やはり博昭の方が一枚も二枚も上手だった。気にした様子もなく、嫌いなら美月ともしてもいいだろう、とキスをしようと眠る美月に顔を近付ける。
美月ともエッチはしているのだから、キスくらいこれまでも何度もしているだろう。今更騒ぐことではない・・というのは頭での理解であって、感情とは全く違っていた。
天音だけだと言ったのに、天音が自分のオンナだと何度も言っていたのに、と悔しいような悲しいような気持ちがせめぎ合う。どんなプレイをしていたかなんて想像もせず、ただただ天音の目の前で、母だからというわけでもなく、別の女性とそういったことをしようとするのが嫌でたまらなかった。
グリグリとショーツを食い込ますように引っ張られ、あそこがきゅんと感じてしまうが、そんなことよりも、博昭が美月とキスをするのが嫌だった。
「っん・・やだっ、やだっ、ママとしないで」
博昭を止めようにも手は縫い留められたまま頭上から動かせない。身を捩っても刺激がのぼってくるだけ。
さっきは嫌いといった潤んだ瞳で、今度は美月としないでと求めた。
「きらいじゃないから・・いじわるしないで」
寧ろさっきより泣きそうだ。博昭が美月のもとに戻ってしまう、自分に興味がなくなるかもと想像して、よほど嫌だったのがうかがえる。
【しっかり独占欲発揮しちゃいました。
ありがとうございます。よかったら寝ちゃうまでですが遊んでください】
『そうか、じゃあ、こっちへおいで。』
天音の身体を自分の体の上に乗せるように抱きよせた。
俺の体の上に載ってる天音が俺にキスをしてくる。
小さくて細い天音の体を抱きしめると、さらに天音は積極的に舌を絡めてくる。
天音は身体を半身にして、俺の脚を天音の足で挟んでクロッチの湿っている部分を脚に擦りつけるように腰を動かしてくる。
まるで、濡れてるのがわかっているんだから早くしてとでもいう様に、天音にしては積極的な行為だ。
それとも、犬のマーキングのように、美月が寄り付かぬよう天音の匂いを俺に付けているのか。
俺は天音に、口でしてくれとちょっと強い口調で言った。
今までの天音なら、下手だから、したことないからと駄々を捏ねるのに、今日は違った。
積極的に浴衣の合わせを広げ、トランクスを下すと、手で扱き俺を上目遣いで見ながらその可愛い口に咥えた。
【酔ってるようなので、天音から積極的にしてください。】
わかったと博昭に抱き締められ、体の上に乗せられる。
さっきまでは美月の横じゃと嫌がっていたけれど、その美月に博昭が取られてしまうなら・・とその気持ちは吹き飛んでいた。博昭に自らキスをして、求めるように下半身を擦り付ける。
そんな積極的な天音を見てか、博昭は口でするようにと求めてくる。断ることはない、と踏んでいるのだろう。
「でも、・・わかった」
普段なら嫌がってしないか、しても本当に少しだけ、だろう。でも今は、嫌がったら美月に・・とか、美月なら・・と美月との行為を仄めかされたり、比べられたりするかもしれない、とすんなり了承した。天音は博昭の女であり、博昭は天音の男、だと証明したかったから。
浴衣の合わせ目を開いて、下着をおろす。うまく下ろせなくて引っ張ると博昭が空気を読んで腰を浮かしてくれた。天音からすることなんて数える程度しかないから、まだ慣れなかった。
おそるおそる口に含む。ぎこちない動きで、以前教えてもらった通りに舌を這わせてみる。
博昭は気持ち良いか、うまくできているか気になって、無意識に上目遣いで博昭の表情をうかがう。
「んん・・んん・・」
元から芯があるような感じではあったが、舐めていると口の中で膨らみ固くなる。天音の口では、全てを口に含むのは難しかった。これ以上奥に咥えると噎せてしまいそうだったから。
途中まで咥える形で舐めてみたり、口を上下に動かしてみたりと、経験の少ない天音なりに博昭に奉仕する。
【シャワー浴びてすっかり冷めちゃいましたが、不安もあって天音は積極的になれました。】
―気持ち良くさせようなんて、まだ、考えなくていい。
天音が舐めたいように舐めてくれれば。
一生懸命に俺の為にしてくれてると思えればそれでいい。
天音の口でイカせてもらおうとは思ってない。
それは、まだまだ、先お話だ。
今は、天音が俺にしてくれてるという行為に満足する時期なのだ。
天音は俺しか男を知らない、ということは、天音のすべてが俺との行為を映し出す鏡だということだ。
天音が積極的になれるか、なれないかは全て、俺との行為の良し悪しで決まる。
今は、まだ、天音を弄ったり、揶揄ったりでいいと思う。
天音がもっと大人になったら、その時は、俺の方が腰砕けになるかもしれない。
そんな思いを知ってか知らずか、天音は一生懸命に舌を使ったり、口全体を使って飲み込もうとしたりしてる。
美月に取られたくない、渡さないと少し動機は不純でも、その姿はいじらしく愛らしい。
『交代しようか?』
今度は俺が舐めてあげようか?といった。
博昭が天音の体に触れて、舐めて、とするとすぐに気持ちよくなってあられもない姿にされてしまうのに(最初の関係のときは絶対に認められなかったけれど)、逆だとそうはならない。経験値の差でしかない・・のだろうけど、ちょっと悔しかった。こんなこと想像したくないが、美月なら、他の女なら違うのかなと、今少し卑屈な気持ちの天音は思ってしまう。
だから、代わろうかと提案されても素直に受け取れなかった。口から離して、首を横に振る。今すぐ上手くなるものではないとは思うけど、博昭にも気持ちいいと思ってもらいたいから。
「・・ひろは、どうやったらキモチイイの?」
以前の関係だったら、無理矢理口の中に突っ込んで博昭が思うように動くしかなかっただろう。嫌々させても経験値のない天音では気持ち良くないだろうから。
今の天音は、きっかけはやや不純でも、博昭に気持ちよくなってほしいという気持ちには変わりがない。手に博昭のものを持った状態で尋ねてみる。
【今晩はこちらでおやすみなさいをさせてください。
ちょっと激しめなのをしようと思ってくれていたら申し訳無いですが、ヤキモチ焼いたのでちょっとイチャイチャさせてもらっちゃいました。笑
今日もありがとうございました。おやすみなさい。】
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