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2009/02/20 16:12:25 (3oaHkAPv)
父親の通夜が営まれた深夜に、式場に成ったお寺さんの御堂には、父親の年老いた両親と親戚の老人、4~5人が疲れて眠っていた。
後の親戚は近くの旅館に部屋を取り、そちらで休んでいる。
日中は未だ暖かい頃だったが夜中は流石に少し肌寒く皆、座布団を敷き布団かわりに毛布を被り熟睡している。
私は寝ぼけ眼で母を探したが姿が見えず、心細い思いをしながらトイレに立った。

お寺の中の真っ暗な廊下を歩く勇気もなく、私は外で済ませようと外に出る、御堂の階段を降り、そこの隅で済ませようと思い石畳の端に行くと、微かな話し声が聴こえた。

母の声だと直ぐに気付いた私は、声の方に向かおうとした、石畳の角を曲がろうとした時に母の姿が暗闇の中に見え私は思わず足を止めた。

最初は誰か分からなかったが男の人の胸に顔を埋め啜り泣く母の声、そんな母の背中を擦るようにする男の人。
会話の内容は思い出せないが、母の背中を擦りながら自然に唇を重ね合わせて行く、母も唇を受け入れ二人は暫く、そのままで居る。
唇を離し男の人の声で相手が誰だか分かった、家で働いている若い職人だった、職人の言葉に母は何度も頷いている、その後に職人は母を抱きしめると再び唇を重ねていく。

職人の手先が母の喪服の裾を開こうとする、唇を重ねながら手先を拒む仕草の母、喪服の下の真っ白な襦袢が暗闇に浮かび上がる。

幼かった私にも、今起きてる事は直ぐに理解出来た、襦袢の中に手先が消えて行く、母は身を捩り逃げようとする仕草。

抗う姿は直ぐにおさまり、母の荒い呼吸が聴こえる、母の喪服の中に手先を沈めながら母の耳元で何かを囁く職人。

母は時折、身体をビクンと震わせるような仕草で頷いている。

そんな時間がどれくらい続いたのか!十分か二十分か‥職人の手先は喪服の裾から抜き出された。

私は尿意も忘れ、そこから後ずさるように離れ御堂に戻った。

それから間もなく二人が足音を忍ばせるように御堂に戻って来た。
今にして思えば、母と職人は父親が亡くなる以前から、そんな関係に有ったのだろう、父親が居なくなった後も数年間は私の家で父親の後を継いで仕事を続けて居た。
 
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投稿者:サブロー
2009/03/14 23:22:50    (6s1xThlA)
こっからがいいとこなのに・・
書いてくれないと欲求不満ななりそう。
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