食事時を過ぎた田舎のファミレスは土曜日でも空いている。
私達は窓際の席に座ったが、暗くて通る車のライトやテールランプが景色みたいなものだ。
私は夕飯にハンバーグやらサラダバーやらとけっこう食べたけど、比呂美さんはデザートにドリンクバーのみだった。
タクシー代の代わりに奢ってあげることにする。
比呂美さんとはいつものように話は弾んだが、この日は何を話していても結局あの二人の話になってしまった。
それくらいメガトン級のネタだった。
「でもさ、例えばこれから帰ってマル君と一夜を共にすると想像するとさ……あ~なんかヤバイよねぇ!想像するだけでドキドキしてきた!」
比呂美さんは欲求不満丸出しとも取れる発言をした。
でも、私もそれはちょっと想像した。
やっぱりドキドキした。
「やっぱり朝までしちゃうのかな?…」
「うん…しますよ、たぶん…」
「そんなの忘れちゃったな…結婚してもホントに最初だけだよ…うちなんかはさ、まだ子供がいなかったからそれでもまだあった方かもしれない。でも、やっぱりしたくてしてる感じはもうないのよ。向こうが自分の体に飽きてるのがわかるのって、やっぱりこっちもさめるのよねぇ…」
なかなか深い含蓄があると思う。
「さっきのあの二人なんてさ、今がお互いに欲しくてたまらない時でしょ?しかも禁断だよ?障害があるから人間燃えるんだから!」
「ですよね…あの二人凄かったですよね、何か…あの続きを今頃してるのか…(顔赤)」
「旦那が急遽帰って来ちゃったら…w」
「ヤバイですよねぇ…(汗)」ケッケッケ…
「結婚はしばらくコリゴリだけど、男作りたくなってかちゃったよ…将来の展望とか関係ないから私も若い子引っ掛けようかな…」
比呂美さんは本当に実行しちゃいそうで怖いが、比呂美さんはあくまでフリーだからそれは自由だ。
「ネネちゃんもどうなの?いい人いないの?」
私は高校になって女子校になったので出会い自体がない。
バイト先で出逢った同い年の子は年増好きという、かわいそうすぎる私だった…
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