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2024/05/29 09:45:25 (wU5o3/IV)
昭和も終わるころ小生は大学を卒業して就職した。親元を
離れ地方都市の会社に赴任した。二浪してたのでそのとき
小生は24歳になっていたが童貞だった。性欲は人並み以上
にあったが女縁がなくオナ専だったので女性に対する免疫
無し状態だった。赴任先の会社には鳶山ツユ子という女性
庶務課の事務員がいて赴任早々、住居の案内、会社内の案
内、簡単な研修を担当してくれてた。彼女はそのとき30歳
一歩前のお局的存在で他の若手女子からは煙たがられてい
るようだったが、女に免疫のない小生にとっては魅力的な
女性に見えてしまった。彼女の方も、小生が6つも下とい
うことで弟みたいな感じがするといろいろ面倒を見てくれ
るようになっていった。それで、休日が一緒になると彼女
の買い物につきあったり食事をしたり映画を見にいったり
するようになっていた。梅雨が明けたころ会社の納涼会を
やることが恒例だったようで、その準備に小生も駆り出さ
れた。リーダーは庶務課の彼女が務めてるようで、新入り
の小生はなにかと使われた。その会も無事終わって片づけ
の手伝いをしてた時、ゴミの最終処理をしていた私のとこ
ろに来て言った。「本当にご苦労様でした。小間使いみた
いなことやらせちゃってゴメンね。落ち着いて飲み食いで
きなかったんじゃない?」と聞かれたので、正直に、「は
い、バーベキューなんかも焼きあがる端から持ってかれち
ゃって、なかなか。ま、新入りですからしょうがないす。」
と返すと、「わたしも裏方で、ほとんど食べれなかったの、
よかったら、これから、夕食、行かない?」
小生はなんか嬉しくなって「はい!おともさせていただき
ます!」と体育会系のノリで直立不動で敬礼して答えた。
それが妙に受けて、街までのバスの中で思い出し笑いされ
た。とりあえず回転ずしで腹ごしらえをして、彼女の行き
つけだという居酒屋にいくことになった。田舎の街にして
はしゃれた感じの店で居酒屋独特の喧騒がない、個室居酒
屋でちょっと緊張した。「ここ、高いんじゃないですか?」
と聞くと、そうでもないとのこと。注文をとりにきた店員
に「いつもの、盛り合わせで二人前と、ジョッキ二つ。そ
れと酎ハイのセットでおねがい。とりあえずそれで。」と
慣れた感じ。いつものって、ここなじみなんですかと、こ
この主人の奥様とは学校で同期だったとのこと。
適当につまみながらアルコールも入って、いろいろ話が盛り
上がって来たころ、小生の目には、鳶山ツユ子が妙に女っぽ
く見え始め、口数が少なくなってしまった。そんな時だった
彼女が話題を変えるように言い出した。
「わたしももう30になるのよねえ。君からみたら、オバサ
ンだわよね。」
「そ、そんなことないですよ。きれいだし・・」
「アリガト。お世辞でも嬉しいわ。ところで、一人暮らし
だいぶなれたかしら?」
「慣れました。」
「なんか、困ってることとかないの?」
「とくには・・・」
「そうなの? あっちの方、大丈夫? 彼女とかいなさ
そうだし」
「ええっ!!あ、あっちって、どっちすかぁ」
思わずスッとんきょな声を上げてしまった。
「どっち、って決まってるじゃない。もっぱらこれ?」
と手を軽く握って上下に振って見せた。小生は硬くなっ
てうつむき加減で黙ってしまった。すると
「君、童貞でしょ。」
いきなり切り込まれあたふたしたところからすべてが始
まった。

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