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2012/10/08 05:57:38 (F4qTZskr)
熔解

 『青』。他の色を押し潰すような、『青』。

 『黒』。アスファルトをくり抜き、町並みを切り取る、『黒』。

 『白』。太陽に熔かされ、輝き、塗り重なる、『白』。



 陽炎の向こう側にある町並みは、まるで僕が現実逃避すると現れる、あの『白い空間』のように、何の現実味もなく白く煌めきながら揺れていました。

 ただ違うのはザックリと切り取られたような、ズッポリと抜け落ちたような『影』が、所々に待ち構えているのと、やけに圧力を感じるのに軽やかな『空』がありました。

 それが蒸発しそうな僕の頭に、ボンヤリと実感を湧き起こしていました。

 『あいこ』のところへ『納得いかないままの謝罪』に行くはずが、全く予想外の展開になってしまって、僕の頭は完全に思考停止に追い込まれました。



 「お母ぁさーん! ともゆき、ホントに壊れたーっ!!」

 「えっ? えっ? 何、ホントって? はっ! ともゆきっ! とー、もー、ゆー、きーーーっ!!」



 中2の頭じゃ、理解も、判断も、予測も、当然対処も、不可能な領域に入ってしまったので、姉が僕をコーディネートしてくれました。無難に無地の白いポロシャツにデニムのハーフパンツにしました。

 おぼろげな形の道行く人たちが、黒い標識のよう固まったり、白く流れる矢印になったりしながら、『あいこ』の家に続く道のりを僕に教えていました。



 「ともゆき…、しっかりしなよ。お母さん、またお店に行っちゃったよ。大丈夫だよ…」

 水の冷たさも感じなくなった僕に、姉が今度はお湯を掛けていました。全身の毛細血管に血流が分散して行きました。

 気持ち良さを感じると同時に、頭とチンポの血量が下がったのか、フニャフニャと活力が無くなりました。



 ぼーっとする頭に浮かぶのは、とにかく厳しい『「あいこ」のお父さん』のイメージでした。

 ホントはもっと気さくで優しくて、いかにも『職人さん』って感じの人です。でも、僕の今置かれているシチュエーションが、ネガティブなイメージしか思い起こさせませんでした。

 理由は解らないけど、猛烈に若い職人さんを殴っていた、最悪の光景を思い出してしまいました。『あれは何だったのか?』と想像すると、僕は恐怖心ばかりが増幅する『洞穴』に、どんどん、どんどん迷い込んでいきました。



 「しっかりしなって…。別に怒られるって決まったワケじゃ、ないんだからぁ~。」

 姉はそう言いながら、裸の僕を自分の部屋に運び込み、ベッドに横たわらせました。『元気、出せ…』と励ましながらキスをして、クタクタになってたチンポを優しく握って、活力を甦らせてくれました。

 「『潮吹き』手伝ってくれて、ありがと。ほら、溜まってたんでしょ? 思いっ切り出していいよ。」

 姉は僕のチンポをぱっくり口に含むと、ジュボジュボ激しく吸い上げながらフェラしてくれました。痺れるような気持ち良さに、ジワッと先走りが漏れました。

 肛門の奥からジンワリ射精感が滲み出すと、そこからチンポの先まで、全部いっぺんに熔けて、噴き出して、無くなってしまいそうでした。

 すすり上げてる姉の口が、『ギュギュギューっ!』、『ずぞずびーッ!』と、激しく音を立てながらチンポを震わせました。その振動が痛みを感じさせるので、チンポが勃起している実感が湧きました。

 「黙ってばっかりいるんじゃないわよ~っ! 『気持ち良い~っ』とか、『感じるぅ~っ』とか、せめて『ああ~っ』とか、言いなさいヨっ!!」

 僕は姉の声を遠くに感じながら、ボーッと天井を眺めてました。視線は天井も通り抜けて、雲ひとつ無い空を感じてしました。その無意識の視界を遮って、姉のオッパイが顔に乗っかってきました。

 「ほらっ、吸って~、舐めて~、咥えて~、………、揉めって! ヤル気出せって!!」



 足の裏が硬いアスファルトを踏んで、その上に僕は乗っかっているはずでした。でも、その感覚は不確かで頼りなく感じられました。踏み付けたそばから、ズルズル、ドロドロと足元が熔けて、ズブズブぬかるんでしまいそうでした。

 熱い、すべてを熔かす熱い太陽が、僕と、僕の目に入る物すべてを熔かしています。太陽が僕の意識を困惑させていました。

 僕の身体は町並みといっしょに熔けて流れて、ポッカリ開いた黒い穴に溜まり、冷え固まると立ち上がり、また歩き出しては熔けました。



 姉のオッパイも、握った僕の手のひらから流れて落ちて、僕の顔にボトボトかかります。熱い息がひとつになって、僕たち姉弟の身体も熔け合いました。

 手探りで確かめ合う身体は、冷え固まった脂のようでした。手が触れると、体温でヌルヌル熔けてトロトロと流れました。流れて、溜まって、固まって、僕の形になり、僕の身体を熔かしては、また姉の身体を造りました。

 「いいよ…、その調子。あたしと『近親相姦』ヤッてんだから…。あっ、ちっちゃいコトで、いちいち…、はあっ、ビビッてんじゃないわ…よ。あうう~~~ん。」

 姉は僕の身体をジュルジュルと潜り込ませ、胎内でドロドロに熔かしました。熱い息が吠えるように気道を通り抜け、ダラダラと熔け落ちようとする身体を冷却しました。

 僕は気絶しそうな感じの中で姉にしがみつき、何度も挿入を繰り返しました。感覚が感情を呼び覚ます度に、困惑して身体が熔けました。

 「姉ちゃん…、姉ちゃ~ん。」

 「何、泣いてんのよ~!? 痛いの? 気持ち良~の? 怖いの~? 何なの~~~っ?」

 「姉ちゃん、姉ちゃん…」

 「もう、面倒臭い…。何? ハッキリ言いな!!」



 「…マンコ、舐めさせて。」



 「…あんた、殺〇よっ!」



 現実感の無い町並みには、所々、真っ黒な影がありました。光を反射しない『黒』は、どこまでも落ち込む『穴』でした。

 『穴』が灼熱の中の休憩所でした。熔けて、沸騰して、蒸発しそうな、この太陽の下で、僕の意識をつなぎ止めてくれました。



 「ほらぁ~っ、ともゆき~っ! ベロ止まってるって~。止めるなっ! バカッ!!」



 でも僕の意識の中にまで、その『穴』が入り込み、大きな黒い塊となって、僕の意識を飲み込もうとしてました。まるで全てを吸い込むように引き付ける天体・『ブラックホール』でした。

 ブラックホールに引き寄せられた物質は、凄まじい重力で時間ごと、スパゲティーみたいに引き延ばされるそうで、その空間の中に閉じ込められた者は、振り返れば、振り返っている自分を見る事が出来るとか。

 そんな超空間にいるような、進んでいるのか、止まっているのか、戻っているのか、ハッキリと意識の置き場所の無い中で、僕は振り返って、振り返って、振り返って、自分自身を確認しました。

 僕の身体も『エロ銀河』の真ん中にあるブラックホールに吸い寄せられ、閉じ込められていました。振り返って見ても、見えるのは振り返っている僕だけでした。



 「ともゆきっ、こっち見て!」

 「うう…、うううぅ~っ!!」

 「コラーーーッ! アタシと、こんな気持ち良いコト、ヤッてんのよっ! ちゃんと、しっかり気持ち良くなれっ!!」

 姉が締め付けるマンコの刺激は、チンポと頭で別々に混乱していた僕を吸い込んで、出口に向かわせて背中を押しました。引き伸ばされるような快感に、僕の感覚は急激に加速し、一気に射精感が弾けました。

 「あ…、あっ、ああ~、出る、出る、出るぅ~~~ッ!!」

 閉じ込められていた僕の意識は、射精の快感でひとつにまとまり、解放されドピュドピュと前進しました。やっぱりマンコは偉大です。

 飛び散った僕の精液は、姉と僕のお腹でサンドイッチされました。姉が身体を起こすと、小麦色の肌に白くプリントされた、『洞穴』の出口が現れました。

 僕が震えながら、その出口にある、インターフォンのボタンを押そうとした時、向こうの方から先につなげてきました。その音に『ビクッ!』と僕は驚いて、身体の震えが止まりました。



 『開いてるよ…、上がっておいで。』



 その声を聞いたら、不思議と言うか、条件反射と言うか、僕はすんなり玄関のドアを開ける事が出来て、『いつも通り』に『あいこ』の家に入って行きました。

 随分と久しぶりなのに、僕は何の迷いもなく、僕を待ってる人が居る所へ、すーっと家の中を進んで行きました。

 ちょっと薄暗い部屋にポツンと、ちっちゃい『ヨロシクさん』が、さらに小さくなって、介護用ベッドに座ってました。



 「やあ…、ともくん…。久しぶりぶりだね~。」



 久しぶりに会う、『ヨロシクさん』の弟・『あいこ』のお父さんでした。

 
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12
投稿者:通りすがり
2012/10/10 13:46:22    (iQCQYLFW)
先読みってわざわざ書く必要ないだろ。
作者の人のプレッシャーになるし、当たると作品の新鮮さがなくなる。
それに作者さんが先に述べた通り、手直ししなきゃならんから、手間が増えて投稿の遅れに繋がる。
展開が読めたんなら頭の中だけで楽しむべき。

11
投稿者:読者 ◆pR2NxewZcs
2012/10/09 23:59:50    (EW0q5g3Y)
もうすぐ【今日】という1日が終わります。
その1日の終わりに…
盛大に謝っておきます!
スミマセン!
画面越しでは伝わらないと思いますので…
こ~んな感じで↓
m(_ _)m
いや…
 [ ]
m(_ _)m
より良い土下座…
逆立ちで…
三点倒立で…
10
投稿者:ともゆき
2012/10/09 12:53:50    (kniDhMf5)
読者さん、いつもコメントをお寄せいただきまして、ありがとうございます。『先読み』なんですが、ぶっちゃけ、かなり当たってます(表現がちょっと違うかな?)。展開は、もう変更出来ないので、ズバリ当てられると、イロイロと手直しするのが正直辛いです。ほどほどにお願いさぁーす(笑)。
9
投稿者:読者 ◆pR2NxewZcs
2012/10/09 12:08:56    (EW0q5g3Y)
こういう方(↓)は【1スレ投稿】したらしたで…
僕としてはこのままの方が【応援コメント】…【燃料】って言うんでしたっけ?がしやすいので継続お願いします。
僕には文才がないのでこれからも仕事に差し支えない程度に早いリアクション…【応援コメント(たまに深読み…だいたいハズレ)】をさせていただきます。
8
2012/10/09 01:58:05    (JXo6I4sZ)
幾つスレッド立てれば気が済むの?

こういう風にまとまってコメントできないアホ作品読む気がおきん

迷惑なので1スレッドで投稿してね
7
投稿者:ともゆき
2012/10/08 23:49:10    (F4qTZskr)
早いコメントありがとうございます。感謝感激です。とうさん、あきらさん、初めまして。誉めていただきまして、たいへん恐縮です。無名さん、ご希望に添えませず、たいへん申し訳ありません。愛読書1号さん、読者さん、毎回、早いレスポンスでコメントをいただきまして、たいへんありがとうございます。エロガキ頑張らせていただきます。

6
投稿者:読者 ◆pR2NxewZcs
2012/10/08 21:25:35    (cybLTmAH)
書いてる内容は【エロく】そして【(ほめ言葉として)くだらない(特に「マ○コ舐めさせて」のところ…ああ…やっぱ姉弟なんだな…と納得)】のに…移動中のシーンに回想を挿入…(他意はありません。)場面転換していく事で【振りすぎない緊張感】で楽しめました。
次回は【あいこ親父】とのデュエルですね?
前回と今回のフリだと【シリアス回】でしょうか?
下手すりゃ【鬱回】?
【あいこ】の機嫌も…
でも、【ともすけ】と【あいこ】ですから…二人の【化学反応(CHEMISTRYと読んで…)】楽しみです!
5
投稿者:愛読書1号 ◆0jh5kQhfUA
2012/10/08 18:48:07    (FfbPyoar)
難しいね、今回は。どの空間なのか今でもわかりませんが面白かった
続きを早く見たいっすね!頑張れ、エロガキ
4
投稿者:(無名)
2012/10/08 10:56:04    (YLQTFjF5)
近親相姦のスレにある話に言うのは忍びないんだが、やっぱ俺は、ともスケは姉ちゃんよりあいことヤりまくって欲しい。あいこみたいな女がちんぽでヘロヘロにされてるとか、コーフンするわー。
3
投稿者:あきら
2012/10/08 08:26:44    (5XEmB1fO)
いや~、やっぱりいいですね。
お父さんのイメージが、屈強なものから、最後の「介護用ベッド」で、ガラッと変わり、事故?病気?とか、またまたエッチ以外の想像もかりたててくれます。
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