頭を撫でられたまま、疲労感から瞼を閉じる。
(せんぱいは、すぐねちゃったのに、なんでこいつなんだろう)
心の中でそんな失礼な悪態をつきながら、頭を撫でられる心地良さにそのまま天音は眠ってしまった。
泊まるつもりはなかったのだろうが、疲弊して天音が眠ってしまうことくらいは想定していたのだろう、博昭は慌てる様子もなく、事後の後処理を行う。
結局天音が起きたのは夜中だった。朝になると人目も気になるだろう、という理由で、シャワーを浴びて博昭に連れられて家に帰った。
そこから数日経ち、ようやく祐一と約束をしていた遊園地デートの日になった。順調に進んでいれば母もそろそろ帰ってくるはずだ。
早く起きて博昭にちょっかいを出される前に、と思っていたのに、昨晩も散々弄ばれたからか寝坊してしまって捕まってしまった。ローターを挿れるように言われ、渋々従う。
今日は夕方まで天音は外出の予定で、博昭は家にいるはずなのに、なんで?と博昭を睨む。「他の男に媚を売らないようにお守りだ」と意地悪く言った。
(あとで外してもバレないよね)
時間が迫っていたので慌てて家を出て、駅に向かった。まだ祐一は来ていないようだ。
この駅の裏手のホテル街に、この間は博昭と行ったのだ。罪悪感に心がチクリと痛むが、今日は博昭のことは思い出さずに祐一と目一杯楽しもうと気持ちを切り替える。
「着きました。」
祐一にラインを送る。
ちょうど、その時に声をかけられた。
「天音、お待たせ。」
祐一が少し遅れて到着したようだった。白いTシャツにデニムとシンプルな服装だ。
一方、天音はこの間祐一に好評だったワンピース・・ではなく、ショート丈の白Tにだぼっとしたシルエットのデニムに厚底のスニーカーを履いていた。いつもよりやや背が高い。軽く巻いた焦げ茶色の髪をポニーテールにくくっていた。
2人はいわゆるリンクコーデをしよう、と事前に話し合っていたのだ。天音なりにあのワンピースを着ない理由をつけたのだった。
「ちょっと照れるけど、行こっか」
気恥ずかしそうに笑い、天音の手を握る祐一は優しい彼氏そのものだ。天音もそれに応えて頷き、2人は話しながら歩き出す。
【こんばんは。確かに、余韻みたいなのあると嬉しい気がしますね。
お気遣いありがとうございます。笑
取り敢えず駅で待ち合わせて合流してみました。】
出かけるという天音にローターと貞操帯をつけるように言うと、絶対にイヤだという。
天音を問い詰めると、祐一とデートに行くからだという。
それなら、尚更、着けないわけにはいかないだろう、この前の事を思い出せ、辛い思いをするのは天音なんだぞ、
ローターと、貞操帯をしていれば絶対にホテルに行こうという話にはならない。
ゆえに、悲しまなくて済む、と言っているのに、どうしてもヤダという。
仕方なく、ローターだけを入れて出かけることで折り合った。
ただし、人が多い所に行くと、色々な電波が飛んでいて誤作動する可能性もあるから気を付けろと言った。
貞操帯とセットだと、そういう心配はないんだが、と天音には説明しておいた。
(ぜったい、帰りにホテルに行くつもりだな、途中で取るつもりだろう、甘いぞ、天音。)
目標は、白Tのお揃いコーデのカップル、つまり天音と祐一だ。
俺は、隣の車両に乗り込み、後を付けた。
ローターとスイッチの距離関係は、なんの障害がなければ、30メートルくらいか。
二人を横目で捉えながら、どうやら、有名な遊園地に行くようだと見当をつけた。
いつ、スイッチを入れようか。
天音が取り出す前がいいのだが、あまり頻繁なのも可哀そうか。
電車に揺られること小1時間、目的地の最寄り駅に到着した。
人気の遊園地という事もあり、結構、人が出てる。
(好都合だな。)
二人の後ろを歩いていると、天音がトイレに駆け込む。
すかさず、スイッチを入れた。
電波が多くて誤作動しているのか、天音にはわからないはず。
とにかく、取ったりしたら、俺にはすぐわかるんだから、一日中入れておけよと天音には釘を刺しておいた。
祐一は、天音が出てくるのを飲み物を買って待っていた。
【こんばんは、
やっぱり女性は余韻までも行為の一環というか、流れに取り込まれているんですよね。
気遣ったわけではなく、祐一との差別化です。笑
オヤジのストーカーみたいになってきましたが、デート楽しんでください。】
中にローターがある違和感はあるが、博昭から解放された感覚に心が軽かった。誤作動がある、と言っていたけれど、そんなこと、滅多に起きないだろうと考えて気にしないでいた。
それに、どこかのトイレで取ってしまおうと考えているから尚の事関係ない。
特に何事もなく、遊園地の最寄り駅に到着した。テーマパークの音楽が構内でも流れていて、それらしい装飾にテンションが上がる。
そうだ、トイレのついでに出してしまおう、とそう考えた。
「先輩、あたしトイレいってきます」
中のトイレは混んでいるだろうから、俺も行こうかななんて言う祐一と別れ、トイレへと向かう。
個室に入る直前、突然ローターが震えだした。
「あっっ」
これまで全く動かなかったから完全に気を抜いていた。声が出て思わず口を押さえる。アナウンスやBGMがトイレの中まで聞こえていて、幸い周りには聞こえなかったようだ。慌てて、個室に逃げ込む。
「はあ、んんっ、なんで・・?」
これが博昭の言っていた誤作動?止まらない振動にびくりと腰が跳ねる。震えた状態で出したら音が周りに聞こえてしまう?出した後も震えるそれをどうしたらいいのかわからなかった。
音で確実に祐一には不審がられてしまいそうだし、絶対にこんなものを持っているのもバレたくない。
(どうしよう、はやくとまって・・先輩が待ってるのに)
止まったら出してしまおう、そう思っているのに全然振動が止まらない。まるで彼氏とのデート中にローターでひとりで楽しんでいるようだ。
「ッん、んんっ」
【お疲れ様でした。
これは出さないほうがいいですか?ついてきていると思ってないので、性格的には絶対に出すかなと思ったのですが。私はどちらでも大丈夫です。】
ちょっとの間、震えてローターは止まった。
ここで取り出そうとしたのだが、もし、持ち歩いてい突然、ローターが動き出したら、
さらには、仮にホテルに行ったときに、バッグの中でローターが動き出して祐一に気づかれたら、
・・・・・、結局、出してバッグの中に入れて持ち歩こうとした考えをやめた。
最悪の場合、祐一の前で、ローターが勝手に動き出す事があるかもしれないからだ。
それなら、体の中に入れといた方が、まだ安全か。
いよいよの時には、ローターを捨ててしまおうか。
大体、デートにローターを挿入させてデートに出かけさせる親がどこにいる。
と、怒り出す。
するとまた震えだす。
天音の感情の爆発によっても、動き出すのか?
そんな馬鹿な。
でも、もしそうなら、感情を押さえていないと。
トイレの中の様子はわからないので、博昭は、スイッチを入れたり切ったりした。
天音の様子がわかればいいのだが。
祐一は、ストローで飲み物を飲みながら待っていた。
出てきた天音の姿を見つけると、祐一が駆け寄る。
博昭は、確認の為にスイッチを入れてすぐに切った。
天音がお腹を押さえるようにして、前のめりになって、祐一に近づいた。
『大丈夫?何かに躓いた?
はい、アイスティ、・・・・でいいんだよね。』
どこ行く? あっち?と言いながら、手を繋いで歩き出す二人。
【性格的に出すと思いましたので、体内から出すと音が漏れることを心配してそのままにすることしました。
捨てるとバレるので、仕方なく?】
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【プロフ動画】ムラムラがとまらない ID:masaki3285
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