「なんだか無性に気になる…」
「ねえ、ちょっと見に行ってみよっか!まだ休憩時間平気だよね?」
結局私達は好奇心に勝てずに見に行くことにした。
「だいたいさあ、マル君はこれから出勤なんだよ?つまり由那さんに会うために早く来てる訳でしょ?怪しくないはずがないよ…w」
言われてみればそうだ…
なるべく落ち葉などで足音を立てないように登っていく…
二人がどこに陣取っているかわからないからだ。
それでもあまり上の方まではいかずに場所を特定できた。
二人も私達同様、東屋を利用していたのだが、そこは周囲からはかなり死角になる場所にあった。
いかにも密会する男女が選びたくなるスペースだ。
そこで二人は熱い抱擁を交わしキスをしていた。
私達はお互いに顔を見合わせて黙った…
比呂美さんが指を差しあそこまで回り込もうと合図してきたのは、向こうからはバレにくいけど近いからだ。
あとで聞くと会話も盗み聞きしたかったかららしい。
私達は屈んでゆっくりと慎重にそこを目指した。
由那さんは物静かであまり徒党を組まない人だ。
旦那さんがパイロットだという話だ。
子供はいない。
けして人目を引く美人ではないが、しっとりとした雰囲気は色っぽさがあると、女の私が思うほどだ。
それにプロポーションも何気にいいのだ。
巨乳ってほどの大仰な感じではなくグラマーって感じ。
(それは麻里さんにも共通している)
そんな由那さんがどちらかといえば積極的に求めてるように見えた。
麻里さんとの話を聞いた後だから、余計略奪的に見えたのかもしれない。
二人は相当熱烈なキスをしていた。
これを途中で中断できるのかってくらい。
私の休憩時間終了も徐々に近づいていた。
私は比呂美さんの耳元で囁いた。
「比呂美さん残って見届けますか?」
私は腕時計を指さして時間を指摘した。
見たいけどさすがにひとりは嫌だと一緒に撤収することになった。
帰りも静かに音を立てないように配慮して場を離れた。
さすがにここまで来たら大丈夫って場所まで来ると、私達は手を取り合ってバタバタ騒いだ!
「今夜、マル君由那さんのとこ行くみたいだね」
「聞こえました!経緯はよく聞き取れなかったけど、何て言ってたか聞こえました?」
「いや、なんか、由那さんがトイレ行くって誘ったみたい?…つまりさあ、マル君をあのままバイトに向かわせるのは不憫だと思ったんじゃない?」
つまりは射精はさせてやろうとした訳か…
「でもマル君が初めてがトイレでいいんですか?みたいに尋ねてたから、まだ二人は最後まではいってないんじないかな?」
「ああ、そういう!」
「で、由那さんが今夜ならひとりだからと誘う流れだと思う…」
「うわやばっ…」
二人が裸で絡み合う映像が脳裏に浮かんだ…
「しかし、まさかここまで予想が当たるとは…」
比呂美さんもさすがに興奮は隠せない。
早速お読みいただきありがとうございました…
なにぶん慣れないものでゆっくりペースになるとは思いますが、ふと思い出した時に覗いてみて貰えたら幸いです…
➰➰➰➰
少し続けます…
比呂美さんとはあとでメールしますと店の前で別れた。
比呂美さんは軽自動車で通っている。
5分やそこらの距離らしいが、絶えず道が空いているこの辺りで5分はなかなかの距離ともいえた。
マル君とはその後店で会ったがいつも通りだった。
少し機嫌が良さそうにも見えるのは今晩由那さんを抱くからか…
なんだかエロい…
今日は彼女が買い物に来てほしくないなあと思った。
不憫で見れない…
私はけっこう妄想癖があって、考えちゃいけないって思う事を頭の中で膨らませてしまうことがある。
もし、彼女が店に買い物に来て、たまたま森林公園に向かうマル君を見かけていたら、きっと後を着けるだろう。女性同伴なのだから。
そしてあの現場を目撃してしまったら!!
大修羅必至である。
しかも、かなりの年上ときてる。
いったい彼女はどんな反応をするだろうか?…
他人事だから想像すると不謹慎にニヤけてしまう。
ケッケッケ…
閉店間近になったころ比呂美さんが突然やって来たから驚いた!
お風呂上がりの濡れた髪にスウェット姿である。
どうやらどうにも気になったらしい。
ちょっとした買い物をカゴに入れて私のレジに来た。
「けっこう雨降ってるから送っていこうか…」
さすがに自転車を置いてバスで帰ろうかと思っていたので助かった!
送迎があるなら少し遅くなっても大丈夫だと、ファミレスに寄ろうと話がまとまった。
といっても車でけっこう距離はあるのだが、雨のドライブもおつなものだ。
「全然普通でしたね…麻里さんとかでさすがに慣れてるからとか勘ぐっちゃいます…」
「ねえ!…意外とああいう受け身の子って経験つんでるんだよ…確実に来るものから選択してるから無謀な玉砕とかがない…」
「なるほど…」
「雑食系なら私達の知らないところでもっとあるかもね。なにせ若者だから!」
比呂美さんが妙に老けて感じた。
「しかし、知ってる人間がこれから抱きあうってわかってるのって変な気分だね。公認されてるような関係は別だよ…」
「ホント…私なんか子供時代を知ってるんですよ!」
車の中から話は尽きなかった…
食事時を過ぎた田舎のファミレスは土曜日でも空いている。
私達は窓際の席に座ったが、暗くて通る車のライトやテールランプが景色みたいなものだ。
私は夕飯にハンバーグやらサラダバーやらとけっこう食べたけど、比呂美さんはデザートにドリンクバーのみだった。
タクシー代の代わりに奢ってあげることにする。
比呂美さんとはいつものように話は弾んだが、この日は何を話していても結局あの二人の話になってしまった。
それくらいメガトン級のネタだった。
「でもさ、例えばこれから帰ってマル君と一夜を共にすると想像するとさ……あ~なんかヤバイよねぇ!想像するだけでドキドキしてきた!」
比呂美さんは欲求不満丸出しとも取れる発言をした。
でも、私もそれはちょっと想像した。
やっぱりドキドキした。
「やっぱり朝までしちゃうのかな?…」
「うん…しますよ、たぶん…」
「そんなの忘れちゃったな…結婚してもホントに最初だけだよ…うちなんかはさ、まだ子供がいなかったからそれでもまだあった方かもしれない。でも、やっぱりしたくてしてる感じはもうないのよ。向こうが自分の体に飽きてるのがわかるのって、やっぱりこっちもさめるのよねぇ…」
なかなか深い含蓄があると思う。
「さっきのあの二人なんてさ、今がお互いに欲しくてたまらない時でしょ?しかも禁断だよ?障害があるから人間燃えるんだから!」
「ですよね…あの二人凄かったですよね、何か…あの続きを今頃してるのか…(顔赤)」
「旦那が急遽帰って来ちゃったら…w」
「ヤバイですよねぇ…(汗)」ケッケッケ…
「結婚はしばらくコリゴリだけど、男作りたくなってかちゃったよ…将来の展望とか関係ないから私も若い子引っ掛けようかな…」
比呂美さんは本当に実行しちゃいそうで怖いが、比呂美さんはあくまでフリーだからそれは自由だ。
「ネネちゃんもどうなの?いい人いないの?」
私は高校になって女子校になったので出会い自体がない。
バイト先で出逢った同い年の子は年増好きという、かわいそうすぎる私だった…
あれから私の中に起きた変化といえば、オナニーをしてる時にどうしても彼に抱かれる自分を想像してしまうことだった。
最初は考えまいとしても、してるうちに興奮してくるとやっぱり彼が頭を占拠してしまうのだ。
困ったものだがしかたない。
すべて私の中の事なのでバレなきゃいいのだ…
ケッケッケ…
それから2週間も過ぎた頃だろうか…
比呂美さんから家で女子会をしないかとお誘いを受けた。
しかも、お泊まりで。
別に行くのは支障はないが突然のお泊まりには何かあるのかと思ったら案の定だった。
とっておきのネタを披露するというのである。
これはちょっとお茶しながら話せるレベルじゃないのだと思った。
その週末は、一緒に仕事をあがり、買い出しをしてから比呂美さんの車で帰った。
もちろん家まで行くのは初めてだったしそれなりにワクワクしてきた。
比呂美さんの家は純日本風の大きな家だった。
(この辺にはよくある)
庭に何台車が停められるのか…
実際軽トラとワンボックスが停まっていた。
住んでいるのは両親のみ。
子供らは出戻りの比呂美さんだけ。
三人では広すぎるだろう。
あっ、かわいい柴犬もいた。
お客が珍しいのかやたらとすり寄ってきてかわいい…
もう老女だから元気さはないが…(笑)
お風呂は広くて檜だからぜひ入ったらとすすめられ、遠慮なくいただいた。
この辺は水も綺麗だから準温泉みたいなもので気持ちよかった。
持ってきたジャージに着替えて二階に上がる。
比呂美さんはほぼ二階を独占して暮らしてるらしい。
二階にも洗面所があるので、食事とお風呂以外はめったに下にはいかないらしい。
ご両親にも挨拶したけど、若い客人が珍しいようで歓迎してくれた。
二間続きの部屋を使うことにしたのは、隣に私用の布団がすでに敷かれていたからだ。
なんだか旅館にいるような気になる。
家が高台にあるので、前の廊下から見る夜景がなかなかキレイですっかり気に入ってしまった。
もう車には乗らないので比呂美さんは飲むようだ。
私もコップ一杯つきあった。
その方が比呂美さんも話を切り出しやすいだろうと思った。
すっかりリラックスし、そばに伏せてる犬の背中を撫でていると、「実はね…」
そう比呂美さんが切り出した…
「マル君としちゃった…」
「へえ…………?エッ?エエッ?したって比呂美さんが?」
「そう…」
私はギャーッと悲鳴みたいな声をあげてしまった。
つい何日か前だそうだが、やっぱりなり行き的に私には話しておきたいと思ったのだそうだ。
確かに私が逆の立場でも思ったかもしれない。
それから比呂美さんは順序立てて経緯を話した…
かいつまんで説明するとこんな感じだ…
たまたま同じ時間に上がりが重なり、休憩室で鉢合わせした。
何のてらいもなくたまには私とゴハン食べに行こうよ~!
奢ってあげるわよと軽く誘ったらあっさりオーケーしてくれたらしい。
こないだ私と行ったファミレスくらいしかないかなあと思ってたら、ちょっと手頃なダイナーみたいなお店があったのでそこにしてみた。
ログハウスの洒落た店で男女で行くなら断然こっちだろうとそうした。
夫婦でやってるお店は二組の家族連れのみで、ちょうどいい客入りだった。
暖炉があったりムードもいいから、私にも相手ができたらぜひ行くようススメられた…
本当なら雰囲気的には飲みたいところだが、運転があるのからなあとツライ胸の内を話すと、そこにホテルがありますよと言われた。
ホテルといってもラブホテルだった。
マル君は他意がなく発言したのかもしれない…
実際にホテルまでの数百メートルは飲酒運転しなければならない問題もある。
(ホテルはちょっと先の裏道を入るから鼠取りはいないだろうが)
でも、この発言を捨ててしまうのは惜しい気がしたので、あえてそうした事には触れずに、
「じゃあ、一緒に入ってくれる気あるわけ~?(笑)
まさか一人で行けなんて冷たいこと言わないわよねぇ…」
マル君は比呂美さんなら全然いいですよと答えたらしい…
幸い翌日は学校のない日だ。
比呂美さんも何の支障もない。
一気に具体化した若者との一夜の可能性に急激に胸が高鳴った!
運動会の50メートル走でだんだん順番が近づいてくる感覚に似ている。
「うん…言ったね!…もう却下させないわよ!
じゃあ飲もお!」
泊まったら何もないではすまないだろう。
飲むといっても景気づけ程度ですまそうと比呂美さんは思ったらしい。
比呂美さんはあえて、麻里さんや由那さんや彼女の事には触れなかった。
そんなのは後回しだ。
久しぶりに訪れるであろう人肌を味わう事が全てになっていた…
「それでそのままお泊まりですか…凄い…」
それ以外の感想などない。
久しぶりに入ったラブホテル。
しかも言ってみれば地元みたいなものなので、そこのホテル自体も初。
道端に設置された立て看板だけはやたら目にするが。
「かなりキレイなんでビックリした。しかもその割には安いの。都内の繁華街ならもっとボロくてもっと高い。」
そうなのか…
「受け付けが普通にオバサンと対面なんでちょっと焦ったけど…」
「部屋も空調が整っててBGMが流れてて感心した。プラネタリウムみたいな天井も良かったよ…」
入ってみたい…
順番に入浴して、せっかくだからと一杯だけビールを付きあわせて乾杯した…
ホテルの浴衣は病院で着るような野暮ったいものだったので、バスタオルを巻いて比呂美さんは浴室を出た。
それに習ってマル君も腰巻きバスタオルだったらしい。
「けっこう脱ぐと筋肉質だったよ。ゴツイ訳ではないから服を着てるとわからないけど…」
「フットサル部かなんかですよね?」
「そう言ってた…やっぱり腿の筋とかスポーツマン?そんな感じで脂肪感ゼロ!」
「比呂美さんもちょっとバスタオルの位置を下げて谷間を見せたりしたんですか?」
「バレた?!(笑)したした…!するよそりゃ。こっちはネネちゃんみたいな若さはないんだもん…」
「W…でもなんかこれからするのに、あえて溜めを作るその感じっていいですよね…」
「いいよねえ…W,ただ、やっぱり若くはないからガッカリされないかなとか不安もあった。」
「でも、マル君は元々そっち趣味だからそこは気にならないんじゃ?」
「そうなんだよね。それが勇気の源にはなったよ、正直…」
「最初はどっちからだったんですか?…なんか聞いてるこっちが緊張してきた…」
「いやあ、それがさ、話してる時に気づいたのよ。マル君の股間の変化に…」
「!!!」
「それ見たらさあ、恥ずかしながらスイッチ入っちゃった…先にベッドに入ってバスタオルを外して落とした」
「クゥ~!…」
「そしたらマル君もベッドに来たから横にずれて入れるようにした…同じようにバスタオルを外して落としたから、すり寄って抱きついてどちらからともなくキスして始まった…」
もはや私の知るマル君ではなかった…
やはり生で聞く臨場感は凄い…
「恥ずかしながらさあ、お腹の辺りにアレが当たるじゃない?…凄く熱くて硬くて完全にリミッター外れて自分からさわっちゃったよぉ…」
なんだか比呂美さんは涙目になってる気すらした。
「で、どおでした、マル君は…やっぱり慣れてました?」
「慣れてた…でもね、それを嫌みにしないのよ彼は。逆にあのくらいの年頃で経験豊富な子だったら、ちょっと背伸びしてテクニックをひけらかそうとしそうじゃない?
彼はそういう風にはせずにひたすら丁寧に求めてくるの。それでいてちゃんと若者らしい熱量もあって、→
→まだまだ私も男を喜ばせられるんだって気にさせてくれるのよ…」
「なんか凄いですね…」
「そう、スゴいの、それって…でもたぶんそこまで狙ってはないと思う。あれは天性で優しいんだね、人間性が…あの若さで独りよがりじゃないだけでも感心だよねぇ。」
「それはやっぱり伊達に年上にモテてないという?」
「いや、モテるよ、あれは。夢中になっちゃうと思う。」
「大絶賛ですね!」
「だってさ、私肌を合わせて10分も経ってない時に、これ一回きりは絶対イヤって思ってたもの…彼は会うたびにどんどん深まれて良くなるタイプ…」
「で、実際にこれからの約束もできたんですか?」
「できた…それは肩書きが付いた関係性を希望してる訳じゃないから。向こうももっと会いたくなるくらい私も頑張ったし…w」
さすがに具体的に何をどう頑張ったのかは、こちらからは聞きづらい…
ただ、大丈夫な日だったから中での射精まで許したそうだから、これ以上聞くのは刺激が強すぎた。
「本当に避妊のことなど気にならなくなるくらい没頭したのは初めてかも…」
あと、マル君の彼女のことで新ネタを教えてくれた。
あの彼女は彼女のようで厳密には違うらしい。
同じクラスの女子なのだが、ある時に学校から一番寄りやすい盛り場(適度に離れている)で、彼女が中年の男とラブホから出て来たところに遭遇してしまったらしい。
そのホテルの近くにマル君が通う小さいけどマニアックな模型屋があるらしいのだ。
もちろんその場はお互いに知らない振りをしてやり過ごしたのだが、次の日に彼女に呼び出された。
要は口止めだろう。
その彼女は大学生の彼氏持ちでもあったらしい。
もちろんマル君はそんなことを他言するタイプではない。
彼女も安心し、マル君への信頼が芽生えたようで急速に仲良しになった。
クラスの女子から騒がれるタイプじゃないが、いざ接してみてマル君の魅力に気づいた彼女は、彼が望むならと体の関係になってもいいと誘ったようだ。
マル君もその点は聖人君子じゃない若者なので、彼女に誘われるままに関係を結んだそう。
体の関係になっても二人の関係性は拗れず、さらに親友みたいな絆ができた。
彼女は大学生とつきあっているのを親によく思われてないらしく、彼を新しい彼氏と紹介した。
マル君は母親のお眼鏡に適ったらしく、ちゃんと役割を果たした訳だ。
そこからがまた凄いのだが、マル君は彼女の母親がものすごく好みだったらしい。
母親だって女だからそうした気持ちはだんだん察してくるし、自分みたいな中年女にと悪い気だってするはずがない。
マル君は娘の彼氏として大公認されながら、見事に彼女のお母さんも射止めちゃったらしい。
もちろん彼女には秘密だ。
そんな話を聞かされてどうリアクションすればいいのか…
なんだかかつての同級生がジゴロみたいになっている。
「マル君は年上好きで良かったんだよ…もし、年下好きだったらずっと悶々とするようだよ…」
ホストなどと決定的に違うのは、マル君は仕事で相手をしてる訳ではないのだ。
相手は人妻とかだから肩書きもつかないし、わからないようにやれば何股かけたっていい。
あっ、比呂美さんは独身か…
「やだあ、私も人妻とは別れて!なんて言うようになっちゃったら…それだけは絶対イヤ!…もしそうなったら止めてね!!」
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