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2024/06/02 13:08:51 (AqW652PR)
《都知事選候補者の二人に纏わる話し》

都知事選挙が今夏に行われる。
世間の下馬評では、大池百合子氏不利が取り沙汰されている。
蓮歩氏圧勝になるのではとの見方が大筋である。
大池百合子はS性を有した女性である。一方蓮歩には持ち前の
気の強さの奥に秘められた被虐性に自身悩んでいた。
つまりサド大池とマゾ蓮歩の絡みである。
大池陣営の運動員が、何処をどう探し当てたのか、蓮歩の古い写真を入手した。
大池百合子はしてやったりと北叟笑んだ。
なんとその写真の中で、蓮歩は身体に縄を打たれている姿が映し出されていた。
未だ国会議員になる前の若かりし頃の瑞々しい裸体に縄を纏っていた。
ほんの遊びのつもりであったのだろうが、此処に至ってそれが露呈するとは、
夢にも思っていなかった蓮歩であった。若気の至りとでも言うのであろうか。
然りとて、生まれながにその様な資質を持っていたのかは定かではないが。
何にしろ窮地に立たされた事には違いない蓮歩であった。
選挙戦も白熱を帯びて来ている最中。
その日、大池家の居間のテーブルの上にはそれらの写真が数枚並べられていた。
テーブルの上の写真に視線を落とした蓮歩は唇を噛んでいた。
「これで分かったでしょう、アナタには都知事選に出る資格がないのよ、、」
大池の言葉に凍りついた蓮歩であった。
「こんな恥ずかしい写真を世間に晒しても良いのかしら。」
大池は此処とばかりに追い込んで行く。
「都民、いや国民への裏切り行為に等しいわよね。」
大粒の涙が蓮歩の頬を伝って溢れ落ちた。
選挙の開票を待たずして、蓮歩の落選の瞬間であった。
「選挙が終わるまで、此処で大人しくしているのよ。」
大池はこの家から蓮歩を帰さないつもりでいた。
「アタタは今日から失踪した事にして、暫くは此処に留まってもらいますからね。」
「私は街頭演説に戻るけど、一人此処に残されるのもアタタにとっては
辛い事でしょうね。だからこうして置いて上げるわ。」
顔を上げた蓮歩の目に入ったものは、百合子の手に持たれた縄の束であった。
「自由の身で居るより、拘束されている方が良いのではと思って、
下手に自由に動けるよりも、縛られている方が諦めがつくのではと思って。」
百合子の言葉に、何か得体の知れないものが心の中でざわめいていた。
たった一度の過ちが政治生命を奪う事になってしまった。無念の蓮歩であった。
もはや蓮歩には都政への想いなどなく、今日まで封印して来たマゾヒストの想念が
沸々と湧き上がって来ているのであった。
百合子に言われる迄もなく、姿勢を整えて背を向けて両手首を斜に交差して重ねる蓮歩であった。
既に百合子は、二つ折りにした縄を扱いて待っていた。
「私に対しての言葉は無いのかしら、お詫びも含めて、、」
勝ち誇った様な百合子の言葉が蓮歩の頭の上から降って来た。
「はい、私如きが大池様と都知事を争うなど、身の程知らずでした。
どうかお許しください。その代償として、大池百合子様からのお縄を頂戴して反省いたします。
存分に縛り上げてくださいませ。」
この言葉は、大池百合子への服従であり、奴隷宣告でもあった。
「それだけなの、、他にはないの、、」
さらに百合子に促された蓮歩であった。
「はい、私はマゾヒストです。恥知らずの女です。厳しく扱って下さい。」
蓮歩の言葉が終わらぬうちに、手首には縄が巻き付いていた。
百合子による厳しい後ろ手縛りが完成した。その縄尻を柱に繋ぎ止めた百合子であった。
蓮歩の前に回った百合子は、徐に自身のスカートの内へと手を滑り込ませた。
スカートの内から両の太腿を伝って現れた物はパンティであった。
これから百合子が行おうとしている事が蓮歩には直ぐに判断がついた。
する側の女としては最低の行為であり。される側の者としては最悪の仕打ちであった。
「あーん、、さぁ大きく口を開けなさい。」
既にパンティは裏返されてあった。卑劣かつ卑猥な振る舞いである。
「そ、それだけは許してください。他の事ならなんでもします、、」
蓮歩の必死の訴えも、百合子には通じなかった。
口中に押し込められたパンティ。吐き出せない様にと手拭いで顔の半分程を覆われた蓮歩。
自らの使用中のパンティの猿轡を完成させた百合子は上機嫌であった。
口中から鼻腔を刺してくる異臭。汗と尿が混じった臭気。そこに百合子自身の女としての匂い。
舌の上に乗せられた布地からの刺激に噎せ返る蓮歩であった。
「それじゃー私は出かけるわね。私の味と匂いを良く堪能するのよ。」
蓮歩に背を向けて去って行く百合子の後ろ姿。
パンティを着けていない双臀が左右に大きく揺れ動いていた。
「あゝ百合子様、早く帰って来て、私にもっと辛い折檻を与えて下さい。
この様な日が来るのを待っていた私なのです。」
自らの意思に反して突いて出て来た言葉に戸惑った蓮歩。
その叫びは、口中のパンティに吸収されて不明瞭に宙に漂っていた。


 
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