さてさて、何処に向かおうか
人が多い所は自分も知り合いに会う可能性もあるので避けなければ

「どこか行きたい所あります？」
「初めて来たので何があるかわからないです」
「それもそうですよね(汗)取りあえず出しますね」
「はい」

ん～さすがにこのままラブホへはまずいし…
取りあえず人が少ない北へ行こう！

「志保さんは旦那さんとデートしないんですか？」
「ん～まだ小さい子どもがいるので二人ではないですね」
「そっか～たまにはデートしたい？」
「もうそんな気にはならないかな？(笑)20歳から付き合ってるからね～」
「なるほど～もう20年ですか」
「空気みたいな感じになってるかな？(笑)」
「よく言うやつですね(笑)」
「そうそう(笑)」
「じゃ、久しぶりのデートですね♪」
「はい♪……あ、いえ……」

おっ♪好感触？
楽しみつつ、男性と二人きりと言う事をあえて意識させる
我ながらこすい手だ(笑)

ドライブ中も何気ない話をしつつ、時折『褒めて困らす』を繰り返す
でも決して逃げる？様な素振りは見せない所を見ると、私に対しては悪くない印象だなと感じる
ただ、もしかしたらこういう事になれているのかな？とも感じる
だったら確かめるまでだ！

車に着き、助手席を開ける

「どうぞ♪」
「ありがとうございます」

運転席に乗り込みシートベルトをつける
ふと志保さんを見ると、シートベルトをしたせいで巨乳が更に強調されていた
もう頭の中は志保さんを抱く事でいっぱいだった

「マサさん？」
「あっすみません(汗)つい志保さんが可愛くて♪」
「もう良いっちゃ～」
「でた『ちゃ』(笑)仕方ないですよ～ほんまの事やから」
「知りません(プイ)」

外を向いてしまったが、そこがまた可愛い
ほんまに40歳かと思う位仕草が可愛く、方言がまたそそられる
しかし、外を向いた際、窓の反射で志保さんの笑顔が映った
よし！ひかれてないし、嫌がってもいない！
前進前進♪

志保さんはうつむいたまま、私に手をひかれ車へと

「どうしました？」
「えっ…手…」
「手？」
「なんでもないです」

右手でパタパタを顔を扇いでいる

「暑いですか？」
「いえ…暑くはないんですが…恥ずかしくて(ニコ)」

可愛い～オタク用語なら『萌え～』なんですかね(笑)
今すぐにでも抱きしめたいが、それはダメだ(笑)

「志保さんやっぱ可愛いですね♪」
「やめて下さい…」
「旦那さんとは手繋がないんですか？」
「繋がないですよ～恥ずかしいし」
「じゃあ手を繋ぐのは久しぶりですか？」
「…はい(ニコ)」

笑顔を見せまたうつむく
このまま連れ去りたい欲望を抑えるのが大変だ
車はすぐそこだが、遠回りしたい……
でも時間が限られてるからさっさと移動してもっと仲良くならなきゃ♪

「喉乾きましたね。何か飲みに行きましょうか？」
「はい」

二人で駐車場に向かう
ここは攻め時だ！

「こっちは寒いでしょ？」
「そうですね」

タイミングを見計らって志保さんの左手を取る

「え！？」
「めっちゃ冷た！」
「あっあの…」
「冷えたら大変ですしね」
「え…あ…」
「車そこなんで♪」
「…はい」

ちょっと強引だったが左手GET♪
この困った顔がなんとも言えない♪