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2025/04/30 04:54:15 (jDQWOtdY)
身バレ等を考慮し余り詳細は記せないのですが、
2年前から同じ分譲住宅地内で暮らす一回り目上の奥様と
関係を継続しています。

現在の私の実年齢は42歳で、お相手の芳江(仮名)さんは
53歳に成るの既婚者なのですが、端的に言えば人を惹きつける
魅力に溢れた女性で、その実年齢には見えない美貌やスタイル
に加え、上品さも備わる魅力的な女性なのです。

事の発端は建売分譲住宅のモデルハウスを格安で購入したのが
切っ掛けで、当時40歳を目前としていた私は6年間交際を続け
ていた彼女と価値感が相容れず、お互いの未来を尊重し合う事
で話し合い、別れを選択したばかりでした。

年々年老いて行く両親もそんな私を見かねた様子で、
早く結婚して孫の顔を見せて欲しいと願う思いも理解しつつ、
これからも続く己の人生と社会不安を冷静に鑑み、いつまでも
賃貸暮らしでは何かと不利益と考えるようにもなり、たまたま
不動産関係の仕事に就く兄の勧めもあり、兄が担当する分譲
住宅地が完売となる見込みとの事で、同じ分譲住宅地内に建つ
モデルウスが、格安で売りに出されるという話でした。


元々は農地だった処を兄の会社が用地買収し、12棟の住宅が
ランダムに建てられた中のモデルハウスだったのですが、
モデルハウス自体は私道に面し、またゴミ集積場が隣接して
いる事を除けば、二階建ての3LDKSに坪庭と駐車場も備わり、
室内に備わる家具や家電、調度品なども含めての超特売価格で、
将来の結婚資金にと、蓄えていた預貯金を頭金にすれば家賃並
みのローンで補える事もあり、思い切って購入に至ったのです。


実際に入居を始めてから2年になるのですが、私以外の住人は
大むね既婚者が暮らしており、若い新婚夫婦から年配のご夫婦
に占められ、当たり前に自治会も編成され、私もその一役を
担わされてもいました。

そんな折です。定期的に行われる自治会で芳江さんと話す機会
も増え、ゴミ出し時に遭遇すれば当たり前に挨拶や立ち話も
交わし、週末にはゴミ集積場に来られる各住人の姿をリビング
越しに眼にしていたのですが、そんな中で眼にする芳江さんの
姿は、一際輝きを放つかのようでした。

目尻にうっすらと刻まれた小皺に笑顔とともに滲ませるえくぼ。
時折り愛犬を散歩に連れ出す姿も垣間見ながら、とても50代
とは思えない肢体には色香が滲み、或る休日の朝に見かけた
姿は踝丈にワンロールさせたデニムをサラッと履きこなし、
分別ゴミを投棄する度に前屈みになりながら、その都度豊かな
胸の谷間をⅤネックのロンTから覗かせていた芳江さん。

大よその伸長は164㎝、胸は86㎝のⅭカップ位で、あの括れた
ウエストは60㎝位かな?

そんな色香に溢れる芳江さんの姿態を目の当りにしつつ、
私は卑劣にも、下世話な想像を掻き立てられてもいたのです。

そうこうして1年が経過した春先の事でした。

当初は4、5歳年上位だろうと勝手に思い込んでいたんですが、
当時の芳江さんの実年齢が51歳だという事実にも驚きながら、
時折ご主人を伴って散歩に出掛ける姿も見かけながら、
やせ細ったご主人の肩を抱えるように添え歩くその姿から、
どこか体が不自由だろう事は容易に見て取れてもいましたし、
自治会長の名前は芳江さんのご主人の名でありながら、
いつも自治会や催事に姿を見せるのは芳江さんだった事から、
重篤な病に伏されているであろうことも、容易に想像出来てい
た事でした。

そんな矢先、毎週の日曜日の朝に、私が当番でゴミ集積場の
清掃を担っていた時でした。

芳江さん宅のお隣りの奥様とたまたまゴミ集積場で遭遇し、
他愛のない挨拶から芳江さんご夫婦の事を知る事となるのです
が、若かりし頃の芳江さんは国際線に乗務するCAで、同じ航空
会社でパイロットとして勤めていたご主人とは恋愛の末に結婚
され、銀行勤めの一人息子が結婚と同時に海外勤務の依願書を
出され、本心では跡取りの役目を果たして欲しいと思いながら、
海外勤務を希望する息子夫婦の意思を尊重したらしいのです。


歳が離れているとは言え、まだ58歳と言う若さでありながら、
そのショックが祟ったのか、ご主人が突発的な脳梗塞に見舞わ
れ、後遺症による軽度な下半身麻痺と言語障害に見舞われて
しまったらしいのですが、その後は夫婦二人での余生を考え
直し、長年住み慣れた住居を売り払い、新たな気持ちで夫婦
水入らずの老後を送りたいという思いで、今のお宅を購入した
らしいのです。

そんな状況下に在りながら、日常的に接する芳江さんはそんな
実情など微塵も感じさせず、常にはつらつとした姿は若々しく、
夏場にはノーブラの陰影を臆面も無くポロシャツの胸元に滲ま
せ、ホワイトデニムにニューバランスのスニーカーを直履き
するその姿は、世界中を飛び回るCAだっただけに、日本人離れ
した華やぎを、否応なく感じさせるものでした。

私の住まう住居を含め、全13棟の小さなスモールタウン。
東京の外れに位置し、少し歩けば田園風景さえ広がる僻地で、
それぞれの環境で、それぞれの事情を抱えて暮らす中でも、
自治体での一体感は不思議なほど統制が執れていたのも事実で、
それもひとえに明朗快活な芳江さんの存在感が在っての事で、
周囲の誰もが認めている事でした。

でも神は残酷ですね。
その年の夏の終わり、サイレンの音色が敷地内に鳴り響き、
慌てて宅地内の私道に歩み出れば、ご近所の見守るそのさなか、
救急車が停車したのは芳江さんのお宅の前でした。

嫌な予感と共に芳江さんのお宅に駆け寄るご近所の合間を縫い、

担架に乗せられたご主人が救急車両に乗せられてゆく姿を
眼にしながら、芳江さんの視線と私の視線が交差したその時
でした。

『私が戻る迄ユズの世話をお願いしたいの...』と悲壮感に満ち
た眼差しを手向け、家の鍵を私に託した芳江さん。

ユズのエサはキッチンの床下収納庫に在る事、与える量は軽量
カップ1と1/2で、自動給水装置の水は冷蔵庫脇に積んである
ミネラルウォーターを補給して欲しい事など...etc。

僅か数分の間で簡潔なまでに言い伝えると、芳江さんは着替え
と思しき手荷物と共に、救急車両に同乗して行ったのです。

2歳に成る雌のポメラリアンのユズ。
朝夕の散歩時には幾度となく遭遇していましたし、ユズも私を
見かける度に尻尾を振りながら抱き付いて来る程で、
コロナ禍の働き方改革に併合し、既に在宅でのリモートワーク
を強いられていた私にとって、さほど苦ではありませんでした
し、好意を寄せていた芳江さんの助けになると思うと、容易い
御用でもあったのです。

(確か散歩の時間帯は16時位だった筈...)

そんな記憶を脳裏に過らせながら、リビングのラグの上で尻尾
を振るユズが堪らなく愛おしく、玄関脇に提げられたリードを
見せると、回転するように横び勇んで見せるユズ。

(よしよし、散歩に行ったら晩御飯だね!)そう思いながら
ユズにリードを着けて外にでた瞬間でした。

ポケットに入れた携帯がけたたましく鳴り響き、慌てて通話
ボタンを押してみれば、芳江さんからの電話でした。

自治会絡みで固定電話も携帯番号も周知されていたのもそう
ですが、どうやら持病でもあった不整脈が再発したらしく、
点滴と酸素吸入で今は落ち着いて寝息をたてているとの事と、
担当医師から告げられたのは、容態が落ち着いた時を見計らい、念の為MRI
MRI検査もするとの事でした。

そして気まずそうな言い振りで、散歩から帰ったら浴室でユズ
の足裏と腹部周りをシャワーで洗って欲しい事と、我が家の
倍近くは有ろう、リビングに面した庭の散水もお願いしたいと
言う内容でした。

勿論私は二つ返事で快諾。
安心してご主人に寄り添っていて欲しいと伝えると、私の鼓膜
に届けられる芳江さんの声は、幾分上ずったように聞き取れて
いました。

とは言いつつ、散歩のコースも判らぬまま外に出たのですが、
持って生まれた犬の習性ですね、主人が変われど自分の縄張り
はしっかり掌握していて、芳江さんの伝言どおり、排泄後の
処理に使うビニール袋とトングを手にし、ペットボトルの水も
所定のミニトートに入れての散歩。

時間にして40分程度の散歩でありながら、此れも毎日となれば
それなりの労力。

其処にご主人の介護となれば相当大変だったろうとも思いつつ、
散歩で汚れたユズの下肢をシャワーで洗い終え、洗面に据え置
かれたドライヤーで体毛を乾かし終えると、辺りが日没の夕焼
けに覆われる中、言われたとうりに中庭の植栽に散水をしてい
たのです。

そんなさなかにあって、物干し場で揺れる洗濯物が嫌でも
私の視界に飛びこみ、ご主人の部屋着らしき甚平から、洗濯
ピッチの四方を大判のバスタオルで覆われたハンガーが気に
なり始め、見て見ぬ振りも不自然と思い、リビングへと取り
込んでいたのです。

美味しそうな咀嚼音を奏で、晩御飯を無心になって食すユズ
を尻目に、ご主人の甚平やらタオル類を畳み、洗濯ピッチの
四方を覆う、大判のバスタオルを外した瞬間でした。

レースに縁どられたセクシーな黒いブラに対のショーツ。
そして対照的な純白のブラに対のショーツ類が複数吊るされ、
正直、芳江さんの年代が身に着ける下着としては難易度の
高いフォルムのモノで、私の眼に焼き付けた芳江さんの肢体を
思い返せば、寧ろ納得できる品々でした。

(芳江さんの下着類まで畳むべき?)
ふと躊躇もしながら、それだけ放置するのも逆に不自然な様に
も思い、綺麗に畳んだ下着類を大判のバスタオルで覆い直し、
芳江さんが帰宅した際に速やかにクローゼットの中に収納
出来るよう、細心の配慮も怠りませんでした。

そうこうする内にあっと言う間に時が流れ、時刻が午後八時を
過ぎようとしたのを境に、戸締りの確認を一つ一つ終え、芳江
さんのお宅から徒歩数分の我が家へと帰宅していたのです。

熱い湯舟に浸かりながら、気になるのは芳江さんのご主人の事
ばかり。

お手製のアテを肴に、湯上りにロックグラスを揺らす至福の
時間。

不謹慎にも、つい先ほど眼に留めた芳江さんの悩ましい下着類
が脳裏を過り、いつになく興奮を呼び起こしていたのも事実
でした。


迎えた翌朝の午前八時過ぎ。
低血圧な体を目覚めさせようと、いつもどおりに朝シャンを
浴びるさなかでした。

高鳴る玄関のドアフォンで慌ててバスローブ羽織り、
濡れた髪もそこそこにインターフォンのモニター画面を確認
すると、芳江さんのお隣りの奥様が神妙な面持ちを覗かせて
いたのです。

慌てて電子錠を開錠し、玄関先に招き入れる私に、芳江さん
ご夫妻を心配する余りに、その後の様子を伺いに来ていたの
です。

一通り芳江さんの御主人の状況も説明し、芳江さん御夫妻の
事を良くご存じな方でもあるが故、同じ同性として日常的な
家事は協力したいと申し出て頂けたんですが、ユズの世話や、
鍵を託されたのは私でしたし、其れも私に時間的余裕がある
事を承知していたからだと説明もし、お隣りの奥様の好意も
踏みにじる事の無いよう、丁重にご説明を差し上げた訳です
が、芳江さんやご主人の踏み入った事など何も知らなかった
私に、ご夫婦共に既にご両親は他界されており、御主人に
兄弟が存在しない事に加え、芳江さんに至っても交流のある
親族は皆無だと、以前に聞いていたと言うのです。

それから四日目を迎えた昼時でした。
御主人の傍らに寄り添う芳江さんから携帯に連絡を頂いたの
ですが、愛犬であるユズの事や家庭内での諸々...etc。

干されていた洗濯物を取り込んである事から始まり、着替えの
不足が在れば届ける事なども付け加え、出入りのクリーニング
店による集金等も建て替えで支払っている事などもお伝えし、
ご自宅の事は何ら心配いらないと説明して差し上げたのです。


携帯越しではあれ、安堵したような声も漏らしつつ、その2日
後となる平日には我が家に前触れも無く訪れていた芳江さん。


ユズと散歩する時間以外を家に置き去りにするのも忍びなく、
私にも懐いていたユズを我が家に招き入れてもいたんです。


そんな事は露ほども知らない芳江さんでしたし、玄関先で芳江
さんの姿を眼にしたユズの歓びようは、まるで人間の子と見紛
うばかりのはしゃぎぶりで、そんなユズの姿を伺い終えた芳江
さんは、眼を細めるように安堵して見せたのです。

玄関先での立ち話も失礼と思い、早々にリビングへと招き
入れた私が御主人の状況を伺えば、浮かない表情を隠す事も
無く、MRI検査の結果、何とステージ3の肺癌を患っている事が
判明し、立川の病院から聖〇〇病院へと移送される事を知った
のです。

毎朝の空気の入れ替えから始まり、ユズの朝夕の散歩に食事の
支度。僅か六日間でありながら、怖いもの見たさと私の知らな
い芳江さんを覗き見たい一心で、つい足を踏み入れてしまった
御夫妻の寝室。

ベッドのヘッドレストに積まれたアルバムを覗き見ながら、
恐らくはご主人と交際期間中に撮られた印画紙を拝見しつつ、
細い躰の線に不釣り合いなほどのグラマーなビキニ姿を眼にし、
印画紙に残る西暦の日付から20代の後半に差し掛かる頃と
判別しつつ、アルバムの頁を捲る中で、裏返しのまま綴じら
れた写真が気に掛かり、私だけしかいない事を良い事に、
その裏返された写真を台紙に固定させる透明のセロファン
シートを剥がし、表面に写された画像を覗き見たのです。

何とも美しい曲線を描く乳房を引き締まったウエストラインが
より際立たせ、カメラ目線を手向ける人物は紛れもなく芳江さ
ん本人で、恐らく御主人が写されたと思われるフルヌード写真
には、ギリギリ陰毛の茂みまで捉えられており、間違いなく
御主人自らが現像されたものと思える、若かりし頃の芳江さん
を捉えた、艶めかしいヌード画像だったのです。


続く。





















































 
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6
投稿者:通りすがり ◆SZTDRG5yAw
2025/05/18 06:06:37    (HJ0DS9Oe)
続きは読んでいますよ
5
投稿者:雅也(2)
2025/05/12 05:43:35    (mo/ng38G)
脳梗塞の後遺症から、芳江さんの御主人が軽度な半身麻痺
と言語障害を患われたのが3年前。

既に障害者認定3に認定されていながら、決して外部に頼
る事無く、芳江さんご自身が介護にあたっていた事実は、
近隣に暮らす奥様方から聞かされてもいたのですが、
そこに加え、持病の不整脈の悪化に肺癌の発症...。

そんな窮状に見舞われた芳江さんを前にして、
私は掛ける言葉も見つけられず、淹れたての珈琲を差し出
すのが精一杯でした。

『あぁ、良い香り..』

ほぼスッピンの素顔にも奥す事なく、ワンレングスの髪を
無造作にかき上げて見せた芳江さん。

Ⅴネックの襟元から臆面も無く胸の谷間を覗かせ、
一口珈琲を飲み終えてみせると、重い口を開き始めていた
のです。

持病の不整脈が落ち着き、体力の回復が観られた暁には、
週5回の6週に渡る化学放射線の集中治療を行うらしく、
担当医の説明では、癌のステージ状況から完全に癌細胞を
取り除く事は不可能でも、現状よりは小さく出来るらしく
、その施術後の経過観測を診たうえで、一番適切な治療方
法を組まれるとの事でした。

芳江さんから見たら未だ何者でも無かった私に対し、
落ち着いた口調で淡々と話し終えると、ユズの世話や雑用
を手助けしてくれてお礼にと、高価なボトルワインを差し
出していたのです。

帰りしなに玄関で身を屈ませ、スニーカーを履く姿を垣間
見ると、大きく張り出したヒップラインに括れたウエスト
ラインが続き、捲れたTシャツの背中越しに白い素肌を覗
かせれば、私は不謹慎にも、アルバムの中に綴じられた、
艶めかしい芳江さんの裸身を蘇らせていました。

その2日後に迎えた残暑厳しい9月の初旬。
ゴミ集積場に来られた芳江さんと偶然遭遇したのですが、
いよいよ立川の病院から聖○○病院の個室病棟へ転医され
るらしく、此れから御主人を引き連れ、新たな担当医と
ナースセンターの方々に、挨拶に伺われるとの事でした。

麻のシャネル風スーツにヒールを履き、整った顔立ちに
綺麗に化粧が施されれば、それは否応無くのCA当時を彷彿
とさせる端麗な容姿で、その余りの美しさにドギマギして
いたのは言うまでも無く、待たせていたタクシーに乗り込
む姿を見送りながら、邪な思いを馳せていた自分自身を、
蔑んでもいました。

完全看護の個室病棟で、洗い替えを週末に届けに行く以外
は、いつもどおりの暮らしを再開させていた芳江さん。

近隣住民も敢えて御主人の容体には触れずにいるような、
そんな日常が繰り返されていたのです。

コロナ禍の蔓延以降、webデザインを生業にする私は数年
前からリモートワークを強いられていたのですが、クライ
アントへ向けた最終的なプレゼン時と、四半期に一度の
本社ミーテイングを除けば、ほぼ巣ごもり。

苦痛でしかなかった通勤時のストレスからは解放されたも
のの、その反面運動不足に陥っていたのも事実で、そんな
時には近場への散歩で気分転換を図っていたのですが、
稀にユズの散歩に出向いていた芳江さんと遭遇する事も
あり、何度か散歩に帯同したりする中で必然的に芳江さん
との距離も詰まり、9歳と言う年齢差を感じさせない親近
感は、歳の離れた姉と弟のようでした。

そうこうして秋めき始めた10月の半ばでした。
いつもどおりにユズを散歩に連れだす姿も散見しつつ、
えくぼの滲む口角に笑みを浮かばせる姿は、放射線治療を
乗り越えた事を暗に示すかの様で、そんな芳江さんを前に
、私が敢えて会釈だけに留めたのは、無理に笑顔を繕って
いるのが、明らかに見て取れていたからなのです。


その後、時折り見かける芳江さんはどこか吹っ切れた様子
で、私は芳江さんがゴミ集積場に来られる時間をあざとく
見計らってもいたのですが、或る時はシルクと思われる
パジャマの上に膝下丈のガウンを纏い、小走りに駆け寄る
姿を眼で追いながら、一瞬たわむ様に揺れた胸元を凝視し
てみれば、円錐を描く乳房の陰影に突起した二つの頂きが
浮かび、艶めかしい影を伴わせていました。

いい歳をして中学生のような真似事をしている自分自身も
もどかしく、リモートワークの合間を縫い、芳江さんの
あられも無い姿を妄想しながら、一人慰める事も日増しに
増えていたのです。


そんな日常が瞬く間に通り過ぎ、季節が新しい春を迎えた
4月でした。

仕事に煮詰まった私は気分転換に駅間の酒場に出向いて
いたのですが、カウベルを鳴らしてbarの店内へと足を踏
み入れると、振り向き様に一瞬驚いた表情を浮かべた芳江
さんが、右隣のカウンター席へと、手招く仕草をみせてい
たのです。

合鴨のガーリックソテーにロックグラスを燻らせ、
少し赤みを帯びた頬は幾分酔っているのか?

『此れ美味しいから食べて..』と私の眼の前に皿毎移動さ
せた芳江さん。

最近、市のカルチャーセンターで催されるヨガスクールに
通い始め、未だ若い20代の女性インストラクターを前に、
50歳後半から70歳代の男女ばかりの受講者で、気劣りする
ことなく汗を流せるのが気持ち良いと、屈託ない笑顔を
滲ませていたのです。

『良く来るの、雅也さん?』 『えっ!』

初めて名で呼ばれた事に驚きもしたのですが、潤んだ眼差
しにいつも見せる笑顔を手向けられると、俄かに赤らむ自
分自身が恥ずかしもあり、既に午前一時近い時間帯であり
ながら、駅の北口に行ってみたいという誘いに拒む事も
出来ず、私たちは南口から北口へと、そぞろ歩いていたの
です。

少し肌寒さの残る4月の深夜。
躰のラインに沿った黒いニットのワンピースに素足に履い
たミュールが小気味よい靴音を引き摺り、肩先に掛けた
透かし編みの羽織物が揺れた瞬間、俄かに私の右手に絡め
られた手の温もり。

絡め捕られたその手から芳江さんの体温がじんわりと伝わ
り始めると、私の欲望の象徴は既に硬い意思を主張してい
たのです。

『あんな頃が懐かしいな..』擦れ違う大学生らしきカップ
ルを眼に留め、よろめかせるミュールの足元。

深夜営業を続ける居酒屋やスナックの灯りに、煌めくホテ
ルのネオン。

『こんな年増女じゃ無理よね...』突然足を止めた芳江さ
んが独り言のように呟くと、絡めた指先にグッと力を籠め
、一軒そしてまた一軒と、満室表示の灯るホテル街を横目
にしながら、私の手を引くようにホテル街を突き進んでい
ました。

一瞬脳裏を過る御主人の姿に理性と本能がせめぎ合うも、
私は絡め捕られた手を強く握り返すと、空室在りのネオン
が煌めくホテルへと潜り抜け、最上階の居室へと続く共有
通路を歩くさなか、各々の客室から漏れ聞こえる嬌声を耳
に、静かにそのドア開け入っていたのです。

ルームキーを射し込むと同時に点灯した室内照明。

昭和の時代、栄華を成したと思える設えに煙草の残り香が
微かに漂うと

『灯りは恥ずかしいから...』伏し目がちに言う芳江さん
に応じ、私は調光の照度を最低限に絞り終えていました。

クイーンサイズのベッドの脇、脱ぎ終えた肩掛けの羽織を
クロークのハンガーに掛け、床面に脱ぎ落としたワンピー
スを速やかに拾い上げると、丁寧に畳み直す所作を覗かせ
ていた芳江さん。

そして背中を向け、ゆっくりと外されるレースのブラは
いつか見た覚えの有る物で、撓むように零れ出た乳房は
鏡に覆われた壁面に仄暗く浮かび、じっと眼を凝らす私を
他所に、両手の親指をショーツに掛けると、片脚づづ抜き
取ってみせる挙動に漆黒の茂みが浮かび、クロークに据え
られたバスローブを纏い終えると、浴室の扉を開け入って
いたのです。

弾けるシャワーの散水音に続き、室内と浴室を隔てる擦り
硝子の壁に、霞を帯びたように浮かぶ艶めかしい芳江さん
のフォルム。

そんな光景を静観しながら、いてもたっても居られなくな
った私は一糸一枚纏わぬ姿になり、その浴室のドアを開け
入っていたのです。

4
投稿者:ドラえもん
2025/04/30 18:19:44    (ogA.z5aB)
引き込まれました。
是非、続編をお願いいたします
3
投稿者:通りすがり ◆SZTDRG5yAw
2025/04/30 06:51:20    (2ALoVs7G)
単行本を読んでるように拝読しました
続きを希望致します
2
投稿者:グレ太郎
2025/04/30 06:35:42    (vCI.vXD/)
ふーん長いストーリーに綾を付ける気は無いん
でっけど、最近の病院では完全介護だから寝泊
りの付き添いはないんでっけどな。
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