現在２８の主婦です。
１４年前、中学の修学旅行で一度きりの経験をしました。
そのころ、少しポチャだった私は、好きな先生がいました。
体育のアラセ先生です。
先生は３０歳、奥さんと、子供がいましたがスポーツマンでとてもかっこいい人でした。
人気もありましたし、積極的な女子はどんどんアピールしてました。
私は消極的で、もちろん告白なんかするつもりもなかったし、
卒業したら忘れるつもりでした。

修学旅行は、かなり山中のホテルに行きました。
３泊４日です。
私は先生の部屋の隣の部屋の大部屋でした。
大部屋には７人が雑魚寝状態で布団をひろげ、あとは夜中まで
トランプや、怪談話をしていました。
もちろん先生たちがたまに見回りにくるのでドキドキものでしたが。

最初は全員起きていたのに・・いつの間にか寝息が聞こえ始め
最後まで起きていたのは私一人でした。
他の部屋も静かになり、みんな就寝したのかなと思い、トイレに行くふりをして廊下にでました。
誰もいない廊下は少し怖かったけど、寝る前にはトイレに行かなきゃと思い、
歩き始めました。
先生の部屋の前を通ると、小さな明かりが少し漏れていました。
そろっと足音を忍ばせて廊下の奥にあるトイレに行きました。
用を足し、手洗いをしながら、窓の外を見ると、月明かりが川面に映されていてとても幻想的でした。
思わず、非常口から外に出、川沿いに向かいました。
月明かりは昼間のように明るく、本当にきれかったです。
しばらく川の流れを見ていると、
少し遠くから「おい！」と抑えた声がしました。
非常口を見ると、アラセ先生が立っていました。
浴衣姿の先生は、ちょっと怒った風に「こんな夜中に出歩いて・・・」と
言いながら近づいてきました。
「すいません、寝れなかったんです」
先生は少しお酒臭かったので、私は後ずさりしちゃいました。
「あ、臭いか？」
先生も気づいたらしく、口に手を当てて気遣ってくれました。
突然の二人きりにドキドキし、顔が熱くなっていきました。
「もう少ししたら戻れよ？」
先生はまた非常口へ戻ろうとしたとき、私は思わず、先生の浴衣の帯を
つかんでしまったのです。＜赤面＞
先生もびっくりして振り返り、目を丸くしていました。
「なに？？」
私は、頭がパニックで、なんて答えたらいいか必死で考えましたが結局次の一言しか出ませんでした。
「す、好きなんです・・」
絶対、言えないと思っていた言葉がポロッと出てしまい、
涙があふれそうになりました。
頭の血管はドクンドックン煩くて、
うつむいて先生の反応を待つのが精一杯でした。
しばらくして先生が私の手を取り、帯から外させました。
（もう死んでしまいたい）
本気でそう思いました。

先生の口からはまずため息が出ました。
そして
「南みたいに真剣に想ってくれるのはうれしいもんだな」
と呟くように言いました。
私はまだ下を向いたまま、硬直していました。
だから次の瞬間何が起こったのか全くわかりませんでした。
気づいたら先生の腕の中にいたのです。
熱い顔が先生の胸に押しつけられていました。
先生は少々苦しいほど、抱きしめてきたので息苦しくなりました。
私がもがき始めると、少しゆるめてくれました。
そしておもむろに頬にキスをしてくれました。

「でもごめんな、オレ奥さんいるしな･･･。」
私はその瞬間、頭に血が上り、正常な判断をできる状態ではなかったようです。
「私を恋人にして！！？」
ふざけた一言を放ってしまいました。
「絶対、誰にも言わないから･･」
そんな問題でもないだろうに、必死にしがみつきました。
先生はされるがままになっていましたが、意を決したように
私の唇にキスしてきました。
もちろん、ファーストキスです。
感動で死んでしまうかも・・と思いました。
次第に口の中に先生の舌が入り込み、なにがなんだかわからない内に
なま暖かいものを受け入れていました。
先生の手は器用に私のパジャマのボタンを外し、タンクトップを胸の上まで
あげました。
胸を触られ、くすぐったい感じがしたので思わず笑ってしまいました。
そこからはあまり記憶にないのですが、どんどん裸にされ、
先生も浴衣がはだけ、私は先生に抱かれたのです。
すごく痛かったですけど、感動のほうがひとしおでした。
私の肉付きのいい身体のあらゆるところに愛撫をしてくれ、
とっても優しく可愛がってくれました。
ホントによくばれなかったと今も冷や汗が出ます。
月明かりの中なので、丸見えのはずですから・・。

先生とはそれが一度きりでした。

私が卒業するときに、手紙をくれました。
「気持ちには応えられなかったけど、本当は好きだった。ごめんな。」
号泣したのは言うまでもありません。

私が高校に入って初めての夏休み･･先生は車の事故で亡くなりました。
私は喪失感の為か、いろんな男と遊びまくりましたが、先生以上に好きな人に会えたのは、それから１０年後でした。

私は、誰よりも幸せな初体験をしました。