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2010/09/20 18:11:45 (hpF.N78h)
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「まあ、基本は、シマノに任せたらええから。」
僕は少し動揺しながら、小阪との間にあるミカンの袋をベッドの下に降ろし
て、隣に座り直しました。
「とにかく、二人っきりになればええねん・・・なんか理由つけて家に押し
かけるとか。」
「なんかって?・・・」
「宿題教えてとか、何でもええやん・・・あと、家族が留守のときに、自分
家に誘うとか・・・」
「うん・・・」
「あとは、肩に手を置くとか、身体をくっつけるとか・・・そうしたら、よっ
ぽど嫌いな女でないかぎり、男はその気になってくるから。」
「ほんまぁ?そんなんトベくんだけちゃうん?」
「男なんか誰でもそうやって!」
そういいながらも、ひょとして僕だけかもしれないと言う不安がよぎりまし
た。
「それで、シマノが抱きついてきたら、目ぇつぶれ・・・そしたらキスや!」
僕は、自分のいってることに結構興奮してきて、言葉に力が入ってきていま
した。
「目ぇつぶって、僕をシマノやと思ってみ。」
「うん、シマノくん、シマノくん、シマノくん・・・」
僕をシマノだと思い込もうとして、ぶつぶつ言っている小阪の肩に手を回し
て、抱き寄せると、唇を塞ぎました。
小阪は、一瞬身体をピクッとさせましたが、すぐに唇を委ねてきました。
最初は、唇を合わせるだけの、可愛らしいキスでしたが、僕がそっと唇を割っ
て舌を滑り込ませると、小阪の舌がおそるおそる僕の舌先に触れてきました。
どうやら、本当にシマノと思い込もうとしているようです。
ゆっくりと小阪の舌と口内を舐め上げると、彼女も舌を絡めるようになって
きました。
小阪の鼻息が荒くなってくるのがわかります。
小阪の手を取って、僕の首に回し、抱きしめるようにさせました。
僕は、小阪の舌を誘って、僕の口内へ招き入れました。
自分から、舌を入れてきたわけですから、もうかなり積極的になってるよう
です。
首に回した手にも力が入ってきています。
(やっぱ、シマノのこと思たら違うんやなあ・・・)
言うまでもなく、僕のチンチンはガチガチになっています。
(どんな風にするんか、ちゃんと教えたらな・・・)
僕は、そっと小阪の胸に手を伸ばします。
小阪のパジャマは最初っからはだけているので、難無く直接オッパイにたど
り着きました。
昨日の柔らかな感触が僕の手によみがえります。
乳首は小豆ほどで坂本やマサコより大きいように指先に感じます。
僕の手では包みきれない大きさのオッパイを、乳首を指の間に挟みながらゆっ
くりと揉みほぐしていきます。
(大人のオッパイみたいや・・・)
もちろん、大人のオッパイなど触ったことはありませんし、小学生の小さな
手に余るぐらいといっても、実際はたいした大きさじゃなかったと思います
が、その軟らかさに、もうドキドキものでした。
手は一生懸命胸をまさぐり、舌は小阪の口内を味わいつくします。
僕は、この柔らかなオッパイの現物を眺めたくて、唇を離しました。
視線を下におろして、むき出しになった胸を見ると、僕の手に揉まれる綺麗
なオッパイがそこにありました。
指の間からは、ツンと尖ったような乳首がさくらんぼのような赤みがかった
濃いピンク色の顔を覗かせています。
揉みしだく手の動きに合わせて、揺れ動く可愛いさくらんぼが僕を誘ってい
るようです。
「・・・シマノくん・・・シマノくん・・・」
口が開放されて、小阪はまた、シマノの名前を呟き始めました。
(シマノ、シマノって・・・あぁ、トベくんって呼んで欲しいわ・・・)
そう思いながら、胸に顔を寄せて、小さなさくらんぼを口に含みました。
「あっ・・・」
驚きとも、歓喜ともとれるような小さな声を上げると、小阪は身体を微かに
震わせました。
僕は、さっきまで小阪の口内で悪戯していた舌先で、さくらんぼを転がすよ
うにします。
「トベくん・・・ねえ、トベくん・・・」
(えっ!僕の名前呼んでくれるんか!)
僕のチンチンは、それだけで暴発しそうなぐらい打ち震えました。
「ねえ、トベくん、ちょっと、ホンマにするん?・・・教えてくれるって、
口で説明してくれるんと違うん?」
小阪は、そういいながら、少し遠慮がちに僕の顔をオッパイから離しました。
(そうか、説明か・・・やけに簡単に教えてくれって言うから、おかしいな
と思ったけど・・・)
目の前にある、手に包まれたオッパイと、僕の唾液でキラキラ光っているさ
くらんぼに、たまらなく続きがしたくて、適当な言い訳を並べました。
「説明だけでもええけど、実際にシマノがどんなことするかとか、どんなこ
としたらシマノが喜ぶかとか、やってみたほうが絶対分かり易いって!シマ
ノ、ユウワクするって決めたんやろ!失敗できへんねんから!」
僕はもう、クラスメイトではなく、ただのエロいおっちゃんで、オッパイに
向かって力説していました。
「うん・・・シマノくん・・・」
小阪は、渋々といった感じで返事をしましたが、ホントにオッパイ好きな僕
は早く口に頬張りたくて、余裕がなくなってきていました。
「ほら、シマノやと思って!シマノ、シマノ!」
かぷっ!
小阪の胸は、いままで女の子のオッパイに感じていた癒される感覚が少なく
て、エッチな気持ちが全開になってきます。
僕は肩に回していたもう一方の手を外して、小阪のパジャマの上着を脱がせ、
上半身を剥き出しにしました。
両手で柔らかなふくらみを堪能しつつ、左右のさくらんぼを交互に舌先で戯
れます。
頭の上では、シマノくん、シマノくんと繰り返し呟きが聞こえますが、ほと
んどBGM状態です。
舌に汗の塩っぱさが感じられなくなるまで、オッパイ全体を綺麗に磨き上げ
ていくと、小阪のBGMが途切れ途切れになって、やがて、深い吐息だけが
聞こえるようになりました。
もう一度、小阪に唇をあわせて、舌を誘うと、さっきよりも積極的に動いて
きます。
(気持ち良くなってきたんかな?・・・)
そう思うと、一段とズボンが窮屈に感じます。
僕は、小阪の手をとると、そっとズボンの膨らみに導きました。
小阪の手は、尖った先端に触れると、慌て引っ込めようとしましたが、僕が
強く押さえていると、諦めたのか、手に抵抗を感じなくなりました。
そのまま、小阪の手でズボンの膨らみを撫でさせますが、さすがに自分から
は動きません。
手をズボンに添わせたまま、僕は小阪の正面に立って、彼女を眺めました。
目の前には、ふっくらとした体つきに綺麗なお椀型のオッパイ、ちょっと太
りぎみだと思っていたけどキュッと締まった腰廻りに形のよいおへそが真っ
白に輝いて見えて、優しい肩口から伸びた右手が僕の昂まりにそっと添えら
れていました。
うっすら開かれた瞳は、伸ばした右手の先を見つめているようです。
僕は、小阪によく見えるようにわざとゆっくりズボンとパンツを降ろしまし
た。
パンツからチンチンがぴょこんと飛び出した瞬間、小阪が息を飲むのがわか
りました。
「おっきい・・・」
もう一度、小阪の手をとって、今度は剥き出しの男の子を握らせます。
僕のチンチンは、柔らかな小阪の手の中でヒクヒクと蠢いています。
「・・・山本さんが・・・」
小阪がうわごとのように呟きます。
「タエが?・・・」
「・・・トベくんのは、他の子の倍あるって・・・」
「そんなことないって!みんな一緒や!」
(あのエロタエがっ!昨日の朝言うてたコトやな・・・)
僕は、半歩前に出て、小阪の目の前にチンチンを突き出しました。
「ほら、こんなふうに優しく擦ってやるとすっごく気持ちいいからな。」
小阪の手を上下に動かして、包皮を剥いたり戻したりさせてみますが、僕が
添えた手を離すと、また固まってしまいます。
「ほら、自分で動かしてみ・・・ちゃんとシマノにやったるんやで!」
「うん・・・こう?・・・」
さっきの動きを思い出すように、ぎこちなくチンチンを扱き始めます。
その動きが新鮮で、たまりません。
「このまま続けたら、どうなるか知ってる?」
念のために、聞いてみると、
「え?・・・どうなるん?」
と、知らないようでした。
「このまま続けたら、男が一番気持ちよくなって、射精するねんで。」
「シャセイ?」
小阪が、首を傾げます。
「チンチンから精子が飛び出すねん。」
「あっ・・・」
何かを思い出したように、小さく声を上げて、赤くなった顔をなおさら真っ
赤に染めました。
「ねえ・・・続けるの?・・・」
不安げに言う小阪の声が震えています。
「シマノが続けて欲しそうやったら、してあげたら?」
小阪は、はあはあ息を荒げながら、目の前のチンチンをゆっくりと扱き続け
ています。
「ねえ・・・なんか・・・精子出てきたん?」
「それ、精子ちゃうよ・・・女の子と一緒で、気持ちようなったらネバネバ
したのが出てくるねん・・・男の子が喜んでる証拠やで。」
僕の説明に頷きながら、オッパイまでピンク色に染まるほど紅潮して、辛そ
うな表情で奉仕してくれている小阪に堪らなくなります。
「もっと、男の・・・シマノの喜ぶコト、教えておこか?」
「あぁ・・・」
小阪の返事か吐息か分からないような声に、僕はさらに小阪に寄って、扱い
ているチンチンの先端を口元に近づけました。
小阪は目の前のチンチンから顔をあげて、戸惑うように僕の顔を見つめまし
た。
「ほら、銜えてみて。」
「えっ?」
聞き取れなかったのか、理解できなかったのか、問い返す小阪に優しく誘い
かけます。
「ほら、シマノくんのおチンチン、優しく銜えてあげて・・・一番喜ぶ顔が
見れるよ・・・」
シマノの名前を出して、少しズルイとは思いながらも、小阪には悪いけど、
とにかくチンチンがギンギンだったんです。
「ああぁ・・・シマノくんの?・・・」
チンチンを見つめ直して、まだ躊躇っている小阪の頭をそっと抑え、チンチン
を唇に押し当てました。
唇の柔らかさが伝わって、チンチンがビクッと跳ねます。
少し前の僕なら終わっていたと思う衝撃を乗り越えると、次に来る唇の刺激
を楽しみに待ちました。
でも、無理ない話しかもしれませんが、なかなか小阪は動こうとはしません。
僕は、チンチンの先で唇をなぞって、ネバネバをリップクリームのように塗
り広げました。
「ほら、ちゃんと銜えてみて、シマノくんの喜ぶ顔みてみたいやろ?・・・」
小阪は意を決したのか、唇を舌で湿らせると、そっと唇を開きました。
一部でデカイと噂の僕のチンチンも、たかだか小学生の持ち物で、小阪が目
いっぱい口をあけて頬張ることもなく、パクっと銜えることができます。
次の瞬間、僕は暖かな小阪の口の中に包まれていました。
「さあ、さっきみたいに、今度は唇で、チンチンを擦ってあげて・・・」
小阪がゆっくりと頭を上下に動かしだすと、思わず声が出ます。
「ああ~っ!」
僕の歓喜の声に、驚いたのか、小阪は動きを止めて僕を見上げました。
「ああぁぁ・・・続けて・・・いいから・・・」
また、動きが始まりましたが、小阪は上目遣いに僕の表情を見続けています。
その視線も何となく昂奮を誘って、僕は小阪の髪を撫で付けました。
「・・・それから、お口の中では、タップリ唾をつけて・・・丁寧に皮を剥
いてあげて・・・舌で・・・くびれたところ、段になってるトコとか、スジ
のあるところを優しく・・・そう・・・うっ!」
僕の欲求をその通りに、ぎこちなくはあっても、丁寧に実行していく小阪は、
学校の勉強と一緒で、まじめにコツコツとこなしていくタイプであることが
よく分かります。
ただ、小阪は僕の中ではもう『平均点』ではなくなっていました。
「あはぁ~ぁ・・・こさかぁ~・・・ああぁ・・・」
いつの間にか、僕は小阪の唇の動きに合わせ、声を上げて、腰を前後に揺ら
していました。
「こさか・・・こさか・・・こさかぁ・・・」
もう、爆発まで秒読みに入っています。
いきなり初めての子に、口内発射はまずいと思っていましたが、どうにもブ
レーキをかけられません。
「こさかぁ・・・もう、一番よくなりそう・・・出るよ・・・ええか?」
たぶん小阪は、ちゃんと理解できていなかっんだと思いますが、僕は彼女の
頭の動きを勝手に頷いたと判断して、そのときを待ちました。
小阪の舌がチンチンのくびれにまとわりつき、裏のスジをそっと舐め上げた
とき、その瞬間はやってきました。
「あうっ!!こさ・かっ!・・・・・・」
小阪はきっと、シマノならぬ僕の一番喜ぶ時の顔を見たに違いありません。
僕は本能的に腰を突き出し、小阪の頭を手で押さえて、チンチンが口からは
み出さないようにして、小阪の口内を汚しました。
ビクビクと暴れながら大量の噴出物を撒き散らす僕を、小阪は驚きの目で見
上げています。
ドクドクと脈打つたびに、ほとばしる体液を、クラスメイトの唇にタップリ
と注ぎこんだチンチンは、満足したかのように急速に勢いを失っていきまし
た。
小阪は、肩で息をしながら、ちびたエンピツのようになってしまったチンチン
をそっと唇から吐き出して、潤んだ目で僕を見上げています。
どうしてこういう時って、無性に女の子が愛しくなるんでしょう。
「こさかぁ!」
僕は、小阪に思い切り抱きついて、唇を合わせました。
抱きつかれた勢いで、二人してベッドに倒れこんだまま、唇をむさぼります。
小阪の口内に、もう僕の体液は残ってなくて、どうやら驚いて飲み込んでし
まったようです。
舌を絡ませ、唾液を交換して、ベトベトになった唇で、小阪の首筋を舐め、
柔らかなオッパイを攻め立て、さくらんぼを味わって、さらに下へと顔を移
動させます。
その間中、小阪はただ黙って、息を荒くしていました。
形のいいおへそを過ぎて、パジャマのズボンに手をかけると、一瞬小阪が緊
張したように感じました。
僕が思い切ってズボンを引き下げると、小阪は少しお尻をあげて脱がせ易く
してくれました。
ズボンを脱がせた、僕の目に飛び込んできたのは、真っ白な肌に柔らかな毛
が生えてきている小阪の下腹部でした。
まだ、生え揃ってはいませんが、僕には十分に大人の身体です。
僕は、ベッドの下に跪いて、小阪の脚の間に入り、下草に顔を埋めました。
頬に、さらさらとした柔らかな感触が心地よく、短い毛を唇で挟んで引っ張っ
たり生え際を舐めたりしながら、毛のある肌の感触と眺めを堪能しつつ、徐々
に中心へと唇を進めていきました。
もうすでに、脚の間に入り込んでいるために、僕の目の前には開かれた小阪
の姿が全部さらけ出されています。
昨日は想像するしかなかった小阪の女の子が、いまここにあります。
(赤ちゃんができる身体・・・)
僕は、初潮を迎えている女の子のオメコを、とても貴重なものに出逢ったみ
たいな気持ちで、ドキドキしながら見つめました。
ぽっかりと開かれた薄桃色のワレメから蜜液に濡れそぼった真っ赤な肉襞が
覗いて、その頂上に包皮に護られた小さな突起が、顔を出しています。
僕は、そっとその突起に口付けをしました。
小阪の身体がピクンと跳ねて、秘境の入り口からはまるで神秘の泉のように
滾々と蜜液が湧き出してきます。
舌を小刻みに震わせながら、泉の蜜を舐めとり、舌先に力を込めると、小阪
の中にゆっくりと沈み込んでいきます。
視線を上げると、小阪のお腹が大きく波打って見えます。
僕の精を柔らかな唇で受け止めてくれてから、ずっと黙ったままなのが気に
なりますが、とにかく目の前のターゲットに集中することにします。
僕は沈ませた舌を数回出し入れさせたあと、包皮に包まれた真珠を慎重に剥
き出しにしていきました。
小阪は昨日初めて女の子の部分に触れられて、ヨクナル感覚を覚えたばかり
なので、今日もじっくりと頂上を目指すつもりでした。
けれども、思いの外小阪の反応が良くて驚きました。
ピンクに色づく真珠を舐めあげるたびに、ピクッと身体を震わせ、1分と経
たないうちに、僕の舌の動きに合わせてお尻を揺らし始めました。
そういえば、この部屋に入ったときに感じた、女の子のエッチな匂いを思い
出して、ひょっとしたらついさっきまで、独りでシテたんじゃないだろうか?
と、やけに感度のいい身体を前に、想像してしまいます。
リズミカルに舐め続ける僕の肩に太腿を乗せて、脚を背中で組んで、自分の
秘部へ僕の顔を押し付けるように締め付ける小阪の息が、浅く速くなって、
伸ばした手が僕の髪をクシャクシャと掻きあげます。
相変わらず小阪は黙ったままですが、この息遣いは、もうすぐの気配です。
僕は、一気に攻めに行きました。
小阪の太腿に添えていた両手をオッパイに伸ばして、鷲掴みに揉みながら、
乳首をクリクリとこねるように摘みます。
そして、舌の振動は小阪の真珠をぴかぴかに磨き上げていました。
「あぁっ!」
小阪の脚がビクッと震え、一瞬呼吸が止まると、激しい締め付けが僕の顔を
濃厚な蜜壷に沈めていきます。
小阪が再び脱力するまでの、十数秒の間、僕は溢れ出す蜜液をこぼさずに頂
きました。
疲れたように小阪の脚が解かれて、ベッドからだらりと垂れ下がると、僕は
立ち上がって、着衣を脱ぎ去り全裸になって、小阪にのしかかりました。
そのとき見た、ベッドに横たわる小阪は、エッチな本で見た女の子のように、
綺麗で、そしてチンチンがビンビンになるいやらしさがありました。
そう・・・もう僕はビンビンだったんです。
小阪に抱きついて、キスをしながら、僕は小阪の身体をベッドの中央にずら
しました。
小阪も、僕の背中に腕を回してきます。
ベッドの中で位置を変えるときに、小阪の脚の間に身体を割り込ませること
ができた僕は、そのまま、真ん中へと突き進みました。
ヌルッとした感触で、チンチンの先端が柔らかな肉を押し広げていくと、僕
の腕の中で、ようやく小阪が声を出しました。
「トベくん・・・気持ち・・よかった・・・」
口が渇いているのか、上手く喋れずに、唇を舐めました。
「あ、あぁ・・・よかった?」
小阪の声が妙に落ち着いていて、僕の昂ぶる気持ちを抑えられてしまいまし
た。
チンチンの先端を小阪に突き刺したまま、僕は小阪の目を見つめました。
小阪は自分の間に挟まった肉を、擦り付けるようにお尻を動かしながら、恥
ずかしそうに目を伏せました。
「昨日、トベくん帰ってから・・・自分でしちゃってん・・・」
「うん・・・」
僕も、小阪の話しに耳を傾けながら、少しずつ腰を進めました。
「トベくんに・・・初めてやったけど、ちょっと・・・よかったから。」
小阪の腰も、微妙に僕の動きに合わせているようです。
「でもな・・・してるときは気持ちよかったのに・・・終わったら、なんか
落ち込んでしもうて・・・シマノくんのこと考えてしたのに・・・」
言いながら、小阪は、思い出したようにまた涙を溢れさせました。
「小阪・・・」
「・・・トベくんとの時は、終わってもずっとドキドキしててんで・・・」
もう完全に、腰から下はツンツン状態になっています。
「よかったときの、コト、思い出して、何回もしたんやけど、全然、あかん
ねん・・・」
小阪は、途切れ途切れに話しながら、大きく息をつきました。
「・・・そんなことしてたら、お母さん帰ってきて・・・わたし、なんか、
恥ずかしくて、降りて行かれへん、かって・・・」
僕は、小阪の目を見て、頷き返しました。
「そんで・・・また、ベッドにもぐってしちゃってたら、ビクってなった瞬
間、急にオシッコしたくなって・・・もう、漏れそうで・・・それで・・・」
「わかった、わかった・・・」
僕は、小阪の頭を、優しく撫でました。
小阪も、僕の背中に回す手に力が入ります。
下半身では、別の生き物のようにお互いの性器を擦り合わせ続けています。
「・・・もう、恥ずかしくて、よう降りれんようになって・・・わたし・・・
どうしようって・・・」
「いいよ、もう、分かったから!」
僕は、そういって小阪にキスをしました。
「僕も、センズリしたらな・・・そん時は気持ちよくて、ピュッて出る瞬間
は、最高やねんけど、終わったら、何でこんなコトしたんやろって、落ち込
むことあるねんで・・・」
「ほんまに?」
小阪が涙目で、首を傾げます。
「うん、なんて言うか・・・自己嫌悪って言うのかなぁ・・・憂鬱な気持ち
になって・・・」
それに小阪が、頷きます。
「・・・もうやめとこって、そん時は思うのに・・・それやのに、また時間
たったらシテまうねんなぁ・・・」
僕は、自分の経験を思い出して、苦笑いで話しました。
「でも、さっき小阪にしてもらったときは、気持ちいいだけやったでぇ!全
然落ち込めへんかった!」
「うん、わたしも・・・トベくんとの時は、すごくよかってん!そやから、
トベくんのことが好きなんかなって・・・」
小阪の声に元気が出てきて、僕もつい腰に力が入って深めに沈めてしまいま
す。
「誰かとしたら、気持ちいいねんって!エッチなことは二人でするもんなん
やねん、きっと・・・」
小阪はちょっと眉間にしわを寄せて、頷きました。
「小阪・・・シマノとしたらきっと最高やで!元気出さな!・・・独りです
るんは、もやもやが溜まったときだけにしとき!」
「うん、ありがとう、トベくん・・・」
苦しそうに、にっこりと笑う小阪に、キスをして、強く抱きしめました。
熱い舌を絡ませながら、また、柔らかなオッパイに手を伸ばすと、小さなさ
くらんぼは、まだツンと上を向いたままでした。
夢中になって、唇とオッパイを交互にキスして、白い胸に幾つもの淡いキス
マークを散りばめていました。
小阪の息が荒くなってくる頃、気がつくと僕はもうチンチンの半分ぐらいを
熱い蜜壷に沈めてしまっていました。
小阪の初めては、シマノにしてやらなければ。
そう、何とか思い止まって、チンチンを浅瀬に引き上げさせました。
(ああぁ・・・ひょっとしたら、もう、血が出てるかも知れへん・・・)
ヤバイと思いながらも、完全に引き抜くことが出来ずにいると、小阪が僕の
動きに気づいたのか、僕の背中にあった手を、腰のあたりに下げて、引き寄
せてきました。
「トベくん・・・いいよ・・・さっきの・・・痛くないから・・・」
僕は、誘われるままにフラフラと、小阪の奥にまた戻っていきました。
「・・・でも、痛いって言ったら、すぐに止めてね?」
腰に回した手にグッと力が入って、僕はそれに抵抗することなく、先に進ん
でいきました。
小阪の言葉に自分での思考を停止させてしまって、僕は小阪のコントロール
下に入っていました。
導かれるままに、オッパイを口に含み、大きく腰を躍らせて、初制覇の記念
のポールを、小阪に深く打ち込んでいました。
小阪は、額に汗をにじませ、眉間のしわを深くし、唇を噛み締めて耐えてい
るのが分かりましたが、『痛い』と言われないので、止めることはありません
でした。
柔らかで、温かい、小阪の中は、きつく締め付けることはないけれど、優し
く絡み付いてくるような襞をチンチンに感じて、すぐに頂点に達してしまい
ました。
小阪の一番奥底でチンチンがビクンと跳ねて、第一波を送り込んだ時、小阪
は落ち着いて、僕の最も深いストロークを迎え入れていました。
僕の身体が、ビクビクと震えて、腰の動きが止まったコトで状況を感じ取った
小阪は、息を整える僕の耳元で、囁くように言いました。
「よかった?・・・」
「うん・・・」
僕は、それしか言葉が出ませんでした。
しばらく、余韻を持って抱き合っていましたが、時間も気になって、身体を
離しました。
気になっていた出血はなく、小阪もホッとしていましたが、初めてなのか、
とも聞けないので、
「シーツ汚れんでよかったぁ!」と、笑って言いました。



僕たちは、服を着て、まず、窓を開けて部屋の換気を行いました。
新鮮な空気が入ってきた瞬間、さわやかな気持ちになり、途端に、小阪とやっ
てしまったコトの罪の意識が芽生えてきました。
それに、赤ちゃんが出来る身体のことも、気になっていました。
小阪を見ると、窓辺で笑って深呼吸していて、後悔など微塵もなさそうです。
(まあ、いいか・・・な?・・・)
小阪を見ると、目が合って、僕に聞いてきました。
「シマノくん、上手にユウワクできるかなぁ?」
「今日はオレが、オマエにユウワクされたわ!」
小阪は、腰の辺りで小さくVサインを出して、にっこりと微笑みました。



そのあと、二人して階下へ降りて行くと、小阪ママが泣きながら喜んでくれ
ました。
小阪がシマノに失恋して、泣きあかしていたことや、他にもいろいろ女の子
の悩みがあったことを今回の立て篭もりの理由にして、これからはお母さん
に相談すると言うことで、怒られることはありませんでした。
小阪が僕を部屋に入れてくれたことについては、僕がシマノの交際相手の坂
本さんを好きだということを小阪が知っていたので、小阪は僕の話を聞いて
くれたと、小阪ママは納得してくれました。



その夜、小阪パパが仕事帰りに僕の家に立ち寄ってきて、今回のお礼を丁寧
に言ってくれました。
僕がしたことを考えると、お礼なんか言ってもらっていいのかな?と思うの
ですが・・・
デパート勤めの小阪パパが、置いていった手土産は、いつか坂本の家で食べ
た、有名なお店のシュークリームでしたが、結局、今回もいろんな気持ちや
考えが入り混じって、味がよく分かりませんでした。

 
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23
投稿者:(無名)
2010/10/03 03:10:05    (sussZmwe)
酔ってたからこそ本音が出るのではないでしょうか?
無理矢理なら仕方ないですね、でも噛みつくなり抵抗して逃げれるはずだけど、服破られたら困るから抵抗しなかったのかな
でもかっちゃんは本当に本番までやったのでしょうか?
何か完全にはやってない気がするなー
トベくんが藤田とやった位まででシマノは射精したのかも
でなきゃ経験済みだって事がシマノにバレたらシマノは荒れて大変な事になるのではないでしょうか?
頭の良いかっちゃんの事だから何とか処女のフリして誤魔化した可能性はあるけど
それで無理矢理シマノに犯されたのがパンツを隠した前日な訳ですね
でもかっちゃん可哀想
学校来たら孤立してしまう、経験済みの子として学校中広まる、可哀想です
かっちゃんを守るのはトベくんだけ、がんばれトベくん!



22
投稿者:(無名)
2010/10/03 00:45:39    (yVSPERlX)
坂本さんが無理矢理ヤったら~って言ったってことは、シマノはかなり強引にヤったってことか。
そして今回の話でトベくんへの不満、坂本さんの本命がトベくん、シマノは彼氏面した邪魔者ってのがわかった。
まぁ酔ってた時の発言が本音とは限らないが……

それにしてもスクールデイズの曲が頭の中で再生されたのは自分だけじゃないはず!

21
投稿者:かっちゃんファンの1人 ◆bqU.NKp5gA
2010/10/02 16:31:38    (A0csWPjf)
今回はこっちに書いたんですね。
毎回楽しみにしてます。今回のも僕的には楽しかったですよ!
色々言う人もいるけど、頑張って下さい。
次回も楽しみにしてます。
20
2010/10/02 06:41:19    (9wttBom6)
どう収集つけるのか?と思ったら、なるほど、そう来たか!今回エロ無しだけどスゴく良かった!
…皆さんの感想読むと評判悪いなあ。
かっちゃんが浮気しても、主人公の優柔不断は酷いし、自業自得だ!と思ってるから、浮気にショックが沸かなかったなあ。
かっちゃんの浮気の理由が何か?僕らは「かっちゃんは小悪魔」と解釈してたけど、実は……。
ハッピーエンドを期待します。

19
投稿者:**** 2010/10/02 06:21:30(****)
投稿削除済み
18
2010/10/02 00:50:11    (j6gB4KuB)
レスに続きあったけど、最新作で解ったのは坂本とシマノがHをしてたって事、シマノが勝手に坂本を彼女にしてる事だけ
いい加減、坂本とシマノの浮気を全て明かしてほしいです
浮気解明を引っ張るだけ引っ張る展開、話が複雑でドロドロした展開はもう要らない
小学生の話なんだし、話は簡単に単純に
これからは早急に坂本とシマノの事を明かして坂本と仲直りのH それから坂本にバレないように藤田の貫通式と多田やタエとH
それだけの簡単で単純な話で、明るくエロければいいです
引っ張るだけ引っ張る展開で、読んでる人が辛くなったりイライラするような複雑なドロドロした話はもうやめましょう
お願いしますね



17
投稿者:ななし
2010/10/01 08:50:41    (xuzACTWT)
やっぱり坂本さんは、シマノとやったんだね。

こういうことを知った時の、どうしようもない切なさと嫉妬心と、知らなかっ
た以前に戻れない悲しさは、よく分かりますね。

なんか、トベ君もいい加減なスケベ男ですが、坂本さんに翻弄されてる気がし
ますね。

坂本さんは、自分が意識してるかどうか分りませんが大人になっても男を翻弄
する悪女になりそうですね。

はぁー。

子供のエッチなんだからもっとかわいい話に展開してほしかった。

どろどろやんか。

一回違う男とやった女とやり直すのは、本当にしんどい。

自分が好きなんだからしょうがない、そう言う事した女がいやなら別れれば良
い。と思っても、未練たらたらで別れられない。
だけども、そう言うことをした女が無性に憎らしくなったりで、精神衛生上良
くないですわ。

トベ君小学生でそう言う経験はしんどすぎるやろ。

いくら自分が他の女と遊んでも、本命の子のそう言うことの穴埋めには全くな
んないしね。

はぁー。しんどいわ。
16
投稿者:一番のファン
2010/10/01 04:09:38    (/7dqRivL)
今回はこちらに書いてたんですね。
坂本さんはシマノと一度はセックスしてしまったのか~
キスとかだけならそう言うだろうし…
正直ヤッてほしくなかった…(涙)
それと坂本さんはシマノとは会わずにトベくんとの待ち合わせ場所には行ったみたいですね。
クラスのみんなにも判ったわけですが、坂本さんとシマノの関係の詳細を早く知りたいです。
次回こそはぜひ明かしてください、お願いします。
次回も楽しみにしてますよ


15
投稿者:トベ・イクロウ ◆yuPhL4O9fo
2010/10/01 02:22:24    (MsZYbc8e)
マサコ ~朝のひとこま


結局、夕べはろくに眠れず、朝イチで、学校に来てしまいました。
女の子といると、好きとか嫌いとかの感情とは別で、成り行き任せに進んで
しまう自分に、情けなさを感じて、小阪パパからもらったシュークリームを
食べてしまったことも自己嫌悪に陥る理由でした。
人影のまばらな校舎に入って、新校舎に向かうと、まだしんと静まりかえっ
て、教室のある三階に、児童は僕一人なのかもしれません。
灯りの消えた教室の扉を開けると、ひんやりとした空気の中、誰もいないと
思っていた教室の中に、ぽつんと、女の子が座っていました。
「坂本さん?」
僕が毎日、ドキドキしながら見つめていたその席の主は、よく見ると、机に
突っ伏して寝ているようです。
顔を覗き込むと、熟睡モードなのか、机の上にヨダレの池が出来ていました。
「寝てるとこは、可愛いよなぁ・・・」
つい、僕と坂本の置かれている状況を忘れて、頬っぺたをツンツン突ついて
しまいますが、一向に起きる気配はありません。
ひょっとして、昨日の夜から寝てるんじゃないかと思うほど、完全に寝入っ
ていて、いまなら多少のコトをやっても、起きなさそうです。
僕は、とりあえず自分の席にランドセルを置いて、いそいそと坂本の席に戻
りました。
そして、隣の席のイスを引き出して、坂本の顔がよく見える位置に座りまし
た。
「やっぱり可愛いなぁ・・・」
ハンカチを出してヨダレを拭いてやりながら、寝ている坂本を観察します。
今日の坂本からは、ほのかにお菓子のような甘い香りがして、それが彼女を
より幼く感じさせました。
「朝からホットケーキでも食べて来たんか?」
お人形さんのようなツルンとした頬っぺたにかかった髪を指先ではらって、
頭を撫でてみます。
(へぇ・・・こんなにサラサラやったんや)
指で鋤くとスルッと手の中から流れ落ちる、少し赤みがかった坂本の髪をぼ
んやりと見ながら、僕は、込み上げてくる、どうしようもない悲しさを、抑
えることができませんでした。
「なぁ、坂本さん、もう、僕には笑ってくれへんのかなぁ?」
ボトボトと流れ落ちる涙を、坂本のヨダレでぐしゃぐしゃになったハンカチ
で、拭います。
「僕の、せいやもんなぁ・・・
一旦、涙が溢れ出すと、楽しかったことばかりが思い出されて、止め処があ
りません。
「ああぁ・・・ごめん、坂本さん・・・ごめん・・・」
坂本が熟睡してるのをいいことに、僕は結構大声で泣きわめいてしまいまし
た。
「うるさいなあ・・・」
さすがに大声で泣きすぎたのか、坂本がむっくり起き上がって、僕の方を睨
みました。
「なんや、トベか・・・」
寝ぼけているとは思えない、はっきりとした、お正月の電話の声と同じ、低い
ドスの利いた声でした。
ただ、目は起抜けのせいか、死んだ魚みたいです。
「泣くな、ボケッ!誰のせいや思てんねん!」
「ごめん・・・」
坂本は、涙と鼻水でボロボロになった僕のハンカチをひったくるように取り
上げて、自分のアゴに付いたヨダレを拭いました。
「なんやこのハンカチ!汚ったねぇ・・・ベトベトやんけ!」
感情の起伏が激しいときの彼女は、かなり本気のときだと、付き合ってから
十分に知らされています。
坂本は、ズルズルと鼻をすする僕を上目で睨むと、僕の襟首を掴んで、力いっ
ぱい引き寄せ、いきなりキスをしてきました。
唇を合わせるだけの短いキスでしたが、坂本の吐息の香りにくらくらします。
彼女は、唇を離すと、僕を突き飛ばしました。
「これで、泣き止め!」
坂本は、また、机の上に手を組んで、それを枕に頭を伏せました。
「シマノ来るまで寝てるからな・・・静かにせえよ・・・」
言い終えるかどうかと言うくらい、坂本はあっという間にまた眠ってしまい
ました。
僕は、坂本の席の横で、尻餅をついた状態のまま、彼女を見上げていました。
(・・・酒臭っ・・・)
洋酒の利いた大人向けのお菓子を食べたときのような、甘い中にブランデー?
だかなんだか、そんな匂いがタップリと、坂本の吐息に感じました。
僕も昔、親戚のお土産物に、強烈なフルーツケーキがあって、食べたあと酔っ
払い状態になったことがありました。
(朝から、なに食うてんねん・・・)。
しばらくして、僕も落ち着いてきて、立ち上がると、そっと彼女の背中に手
を当てて、そのまま坂本の体温を感じていましたが、そろそろクラスの他の
子が登校してくる時間なので、自分の席に戻りました。
席に座ると、まもなくパラパラとクラスメイトが入ってきて、口々に「おは
よう。」と挨拶しています。
みんな、熟睡している坂本に驚いてはいましたが、誰も起こすことはありま
せんでした。
(坂本さん・・・)
僕の席から坂本の席を伺うと、さっきの姿勢のまま眠り続けています。
この時点で、坂本を起こして、家につれて帰ってやればよかったと、後になっ
て思いましたが、そのときはそんなに坂本が酔ってるなんて思いもよらないこ
とでした。
教室が賑わい出して、周りに人が増えてくると、「おはよう」が面倒になっ
てきて、僕も机に伏して寝たふりをしました。



ガタンという衝撃を身体に感じて驚いて身体を起こすと、目の前に藤田が
立っていました。
「ほら、一発で起きたやろ?」
後ろから声がして振り返ると、シンジが笑っています。
どうやら、藤田が僕と話をしたがっているのを察して、シンジが僕のイスを
蹴飛ばしたようです。
「トベ・・・オマエ、坂本だけには相手にされへんねんなぁ。」
シンジは、そう耳打ちして、
「しょんべん!」と言って、タエと教室を出ていきました。
「あの二人、仲いいね。」
シンジたちを見送りながら、藤田が羨むような目を見せました。
「なんか、夫婦っぽいよなあ・・・」
僕も、シンジたちの背中を追いました。
「私、かっちゃんに謝ろうって思って・・・」
藤田を見ると、坂本に視線を送っていました。
「うん・・・」
坂本の席をふりむいて、微動だにしない彼女を見つめました。
「ずっと、寝てるんやね・・・」
さっきの坂本の言葉が、頭に浮かびました。
「・・・シマノ待ってんやて・・・」
「えっ?」



シマノが教室に入ってきたのは、それからまもなくのことでした。
驚いたことに、どこかで待ち伏せでもしたのか、小阪が一緒にくっついてい
ます。
小阪は、教室に入ると、僕のほうを向いて、得意げに笑っています。
どうやら、積極的にアタックする決心がついたみたいです。
シマノのほうは小阪を気にするでもなく、教室に入ってから、寝ている坂本
を見つけて、近寄り、無遠慮に頭を揺すりました。
「おい、カズヨ!カズヨ!」
(あ~ぁ・・・またカズヨかよ・・・)
結構、ゆさゆさと揺すったので、さすがの爆睡娘も目を覚ましたようです。
「カズヨ!オマエ昨日なんで来えへんかってん!」
「行ったよ・・・」
坂本は、まだ机に突っ伏したまんま、寝ぼけた声で不機嫌そうに返事をして
います。
僕は(たぶん藤田も)耳の感度を最大にして、二人の会話に集中しました。
(行ったんか、行ってないんか、どっちや・・・)
「ウソつくな!オレ30分も待ったんやで!」
シマノは、どうも最近気が短くなったようで、結構いらだってるようです。
それに対し、坂本は、上体は起こしましたが、まだ眠いのか、肘を突いて頭
を抱えるようにして俯いたままです。
「ちゃんと、1時に駅で待ってたわ・・・」
「駅?1時にスーパーでって言うたやろ!」
待ち合わせ場所の違う坂本の答えにシマノが机を叩きました。
「誰が、オマエと遊ぶ言うた?」
坂本の声は、ヤクザ映画に出てくる姐さんのような、凄みがありました。
「えっ?」
一瞬引いた、シマノに、坂本がキッと顔をあげて、睨みつけます。
「オレが一遍でも、オマエのこと好きやて言うたことあるか!?」
スポーツのときは活発でも、話をするときは控えめに小さな声で喋る普段の
坂本しか知らないとしたら、たぶんシマノには想像もできなかったでしょう。
彼女の切った啖呵に、明らかに動揺しているようです。
「おい、カズヨ・・・」
シマノが恐る恐るといった感じで、坂本の肩に手を置いた瞬間、彼女はイス
を跳ね飛ばして立ち上がりました。
「馴れ馴れしいんじゃ!ボケェッ!」
僕のいる席からは、角度が悪くて、坂本が何をしたのか、よく見えなかった
のですが、シマノは後ろの席の机やイスを幾つも派手に跳ね飛ばして、教室
の床に倒れこみました。
「きゃあ!」と言う悲鳴は、シマノのそばにいた小阪のもので、その悲鳴と
けたたましい物音に、いままで二人の言い争いに気づいていなかった、教室
中の注目をいっせいに浴びることになりました。
小阪は心配そうにシマノに掛け寄って、助け起こそうとしています。
「一遍ぐらい、シタからって亭主気取りになんな!」
坂本は、仁王立ちになったまま、シマノを睨みつけます。
「オマエみたいなんが、ウロチョロしてるからトベのアホがフラフラすんね
ん!」
僕は、自分の名前が出て、ドキッとして身体が動きません。
坂本が、近くにあったイスを持ち上げて、投げつけようと振り上げました。
たまたま、トイレから戻ってきたシンジが、咄嗟に坂本が振り上げたイスを
掴んで奪い取り、タエが坂本の腰に手を回して引きとめようとします。
「放せっ!ボケェ!」
坂本は、肘を張ってタエを振り払おうとしながら、シマノを指差して、声を
張り上げます。
「アイツ!ぶっ殺したる!無理やりでもヤッタら言いなりなるとでも思ってん
やろ!オレを、なめんな!」
さすがに、タエ一人では抑えきれない状況でしたが、いつの間にか藤田が加
勢して、坂本を羽交い絞めにしていました。
「かっちゃん、もうやめて・・・」
藤田の声に、坂本は首だけ後ろを向きました。
「やかましい!メスブタ!ドロボウネコ!オレの男たぶらかしといて、友達
面すんな!」
いきなり矛先を向けられた藤田も、思わず声を荒げてしまいました。
「もう・・・かっちゃんかて、私がトベくんのこと前から好きやったって、
知ってたくせに!」
「トベがオレの『オメコねぶりたい』って言ってきたんやないか!」
これ以上の罵り合いを、他の連中に聞かれてはマズイと、僕も坂本を止めに
入りました。
「坂本さん、もうやめとこ・・・」
僕は坂本の正面に立って、彼女をなだめました。
「トベッ!オレと付き合いたいんやったら、こいつらブチ殺せ!」
坂本の興奮状態は、その言葉を冗談では済ませられない迫力がありました。
「もう・・・僕が悪かったんやから・・・ゴメンやから・・・」
何とか気持ちを静めてもらいたくて、僕は拝むように手を合わせました。
「そうや!オマエがいちばん悪いんやっ!」
この小さな女の子のつま先が、僕の顔にまで届くなんて、思ってもいません
でした。
あまりに綺麗な回し蹴りに、驚いた藤田とタエが坂本を掴んだ手を放してし
まいました。
坂本は、足元に崩れ落ちた僕に、馬乗りになって、襟首をねじ上げ、何度も
床に叩きつけてきます。
下から見上げる坂本は、真っ赤な顔で、目が釣りあがって完全に切れた表情
でした。
「オマエから先に殺したる!」
(怒った顔も可愛いやん・・・)
気持ちが昂ぶっているせいか、痛みを全然感じていない僕は、もう、気の済
むようにしてくれ、という状態で、後頭部を床に打ちつけられながら、坂本
を見つめていました。
その間、シマノは小阪に寄り添われたまま、呆然としていて、藤田も坂本の
攻撃が僕に集中し始めると、なぜか止めようとはせずに、横でようすを見て
います。
他にシンジやタエや周りに数人がいたように思いますが、坂本以外は視界が
ぼやけてよく分かりませんでした。
少しすると、散々暴れて、頭を揺らしたせいか、坂本が僕の上でふらつきだ
して、目が虚ろに、視線が定まらなくなってきました。
「あれぇ・・・ゴーカート思たらトベくんやんかぁ・・・」
回らない舌で意味不明のことを口走る彼女は、もう半分寝ているようにぼん
やりとしていて、僕は、そっと坂本の腰を両手で掴んで、倒れないように支
えました。
「もう・・・かっちゃんまだパンツ穿いてんでぇ・・・」
坂本は、身体を大きく揺らしながら、目をつぶって、僕に覆いかぶさるよう
に倒れこんできました。
「う・・・うぐえぇっ・・・」
ホントに、いきなりでした。
坂本は、僕の胸にたくさんの朝ご飯を並べて、血の気が引いたように震えて
います。
そのご馳走の中に、倒れこみそうになる坂本を、身体をずらして顔に付かな
いように脇に抱えてやりました。
「トベくん・・・」
はあはあと肩で息をしながら、彼女は僕の肩口で、いつもの可愛い声に戻っ
て、囁きました。
「・・・おひっこ・・・」
坂本のスースーと言う寝息と同時に、僕のお腹の辺りに生温かい液体が染み
込んできました。
(あ~あ・・・この酔っ払いが・・・)
呆れながらも、坂本のかけてくれた芳ばしい温かな液体でドロドロになった
のが少し誇らしくて、坂本を抱いてサラサラの髪を撫でてやりました。



新学期早々、一時間目が職員会議だかなんだかで自習になりましたが、僕と
坂本は、保健室にいました。
僕は坂本の朝ご飯の付いた服を脱いで、タオルで身体を拭いて、先生の出し
てくれた替えの体操服に着替えていました。
流し台でとりあえず、脱いだ服を水洗いして、固形物とヌメリを流します。
(あ~、ワカメの味噌汁や・・・これ、シャケとリンゴかな?・・・アイツ、
どんだけ食うてんねん・・・)
冬服の上着とシャツの間にかなりの量のご飯が挟まっていて、坂本家の朝食
を分析しながら、彼女が結構大食いだったのを思い出しました。
シャツに付いたヌルヌルがなかなか取れずに苦心していると、坂本が目を覚
ましたのか、カーテン越しに先生の声が聞こえました。
「目が覚めた?まだ横になってていいからね。」
僕は、水音にかき消されがちな声に、耳をそばだてます。
「もうすぐ、お母さん迎えに来てくれるからね。」
(やっぱり、お母さん呼び出されてお説教や・・・)
「ごめんなさい・・・」
たぶんそういったと思う、小さな声がしました。
「今日は、どうしたの?」
先生の問いかけに、ぽつぽつと話し始めました。

坂本は、昨日、お母さんとお菓子作りをしたときに、香り付けに使った洋酒
の小瓶が綺麗で、部屋に並べていたのを、指につけてちょっと舐めてみたら、
甘くて美味しくて、今朝、学校に来る前に、一瓶飲んでしまったとのことで
した。
量は『こんくらいの瓶』だそうで、先生はミニチュア瓶ね、と言ってました。

時々、鼻をすするような音が聞こえて、坂本が泣いているのかもしれません。
僕が服を洗い終わる頃、別の先生が小走りに入ってきました。
「葛西先生、坂本さんが来ましたけど・・・」
「ああ、すぐ行きます・・・坂本さん、お母さん来たみたいやから、ちょっと
待っててね。」
先生の立ち上がる音が聞こえて、保健室を出て行くときに、カーテンを挟ん
だこちら側を覗いていきました。
「着替え終わったら教室で待っといてね。」
パタパタと出ていく先生を見送ると、洗い終わった服をもらったスーパーの
袋に詰め込んで、カーテンの向こう側を覗きました。
「大丈夫か?」
坂本は、僕を見て、あっと驚いたように、顔を横に向けました。
「私、何かしました?」
いつもの、よそよそしさがちょっと入っています。
「えっと・・・覚えてないん?」
「・・・覚えてる・・・」
辛うじて聞き取れるほどの、小さな声です。
「そっか・・・」
僕は、坂本の枕元に寄って、横を向いている彼女の頬っぺたにキスをしよう
と唇を近づけました。
坂本は僕の顔が近づくと、慌てて蒲団を被りました。
「早よ、教室帰れ、アホ!」
彼女が鼻をすすりながら、声を上げるので、僕は蒲団の端から覗いているサ
ラサラの頭を、ポンポンと叩いて保健室を出ました。
僕が廊下に出ると、坂本のわんわん泣く声が聞こえて、足を止めて引き返そ
うかと思いましたが、先生が戻ってきそうなのと、そっとしておいたほうが
いいかとも思ったので、そのまま教室に戻りました。



自習と言っても何をするでもなく、ただ近くの友達とお喋りするだけの時間
なので、教室に戻ると廊下にまで騒々しい、話し声が聞こえてきます。
僕が教室のドアを開けたとたん、教室の中が一瞬しんと静まり返りましたが、
すぐに割れんばかりの騒ぎになりました。
酔っ払って暴れた女の子に蹴り倒された挙げ句、ゲロを浴びせられションベン
までぶっかけられたんですから、小学生にはこれ以上美味しいネタはありま
せん。
「何か、臭うぞ!」
「坂本のオメコ拭いたったんか!?」
からかいの声や、女子の妙に引いたようなヒソヒソ話が聞こえてきて、気が
重くなります。
どうやら、今回の坂本の狼藉は以前のスカート捲り事件の仕返しだと思われ
ている節もあって、その点も、僕に批判が集まる理由になっていました。
僕は席に着くと、周りの相手をするのが面倒になって、とりあえず寝ること
にしました。
心の中で耳に栓をして、机に突っ伏していたら、いつの間にか本当に寝てい
たらしくて、気が付くと教室に先生が入ってくるところで、後ろには、坂本
が付いていました。
坂本は先生に促されると、緊張して強ばった顔で、自分の席にランドセルを
取りにいきます。
先生がいるので大騒ぎにはなりませんが、それでもとんでもない言葉が坂本
に投げ掛けられました。
坂本の席の横には、床に濡れた跡があって、そこを避けるようにみんなが机
をずらすもんだから、彼女の席がぽつんと島のようになっています。
坂本は、自分に向けられる、卑猥な言葉を無視して、ランドセルを机の上に
置きました。
「アル中ちゃうん?」
坂本は、その声の主に驚いて振り向きました。
それは、藤田組の多田でした。
お調子者の多田の言うことなので、真意の程は分かりませんが、仲のいい友
達からの言葉に、悔しそうに唇を噛んでいます。
坂本はいまにも泣き出しそうな真っ赤な顔で、ランドセルから紙袋を取り出
すと、ランドセルは肩にかけて僕の席に駆け寄り、紙袋を僕の目の前にドン
と置きました。
坂本は、なにか言いたげにちらっと僕の顔を見ましたが、
「トベにションベンパンツでもやるんかぁ?」と、紙袋を見た心ないヤツの
冷やかしに、顔を伏せて、先生の方へ小走りにいってしまいました。
廊下では、坂本のお母さんが教室の中を伺っていましたが、居たたまれなく
なったのか、廊下の隅に移動しました。
子供にとって、親の前でからかわれるのは最大の屈辱なのですが、みんなも
それを知っているので、先生が静かにと注意しても、わざと大声を出すので
す。
坂本は先生と二言三言話をして、足早に教室を出ていきました。
「坂本さん!」
僕は、立ち上がって、彼女の背中に声をかけました。
「ありがとう!」
紙袋を、高く上げましたが、坂本は一瞬足を止めただけで、こちらを向くこ
となく廊下に出ると、お母さんと寄り添うように帰っていきました。
僕は、イスに腰を下ろすと、紙袋をそっと抱きしめました。
袋の中からは、今朝、坂本がくれた最後のキスとおんなじ甘い匂いがして、
僕はいつの間にか、涙を流していましたが、ハンカチは坂本がヨダレを拭っ
たまま、持っていってしまったので、机に顔を伏せました。
周りの中傷の言葉も、先生のお説教も、僕には遠くの世界の風音になってい
ました。

14
投稿者:
2010/09/29 17:53:16    (vdIxxvVu)
トベさん そろそろ うっぷして下さい。
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