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2007/09/12 23:17:09 (hSRuosn/)
 
縛ることで支え、そして解き放つ。
それが私の縄である・・


女は綾美という美しい名を持っていた。
歳は36、中学生の娘がひとり。
夫の度重なる浮気で離婚して半年、慰謝料は
相手の親がいまどき珍しくきちんとしてくれたので
今は再就職に向けての資格取得の専門学校に
通っているが、そこで覚えたパソコンでネットの
暗部に迷い込み、私の快癒性感のサイトに
たどり着きアクセスしてきたという次第。

千葉郊外に住む綾美との待ち合わせは大型
スーパーの駐車場の最上階。人目につかず
車を乗り換えるには1番便利な定番で目印は
指定時刻にハザードをつけて通路に停車。

しばらくしてコンコンと不安げに窓を叩く綾美に
会釈を返して車に招き入れ、駐車場の螺旋
通路を軋ませながら初対面の挨拶をすませ
車を夜闇に紛れ込ませ逢瀬は始まった。

多くの被虐感性を持つ女同様、綾美も膝の上に
置いた己が両指を落ち着きなく握りさすり、妙に
うわずった声でハキハキとしゃべって目は見開き
上昇している体温の熱気が身に纏ったコロンを
より強く香らせるが、女の緊張で発する汗に香る
香華を感じるはサディスト冥利といえよう。

もちろん綾美がそこまでの緊張状態にあるのは事
ここに至るまでに私のサイトの小説を腐るほど読み
その脳内で何度もシュミレーションをしているからで
或る意味においては車に乗った段階で女はデジャブを追体験している
わけだけれど文章を読む、読ませるという行為そのものが私の脳にア
クセスしている
事と同義で、それは洗脳と表現しても差し支えない。

つまり私との逢瀬は皮膚感の確認であり、一般的な
意味での調教は八割方済んでいて、それが証拠に
信号待ち停車の度に綾美の背筋が緊張でピンと
こわばって私の苦笑を誘う。
それはホテルまでの車内でローター自慰を強いる
のが私の定番だからだが、こちらもそう簡単には
期待通りに定番の責めを与えてやるつもりはなく
ただ単に左手を伸ばし、ぐっとばかりに綾美の
手首を握り、彼女の心にさっそくの縄掛けをし
今宵の悦虐の幕を開ける。

「くっ!・・」

突然の思わぬ狼藉に両の脚に力を入れ閉じて
くねる女体に私は音もなく片唇だけで笑う。

待ち合わせ前のシャワーとライナーの禁止・・
それを告げてあった私はホテルに着いてすぐ
綾美を着衣のまま座禅転がしに縄掛けし
右かかとの部分に張型バイブを固定しての
自慰を命じ、その目には更紗の目隠しを
施して1人シャワーに向かう。
この時が女の最後の決断で、この独りのとき
我が身を省みて怖じ気づいたなら帰るもよし
なにも言わずば玩弄支配の限りを尽くし
女に一切の拒否権は与えない。

綾美の半年の孤閨を埋める責めはこうして
幕をあけた・・



 
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