サブからの宣戦布告されたんだ･･。
チェリーは「受けて立つ！」と言うよりは、お姉さましか眼中にないよね･･。＾＾
お姉さまからのご褒美に期待をしている『王者チェリー』が防衛するか･･
はたまた、チェアマンからのご褒美？があるかもしれないサブが勝つのか･･。
チェリー　くれぐれも体調は万全にねー･･。
チェリーの準備が整っていれば結果は思い通りなるよ･･何事も･･。
即ち『結果は後から付いてくる』はずだよ･･頑張って･･楽しんで･･。

来週、試験だよー。
サブから手袋が投げつけられたよ。
「会長、今度の試験は勝たせていただきますから。」
サブの頭から湯気が出てるのが見えそうなの。
楽しいね。
お姉様の奴隷犬と自他共に認めるエリート人間の正々堂々の勝負だ。
負ける心配より、またお姉様から喜んでいただける機会が来たって嬉しく感じます。
チェリー、油断はしてないつもりです。
試験範囲からなら、どんな問題でも解けます。
数学の応用問題がどうでるかとっても楽しみ。
なんだか異常な興奮状態です。
３年生の中で、チェリーとサブとチェアマンの誰がトップを取るのか予想合戦しうそうです。
１位の予想は、チェリー４、サブ４、チェアマン２だって。
今日の朝の、お姉様のお言葉。
「チェリー、試験の成績が良かったらご褒美にいっぱい虐めてあげる。」
わー、すっごく楽しみ。ドＭ犬チェリー頑張ります。
「その代り、成績が悪かったら・・」
悪かったら・・？
「やっぱりお尻ペンペンだね。」
嬉しい。どっちにしても可愛がって頂ける。
我ながら、合宿前の悲壮感はどこに行ったんだ。
今日もお姉様さえいらっしゃれば明るい競犬チェリーです。

お姉様、すっかり良くなりました。
念のため、昨日の夕食まではおかゆにしたんだけど、全部食べてくださいました。
お姉様が治れば、チェリーは無敵だぞ。
昨夜で試験範囲全体の見直しと重点の再確認すべて終了。
不思議に教科書、問題集の内容が頭にちゃんと残ってるの。
去年、お姉様の奴隷にしていただいてから、チェリーは何か別の人間に変ったみたい。
睡眠時間も食事の量も減りました。
でも、全然疲れないの。
あと、お姉様に関係することを除いて、欲も無くなってきた。
成績も生徒会活動も、お姉様に誉めていただきたいためなの。
自分自身では、何が欲しいとか、何を食べたいとか、あまり感じなくなりました。
修行してるわけではないのに、お坊さんみたいな感じです。
良いことなのか悪いことなのか分からないけど、お姉様さえいらっしゃれば良いの。
それだけです。

お姉様、感染症じゃなかったよ。
扁桃腺炎と胃腸炎だって。
お医者様で点滴打っていただき大分治まったみたい。
チェリー、学校休んで、ずっとお姉様の看病させていただきたかったの。
そうしたら、お姉様からすーごく叱られました。
「私の奴隷たる者が、私の病気が気になって、やるべき職務を放棄するとは何事だ。」
「私の事を気にするのは良いよ。しかし、気につつも任務は完ぺきに果たせ。」
看護師さんが何人もいる病室で、大声で言われちゃいました。
チェリー、キャインキャイン。ご主人様に叱られた子犬状態。
涙を堪えながら病院を出て学校に行きました。
お姉様のおっしゃる事はもっともです。
お姉様のお身体が悪いからって、何も手に着かない子にお姉様の奴隷の資格はないよね。
チェリー、分かってるの。分かってるけど授業中に涙が出てくるの。
お姉様、苦しくないですか？吐き気は大丈夫ですか？
チェリーが具合悪くなれば良かったのに。
放課後の生徒会でも意識が飛んでました。
新聞部部長が喚いてる。交番訪問に連れて行かなかったから。
チェリー、何か答えてるんだけど自分が何を言ってるか、自分で分かってない。
いつの間にか、交番のお巡りさんを学校に呼んで防犯講話してもらおうって事になってる。
いいや、どうにかするさ。
とにかく早く帰りたいのよ。
お姉様のお顔を見たいの。
やっと終わって、お姉様がいる病院に走りこみました。
案内でお姉様の病室を聞くや、エレベーターじゃまどろっこしくて階段を4階まで駆け上がりました。
４人部屋だ。ここにお姉様がいらっしゃる。
扉を開けるや、奥のベッドに寝ておられるお姉様を発見。
起きておられる。点滴もしてない。顔色も良いみたい。
飛びついちゃいました。
お姉様、お姉様、いかがですか？もう、大丈夫なんですか？
お姉様、一瞬笑いかけてくださったけど、すぐ怖い顔。
「チェリー、病院だよ。静かに。」
「他の方に御挨拶しないか。悪い子だ。」
良かった。いつものお姉様のお声だ。
はい、お姉様。チェリーが悪うございました。
皆さん、お騒がせして申し訳ありません。
姉がお世話になっています。ありがとうございます。
同室のおばあさん、驚いた声で言いました。
「これはまた、しっかりした躾けをするお姉さんだね。」
「妹がご迷惑をおかけしました。」
「いえいえ、お姉さん思いの可愛い妹さんだね。」
チェリー、嬉しさと恥ずかしさで、お顔真っ赤。
お姉様は、明日の朝、先生の診察の後、退院できるそうです。
本当に良かったです。
帰りに、ナースステーションの看護師さんに聞かれました。
「朝、お姉さんが、私の奴隷とか言ってたけど、どうゆう事？」
どういう事って聞かれても、「その通りです」としか言いようがないんですが・・。
とにかく良かったです。
今晩の勉強は捗るぞー。

チェリー　伏線張るなんて守りの策士だね･･。
何事もなければ、それに越したことはないが
相手がチェリーに粉を掛けてくるようなら
『触らぬ神に祟りなし』を体感して
学んでもらうしかないよね･･。
あとはゆっこちゃんからの情報を基に戦略かな･･。
諸葛孔明ばりの策を講じるチェリーになっちゃう･･？
チェリー　不安な気持ちを一人で抱え込まないでね･･。
ベータは先日の現場にいたんだから、チェリーの真意を汲み取ってるんじゃないの･･。
中間試験は来週からかな･･いろんな意味で邪魔しないでほしいよな･･。