やや放心状態な私を、御三方にご主人様はご紹介くださる
「○ナです。こいつ今日が初めてなんで、よろしくお願いします。」

「△ーちゃんカップルです。」とカップル男性は自己紹介してくれた。
お連れのパートナーさんは見たことのないほど、とにかく脚の長い女性だった。

単独男性はその時は名乗らなかった。

「では」…
のご主人様の合図でカップルさんが目の前で絡み始める。

その姿ですら、目の前で見ていて良いのか？と、混乱しかけていた。
え？え？ここで私がみているのに始めるの？？？これってヒメゴトよね？人様に見せたりするものではないよね？

脳内はパニックを起こしていた。

久々のデート！と、一人で浮かれて、家庭のことやらいろんなことを帳尻合わせて、11時から16時までの時間をやっと捻出した。

そんな私の心は、見知らぬ三人を目の前にして、砕けそうになっていた。

そうか…ご主人様のことを私がどれだけ好きでも、片想いでしかないのね。

私は調教をしていただくだけのM女でしかないのね。

その場を逃げ出したかった。