雨降って地固まる
昨日までは僕らは幸せだったんだ

でも今日の夜
一緒にお酒を飲んでいたら
ちんこの本音がぽろりと出た

俺はちんこだ
おまえはなんだ？
お前は俺というちんこがあるから
世の中に男と認められているけど
俺がいなかったらお前は男じゃないんだぜ
ましてや女にもなれないくだらねぇ野郎さ

僕はぐの音も出なかった
ちんこは先に酔い潰れて
いびきをかいて眠ってしまったけど
僕は眠れずに
ちんこを起こさないように
そっとパソコンの前までやってきた

僕っていったい何なんだ？
ちんこはちんこだ
僕はちんこの一部？
チンカスみたいなものか？
いやだ！
「チンカス野郎」とみんなに後ろ指指されるのはいやだ！
ちんこがいてくれるから
僕は堂々と社会を渡っていける
そうだ、やっぱりちんこがいてくれるからこそ
僕というチンカスが存在できるんだ

明日からは右手に優しく左手を添えて
ちんこくんをこすってあげることにしよう
ちんこくんが吐き出したものは
一滴残さず飲み干すことにしよう

これでようやく眠れそうだ
おやすみ、ちんこくん

ある朝ちんこがもどってきた

ちんこがとんでいってから僕はもう僕じゃなくなってしまった気がしていたから僕はほんとうにほっとした
なくしてから気付く事があるんだね

切ってしまおうなんて考えてほんとにごめんな

ほんとうのこと言うと、ちんこは精度が悪くて僕に着弾しただけだったんだけど、僕もちんこもそのことには気付かないふりをした

僕らはお互いにひつようなんだ
かたっぽが欠けると、僕は僕じゃなくなるし、ちんこはちんこじゃなくなる

ちんこは僕で、僕はちんこなんだから

僕は、ちんこの赴くままにあちこちでちんこの好きなようにさせた。
そしたら・・・・・僕が逮捕されちゃった。
逮捕された僕にちんこは言うんだ。「僕の世界と君の世界は違うんだよ。
君の世界のことは君が責任をとってくれ」

僕はちんこのオマケなのに、ちんこの責任を取らなきゃならない。

もうこんなちんこ切ってやろうか？　と考えていたら、自分から
「自由にならない君は僕には不自由だ」といって、テポドンみたいに
猛烈な勢いで飛んで行っちゃった。精度が悪いのでどこに着弾するのか・・

僕は裁判でちんこに証言してもらおうとおもったのに。

ちんこって、かってだな。今、やつはどこでなにしてるかな。