この前投稿以来、なんか時間にずれがない？というメールを頂いたのでそれも若い
子からの要望が多かったので早速書きます。また何かありましたらメールでなんな
りとどうぞ！即答させて頂きます。で、その数分前・・・「先生、なんで私が校門
飛び越えて中に入ってきたかわかってんの？」「だから、駐輪場の場所だろ？」
「ちがーう！まっいいか。」「は？」それにしても、なんかさー誰もいない学校っ
てドキドキしない？」「しねーよ」「あーもしかして怖いんじゃないの、せん
せ？」と言って自転車を停めて自転車置き場の中を歩いている私の右腕にいきな
り、絵里がしがみついてきた。あたってる、あたってる！半袖ワイシャツからだと
十分その大きさを感じることができる。ま、普通ＢかＣくらいじゃないかな？その
感触を確かめるように目線を腕の方にやると、やはり襟元から見えた！黒いブラジ
ャーと、胸元が。誘ってる、のか？「しっかりリボンをしめなさい！」学校の朝の
ホームルームの時のように生活指導の真似をする。「だってー・・・」「おい！」
「さむーい」「おいおい、寒いんじゃなくてお前が怖がってるんじゃないのか？」
「違うもーん」「だったら肝試しでもするか？」「いいよー！」それにしてもいい
匂いがする。「またー強がっちゃって！」「でも、校舎って鍵かかってるでしょ？
無理でしたー。」「そう思うだろ？だけどなー安心するのはまだ早い！ここにージ
ャーン！体育館の鍵を持って・・・・なーい！」そう言って、ポケットからさも体
育館の鍵を取り出すかって感じで絵里を驚かしてみた。知っての通り今日で実習が
終わる私は返却してしまっていたのだ。くっそー！ここで鍵があれば！部活の練習
中に想像してた絵里への悪戯が実行できたのに！しかし、驚かしていたと思ってい
た私がここで逆に驚かされることになったのだ、絵里の一言で。「でーも、私は持
ってる！」と。「え？」一つの鍵をスカートのポケットから取り出して見せた。何
の鍵だ？家の鍵にしては大きいし、なんか業務用の鍵っぽい。まさか、体育館の合
鍵？っと私は思った。「ねーびっくりした？びっくりしたでしょ？」「しねーよ、
それでなんの鍵だよ！お前が体育館の鍵なんて持ってる訳ないだろ！」「やっぱ、
ばれたかー、これは部室の鍵！」絵里はサッカー部のマネージャーをしている。で
も高校生のそれほどの強豪でない限りマネージャーさんなんてお手伝いさん、お世
話係に近いんじゃないかな。彼女だってサッカーなんてやったことはないだろう
し。そんな彼女が持っていた部室の鍵だったのだ。「だよなー、さっ帰るぞ、車に
戻るべ！、それといいかげん、腕につかまるのはやめろよ！」「はーい」で、校門
を再び乗り越えようと手を掛けた時、私はそのまま飛び越えず、絵里の方を向き直
った。「ねーその部室、行ってみない？」「え？」「怖いの？」「怖くないもー
ん」「じゃ、行こうよ！」「いっいいよ！」っと絵里は強がってみせた風だった。
校門の左に広がる校庭を歩き、すみの方にある部室棟のサッカー部の部室へと歩い
ていったのだった。

Tweet