「千紘ちゃんね? じゃあ改めてよろしくだね~」
千尋の手を両手で持ち、撫でるように握りしめると、そこでも無垢な笑顔を向ける彼女に対して内心でほくそ笑んでいた。
列を成すカメコや、囲み撮影を遠巻きに説明しながら軽く会場を歩く。
彼女も自然と身体の力も抜けてきているように感じた。緊張を解す目的としては上々というところだろう。
「軽く見てた感じだけど、千紘ちゃんもコスとかに興味津々? あっちのレイヤーとか見てるときも目がキラキラしてたけど」
しばおが示したレイヤーはビキニに近いかなり大胆なスタイルのレイヤーだった。
自身の魅力を理解している立ち振る舞いでもあり、男には興奮を、引っ込み思案な千尋から見れば堂々とした姿に見えたのだろう。
会場では広場での撮影もできるが、小道具を揃えたブースも用意してある。
カラオケボックス程度の広さであり、そこに連れ込むことが目的のしばおにとってはきっかけとしてちょうどいい話題でもあった。
サイズと服装ありがとうございます。
イメは上手い下手よりエロいかエロくないかなので楽しみましょうw
こちらの流れで何かあったら言ってくださいね。
NGや展開でリク等はありますか?
(これからは、しばおさんと、呼ぼうと思ってます。要望は、しばおさんが、男性を、知らないわたしを、じょじょに貴方専用のコスプレ人形に変えて行って欲しいです。
NGは、針とかウンチを、食べさせるとかです。あとは、その時の状態ですね。)
「しばおさんってこう言うイベントに顔広いんですね!」わたしは、すっかり現場の空気に慣れたのか、少しずつコスプレに興味が、湧いて来て色々と、貴方に聞いてしまう。
顔が広いのは友人カメコであり、しばお自身は知名度は皆無である。
友人カメコと一緒にいた人、という認識を持たれているため幸いにもすれ違うレイヤーやカメコと会釈程度の関係性は築いていたのが幸いだった。
「いや~そんなことはないよ~…顔出してれば自然と…ね? だから千紘ちゃんもすぐに慣れると思うよ?」
矢継ぎ早に質問を重ねる彼女に笑顔で答え彼女がコスプレに興味を示していることにも気がつく。
そして
「色々回ったしよかったら雰囲気に慣れるためにちょっと撮影してみる? カメラの前でポーズ取ってみるだけでもけっこう楽しいよ~?
それにいきなりこういう人が多いとこだと恥ずかしいだろうから、個室もあるしね。どうかな~?」
リラックスした雰囲気から誘いの言葉を投げかけた。
要望了解です。
私も無垢な女の子を自分好みにするのが好きなので方向性も一緒ですね。
NGと呼び方について了解です。
虐めるのは好きですがそういう汚い系や痛い系は私も好みではないので安心してください。
羞恥煽りでお尻を叩くとかは大丈夫です?
「えっ?しばおさん、撮ってくれるんですか?」そう言って貴方に、ニッコリ微笑んで、一緒に、その部屋の方に、向かう。
内心、ドキドキしている自分が、いる。
「千紘、こっちだよ!」と言いながら わたしの手を、取り向かう。
「しばおさんから名前、呼ばれた!」なんか心の中に、安心感なのか?不思議な感情が、芽生え始める。
人を疑うことを知らないわけではないのだろう。
見知らぬ場所、そしてイベントという特別感も相まって彼女は子供のような笑顔でついてくる。
(いや~今日のおれはついてるなぁ…こんな可愛い子がこんなに無警戒なんてねぇ…くくっ)
そして薄暗い個室に入るとカギをかけ電気をつける。
するとそこには撮影用の小道具を置いたサイドテーブルとこじゃれたソファが目に入った。
「ちょっと雰囲気あるから撮影するぞ~って気になっちゃうでしょ~? まぁ座って座って」
言いながらしばおは千紘をソファへ案内する。
「ポーズよりも自然体とかのが千紘も楽でしょ? 座ったままちょっと撮ってみよっか。
ん~それにこんな物々しいカメラだと緊張しちゃうだろうから、スマホで遊び感覚で始めようね」
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