−−−莉奈母へメッセージ−−−
【今、宙斗さんと一緒です。このままお家に行くので夕飯1人分多くお願いします。】
(一応ね…、言わなくても作っちゃうだろうけど…。)
宙斗が会計を済ませると「逆にすません。」と言うとそのまま電車へ。
「混んでますね…。」
ケーキ大丈夫かな?と思っていると宙斗は網棚にケーキとビジネス鞄を置き莉奈と正面合わせ。
(何か恥ずかしいなぁ……。)
「キャッ!」
押された弾みに宙斗の胸の中へ。
「今日はいつもより混み合ってます。」
(どうしよう、こんなに密着しちゃってる……、宙斗さん、不快に思ってないかなぁ?)
宙斗の身体に本当にすごく密着、抱きついてるのと変わらないし、押され宙斗に胸が当ってしまっている。
押されたり、電車の揺れで離れたりと大きさ、柔らかさを宙斗に伝えてしまっている。
(やだ…、何でこんな時に痴漢?……誰かお尻触ってるよ。
どうしよう…、宙斗さんに言うべきよね?)
宙斗を見上げ小声で「誰かお尻触ってるかもしれません。」
混み合い過ぎて痴漢か仕方ないことなのか判断出来ない。
すると宙斗が極力触らないように莉奈の臀部へと…。
やはり混み合いと揺れで宙斗の手がお尻に触れる、時折、手の大きさが判る。
(恥ずかしいけど宙斗さんじゃない人には触られたくないから……。)
車内アナウンスが隣の路線での遅延で混み合ってるとのこと駅のプラットホームにいる時には気づかなかった。
密着したまま地元駅へ。
「宙斗さん、すみません、かなり体重預けちゃいました、重かったですよね?」
−−−永瀬家−−−
莉奈父が帰宅をすると莉奈母がキッチンに居る。
莉奈父「ただいま、ん?忙しそうに動いてるな?」
莉奈母「莉奈ちゃんが岡田さんを連れてくるみたいでプラス分の用意です。」
莉奈父「宙斗くんが来るのか、ならウィスキーを用意しないとな、今日は頂き物の◯◯◯◯だろ?」
莉奈母「えぇ、なので副菜を少し足せばいいだけなので。」
−−−帰宅中−−−
「電車の中で話せなかったですが…、生田さんに名前で呼ばれるほど親しくありませんし呼ばれたくありません。
…宙斗さん、ふたりのとき私のこと〝莉奈〟と呼んでくれませんか?
あっ、父と母の前でなければふたりじゃないときにも〝莉奈〟って呼んでほしいです。」
そんな話をしていると自宅前へ。
インターホンを押すと今日は莉奈父が出迎える。
莉奈父「莉奈、お帰りなさい、宙斗くん、いらっしゃい。
明日休みだよね?今日はとことん付き合ってもらうよ。」
自宅へと招き入れる。
莉奈母「莉奈ちゃん、お帰りなさい、着替えてきて手伝って頂戴。
あなたは冷蔵庫のおつまみを出してくださいね。」
ルッコラとじゃこの冷や奴とじゃがいもの梅風味サラダがダイニングテーブルに並べられる。
続きます。
莉奈父「宙斗くんは莉奈の隣だな。」
前回、宙斗が来た時にはなかった来客用の紺の塗り箸になっている。
宙斗のために新たに購入されたものと推測される。
莉奈母「今日はいいお肉頂いたからすき焼きにしたのよ。
それにしても莉奈ちゃん、どうしたのかしら?」
−−−莉奈部屋−−−
「部屋着、何着たらいいかなぁ?宙斗さんが可愛いと思ってくれる部屋着…。」
クローゼットを空けて悩んでいると莉奈母がやって来る。
ノック後、入ってくる莉奈母。
莉奈母「莉奈ちゃん、具合でも悪いの?」
クローゼットの前で悩んでいる莉奈を見て苦笑しながらそこは溺愛する愛娘のために選んであげる。
「これ、お母さんがあまり好きじゃないって言ってた洋服だよ?」
莉奈母「いいから、それにしなさい。(これ着た莉奈ちゃんをどう見るかしら?)」
莉奈母が選んだのは青と白のチェックブラウス・ワンピースの膝丈上のものだった。
「足見えちゃうけど大丈夫かな?」
莉奈母「これでいいのよ。(親の前で莉奈ちゃんを褒めるか、見過ぎないか確かめなきゃね。)」
着替えるとダイニングへ、もう用意が終わっておりお酒の準備も万端。
「お待たせしまってごめんなさい。」
莉奈父「宙斗くんが来たから服に悩んだんだろう?」
「お父さん!」
−−−佐野准一マンション−−−
准一「宙は今日はデートか?メシ、サカモトに行くか。
宙に写真でもいいから彼女の顔見たいとメッセージ入れておこう。」
【宙、彼女とデートかよ。俺のメシがない!笑罰として彼女の顔見せろよ。今日の写真でいいぞ。
メシ食い損なうとあれだからサカモトに居るわ、宙も帰り寄れれば来いよ。】
−−−サカモト−−−
こんばんは〜と姿を見せたのは今、たった今噂をしていた藍。
藍「大将、来ちゃいました。本当は莉奈と来たかったんだけどアイツが居たらと思って…って鮮魚店主さん、この辺りにお住まいだったんですね。
市場からあまり離れてないいい場所ですよね〜。」
坂本「三宅さん、いらっしゃい。
よく来てくれたね、って鮮魚店主が言ってたの三宅さんのことだったのか、そりゃー納得だわ。」
鮮魚店主「大将、藍ちゃんと知り合いだったの?!」
藍「知り合いと言うか私の親友の恩人ですね。」
精肉店主「その娘が市場の美人さんか…。」
八百屋店主「噂になるのも納得だわ。」
大将「ほら、ボォーってしてないでお通しとお品書き渡す!
ごめんね、三宅さんに見惚れてるのが俺の息子だ。」
坂本息子「見惚れてなんてない!綺麗な人だ…。
俺と付き合ってください!」
藍「ごめんね〜、未成年とはちょっとそれに私、25歳よ?
アナタ、高校生でしょ?」
坂本息子「高3です!でも!恋愛に歳はないと思います!」
藍「高校卒業して大学に入ったら考えてあげるわ。」
坂本息子「本当ですね!父ちゃん、俺勉強頑張るよ!」
ーーーーー永瀬家へ向かう途上ーーーーー「帰り時間にあんなに混んでるなんて、本当に珍しいね。列車遅延じゃ仕方ないと言えば仕方ないんだけど。(小声)さっきはごめん、ガードするためとはいえ、莉奈ちゃんのお尻触ることになっちゃって。正確には分からないけど、僕がガードしてから、意識的に伸びて来るては無かったと思う。莉奈ちゃんが訴えてくる前に感じた手が、痴漢じゃないとも言えないんだけど…それは嬉しいけど、呼び捨てちゃって良いの?じゃあ、り…り・・・莉奈。」少し紅くなりどもりながらも、莉奈の事を始めて呼び捨てで呼ぶ宙斗。ーーーーー永瀬家ーーーーー莉奈がインターホンを押すと莉奈父が出迎える。莉奈父「莉奈、お帰り。宙斗君よく来たね。」莉奈母「お帰りなさい、莉奈ちゃん。岡田さんもようこそ。今料理ができますから上がってくださいな。」莉奈母が調理の手を休めて、顔を出す。「こんばんわ、すいませんお邪魔します。とその前に…先日はごちそうさまでした。これ長らくお借りすることになっちゃって。」空き容器が入った手提げ紙袋と、シフォンケーキが入った手提げ袋を手渡す宙斗莉奈母「あらあら、お気遣いいただいちゃって、すいませんねぇ。(容器は洗ってあるみたいだし…手土産も持参。。認めるしかないのかな…あとは、莉奈ちゃんの事を欲望の目で見過ぎないかどうか。男である限り多少はあるでしょうけど、行き過ぎはちょっとね…)私は料理仕上げちゃいますから、あなた(莉奈父)岡田さんをご案内してくださいな。莉奈ちゃん、着替えて手伝ってちょうだい。」ーーーーーサカモトーーーーー坂本と藍、鮮魚店主・精肉店主・青果店主が話しているところに、准一「大将、こんばんわ。」佐野純一が入って来る。坂本「おっ、准ちゃんいらっしゃい。」鮮魚店主・精肉店主・青果店主「「「准ちゃん、どうも、こんばんわ。」」」准一「皆さんお揃いですねぇ(笑)」鮮魚店主・精肉店主・青果店主に答えてから、坂本に向き直り、准一「宙の奴いないみたいでさ、飯ないんだわ。何か食わせてよ。」藍「(えっ、宙って宙斗さんの事?この人誰なの?)」坂本「そうなんだ。残業かな?宙ちゃん。」准一「どうなんだろうね。この前話した時好きな人出来たとか言ってたから、もしかしてデートだったりして。」藍「(ちょ…ちょっとデートって……相手が莉奈だったらいいけど…先ずは莉奈が今どこに誰といるか確認しなきゃ。)」【莉奈、あんた今どこに誰といるか答えて。】ーーーーー再び永瀬家ーーーーー莉奈父に促されるまま、ダイニングテーブルに。するとスマホがバイブでメールの着信を知らせる。「(誰だ?まあ後でいいか。)」料理が食卓に並び暫くしてから、莉奈と迎えに行った莉奈母が姿を現す。姿を現した莉奈は、ワンピースの裾から白い白磁のような、それでいて健康的な脚を伸ばし、サイズも少しピッタリ目なのか、胸が少し強調されている。眩しそうな眼をして一瞬凝視してしまう宙斗。「(莉奈って家ではこういう格好もするんだ。嬉しいんだが、親御さんの前では目のやり場に困るんだよな。迂闊なこと言えないし、黙ってるのが一番得策?)」慌てて目を逸らす宙斗。莉奈母「(気にはなってるみたいだけど長い時間凝視しないのもまあ合格ね。一言も無しってのは私的には減点対象なんだけど、付き合うのは莉奈ちゃんだし。」ーーーーー海斗マンションーーーーーシャワーを浴びおえた海斗と沙栄海斗「沙栄ちゃん、そろそろ夕ご飯に…」沙栄「作ってあげるって言いたいところなんだけど、食材なにも無いでしょ。」海斗「そういえば、料理しない(できない)から食材って食材買ったことないや。どうしよう……食材は後で買うとして、今日はこの前の居酒屋に行く?」沙栄「この前のって…あぁ座敷閉め切って、海ちゃんがおっぱい触ってきたとこか。あれあの時大将が入ってこなかったら、もっと行ってたでしょ(笑)大将この前のこと覚えてないかな?心配だな…」... 省略されました。
−−−永瀬家、ダイニング−−−
莉奈のスマホの着信音、月光花の音楽。
「ごめんなさい、藍ちゃんからです。
あまりこの時間に連絡来ないので気になるので食事前に返信しちゃいます。」
断ってからメッセージを見て藍に返信。
【何かあった?自宅に居るよ、お父さんとお母さんと宙斗さんが来てくれてるの。
これから食事だからスマホ見れないけど後で連絡するから内容だけ入れてね?急用だったらお家に電話して欲しいな。】
「宙斗さんもiPhone鳴ってましたよね?確認だけしたらいかがですか?」
莉奈父「そうだな、仕事関係なら急用かも知れないからな。」
莉奈母「この部屋着、藍ちゃんと色違いのお揃いなんだけど足が出るでしょ?
だから余り私、好きではないんだけど岡田さん、やっぱりこれは莉奈ちゃんに似合わないわよね?(可愛いのよ、可愛いからこそ見せたくないのよ。
岡田さん、どう答えるかしら?)」
(似合わないならお母さん、どうして…あっ!宙斗さんのこと試してるんだ…、心配してくれるのは有難いけど私もう25よ…。)
−−−居酒屋サカモト−−−
藍「(大将が宙ちゃん、言ってるから宙斗さんのことよね?)
大将、この方は?」
坂本「三宅さん、あー、宙ちゃんとアイツの従兄の准ちゃんだよ。」
准一「初めまして、何か宙とアホがご迷惑かけたようですね。」
藍「アホ!アハハハ……、確かにアイツ、アホだけど身内にもアホと思われてるんだね〜。」
准一「うん、〝アホ海〟〝宙の出涸らし〟って言われてるよ。」
藍「ごめんなさい、連絡が…。」
iPhoneを確認して安堵の表情を見せる藍。
藍「良かった…、宙斗さん、莉奈と居るわ。」
准一「(莉奈?あー、宙が狙ってるってた女か。)えっと…、その莉奈ちゃん?莉奈さんは可愛いの?」
藍「気になっちゃいます?」
精肉店主「大将、あの娘?」
坂本「そうだな。」
精肉店主「可愛いな。」
八百屋店主「可愛いだけじゃ表現出来ないな、庇護欲そそられる感じの娘だよ。」
准一「宙の従兄として会ってみたいもんだな。(へぇー、他人にこんなに言われるってことは余程なんだろうな、覗くのはどうやる?)」
鮮魚、精肉、八百屋店主「「「今度は話しでもしたいよ。」」」
笑い声が響くサカモト。
笑い声の中のスエット姿の海斗と紗栄が入店してくる。
坂本「いらっしゃい…って海ちゃんか。」
海斗「海ちゃんかって駄目なのか?」
坂本「誰にも絡まず大人しくしといてくりゃー座敷に行きな。
(小声)三宅さん、隠れて!」
藍が身を潜めると気づかぬまま座敷入る海斗と紗栄。
坂本「注文取ってくるわ、三宅さん、海ちゃん、まだ莉奈ちゃんのこと諦めてないみたいだから女との話聞いてて?」
三宅「諦めの悪い男!莉奈が許しても私が許さないわ!えっ?えっ?これから何が起こるの?」
鮮魚店主「藍ちゃん、聞いてな、酷いよ…。」
続きま
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