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2014/05/14 16:06:14 (earOR1PE)
今は激しく胸がときめくような幸福感も感じないかわりに、這い上がれな
いないほどの不幸に落ち込むことも少なくなりました。
薄められた満足感と薄められた虚無感だけが、心の隅に残っています。
ただ中途半端な身体の飢えだけが、私を不安に落としいれるのです。

今年で早くも十年になります。
今はもうこの世にいない一人息子、仁のことです。

社会人になった仁が、仕事のストレスから心の病にかかってしまったので
す。
幸いにも初期の段階であったため、通院しながらの自宅療養となりまし
た。

仁が幼い頃、家族三人でよく山歩きを楽しんだことが、懐かしく思い出さ
れます。
その主人も海外に単身赴任して三年が経ちました。

その頃は、仁と九州の山々を歩くのが唯一の楽しみでした。
六月初旬の九重の山々に、ミヤマキリシマが咲き乱れる頃でした。
その日も早朝に、長者原駐車場から雨ヶ池越コースを選んで法華院温泉を
目指しました。
九州で一番高い場所にある温泉地です。
途中、坊がつるキャンプ場では、野焼き跡の新芽が新緑のじゅうたんにな
っていました。
片道約2時間半ほどの道のりです。
法華院温泉山荘に着いたのは昼を少し過ぎたころでした。
季節柄多くの登山客でにぎわっていました。
昼食の前に山荘の温泉につかり、一息つくことにしました。
遅い昼食を済ますせ、坊がつるキャンプ場を経由して、ミヤマキリシマが
咲き乱れる大船山をめざしました。
どちらからともなく、坊がつる讃歌を口ずさみながら息を弾ませました。
大船山に近づくと、急激な空模様の変化と山のガスがミヤマキリシマの群
生を被い始め,
小雨が降り始めました。
これ以上無理をしないで、坊がつるキャンプ場でテントをはることにしま
した。
持参したカップヌードルとスナック菓子で軽い夕食をすませました。
いつしか雨もやみ、空を見上げると雲の切れ間からいくつかの星が見えは
じめました。
日没と共に気温は10度以下に、夜になると気温はさらに下がっていきま
す。
予想はしていたのですが、これほどまでに気温が下がるとは思ってもいま
せんでした。
ランタンの明かりを頼りに、寝袋の中で就眠しました。
朝起きると、空一面青空の雲ひとつない天気でした。
朝食をすませると、昨日途中で引き帰した大船山をめざしました。
赤く咲き乱れたミヤマキリシマ、青空とのコントラストは見事なもので
す。

二日目は、予約していた九重連山の裾野にあるホテルで一泊しました。
展望露天風呂から眺める九重の山々の雄大さに、あらためて感動しまし
た。
夕食は黒毛和牛の陶板焼きや、地産地消の素材を生かした料理に大満足で
した。
おいしい食事とアルコールのせいか、二人はいつもより饒舌になっていま
した。
気づかないまま夜も更けて、周りの音も静かになっていました。
仁は一人で露天風呂にいきました。
私は夕食の満腹感と山歩きの疲れから、ソファーでうとうとしてしまいま
した。
風呂からあがった仁に起されるまで、そのまま眠りこんでいたようです。
寝床に導かれるまま、心地よい布団のぬくもりにつつまれて眠りにつきま
した。
どれくらいの時間がたったのでしょうか?
静まりかえった部屋の中で、何かにうなされるような声がするのです。
気のせいかと思いそのまま寝ていると、また同じような声がしました。
仁のうなされている声でした。
精神的に不安定な気持ちが、夜の闇と共に蘇ってきたのでしょうか?
そのときの私のとった行為は、いまだに理解できません。
何のためらいもなく、仁の布団の中に滑り込むように入っていきました。
涙に濡れた仁の顔を見ると、悲しさと愛おしさで力いっぱい抱きしめてあ
げました。
仁の不安な気持ちを少しでも和らげてあげるには、これしかできなかった
のです。

いつのまにか、仁の安らかな寝息と体温を感じながら寝入ってしまいまし
た。
時間の経過がわからなくなっていました。

不安な気持ちと安堵の気持ちが交差するなかで、夢をみていました。
主人との新婚生活のころの夢でした。
私にとって、主人が始めての男性でした。
あの頃は、お互いが愛に満ち溢れて幸せでした。
二人は、夜になるのが待ちどうしかった。
夜の性生活が愛の証でした。
受身ではありましたが、セックスの快感に自然と身体が反応するようにな
っていました。
愛される女の喜びと、幸せを知りました。
お互い疲れを知らない愛の営みが、すぐに子供を授かることができまし
た。
この幸せは、永遠に続くを思っていました。
現実の生活は、始めての子育てに、体力も神経も使いはたしていました。
主人も仕事に追われ、帰宅時間も深夜に及ぶことがありました。
気がつくと、夜の性生活も数えるほどになっておりました。
口げんかも絶えませんでした。
お互いが振りかえる余裕がないほど、子育てに、仕事に追われる日々でし
た。

今見ている夢は、新婚生活で幾度も経験していたのと同じ感覚です。
いいえ、夢ではありません。
今ここで起きているのは、現実の世界でした。
浴衣の前がはだけ、乳房をむき出しにされて、乳首を吸われているので
す。
しかもあろうことか、浴衣のはだけた太ももに硬い熱い波打つものを感じ
ます。
そう、ここには私と仁しかいません。
このまま寝たふりをすべきか、いさめるべきか迷いました。
少しのためらいのときが、私を心地よい夢の続きに連れ戻してしまいまし
た。
いいえ、本心はそうなることを自ら望んだのです。
それほど自然な成り行きだったのです。
仁の手によってはだけた浴衣の帯を解かれ、最後のショーツもとりさられ
ました。
まだ子供だと思っていた、この手馴れた扱いに戸惑うばかりでした。
明らかに女性経験のある動きでした。
一つ一つの所作が、すでに私の身体の反応を予知しているかのようでし
た。

主人との夜の生活がなくなってから、もう何年経ったでしょうか?
主人しか知らない私ひとっては、たとえ息子であっても二人目の男性で
す。
たとえ最後までいったとしても、女性としての役目を果たすことができる
のか?
この場から逃げ出したいほど不安でした。
しかし、それは杞憂にすぎませんでした。

なすがままの扱いに身をまかせていると、忘れさった女の喜びを呼び戻し
てくれました。
顔が上気して赤らむのを感じながら、女の部分も自然と潤ってきました。
押さえきれない感情の高まりが、とうとう仁と目を合わせてしまいまし
た。
赤く染まった恥じらいの表情を浮かべて、すがりつくような目で頷いてし
まったのです。
そっと導かれたその手の先には、主人とは比べ物にならない逞しい物があ
りました。
薄明かりのなかで、はじめてみる仁の男性器に畏敬の念をいだきました。
あんなに大きなものが私の中に入ることができるのか、絶対無理と思いま
した。
仁が、私の両膝を広げながら腰を入れてきます。
そして、静かにそれを私の入り口にあてがいました。

「仁ちゃん、乱暴にしないでよ・・・やさしくしてね・・・」

私のなかから湧き出た潤いの液は、それを受け入れるには充分すぎるくら
いの量でした。
入り口にあてがわれた亀頭が、滑らかに入ってくると思っていました。
めりめりと裂けるような痛烈な痛みを感じました。
何度か試みるたびに、その痛みに腰が引けて抜けてしまうのです。
気持ちでは、恐怖心よりも息子の物を受け入れる喜びのほうが勝っていた
のに。
あまりの痛みに、大切な仁の物を受け入れることができないもどかしさに
涙がでました。
久しく女として必要とされなくなった錆びついた体と、加齢からくる女性
の機能の低下は、やはり無理なのかとあきらめてしまいました。
私の異変に気づいた息子は、これ以上無理強いはしませんでした。

「お母さん・・・だいじょうぶ・・・だいじょうぶ・・・?」

母として女として、仁の望みを叶えることができなかった矢先の現実に、
心も体も打ちのめされてしまいました。
仁の胸に抱かれたまま、涙が止まりませんでした。
ふと気がつくと、そのまま眠ってしまったようです。
仁は、眠らないで、ずっと抱いてくれていたようです。。
子供のころと変わらない優しい心に、私のほうが慰められていました。
仁にすまない思いと、このままでは終わりたくない気持ちが交差するな
か、私をとんでもない行為に走らせたのです。
おそるおそる震える手で、大切な物を口に含んだのです。

主人から要求されてもできなかった行為でした。
今思うと、その方法すら知らないのに、なんて無謀な行為だったのでしょ
う。
ただ、喜んでもらいたい、気持ちよくなってもらいたいの一心だったので
しょう。

口いっぱいに広がった亀頭を、舌で舐めあげるようにして太さと形を確か
めました。
仁もそれに呼応するかのように、私の下半身に顔を埋めました。
熱い舌先が、私のいり口をなぞるように何度もいききしました。
そして、ときおり内からあふれる液をすくいとるように舌先が深く入って
くるのです。
かき出されるたびに今までの痛みは消え去って、新たに湧き出る潤いが身
体全体にしびれるような快感を呼び寄せてくるんです。
もう恐怖心どころか、身体の火照りを高鳴る心臓の鼓動と共に全身で感じ
ました。
もう、仁の手が身体のどこにあたってもピクリと反応するのです。
体勢を変えた息子の物が、先ほどと同じ体勢で私の下半身にあてがわれま
した。
先端が入って来るのを感じます。
痛がるのを心配してか、亀頭だけがゆっくりと入ってきます。
充分に潤った下半身に、先ほどの痛みとは違う気持ちよさを感じました。
中に入るのをためらうかのように、いつまでも入り口を往復しています。
あまりの気持ちよさに、もっと奥に欲しいと、心のなかで叫んでいまし
た。
じらされた身体が、私の知らない淫乱な女を目覚めさせてしまったようで
す。
とんでもない母親だと思う反面、今の快感に我慢できませんでした。
とうとう、両脚を仁の腰にからみつけて、両手で腰を引き寄せてしまった
のです。
喘ぎながら、湧きあがる気持ちよさに、もっと奥に欲しいと耳元でつぶや
いていました。
仁の腰が、中心をめがけて落ちてきました。
恥骨に強い衝撃を受けました。
同時にそれが、私の子宮口に激痛をあたえました。
正直、貫かれた恐怖心もありました。
そこに感じる痛みは、すべてを受け入れることができた満足感が、いまま
で経験したことのない快感に変わっていきました。
まるで仁の物を私の子宮が、すべて飲み込むのではないかと錯覚するほど
の快感でした。
私は、はしたなくもその動きに応えるよう腰を振りながら喜びの言葉を発
していました。
やがて穏やかな波間から、大きなうねりが生じてきました。
動きが激しくなるにつれ、それに応えるように大きな喜びが、私の体に表
れてきました。
無意識に、身体の内側から小刻みな震えがはじまったのです。
脳天を突き抜ける快感が、頭の中を真っ白にして、思考することをやめて
しまいました。

「お母さん・・・お母さん・・・いきそうだ・・・だめだ・・・もうだめ
だ・・・」

仁の言葉も耳に入りません。
ひたすら、その快感に身をまかせていました。
仁のものが、子宮口で、はじけ飛ぶのを奥で感じました。
受け入れた物を一滴でも残すまいと、無意識に膣内が脈動を繰り返しま
す。
駆け巡る快感に、気が遠のくのを感じながらもうこのまま死んでもいいと
思いました。
気がつくと、すっかり朝を迎えていました。
一瞬、あの夜の出来事は夢ではないかと思いました。

それから数ヵ月後、仁は自ら命を絶ちました。

深夜、仁からのメールを受けたとき、既にどうすることもできませんでし
た。

親より先立つ不幸を許してください。
生まれてきた時代が悪かったようです。
この世にどうしても馴染めませんでした。
でも、僕はお母さんの子供に生まれてよかった。
また生まれ変わることができたら、お母さんと一緒に生きたい。

子供を亡くしてから、それを超える不幸に巡りあうことはありません。
もう、あのころの幸せもありません。
ただ老い行く自分をそのまま受け入れながら、死ぬまで供養をしていくだ
けです。

 
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4
投稿者:シケタ ◆mhtalBqRXA
2014/09/13 20:46:30    (E4.24Rsb)
書きたい事だけ書きます
自分の事はどうでも他の方には特につらい思いを
された方にはハッピーエンドが訪れて欲しいと思ってしまいます。

痛く感動しました
ありがとうございます
近々母親の夢を見られそうな気がします。
3
投稿者:(無名)
2014/05/15 21:17:25    (OSYNQxWt)
九重は行ったことはない。芹洋子の坊がつる讃歌は好きなんだけど
2
投稿者:せつ
2014/05/15 09:06:47    (VhMEKKsv)
九重は独りでよく参りました。お話しを読みながら思いだしました。美しい描写に感動しました。ただただお悔やみ申し上げます。
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