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心と体は別物だと悟った話

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私は、そのことが起きるまで好きな人とのセックスが一番気持ちがいいと信じていた。今でもそのこと自体に間違いは無いと思うけど、以前は嫌いなタイプとのセックスなんて想像しただけで鳥肌が立った。嫌いな男から大事な体を触られる、そんなの絶対イヤだったし、もちろんキスなんて考えただけで悪寒がしてたの。
あのことが起きてから考えも変わってしまったけど・・・

そんな出来事を語らせてください。書き溜めしたものを投稿するけど、思ったよりずいぶん長くなっちゃった。飽きなかったら最後まで読んでください。


その男は、風貌はいわゆるチャラ男。茶髪の2ブロックのオールバックにサングラス、ピチっとしたTシャツにダボダボのジーンズ。靴も先の尖ったブーツのようなもの履いてて、どこからどう見たってイカしてないし、ほんとチャラいだけ。嫌悪感しか感じなかった。
だから街角でその男から声かけられたときは「とんでもない」「そんな安い女じゃない」ってシカとしてた。でもその男は根気強く何回も声を掛けてきて、もう忘れちゃったけど何かすっごい面白いこと言い始めたの。それまで一切掛けられる声に返事はしてなかったけど、その面白い話にプッて吹き出しちゃって。「まあお茶くらいなら」って根負けしちゃったの。そこからカフェに移動してしばらく他愛の無い話してたんだけど、やたらと話が面白く、私はずっと笑い転げてた。それでも好感を持ったわけじゃなくて、面白い漫才師見てるみたいな気分だった。ただ、そのカフェで2時間くらい話してて周りが暗くなってきたころ、男から「ねえ、酒でも飲みながら飯食って話の続きしようよ。こんな面白い女の子、初めてだよ。もうちょっと話したいな」って言われて、私はまんざらでもなかったの。その時もまだ男に好感を持ったんじゃなくて、褒められたことがちょっぴり嬉しかったんだと思う。

居酒屋に入ってからもずっとハイテンションで話す男。私もお酒も手伝ってキャハキャハ言いながら結構楽しかった。ふと気が付くと結構酔ってる。そんなこんな中で、男は話しながらのボディタッチが増えてきて、最初「アレ?イヤだな・・・」って思ったんだけど。話の中で手相を見てやるって言われて、私の右手を持って掌のしわをなぞりながら手相の話をする男。私はその時点であまり手相の話が頭に入ってこなかった。酔ってボーってした感覚の中で、やたらとその掌を触る感触が気持ちよくってフワーってなってしまって。
それから後はきわどい下ネタ交じりのトークをしてきて、それが何だかジンジンくるような話が多くって、最後、ホテルに行こうって誘われたときは「ま、1回くらいならいいか」って思えるくらい落とされてたんだな、今思えば。

ホテルに着いてすぐシャワーに誘われた。酔ってたけどまだ恥ずかしさは残ってて、「エー!?」って思ったけど、男の上半身見て何だかすっごくテンションが上がった。一夜限りの関係をその時点で覚悟してたんで、今までお付き合いした男性の体にはなかった細マッチョの鋭い感じの体つきに、何やら期待めいたものを感じちゃったんだ。「私ったらだらしないな」って思いながらも、そんな男にシャワー浴びながらギュって抱き寄せられたら、アソコがキュンってしたのが自分でもわかった。私の名誉のために書いとくけど、私は出会ったその日にホテルに行くような経験は初めてで、割と身持ちは堅い方だと思うの。その男の接し方はそんな私の緊張感を見越して、すごくスムーズだった。あれよあれよという間にベッドに運ばれて「キスしてもいいかい?」って。でもその時点では好きでもない男とのキスは抵抗が強くて「ごめんなさい。キスは勘弁して」って断ったの。

男の前戯は最初、焦らし中心だった。気持ちのいい所のすぐ近くを指や舌が這い回る。でも肝心なところはなかなか攻めてくれない。胸も乳首には直接触れず、すぐ近くまで舐めてきて、また遠いところに去っていく。それを延々と続けてくるの。早く直接舐めて欲しいんだけど、そんなこと口に出して言えないし。でもそんな焦れた態度をしていた私にその男は「どうしたの?」って。さっきまで調子よくペラペラしゃべっていた声とは違う、ずっと低くて落ち着いた声で。その声を聞いた瞬間私の中の羞恥心が弾け飛んだのと思う。悲鳴交じりのはしたない声で「お願い、直接、直接!」って。「もっとちゃんとお願いしないとわからないじゃないか。どこをどんな風にしてもらいたいんだい?」またも男は冷静に声を掛けてきた。「乳首!乳首をたっぷり舐めてください!お願い!お願いします!」って懇願しちゃった。私のお願いが終わるか終らないかに、舌でデローンって感じで舐め上げられて、もう一方の乳首は指先でクリクリと弄ばれた瞬間に電流が走ったような快感が体中に走った。乳首がクリトリスになっちゃったみたいだった。それくらい鋭い言いようのない快感で。その時には自分でも垂れるくらいアソコが濡れてるのがわかった。(こんなの初めてだわ・・・)そこから後は全身くまなく愛撫を始めて、私はその日新しい発見をした。自分の背中がこんなにも性感帯だなんて。背中を指先や爪先でやさしく愛撫されたり、舌で背骨をなぞられるように愛撫されると自分でもびっくりするくらい大きな声が出た。じっとしてられない快感に私は体をバタバタさせて耐えた。それからも太もも、すね、足の先まで丁寧に愛撫をしてくるその男。ついに私の体の中で一番敏感なところまでたどり着いた。そこまでにすでに1時間は要していたと思う。そんな愛撫を受けたことなかったから私はすでに朦朧としてたんだけど、始まったアソコへの愛撫も乳首への愛撫と同じように周りばかりを攻めてきたときに、朦朧から覚醒した。乳首のことでこの男の根気強さは既に証明済。だから「お願い、お願い、早く、早く」ってすぐおねだりしちゃったの。でも男はニッコリ笑って「我慢だよ」って。そこから延々周りだけを攻められて、もちろん十分気持ちはいいんだけど、早く直接触って欲しくて、遂には泣いてお願いをしてしまった。すると「じゃあいくよ」そう言い放つや、舌先でチロチロっとクリトリスを舐められた瞬間に私の体は痙攣した。ビクビクって速攻でイッちゃったの。それも今までクリトリスで感じたこともない絶頂だった。もはや痛いくらいの快感。私がイッた後に男は私の前に顔を差し出してきたんだけど、自分から男の唇にむさぼりついてしまった。きっと男が痛いと感じるくらい舌を吸い上げた。さっきまで(キスなんて・・・)って思ってたにもかかわらず。その時点でこの男のことを愛おしく感じ始めていた。(どうしちゃったんだろう、私)戸惑いを覚えながらも、もはやこの男から貫かれたいという欲求は最高潮にふくらみきっていた。男がゆっくりと私の中に入ってきたとき、セックスってこんなにも気持ちがいいんだっていう至福感や陶酔感で頭がクラクラした。男はゆっくりと動き、自分のものを誇るような律動。実際、巨根っていうほどの大きさではないんだろうけど、ものすごく固くて、なんだか動くたびにゴリゴリって音がしてるんじゃないかって感じで、私の中の気持ちのいいところを容赦無く擦りあげてくる。もう今までのセックスとは全然違う衝撃に、(ああ、女って出会ったその日に抱かれてもこんなに感じてしまうんだ)と女の性を呪わしくも感じた。
私の中に入ってきて早くも3分ほどで2回目の絶頂。1回目のクリトリスでの絶頂とはまったく異質の重たく痺れるような深い快感がずっと続くような感じに、私は翻弄されていた。気づかないうちに涙やら涎やらダラダラ垂れ流していたみたいで、律動を止めて「大丈夫かい?」って言いながらその涙と涎を男は舌で舐めとってくれた。その瞬間「好き。ねえ大好き。たまらなく好き」って思わず口に出して、そして自分でもびっくりした。(なんで・・・?好きって何?どうしちゃったんだろう、私・・・)って。でも、相変わらず続く男の激しい律動の中で、それもこれも全部どうだってよくなっていた。快楽の渦に揉まれたい、ただそれだけだった。一匹の立派なメスだった。快楽に忠実な動物、そんな感じ。

男はものすごい長持ちの人で、その体力に驚嘆した。かれこれ1時間くらい激しく鋭い動きをし続けている。もう私は何回イッたかわからない。どこからどこまでが絶頂と絶頂の谷間なのかわからない状態で、涙と涎に汗と愛液も加えて体中のあらゆるところから液体を垂れ流していた。もう限界、と思った瞬間に男も爆ぜた。男のものがビクビクって痙攣しているのが感じられて、その刹那に「好き!好き!」って連呼してた。それはもう迷いも自分への驚きも無しの叫びだった。愛おしくて愛おしくて仕方がなかった。私をこんな状態にできる男。どんな性格なのかもよくわからない、ルックスはチャラくて私好みじゃない、私が好きになる要素はもうセックスしかなかった。それでももうたまらなく好きだと思ってしまって。

ベッドにうつ伏せでいる男の背中には私が掻き毟ったであろう爪の跡が無数にあって、何だかとても申し訳なくなった。居ても立ってもいられず男の背中に舌を這わすと、男も背中が性感帯だったのかな、ウウッて呻いてた。広くて脂肪ひとつ無いような凸凹した背中がブルって震えてた。たまらない切ない気持ちになってきて男の体中に舌を這わせたの。求められたわけでもないのに、脇や肛門にまで自らすすんで舌を這わせた。そんなこと初めてだった。自分にそんな淫らな部分があるって驚いたけど。

しばらくは積極的に動けなくてウトウトしてたら、男はすでに身支度が終わって、「時間だよ、出ようか」って。私は喉のところまで「連絡先教えて?」って出かけてたけど、結局それを言えず仕舞だった。ホテルの前で「じゃあね」って一方的に別れられて私は途方に暮れた。もうその時点ではっきり名前も連絡先もわからない男のことを好きになったということを自覚できて。もう一回会って、痺れるような快感を与えて欲しい、何回も何回も抱かれて死ぬほどイカされたい、クタクタになってあの広い胸で眠りたい、って、次のセックスのことを考えてしまうような自分に途方に暮れたの。

あれから、男が声を掛けてきた場所のあたりに週末になると出向いている。あの名前もわからない男に再度会いたくて。また抱いてもらいたくて。でもいまだに会えないまま。頭の中でその男に抱かれる想像ばかりしていて、自分がおかしくなってしまったと感じる。こんな淫靡な女だったんだということに戸惑いを感じながらも、もう止められない気持ちだっていうのも自覚しているの。麻薬なんかと同じで「普通じゃない、こんなの」っていう気持ちが、更にあの男のことを執拗に思ってしまう原因なのかもしれないけど。

好きになって抱かれて幸せを感じるっていう順序じゃなくって、抱かれて好きになってしまったという、今までの自分には無いパターンだったけど、こんな恋心もあるんだっていうお話でした。同性の皆はこんな経験、無いのかしら・・・・?

長文、お付き合いありがとうございました。

2015/05/20 13:19:39 (hTRmbBN.)
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