【今日はこちらで休ませてください。お気遣いありがとうございます。
私も初めてのときを思い出しました。皆似たような体験してますよね、きっと。
この後、自分で慰めようとして上手くできずに・・というひとくだりを入れようか迷っていますが、明日返信します。
今日もありがとうございました。おやすみなさい。】
これまで生きてきてこんなことはなかったのに、体が熱くて眠れない。気温の問題ではなく、天音の体の中の話なのはわかっていた。眠る祐一の横で、はあ、と熱のこもった吐息を零す。何度寝返りをしても熱は冷める気配がなかった。
スイッチを入れるだけ入れて満足そうに眠る祐一が憎たらしかった。それ以上に、「もっと」を求める自分に戸惑い、嫌悪をする。博昭の言う通りになってしまった。博昭に彼氏じゃ満足できない体にされてしまったのか、それとも最初から・・?
祐一から放たれた熱をシャワーを浴びて綺麗にしよう、体を冷まそうと思い、起こさないようにベッドから下りる。明日は学校だ、限られた時間の中で祐一もシャワーを浴びるだろうし、今入っておかないと・・と言い訳を添える。
今日何着かめの新しい下着を持って部屋を出た。
階段を下りる前に、同じ階にある美月と博昭の寝室のドアに視線を向ける。だめ、アイツの思い通りになっちゃう、と浮かんだ考えを打ち消して階下に下りていく。
裸になり、浴室に入る。祐一が起きるまでに一度風呂には入っているから、体だけ。
ボディタオルでボディソープを泡立て、優しく擦っていく。あそこはシャワーをかけながら手で流すようにする。あまり石鹸を使ってはいけない、と前にネットで見たからだ。
「んっ・・あ・・んんっ」
綺麗にしたかっただけ、なのに、刺激に体が反応する。ここ?もっと?右手があそこを撫でる。クリにも触れてみる。脚を閉じているとやりにくい。誰も見ていないと椅子に座ったままの膝を大きく開く。
「あんっ・・あっあっ」
目の前の大きい鏡にいやらしく脚を開いて自分で弄る姿が映る。こんなことをする自分が信じられないが、それ以上にこの体を静めたかった。
でも、何か物足りない。両手で触ってみても、欲しい刺激が来ない。なんで、なんで。祐一でも、天音自身でも、天音の体が求める快感は与えられないのだと痛感した。
博昭に剃られてつるつるだった下腹部はちくちくと毛が生えてきていた。博昭に剃ってもらわないといけない。いつでもいいと言っていた。
今、博昭のもとを訪ねるには非常識な時間だ。剃るだけ、で済むとも思えない。天音の部屋には祐一が泊まっていて、不在の時間が長くなると不審に思われるだろう。何より、あれだけ拒んでいた博昭を自室を自ら訪ねるなんて、とも思う。
それでも、それでも。打ち消すように、冷えたシャワーを浴びても熱はおさまらなかった。
【こんにちは。
長くなりそうだったので一旦ここまでにします。博昭さん側のレスが書きにくいかたちで終えてすみません。
この後、剃毛を口実にお部屋に行こうと思います。また見に来ます。】
静かにして本を読んでると、微かに軋む音がする。
どうやら天音が我慢出来ずにシャワーを浴びに行ったのか、それとも気を紛らわすためにキッチンに行って冷たい物でも取りに行ったか。
シャワーを浴びに行ったのなら、祐一と絡んでひと汗かいたから、もしくは気を紛らわしに行った?
キッチンに飲み物を取りに行ったのなら、祐一と上手くいって喉を潤そうという考えか。
若い男は、特に高校生ぐらいだと、やったイコール入れた位の感覚ではないのだろうか。
自己満足で終わり、女性にまで気が回らないというか、そういう状況になっただけで、舞い上がってしまい、その後は自分勝手に事を済ませてしまう。
祐一が経験豊富だとは思えないので、多分、自分勝手に満足して終わってしまうのではないかと考えていたが、どうやらそのとおりの結果になったらしい。
天音には、十分前戯を施し、身体をこれでもかと感覚を高めたうえで、挿入を行ってきた。
天音の身体も男根を受け入れる愛液が溢れ出す、染み出すくらいにまで高めた上でだ。
だから、抵抗もなくすんなりと、天音自身がびっくりする位に嫌っている男の物を受け入れていたのだ。
それが、祐一にはない。
一言で言うなら自分勝手なエッチだからだ。
男に労わられ、慈しみを受けながら受けていた愛撫とは全く異質の物だったに違いない。
祐一よりも、そんな結果を分かってて抱かれることをそそのかした天音に少し申し訳ない気持ちになったが、
それは、天音が自分で選んだことだ、俺が思う事ではない。
【こんばんは、
天音と祐一について、初心者と経験者の違いについて述べてみました。笑
お待ちしています。】
シャワーを浴び終え、新しい下着とパジャマを身に着ける。こんな時間だから博昭が起きているかも怪しい。もし、寝ていたら、ノックしても反応がなかったら・・大人しく祐一の隣で寝よう、そう思って音を立てないように2階にあがる。
母と博昭の寝室の前に立つ。
こんな時間に部屋を尋ねるなんて、あんなに嫌がっていた博昭に体を捧げに行くようなもの・・本当にするの?と自分に問いかける。ギュッと胸元を握り締める。
今思うと体の熱が冷めないだけじゃなくて、大好きな祐一が一方的に自分の熱を放って寝てしまったことがショックだった。満足できなくても、もう少し天音を気に掛けてくれていたら・・違ったのかも。キモチイイでいっぱいになって、何も考えられなくて忘れたい気持ちもあったのかもしれない。
コン・・コン・・
しばらく握り締めて上げた手を彷徨わせた後、小さく、控えめな音でドアをノックする。
やってしまった。もう後戻りはできない。自分から博昭の部屋に行くなんて。
ぎゅう、とパジャマの裾を握り締め、俯いて反応があるかを待った。
寝ている?なら、なかったことにできる?
望んできたはずなのに、心はグラグラだった。
【こんばんは。】
軋む音が聞こえ、部屋の前で止まる。
天音の心の迷いが手に取る様に数秒か、数十秒あとのノック。
天音の肉体が俺に従う様にひれ伏した瞬間だった。
たとえ、言葉では悪態をついたとしても、だ。
ドアを開けると、思った通り天音が立っていた。
招き入れてドアを閉める。
『どうした、眠れないのか?』
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