あいつは俺を置いていかないって何回も何回も言ってくれた　殴らないとも言った
　俺がおかしくなるたびもう怖いことはないんだって何度でも教えてくれる　拓斗
が俺のことで自分を責めたり歯がゆく思ったりしてるのも最近知ったけどそれでも
あいつは俺を嫌いだとは言わなかった　ゆっくり時には佇むみたいにあいつは俺を
待っててくれる　あいつが悲しいと俺にもわかる　拓斗は俺を気遣いすぎて自分の
痛みとかそっちのけにするから可哀想になることもある　俺がそう思うの見越して
いつも俺が気にしないようにってたくさん言葉をくれる　俺は俺が出来る精一杯で
答えたい　拓斗が幸せになるなら俺のこの先の幸せが全部なくなってもいい　愛し
てるってそういうことだと思えるようになったのはあいつが俺を暗くてﾄﾞﾛﾄﾞﾛした
ところから連れて行ってくれるからだよ　俺が悲しいと拓ちゃん筒抜け状態だし
（笑）　拓ちゃんを愛してる

拓斗のことは最初から知ってし俺最初あいつが男のﾌﾘした女だと思ってた（笑）な
んだかんだで最初のうちに嘘ついてねーだろうなって思ったんだけどなんでだった
か実は忘れた（薄情？）俺は人に愛されるとかそう言うの正直言って怖い　潤のこ
ともあるしそれ以前に俺は人としてなんかが足りないんだと思ってたし仕方ないと
思ってた　だからな好きとか愛してるとか言うと全部終わる気がして男同士は友達
が一番いいと思ってたし好きだなんていわなかったし俺の最上級は「嫌いじゃな
い」程度だった　皆俺のこと助けてくれたすごく親身になってくれたそれに順位な
んてつけられないけど拓ちゃんが特別なのはどうしてなんだろうな　俺にもよくわ
からん　けど愛したり愛されたりが怖いものじゃなく大切だって思う気持ちがして
ることなんだっていうのが痛いほど伝わってきたよ　拓斗が辛い時その辛さを半分
にしたいって思ったし俺がつらいときは拓斗は全身でぶつかってきてくれる　助け
起したり一緒に落ちてきたりなだめたりたくさん俺が満足するまで愛してるってい
ってくれる　こんなに愛したままでいさせてくれる拓斗は俺にとって大切な仲間っ
ていうより愛しいって言っていいと思うんだよ