナナミさんに言わないで?』
『 いいじゃない別に、テニスしてドライブしただけでしょ?』
『 うん… 』
初めはまったく怒っているとは思えず、むしろ穏やかにさえ見えたのですが、みゆさんの自宅へ向かう途中で、突然
『 ごめん、今日は帰ろ? 』
『 え … 』
その後は話しかけても『 うん 』としか言わず、あきらかに怒っていることが伝わってきました。
結局その日は会ってすぐなのに、そのまま引き返すことに。
もちろん、そんなこと初めてでした。
内緒で会っていたことがお気に召さなかったのかもしれません。
みゆさんには嫌われたくないので、その日のうちに
「ごめんなさい 」とメールしたけど、返事はありませんでした。
数日後ナナミさんにも、約束の日に会えなくなったことと、みゆさんに話してしまったことも伝えましたが、ナナミさんからも返事はありませんでした。
みゆさんからも何か言われたのかもしれません。
みゆさんにはその後、もう一度メールしたけど、やっぱり返事はなく、私は、あ〜終わった… と思い、しばらく落ち込む日が続きました。
それから3週間くらいして、みゆさんからメールが届きました。
嬉しくて、でも内容が気になりドキドキしながら目を通すと『 この前はごめんね。なんか大人げなかったよね、焼きもちなんか妬いて… 恥ずかしい… ゆいに会いたい… 』
そんな内容で、私は嬉しさのあまり泣きながら何度も読み返しました。
再会した日は いつになく情熱的でした…
身体を重ね合いながら、感極まったみゆさんが突然泣きだし、私もつられ2人で泣きながら、互いの温もりを何度も確かめ合いました。
みゆさんは、私が小学6年生になった4月、職場の異動で引っ越すことになりました。
その異動先が みゆさんの実家もある◯◯県で、その話があったときに、私と離れたくないからと本気で退社も考えていたそうです。
思えばきっと、いろんな気持ちの間で揺れていたんだと思います。
このまま人目を忍んで私と付き合うのか。
それとも環境を変えて、新しい一歩を踏み出すべきなのか。どちらを優先すべきなのか、おもてには出しませんでしたが、心の中で何度もその答えを探していたんだと思います。
ちょうどその頃、実家からはお見合いの話まで持ち上がっていたそうで、みゆさんにとっては、いろんな意味で節目の時期だったのかもしれません。
最後の日は、切ない感情を抑えきれず、再会のとき以上の涙に包まれた。
鼓動さえ聞こえるほどの距離で、泣きながら互いの名前を何度も呼び合いました。
『 ゆい… ゆい大好き… 』
『 私も大好き… 』
『 ゆい… 』
『 みゆさん… 』
溢れる涙で濡れた頬をなんども撫で合い、抱きしめられるたびに離れたくないという気持ちが募るばかりで…
あの時のことを思い出すと、今でも胸の奥が熱くなって、涙がこみ上げてきます。
新学年(小6)がはじまり、日常に追われて、みゆさんのことも少しずつ忘れかけ、私の心にも、ようやく新しい風が吹きはじめた頃(6月)でした。
メールの通知音が鳴り、何気に画面を開くと、
「久しぶり〜 元気にしてた? みゆが結婚したこと もう聞いてる?」という内容でした。
送り主は、ナナミさん……
もう二度と会うことも、話すこともない、
そう思っていた人からの不意打ちのような一通でした。
みゆさんからも後日あらためて結婚の報告をもらいましたが、それよりも先に知らせてくれたのはナナミさんでした。
みゆさんが結婚……
別れてまだ日も浅いですが、ご親族に紹介された方との相性が良かったこともあり、早い段階で結婚を決めたようです。
その知らせを受けたとき、胸の奥に複雑な感情が広がりました。
もう二度と会うことはないのだという、どこか切ない気持ちと、幸せになってほしいという願い…
みゆさんには「ナナミさんから話を聞きました。おめでとうございます」っていうのも… また気を悪くされると困るので、みゆさん本人から連絡が来るまで待つことにしました。
とりあえずナナミさんには、
「ほんとに久しぶり〜 元気だよ。みゆさんが結婚したの早くてびっくり…」って返しました。
するとナナミさんが、
「久しぶりだよね〜 あのさ、あの時の約束、まだ覚えてるかな?」
「テニスの?」
「そそ、みゆと別れたから言うわけじゃないんだけどさぁ… 良かったらまた勝負してくれない?」
「え、いいけど…」
元々は私の不注意から流れてしまった約束事なのに、ナナミさんがそうして声をかけてくれたことが、どこか嬉しくて、私は迷わずにナナミさんの誘いを受け入れました。
そうして、一度は立ち消えてしまった関係が、9ヶ月越しに息を吹き返すことになりました。
結論から言うと、ナナミさんとも肉体関係を持ちました。
ナナミさんには以前、みゆさんとの関係をうっかり話してしまっていたので、変な言い方をすれば「この子はいける」と… そう感じたことを、のちに話してくれた記憶があります。
話を戻します。
(7月上旬)
ナナミさんと再会した日は、以前と同じスポーツ施設でテニス、他にもカラオケやゲームを楽しみました。
ちなみに3度目の勝負も、やっぱり私が勝ちました(笑
午後になるとナナミさんがふと、
『 うち、近いから教えとくね 』
そう言って、自宅へと案内してくれました。
テニスで少し汗をかいたので、シャワーを借りて軽く汗を流しました。
それからは、部屋でのんびりといろんな話をしました。思い出話や近況、たわいもない冗談なんかも交えながら、会っていなかった時間が、かえってふたりを近づけてくれたような不思議な感覚がありました。
帰り道、運転しながらナナミさんが、
『 今度どこかドライブに行きたいね〜』
『 行ってみたいとこある?』
『 ドライブ行きたい!』
『 どこがいい?』
『 えっとね、海とか水族館 !』
『 そっか、わかった 。じゃあまたメールするから 』
そんな感じの会話を最後に、その日は静かに別れました。
ちなみに、この頃から学校とかでもLINEが流行りだしたので、メールではなくLINEを使っていたかもしれません。
数日後、ナナミさんから連絡があり、千葉にある「鴨川シーワールド」に行くことになりました。
私は小学6年生の夏休み頃から、家庭に不満があったわけではありませんが、次の日が休みで特に予定とないときには、仲の良い友達の家に泊まりがけで遊びに行くようになりました。
1泊して帰宅し、また何日かして泊まりに行く。
そんなふうに、ちょっとした、プチ家出のようなことを繰り返すようになっていました。
家出と言えるほど、大げさなものではないかもしれませんが、その、お泊まり会がとても楽しくて、自分の居場所がもう一つできたような、そんな気がしていたのを覚えています。
連休や学校が長期休暇に入ったときだけのことでしたが、少しだけ自由になったようなワクワク感がありました。
私は、友達の家に泊まったときに、ふと、あることを思いつきました。
その友達の家も、都合によっては泊まれない日もあったので、親には「友達の家に、お泊まり会に行く」と言いながら、ナナミさんの部屋に泊まることも出来るのでは… と。
そこで、デートの予定日より少し前に、
「親から1泊くらいならしていいよって言ってもらえたから、私は泊まりでも大丈夫 だよ」と、ナナミさんに連絡しました。
ナナミさんは「じゃあ土曜日の朝10時に待ち合わせしよう」と。
お盆前で、平日はナナミさんが お仕事なので、土曜日にシーワールドで過ごしてから、そのままナナミさんの部屋に泊まることになりました。
当日、お昼頃シーワールドに到着して、まずはレストランでランチ。
その後はシャチやアシカのショーを見てまわりました。
シャチのダイナミックなジャンプに圧倒され、アシカの可愛い姿にすっかり癒されました。
楽しい時間はあっという間で、閉園を前にシーワールドをあとにしました。
帰りの車内では
『 楽しかったね〜 』
『 めっちゃ癒された 』
『 また来たいね〜 』
『 今度は八景島行ってみない?』
『 アトラクションも乗ってみたい!』
楽しかった1日を振り返りながら、心地よい疲れとともに、車内は穏やかな余韻に包まれていた。
走り出してまだ間もない頃、突然ナナミさんが、人けのない場所に車を止めました…
ナナミさんは無言のまま、静かに私の肩を引き寄せて、そのまま唇を重ねてきました…
不意打ちのようなそのキスに思わず息を呑んだけど、迷いなく唇を重ねてくるナナミさんが頼もしく、その熱に私の身体も溶かされていくような感覚でした。
ふたたび車を走らせましたが、少し前までの賑やかさはすっかり静まりかえっていました。
突然のキスに、まだ気持ちの整理もつかないまま、ただ窓の外を眺めていると… しばらくして、また車を急停止させ、さっきよりもさらに長い時間のキスでした……
そのとき、窓に映る遠くの海が陽の光に照らされて、まるでキスの余韻のように、キラキラと美しく揺れ動いていました。その光景は今でも心に焼きついています。
その後も会話はなく、でも、その沈黙がどこか心地よく、言葉がなくても想いが通じ合っているような、そんな時間が流れていました。
やがて、長いトンネルを抜けた頃、沈黙を破るように、ナナミさんが口を開きました。
『 お腹空いたね〜』と。
高速道路の出口を抜け、とりあえず、どこか地元のお店で食事をすることに。
その日は、どこのお店も混んでいて、駐車場もいっぱいでしたが、しばらく待って、なんとか食事にたどり着くことができました。
車から降りて、ナナミさんの腕にぴたりと寄り添うようにして歩いていると、ナナミさんが冗談まじりに、
『 私たち仲のいい親子にしか見えないよね(笑 』
どことなく照れながら、そう言っていたのも覚えています。
食事を終え、少し車を走らせると、すぐにナナミさんが借りている駐車場に到着しました。
帰り道は途中渋滞もあって、すっかり日も暮れ、時刻は夜の9時頃になっていました。
車を降り、私たちは仲よく寄り添いながら、ナナミさんの部屋へと向かいました。
『 ゆいはいつも何時ごろ寝てるの?』
『 んーと、最近は夜中まで起きていることもあるよ 』
『 そっか。じゃあまだ起きてられるね 』
『 うん!ぜーんぜん大丈夫 』
そんな会話を交わしながら5分ほど歩くと、ようやくナナミさんのマンションに到着。
玄関の扉を開けて中へ入ると、
『 暑いね〜』
と言いながらエアコンをつけ、
『 ゆいも入って』
と、私を招きました。
やっとふたりきりになれた、そんな安堵からか、ナナミさんが『 はぁ〜』と大きく息を吐くと、笑顔のまま両手を広げ、私をギュッと抱きしめました。
そしてそっと私の顎に手を添え、静かに唇を重ねてきました。
車内でのキスの余韻と歩き疲れたせいもあって、私は立っていられなくなり、そのままナナミさんにもたれかかってしまいました。
『 大丈夫?』
耳元で優しくそう囁くと、ナナミさんはそのまま私を抱き上げ、気づけばベッドの上へ…
『 具合悪くない?』
心配そうに私の額に手を当て、
『 熱もなさそうだし大丈夫そうね 』
『 うん、大丈夫 』
私が笑うと、ナナミさんは安心したように、
『 良かった〜』
と笑って、ふたたび優しくキスをしてきました。
長めのキスを終えると、
『 これ邪魔だね〜、はい、バンザイして!』
そう言いながら、ナナミさんは私のシャツを優しく脱がせました…
ふわふわとしていた私は、こうなるのが最初から決まっていたかのような流れのまま、ただナナミさんに身を預けていました。
このときは、ふたりにとって初めてだったこともあってか、みゆさんと比べるとどこか控えめな印象でしたが…… そう思っていたのも、このときだけでした。
それでも、みゆさんとの時間を重ねるうちに敏感になっていった私は、その刺激に何度も声をあげてしまいました。
どのくらいの時間が過ぎていたのか…
翌朝、ふと目を覚ますと
『 おはよー よく寝たね〜』
そう言って、横でナナミさんが私の髪を優しく撫でていました。
カーテン越しに差し込む明るい光に、いつの間にか朝を迎えていたことに気づきました。
目が覚めてからもしばらくベッドの上でイチャイチャしていると、
『 昨夜のゆい、めっちゃ可愛かったよ 』
微笑みながらそう言うと、少し気になるように、
『 みうはどんな感じだったの?』
と、聞いてきました。
私は、みゆさんが最初からもっと激しかったことを正直に話すと、ナナミさんは口元をニヤつかせ、どこか楽しそうに
『 ぐっすり寝たから昨夜よりも元気だぞぉ?』と。
私は、それがどういうことなのか、まだよく理解できていませんでした……