男尊女卑の学校

「それは…確かに…。でも、生地伸びちゃうと下着とか透けやすくなっちゃうよ」

眉を下げて香苗の言葉に同意すると、続けられた会長の言葉にホッとしたように息を吐いてから両手を下ろし。

「…分かりました…きちんとしてくれるなら、構いません…」

思い出すだけで羞恥心が湧き上がるが、きちんと罰を与えるという言葉に小さく頷いてみせ。
こちらを見ている会長の視線の意味に気付かないまま香苗に向かって笑みを浮かべ。

「ありがと。でも、もういいから…ね？今日のは、その…犬にでも噛まれたと思って忘れる事にするし…。話は終わりでしょうか…？裏の質問欄には今答えた方がいいですか？」

香苗に声をかけてから会長に視線を戻して問いかけ。

（佳苗に注意されたが、もじもじしながら）

「だっ…だって…ブルマってショーツみたいなんだもん…ピタッとするし食い込むし…ママ達はよくこれで体育やってたよね…でも出さないと終わらないし会長も帰してくれないから…エイッ！恥ずかしいけど…」

（香苗は意を決して体操着の裾を持つ手を離して）

会長「鈴木さん…伊東さんじゃ体勢終わらせていいよ。鈴木さん謝罪受けてくれてありがとう。必ず梅原にはお灸すえるから安心して…奴はやり過ぎた」

香苗「会長…私は梅原君と同じ中学の腐れ縁なんですけど、彼はおっぱい星人だから鈴木さん狙ったけど…胸を出したのは梅原君の独断だったのですか？」

会長「そうだ…うちらとしては胸まで出したのは全くの想定外だ…梅原にもきつく言っといたがネジがぶっ飛んだみたいだ」

香苗「本当に梅原君は大きいおっぱいみると揉みたくなってネジがぶっ飛ぶんですよ…鈴木さんが危ないとは思っていましたが…遠すぎて両手を上げた状態で鈴木さんを守る事は不可能でした。」

（会長はやっと二人の体勢を解除した。なんか香苗を恨めしげに見ていたから佳苗がいなかったら非公開でそのまま襲っていたかも知れないが香苗は知らずに梅原の話しをしていた）

両手を後ろに回したまま注意を受けたカナが体操服を直そうとするのを横目で見ていたが、自分達の謝罪に続いて会長からも謝罪を受けると虚を突かれたような表情を浮かべ。


「ぇ…あ、は、はい…分かり、ました…」

(あいつの独断だった、って事…？)

コクンと頷いて謝罪を受け取ると、いまだにブルマを隠そうとするカナに気付き。

「…カナ…あんまり服引っ張ると生地伸びて薄くなっちゃうよ。…ラインが見える位でいいんだから…」

早くこの体勢を止めたいのもあり小声でカナに声をかけ。


[お疲れ様です…。それはそうですよね。カナとのやり取りとかは簡単に終わらせても大丈夫ですよー。]

（佳苗に続いて体勢を取る香苗だが香苗は会長に注意を受けてしまう。）

「伊東さん…体操着でブルマ隠さないで欲しい…体操着は出してもいいがブルマ隠されると君の学年が分からなくなってしまうんだ…ブルマの脇にライン入っているでしょ？それは学年を示していて伊東さんは一年生だからラインは一本なんだ…だからブルマは隠さないで欲しい…」

香苗　「わっ…わかりました。会長…服装直したいので体勢崩していいですか？」

会長「そうだね…体勢は分かったかな？」

二人「わっ…分かりました…
私達のミスだけど随分きつい罰ですね…以後気をつけます…申し訳ありませんでした。」

会長「以後気をつけてね…我々も君達を虐める訳じゃなくて学校の秩序を守るために罰を与えている事も分かって欲しい…朝鈴木さんをいじり抜いた梅原にもきつくお灸すえるから鈴木さんも許してあげて欲しいこの通りだ」

（会長は佳苗に深々と頭を下げて謝罪と共に梅原に罰を与える事も約束する

香苗は何も言わず服装を整えたがやはりブルマを出す事に抵抗があり体操着の裾を伸ばしてブルマを隠そうとしている。）

［ごめんなさい代表して誤っちゃったよ…まさかこっちが男女複数役やるなんて思わなかった…］

「質問欄、ですか…？…ちょ、ちょっと待って下さい、私もカナも気付かなかっただけで…っ」

告げられた言葉に不思議そうな表情を浮かべるが測定表の裏面を見せられると目を見開いて慌てたように口を開くが、他の生徒はキチンと答えていると言われると言葉を飲み込み。

「１ヶ月…そんな…っ」

痴漢されても抵抗してはいけない上に吊革にも掴まれないという言葉と見せられた体勢に頬を引き攣らせ、唇を噛み締めながら見せられた体勢を取り。

「…これでいい、ですか…？」

「鈴木さんと伊東さんは先程の記録用紙の質問欄に全部答えなさいと書いてあるのにも関わらず、空欄が多すぎるから呼び出した…

それで二人には罰を与える事にしたした。

二人には一ヶ月の間通学電車などの交通機関に乗る時は両手を後ろ手に組んで乗ってもらいます。もちろん吊り革などの掴まる物に掴まる事も禁止します。痴漢に遭ってしまっても両手を後ろ手に組んだままでいてください。もちろん監視役も付けますのでやっていないとすぐに私の元に報告が来て、拘束された姿で学校生活をしてもらいます。では後ろ手に組んでもらう手本を示しますのでその通りにやってください。」

（会長は後ろ手に両手を組む…組んだ位置は女子だとブラジャーのラインの位置でかなり高く後ろ手に組んでいてこれでは痴漢にお尻を触られても手を使い払い退けるのは不可能な位置だった。）

「気にしないで、ね？」

着替え終えて先程とは違い腹部も隠れていることにホッとしながら香苗に微笑みかけるが、校内放送がかかり不思議そうに首を傾げ。


「まさか…とりあえず行ってみよう？理由が分からなかったら反論も出来ないし…生徒会だったよね？」

謝罪に対して香苗の背中を軽く叩くと生徒会室に向かって足を進め。


[ありがとうございます!(´▽｀)]